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plumeria

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「………ねぇ、類。あれ、なにかしら…」

「ん?どれ?」
「ほら、あれ……黒い鳥がいるでしょ?さっきからこの上を飛んでるの。
カラス…じゃないよね?カラスってあんなに大きくないもんね?」


「…………だね」


ふと窓から下を見ると琥珀が警戒してる。
しかも、その後ろには桃太郎も菊次郎も上空を睨んで………って、ことはやっぱり?

城門の警備を強化したから空から来たとか言わないよね?

あの大きさなら鷲じゃなくて鷹?


「あっ!類、見て!こっちに来るみたい。ほら、なんか降りてくるんじゃない?」

「え?まさか…」
「ううん!ほんとだよ!私たちの寝室のバルコニーに!いやぁん♥️可愛いっ!」

「わんわん‼」
「「わん!」」


野生の鷹が寝室のバルコニーに来るわけないじゃん!
誰なのさ、こんなのに手を出したのは!

可愛い可愛いと手を出しそうなるつくしを制して、様子を窺う。

珀、桃、菊 VS 我が家(城)しかも寝室のバルコニーに降り立った鷹のにらみ合いが暫し続いた。

寝室内をグルリと見回す……こいつロボットとかじゃないよね?
……まさか、録画なんてしないよね?

珀、桃、菊の緊張が解けたな……と思ったら、その鷹は……なんと!桃の背中に移動した。

ピィーーーーー!!


………なに?こいつ……
しかも、三匹と仲良さげに……💢💢


コンコン


ドアのノックに振り向けば、田村。


「………類様、西門様からお電話です」
「……総二郎から?」

「こちらのお部屋の子機でお話しいただけますか?」
「…………」

このタイミングで総二郎からの電話?
「どうしたの?」なんて無邪気に笑いながら、俺とあいつらを交互に見るつくし。


まぁ、いいさ。話を聞いてからでも…そう思って子機に手を伸ばした。


「……俺だけど」

『おっ、類!ちょっと聞くんだけどさ、
お前んとこの城に何か不思議なものが行かなかったか?』


「不思議なもの?」

『そうそう!普段そこには居ないヤツ!』

「…それって人間?宇宙人?物の怪?それとも……鷹?」

『うわっ、やっぱりそこまで飛んでったのか?いやさ、うちの城の何処を探しても蒼穹そうきゅうがいなくてさ。
もしかしたら?って思ったんだよな!悪ぃ!大人しくしてるか?』



蒼穹ってのは鷹の名前らしい……いや、それはいいんだけど
なんでうちの城を目掛けてやってくるの?

そしてなんで俺達の寝室を知ってるの?
もしかしたら昼間でも使用中かもしれないのに鷹が飛んできたら集中出来ないじゃん!!


「なんかうちの城のこと、詳しく知ってるみたいな気がするんだけど気のせい?
それにさ…うちのSPと仲が良さそうなんだけどどうなの?

総二郎……まさかと思うけどあの鷹に何か教え込んでる?」


『…………………………』



あっ!総二郎が黙った……って事は何か企んでるよね?
あの鷹を使って何しようとしてるのさ!


『ピィーーー!』
『あっ!疾風…っ、お前……あっ、類、ごめんな?後で行くからそいつを預かっといてくれ!

疾風、疾風……こら、やめろって!』



「は?何やってんの?総二郎……まさか、まだ他にも鷹がいるの?

総二郎?……総二郎ーーっ!!」



電話、切れた。



預かる…?
あれ…を……?


振り返ると珀、桃、菊と遊んでいた蒼穹はつくしの肩にとまっていて、つくしはおっかなびっくりな感じだけど楽しそうにしてる。
そんなつくしと目があった。


「西門さん、何だったの?」

「それ……総二郎の城から来たみたい。
預かってて、だって……」


「預かる?」

「ん、迎えに来るみたいだよ……」

「へー、そうなんだ!
キミは西門さんのペットだったんだね~♪♪」



つくしはもう蒼穹に視線を移して、その頭を撫でようと恐る恐るながら手を伸ばしてる。

ピィーーー!

蒼穹の機嫌はいいみたいだ。


っていうかさ、俺の奥さんはほんとお人好しだよね。
ペット?
そんな訳ないじゃん!!
普通のペットは他の城の寝室なんて覚えないから!!
総二郎のやつ、一体何を企んでる?


得体の知れない鷹、蒼穹から目を離すことなく頭の中は堂々巡り。

もうっ!
なんだってこんな事に…。

今日は一日中つくしといちゃいちゃしようと思ってたのに。





ピューーーーッ!!


えっ、何?
まさかまた………?!

ピィーーーーー!


あれ?ピューー?ピィーー?あれ?


ピィーーーーー!


うわっ!また、来た!!
何なのっ、こいつも寝室のバルコニーから侵入なの?
しかも、珀も桃も菊もっ!全く警戒無しっ!

………はぁ~


「あら?あなたも西門さんのペットさん?」

ピィーー

「みたいだね、先に来たのが蒼穹で、こっちが……多分、疾風だと思う」

「うわっ、格好いい名前っ♪」

ピィー

「……名前はね…」

「蒼ちゃんと……はやちゃんだね」

「ぷっ、蒼ちゃん……」


ピューーーーッ!
ピューーーーッ!


「まだ、居るのかな?」


バルコニーから外を見れば、城門の前でしきりに指笛で蒼穹と疾風を呼んでいるであろう総二郎。


「総二郎っ!お前んちの鷹、寛いでんだけど、本当に総二郎が主人なの?」
「そんな所で指笛鳴らしてないで、早く回収してっ!!」



衛兵に命令して門を開けると、ニヤリと笑った総二郎が左手に皮のグローブなんて付けて入ってきた。
そして「ピューーーーー!」と指笛を吹くと後から来た疾風の方が総二郎のところに戻った。


「……あのさ、迷惑なんだけど。空から来るなんて卑怯じゃん!」

「別に攻撃したわけじゃねぇだろ?なんでかなぁ…蒼穹がどうしてもここに来たがるんだよな。
で、疾風が後を追おうとするけどこいつは俺の事も好きだから離れたくねぇんだと」


「…女の子なの?」
「そうそう!よくわかったな!」


鷹の女の子まで手懐けるとは流石だね。
人種を超えて女好きかと思ったら生物の種類を超えてるとは思わなかった。

よく見たら疾風は総二郎の左手に止まってしきりに顔をスリスリしながら、たまに振り向いてつくしの肩に止まってる蒼穹を見てる。

まぁ……鷹の二股ってヤツ?
これも流石総二郎の鷹だよね。

……あれ?

総二郎の左手に止まりながら、つくしの肩に止まっている蒼穹を……いや、蒼穹と言うよりも、つくしを?見てる気がする…

疾風の表情が和らいだと感じたと同時に、二羽は窓から飛び出し、
城の上空を絡まる様に飛翔している。

嬉しそうに見えるのは、気のせいだと思いたい……


「……総二郎…あの二羽、嬉しそうに見えるんだけど、気のせいかな?」

「……いや、俺にも嬉しそうに見える」

「………あの…さ」

「おーい、お前達良かったなぁーー友達も出来たし、お前達も気に入ったかぁ~」

「……(なにそれ)…」

「これからも、ちょくちょく遊びに来るかもだから、宜しくな♪」

「………………………」

「うわっ♪これからも遊びに飛んで来るのねっ」
「楽しみっ♪♪」


「あぁ、宜しくなつくしちゃん」

「……………………」


まさか、空から来るなんて思わないじゃん。

しかも、何をどうしたのか知らないけど、
珀、桃、菊とも打ち解けてるしさ、
つくしも、楽しそうだし……。

はっ!つくしlove♪のメンバー増えた?


………総二郎……なにやってくれてんのっ……


***


その後。
西門家の蒼穹と疾風は、日を二日と空けず花沢城を訪れ、
桃太郎、菊次郎、琥珀と戯れ、つくしに懐き纏わりつき、可愛がられる。
勿論、蒼穹と疾風にはもれなく総二郎も付いて来て、仕事以外にも顔を合わせる事が増えていく。


類が、花沢城を開閉式ドームで覆ってしまおうか……と、真剣に悩む事になるのは、
もう少し先の話だ。




おしまい♪



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皆様、こんにちは~!plumeriaでございます。

本日は「花沢城」第2弾!総ちゃんの西門城でございます。

実は現在進行形でGPSが遊びまくっている「花沢城」(笑)めっちゃ楽しくて止まりませんっ💦

今回の鷹はG様が「総ちゃんに鷹を飼わせたい~」から始まりました。
これも11月の20日前後の話で「ピンつや」が公開前のこと。

この頃から

「司君には○○だ!」「あきら君には○○だ!」
「いや、これも書きたい!」「これはどうよ?」
「誰が飼うのよ、そんなもの!」

「待て待て!落ち着こう!で、これ書きたい」
「これも面白そうっ!」

「書いたぞ~!!」
「「えぇーーっ!!」」

ラインは毎日この感じ(笑)

会話もですが、お話も次から次へと・・・(笑)

「今、誰がこの続き書いてんの?」
「今○○はGさんよね?」
「○○の〆、Sさん、宜しく!」
「今度はPがここ書きまーす!」
「どれが終わってどれが始まったの?!」
「みんな落ち着けっ!!ゆっくりやろうっ!」
「Sさん、タイトル宜しく!」
「Pちゃん、画像宜しく!」

「出来たぞーーっ!!」
「「可愛い~♥」」

「・・・だから、あんた達総誕いいのかい?」
「「大丈夫~♥」」←本当は全然大丈夫じゃなかった私。

ちなみに・・・

蒼穹って言うのは「 青空・大空・蒼天」を表す言葉。
疾風は「急に激しく吹く風」のこと。こっちは女の子ですけどね💦


まだまだ続くぞ、花沢城!!
クリスマスだろうが正月だろうが、休まず行きますっ!!



そして本日のS様のお遊び画像はこちら!


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この子達は西門城の鷹ですので総ちゃん贔屓(笑)
類君とつくしちゃんを引き離したいようです。

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あっ!蒼穹が何か見つけた?!

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見つけたのはマウス(笑)
後ろの手は総ちゃんだそうです。

S様「リアルすぎるから載せないでよ💦」(ごめん、載せちゃった!)
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