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plumeria

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「やれるもんならやってみろよ。日本で俺たちに傷の一つでもつけようものならどうなるか・・・
思い知らせてやるよ!」


総二郎が男を睨み付けてそう言ったとき、ニヤリとドイツ人の男が笑った・・・
次の瞬間!その男は引き金を引いた!

パンッッ!!

乾いた銃声と共に強い痛みが俺の左腕に走った!!
至近距離から打たれたせいで辺り一面、すぐに火薬の匂いが漂って、牧野は大声を上げた!

「きゃああああっ!!いやあっっ!類!類っ!」
「牧野!!動かないでっ!」

一瞬何が起きたのかわからない・・・総二郎に向けていたはずの銃口がいきなり俺の方に向けられ左腕を撃たれた!
左手からは血が流れ出し指の先からしたたり落ちる・・・。その場に崩れそうになるのを必死で堪えた。

すぐに足下には血だまりが出来た。

「うっ・・・!っ!牧野、前に出るなよ!・・・くっ!」

俺がそう言ってるのに前に出ようとするから、右腕で後ろにもどした。牧野だけは絶対に撃たせる訳にはいかないから!
気が動転して周りが見えなくなってるんだ!いくら後ろにまわしても俺の腕を気にして出てこようとする!

「出るなって言ってるだろうっ!!今は言うことを聞いてくれっ!」

牧野に大声なんて出したこともないけど、今は非常事態だ!
ビクッとした牧野は俺の後ろにしがみつくように隠れた。

総二郎も俺が撃たれるとは思っていなかったからびっくりして固まっていた。でもすぐに冷静を取り戻した。


「類・・・その程度なら大丈夫だな?問題ないな?」

「あぁ、大丈夫だ。何でもない・・・」

大丈夫かと言われると本当はかなり痛みがあったけど、今は牧野の方が大事だ。
声を出して泣いてるけど今は抱き締めてやることは出来ない・・・もう少しだけ我慢してて、牧野!


『次は外さない・・・今のはお遊びだ。覚悟しろ』

「もう一度だけ行っとくぞ?この子は道明寺とは関係ない!この子のために道明寺は動かないから、もう手を引け!」

『こっちももう一度言っておこう。そんな事は俺には関係ない。ただの依頼品だ。この子は殺さないがお前達は邪魔だ!』



今度はまっすぐに俺の額に銃口を向けた。男がゆっくりとまた引き金に手を掛ける・・・
それでも、暴れる牧野を必死で後ろに押さえ込み自分の後ろに隠した。


牧野さえ無事に戻ればいいと、瞬間自分の命は諦めた・・・。


その時・・・・・・窓の外で光るものを見つけた!照準器?!・・・スナイパーライフルか!
ドイツ人の男から見たら後ろ側・・・気が付いていない!!


総二郎も気が付いた!あきらだ!!
男が今にも俺に向かって発砲しようとしたまさにその時、窓の向こうのビルから美作の援護射撃が始まった!


ピシュッ!ガシャッーン!!

窓ガラスの割れる音と同時に銃声が響いた!
総二郎は柱の陰に転がり込み、俺はその場で牧野に覆い被さった!!

『うわあっ・・・あぁっ!』

男がドサッと床に転がった!その右肩から大量な血が流れているが、立ち上がろうと藻掻いている!
総二郎は素早くその男の銃を蹴り飛ばして、スタンガンを当てて気絶させた!

窓の外にはもう誰の姿も見えない・・・さすが美作が抱えているスナイパー・・・
多分結構前から狙いを定めていたのかもしれない。俺たちが安全だと言うタイミングでも見計らっていたんだろう。

牧野は窓ガラスが割れた時にショックのあまり気絶したみたいだ。
可哀想だったけど今はなにも見ない方が良かっただろうから、気を失った状態で病院に運ぶことにした。


******


「類・・・お疲れさん!お前その腕じゃいくら牧野でも運べないだろ?俺が運んでやろうか?」

「いや・・・俺が抱えていくよ・・・総二郎もお疲れさん。ありがとう・・・」

腕に激痛が走るけど、牧野だけは自分で運びたかったから、総二郎の申し入れを断った。
抱き上げた牧野の青白い顔・・・総二郎もその顔を覗き込むように見てフッと笑った。
3人とも埃まみれの血だらけだ・・・。

「帰るか・・・後のことはどこかで待ってる美作の人間が片付けてくれるんだろ?」
「多分ね。あきらの事だからそこまでやってくれるでしょ」


この建物を出て、乗ってきた車まで足を引きずりながら歩いた。

「それにしても・・・総二郎って結構無茶するよね・・・よく生きてるね、今まで」

「あぁ?今日のは流石の俺もビビったよ!お前の方に銃が向いて助かったよ!マジ死ぬかと思った!」

「・・・バカ言ってんじゃないよ!結構痛いんだからね!・・・でもさすが、美作だね・・・」

「あぁ・・・そうだな。・・・でもさ、あきら絶対汚れたくなかったんだと思わないか?・・・見てみろよ?俺たち」

「クスっ・・・ほんと、家にバレたら大問題だよ・・・」


車までの僅かな時間・・・こんな会話をボロボロの総二郎としていたけど、自分の腕に牧野がいることで
今までの恐怖も何もかもが消えていくようだった。


「さてと・・・まずは病院だな。花沢の病院でいいな?・・・類?おい、類?」

総二郎が声を掛けたらしいけど、その時はもう後部座席で牧野を抱いたまま、俺の意識もどこかへ飛んでしまった。


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Comments 4

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2017/04/30 (Sun) 05:57 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: おはようございます

えみりん様、おはようございます!

今度はゴルゴ・・・好きですね?私はそれは詳しくないな・・・。
コナンだったらお相手できますよ?
私の中では赤井さんです。わかるかな?

えっと・・・第一弾は終わったかな?
車、爆発したら3人とも死んでますよ?

怖い怖い!お話し終わっちゃう!
美作さん、来なかった理由わかりました?きれい好きだからです。
あの人が血まみれは想像できませんでした!

今日も朝からありがとうございました!!

2017/04/30 (Sun) 07:55 | EDIT | REPLY |   
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2017/04/30 (Sun) 07:55 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

凪子様、おはようございます!!

大好物?!

でも・・・背中でしたよね?思いっきりでしたよね?
意識不明でしたよね?
私の大好物は怪我をしても守るってヤツですかね!!
それには腕しかなかったんです。脚だとねー・・・。

いろんな所でよく撃たれる人ですね!

あきらは直接撃たないイメージでした。
撃てるけど、手は汚さない的な?
でも・・・撃たせてもよかったかも。(*^▽^*)失敗したかな?!
ちょっと残念!!

さて、ちょっと甘い時間を作ろうかなって思います!

今日はありがとうございました!!

2017/04/30 (Sun) 08:03 | EDIT | REPLY |   

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