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plumeria

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ある日の夜……今日はつくしと仲良くするって決めてた日。

いつもより少しだけ早めにお風呂に入ってワインなんて飲んでムード作りには特別気を遣う。
ソファーに座ってる時から手なんて絡めてイチャイチャ、イチャイチャ……

味見♥なんて言ってキスしたり
綺麗だね、なんて耳元で囁いたり……。

「いやん、類……くすぐったいってば」
「くすっ…何処が?何もしてないよ?」

「うそぉ!今、ここ触ったでしょ?」
「わかった?だってここ、弱いでしょ?つくしの反応が可愛いから見たいんだもん」

「……類、もう寝よ?」
「ん、行こうか」


まだ寝る訳ないじゃん。
これからがお楽しみ……そんなことはお互いにわかってるからぴったりくっついてベッドに……。

ゆっくりとつくしの身体を横たえたら、俺もその傍に並ぶように寝て髪を撫でた。


「つくし……よく顔見せて?」
「…ん?いつも見てるくせに……類、大好き♥」

「俺も………」



カサッ……



ん?今何か音がしなかった?窓の方……気のせい?

「どうかしたの?類……私より気になるものがあるの?」
「そんなわけないじゃん。つくし……」



カサッ……コトン



……なんだろう、視線を感じるんだけど。
つくしが目を閉じて俺からのキスを待ってるって言うのに!

ガバッと身体を起こして窓に目を向けたら…………そこに光る目があった!!

えっ…何?!
ま…まさか…また何か来た?!


「……類?どうかしたの?」

せっかく閉じていたのに目は開かれていて、その視線は俺の視線を辿ったのか窓の方を見ている。

もう…せっかくのムードが台無しじゃん…!!
今度は誰なのさ?!

「きゃぁっ!!
ね、ねぇ…今何か光ったんだけど……!」



カサッ……カサッ……コツン…


「ね…ねぇ……今何か音したよね…?」

俺にしがみついて少し震えてるつくしの肩に手を置いた。

「つくしはここにいて。
俺が見てくるから」


手をゆっくり落ち着けるように離して頭を軽く撫でると、つくしは小さく頷いた。
それを確認してベッドから立ち上がり、窓際まで進んでカーテンをゆっくりと開けて……そのまま閉めた。


コツン…コツン……


「…………」

はぁ………。

今度は梟??
一体誰の差し金?!

鳥だから総二郎?
あー、でも司も鳥か…。
もしかして二人の話を聞いたあきら?!


「る…類?大丈夫?
何だったの?」


その声の近さにびっくりして振り向けばすぐ後ろにつくしがいた。

「待っててって言ったでしょ?」

「そ、そうなんだけど…やっぱりひとりじゃ怖いし、それに類だけが危ないのもイヤなんだもん!」

俺のローブの腰辺りを両手で握りしめてるつくしの手はやっぱり少し震えていた。

もうっ!
あいつら絶対に許さないんだから!!


「………何かあったの?」
「……あれ?…梟?」


「……みたい」

「野生かな?こんな所に……」

「違うと思う、野生の梟はこんな所に来ないよ、バードリングが付いてるし」

「バードリング?」

「ほら、片方の脚についてるでしょ?」

「あ、本当だ」
「………んー、ねぇ、これって西門さんのマークじゃない?」



はぁ~やっぱりね……総二郎…


次々に猛禽類集めて、どーすんのさ!
昼も夜も、通うつもりなの?
まさか、こんな夜中に電話とか来ないよねっ!

♪♪~♪♪~

電話じゃなくて、LINE…ね…


『類、遅くに悪い。ウチの奴、何か行ってないか?』


何かって、何だよっ!梟だろっ!!!
悪いと思うなら、放鳥すんなよっ!
タイミング良すぎ!
近くに来てる訳じゃないよね?



『何かってなに?』
『皆、寝てるんだけど?』
『脚に西門マークのリング付けてる夜行性の奴の事なのかな?』
『💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢💢』



無性に腹が立って、既読スルーにする積もりが、
スマホに怒りをぶつけて、電源を落とした。
変に息切れしてて、つくしに心配させてしまった。


……総二郎、許すまじっ!
……二人の…いや、俺の夜を返せ!


「ダメだよ、類。横になって」

「……いや、平気だから…」

「絶対ダメッ!!大人しく寝て」


「……ぁ、ねぇ、類。さっきの梟 和泉守って言うみたい」
「西門さんからLINEが入ってる、ほら見て、明日の朝まで預かっててだって」



……俺のスマホ 電源落としたから、今度は、つくしのスマホに?総二郎の奴…

預かるもなにも、さっきから全然 動いてないけど?
外見て、ホーホー。クルッ!と180°こっち見て、ホーホー。
………総二郎…絶対!!許すまじっ!!!

はぁ…こんな状況じゃ何にも出来ないじゃん………。


「つくし…もう寝よう?」

「う…うん……でもあのコ預かるんでしょ?
あのままでいいの?
どっか行っちゃわない?」


「大丈夫だよ。
行ったら行ったで家に帰るんじゃない?」


「そっか!それもそうだよね♪」


つくしをベッドに引きずり込んで抱きしめた。

あーあ…。
今頃本当なら、あんなことやこんなことして…………。


カサッ……コトン

ホーホー


「何か可愛いね♪♪」

「そう?」

つくしほど寛大になんてなれないし!
だって大事な時間邪魔されたんだよ?!


コツン……コツン…

ホーホー
ホーホー


「ねぇ…類?
やっぱり中に入りたいんじゃない?
ちょっと行ってくる♪」


止めようとした時には既に腕をするりと抜け出てて、仕方なく俺もベッドから抜け出した。

…あれっ?
つくし固まってる…?

窓際でカーテンを開けたつくしはびくともしない。

「つくし?どうかした?」

「あっ……ねぇ、類……。
これ…………」


つくしはカーテンを開けきって俺の方を振り返る。

「…!!」

そこには光る目が四つ並んでた…。

増えてる!!
何で?
どうして?

そんな事を思ってるうちに、つくしは硝子窓越しにその足をじっと見てる。

「やっぱり西門さんのマークだよ~。
よく見たら名前も彫ってある!
この子は陸奥守だって~♪」


言いながらつくしは鍵を外して窓を開けた。

「いずみちゃん、むっちゃん、いらっしゃーい♪
どうぞ入って~♪♪」


もうっ!
いらっしゃいじゃないから!!
うちはあいつらのペットのセカンドハウスじゃないんだけど?!

けどまぁ…あんなににこにこしてるつくしにこんな事言えないし…。
とりあえずば仕方ないか……。


両手の中に小さな梟を抱きかかえて頬擦りしてる……今日それをされるのは俺だったハズなんだけど。
なんで総二郎の梟にそれを横取りされんの?

ホーホー…
ホーホー…ホッ!!バサバサっ……!


「あっ、いずみちゃん?むっちゃん?何処に行くの?」
「部屋の中だから心配ないよ。窓は締めたんだから朝までここに居るでしょ」

「そうだけど~!せっかく抱っこ出来たのに~!」

「抱っこならほら…俺がしてあげるから。おいで…つくし」


よく考えたらそうだよ!
梟だって鳥なんだから飛んで行ったらそこで止まってるし、
手乗り梟って訳でもないなら寄って来ないんじゃないの?

探してみたら和泉守と陸奥守はシャンデリアの飾りの上でジッとしてる。


きっとあそこに朝まで居るんだ!くすっ…よしよし♪
もう1回ムードの作り直しから♥

そう思ってつくしを抱き締めベッドへ…。
「でも…」なんて言ってるからチュ!ってキスしたらつくしも気分が変わったみたい。


また並んでそこに寝て、つくしの顎に手をかけて……

ホーホー…

……気にしない。
つくしの顎に手をかけてもう少し唇を近づけて、同時にバスローブの紐を……

ホーホー……
ホーホー……

……気にしない。
バスローブの紐を解いたらゆっくりそれを肩から外して……

ホーホー……
ホホッ!ホホッ!ホホホホッ!ホー……


「なんで鳴き方を変えるのさっ!もうっ、気が散って出来ないじゃん!!」
「類……今日は止めよ?」


「……もーっ!!全部総二郎のせいだからっ!」


許すまじっ、総二郎 💢💢💢💢💢💢💢💢!!



次の日、朝日が昇ると同時に城に総二郎がやってきた。
そして誰の許可をもらったのか俺達の寝室へ!


「よっ!おはようさん、うちの子達は?あれ?……もしかしてヤバいとこ?」

「そんなわけないでしょ!ヤバいことになりたかったけど、
ヤバくもなれなくて、泣きたかったけど彼奴らの方が鳴くし!
それで、それで……全部お前のせいだからね!」


「何言ってんだ?全然意味がわかんねぇわ。
つくしちゃん、もう朝だぜ?起きな!」


「……あ~、西門さん、おはよ~」
「総二郎がつくしを起こすことないでしょ!早く彼奴らを連れて出て行って!」

「なんだ?男のヒステリーは嫌われるぞ?
来い!和泉守、陸奥守!帰るぞ」


ホーホー!
ホーホー!


実はあれからずーっとすっごい大きな目で俺達を見てるから一睡もしてなかった。
なんか……監視されてるみたいで怖かったんだもん。


この後、総二郎を交えて何故か3人で朝食。
和泉守と陸奥守は朝になって眠たくなったらしく、総二郎のポケットの中でぐっすりだった。


まさかと思うけど……確か蒼穹と疾風も寝室を知ってたよね?
まさか…まさか…まさか……


「西門さん、美味しい?」

「あぁ!美味いな!それにしてもつくしちゃんは寝相がいいんだな!」
「ええ~、そうかなぁ♥」


「総二郎……お前、まさか…」
「どうした♪類」


その2羽のバードリング……何か仕掛けしてんじゃないの?





おしまい



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皆様こんにちは~!plumeriaでございます。
今日は総ちゃん♡の梟さんです。本当は鷹の前に案が出ていたんですがG様の「鷹がいい!」に負けて2番目になりました。
(ははは!総ちゃんの事ではG様に勝てませんっ💦)

で、今回のお名前もS様が付けてくれました。
刀の名前らしいです。
と、言うことで今回もS様の呟きより。原文のままです(笑)


梟の名前にした、和泉守、陸奥守、は、
和泉守兼定と、陸奥守吉行から取りましたが、
・和泉守兼定→土方歳三
(但し、和泉守兼定は一本だけではありません、「土方歳三が持っていた刀」と言う事で有名になった名前です。)
・陸奥守吉行→坂本龍馬
(別名、土佐吉行とも言います。これは、今の福島県に居た吉行と言う刀匠が後に土佐に移り住んだ為、名前が変わったそうです。)



それでは本日のS様、お遊びコーナー!

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どっちが男の子でどっちが女の子なんだろう・・・?

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総ちゃん、イライラしております(笑)本番💦見てたんかいっ!!

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梟でも目を閉じるのね・・・と、感心しました。

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あはは!これこそホントのお遊びですね💦


それではまた来週の火曜日、お会いしましょう~!!
(え?いつまでやるのか?・・・3人がギブアップするまでです)
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2019/01/16 (Wed) 00:06 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

まりぽん様、おはようございます。

コメントありがとうございます♡S様、G様にもお伝えしてあります♡

これも一応花男二次(笑)
夜のお話があってもいいではないか!と思いまして夜行性の梟さんの登場です!

確かに鳥とは言え見られながらというのは・・・しかもめっちゃ邪魔してますし♥
ふふふ、総ちゃんの企みですよ(笑)

そしてしっかりいずみちゃんとむっちゃんは報告するんです!実演で♥
怖いですねぇ・・・類君は阻止したくてもつくしちゃんは大歓迎しそうです(*^o^*)

この先はいずみちゃん、むっちゃん以外も「お邪魔虫」が来るかも?

花沢城はまだまだ続くんです・・・。
「読者さんだけじゃなくて作家さんにも怒られないかな・・・」って3人で話してます。
そう言いながら今日も着々と進んでいる花沢城物語・・・これからも宜しくお願いします💦

2019/01/16 (Wed) 09:30 | EDIT | REPLY |   

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