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plumeria

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「今更だけどパーティー会場にもどるね。俺、よく考えたら主催者だったから」
「それじゃあな!あんまり無茶すんなよ?」

類とあきらはそう言って会場に戻っていった。
約束の15分まであと少し・・・一体中でなんの話をしてるんだ?ってイライラしながら司の部屋の前で待っていた。


この部屋のドアが開いたとき、つくしは泣いてねぇよな?
乱れてもねぇ・・・よな?そうだったらどうする・・・そん時は自分を抑える自信なんてねぇけど。

隣にはさっきあきら達が倒した男が2人ほど復活して俺を監視してる。やっぱり類が蹴り飛ばしたヤツは即病院か・・・?
誰も外にいねぇから仕方なくそいつらを睨みながらドアが開くのを待っていた。


そして15分・・・もう、待てねぇ、とドアを蹴ってやろうと思ったらガチャっと開いてつくしが出てきた。

「総二郎、ごめんね。お待たせ」
「・・・話は終わったのかよ。司は?」

「普通にしてるよ。総二郎も話してくる?今度は私がここで待ってるから」

「・・・・・・」

俺は別に話なんかなかったけど、つくしが思ったよりすっきりした顔で笑って出てきたから逆に司のことが気になった。
あいつが同じように笑ってるわけはねぇ・・・本当に司もこれで終われるのか?

「じゃ、少し待ってろ」そう言って1人で司の部屋に入った。


部屋に入ったら司の姿がない・・・何処に行ったのかと思ったら、さっきつくしが転がっていたベッドの上に今度はこいつが寝っ転がっていた。
そんな姿も久しぶりに見る。思い通りにならなかったらガキん時も拗ねてそんなことしてたけど・・・なんてことはここでは言わねぇけど。

傍まで行っても目を合わせようとはしない。
恐ろしい顔は天井を睨んだまま・・・全身で「鬱陶しい!」と叫ばれてる気がした。



「話、すんだのかよ・・・もうこれであいつを苦しめるような真似はしねぇんだな?」

「横から奪ったようなお前に言われたかねぇな」

「それは否定しねぇよ。でも、もうあいつを解放してくれ。そのための話合い・・・出来たってことでいいんだな?」


グッと眉間の皺が深くなる。
その表情はお前達が付き合ってた時の俺の顔と同じ・・・こいつの気持ちは痛いほどわかったけど譲れる想いじゃねぇし。
しばらく黙ったまま司の返事を待っていたが固く閉じられた口は開きそうもなかった。

俺とは話すこともねぇし顔も見たくねぇってことだな、と判断して俺も向きを変え部屋を出て行こうとしたら、ここでようやく司が言葉を出した。


「・・・西門は本当に大丈夫なんだろうな」
「類と同じこと聞くんだな。心配しなくても家元達は納得済みでつくしはもういろんな稽古に入ってる・・・心配すんな」

「お前は絶対にあいつを泣かすような事はしてねぇんだろうな」
「自分の気持ちに気がついた時からやめてるさ。勝手に来るヤツはいるけどつくしに何かあったら俺が許さねぇよ」

「・・・ストーカーってヤツは?ムショ行き、決めたんだろうな」
「この俺を刺しやがったんだ。簡単に出てこれねぇようにしてるに決まってんだろう」


「何処刺されたんだ?総二郎」

「・・・は?右脇腹だけど?」

そう言った瞬間、司はベッドから飛び降りて俺の方に向かって来やがった!
怪我をした所を狙って来る・・・!そう思った時にはもう司の拳は目の前で、間違いなくそこに向かっていた!

油断したのもあったけど、何故かそれを避ける事をしなかった。
こいつの拳の1つぐらい受けても仕方ねぇと思っていたのもあるし、それで司の気が治まるなら・・・そう思ったが、本気で殴られたら塞がった傷の内側がまたやられる!・・・そう思って目を瞑った!

ガシッと掴まれた左肩に痛みが走り、部屋の中なのに空気が動いた!


来る・・・、そう思った瞬間!!



「・・・は?」

あれ?と目を開けたら司の拳が俺の右脇腹寸前で止まっていた。
そして真横にある顔・・・怒りに満ちた目で俺の事を睨み付けていた。マジ・・・すげぇ恐ろしかった。

殴らねぇのか・・・?背中に汗が流れて喉が鳴った。
その次には掴まれた左肩から手を離され、逆に後ろの方に撥ね除けられた。


「なんだよ!やりたかったんならやりゃいいだろう!それで気が済んで西門にも手を出さねぇんなら安いもんだ」


「・・・もう何もしねぇよ。お前を殴り飛ばして窓から落としたいぐらいだけどあいつが怒るから止めてやる」

「ま、窓から落とす?・・・マジ怖ぇな、お前!」


「・・・絶対泣かすなよ。もう行け!」


またゴロンとそこのベッドに寝転んで、さっきと同じように不機嫌なまま、今度は目を閉じやがった。

『お前は持ってこられた縁談、受けんのかよ』、そう聞いてやろうかと思ったけど聞けなかった。
『今までにないミスやらかしたのはつくしの事が原因か?』・・・それも言えなかった。

その両方ともの答えは聞かなくてもわかったから。


俺はこのあと言葉を出さずに部屋を出た。



**



廊下に出るとつくしが壁に縋って待っていた。
特に心配なんてしなかったんだろう、俺の顔を見たら嬉しそうに笑って近寄って来た。
「話出来た?」なんてニコニコしてるけど、窓から落とされるところだったと言えばどんな顔になるんだろうな。


「あぁ、話は出来た。今はベッドで不貞寝してるよ」
「そうなんだ?道明寺らしいねぇ!意外と子供っぽいのよ、あいつ」

「ははっ!違いねぇな」


つくしの背中を支えてエレベーターまで行き、もうパーティー会場には戻らずに自分たちの部屋に行こうと話した。

時間を考えてももうすぐ終わるんだ。
つくしは類とあきらに会いたいと言ったが「またいつでも会えるだろ?」って言うと渋々納得してた。

その時、つくしの髪に近づいたら・・・


「おい・・・」
「ん?どうかした?」

「お前・・・部屋の中で司と何した?」
「えっ?!な、何もしてないよ?ど、どういう意味よ」

「なんで狼狽えてんだ?お前の髪から司の匂いがする・・・」
「はっ!まさかあれだけで?」

「・・・あれだけってなんだ?」

慌てて自分の口を塞いだつくし・・・さては司に抱かれやがったな?
少しだけとか何とか言われて大人しく言うこと聞いて・・・って、俺が睨んだらパッと反対側を向いて俺に背中を向けた。


「お前・・・覚えてるだろうけど2度と外の男の匂いさせるなって言ったよな?」
「そっ、そんな事言ったっけ?」


今回取ってる部屋は最上階の2つ下・・・だからすぐにエレベーターはその階についた。
そして急いで降りて逃げるように部屋に向かってやがる。シンデレラじゃあるまいし、慌てて走ったから部屋の前で片方のヒールが脱げて蹌踉けてるし。

それを急いで取ってまた履いて・・・俺の方を見てビクッとしやがった。


くくっ、馬鹿め!
今日はこのホテルに泊まるんだよっ!




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2018/11/03 (Sat) 13:18 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: こんにちは!

えみりん様、あっはは!そんな馬鹿な!

ただでさえ司君が書けない私なのに難しい注文はやめてくださいよ~💦
書けないよ、そんなの(笑)

てか、総ちゃんが笑いそうにないけど・・・。


えっとそれはですね・・・既にエロPluと呼ばれております(笑)
でも、私って可愛い方でしょ?すごい人は本当にすごいよね?

私・・・大人しい方だよね?・・・あれ?違うのかな・・・?

2018/11/03 (Sat) 16:48 | EDIT | REPLY |   
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2018/11/03 (Sat) 21:48 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、こんにちは。

もう出ないと思った司君(笑)

あら?意外と良かったですか?ふふふ、一安心!
ジョーカーで終わっちゃいけないと思いましたので頑張ってみました!

でも、やっぱり難しくてわかんない・・・💦


総二郎犬・・・麻薬犬より鼻が利きますからね!
つくしちゃん、迂闊に男に近づけませんねぇ💦


そして・・・魔法の呪文なんて知りませんよ?

ナンダッケ、ソレ・・・オイシイノ?

2018/11/03 (Sat) 23:12 | EDIT | REPLY |   
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2018/11/03 (Sat) 23:33 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょんさんがご乱心(笑)

大丈夫かしら?気をつけてね♥️

2018/11/03 (Sat) 23:47 | EDIT | REPLY |   

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