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plumeria

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「ねぇ、類」
「ん?」
「最近ね、お庭とか玄関先とかに胡桃が落ちてるの」
「胡桃?」

うちに胡桃の木なんてあったっけ…?
それともリスかなんかが置いてってるのかな?何でかは知らないけど…。
後で田村に確認してみようかな?

ちらりとつくしを見るとちょっと不機嫌そうだった。

つくしって確か胡桃好きだったはず…?
いつもだったら嬉しそうに話して、「拾ったの~♪何作ろうかな~?」くらいの事、言いそうなのに。
勿論、その前に俺が止めるんだけどさ。


「………でね、類、聞いてる?」
「あっ、ごめん。何?」
「もうっ、ちゃんと聞いてよー!
全部ね、殻なの、殻!」


ぷっ。
不機嫌の原因はそれか。

でも確かに人の城の入口に胡桃の殻なんて何かの嫌がらせ?
流石にこれはあいつらじゃないよね…。
それじゃあ花沢に対しての挑戦?

それなら勿論受けてたつけど!


どうにかこうにかつくしを宥めて、その足で田村のいるであろう控え室に向かった。




「類様、何か御用事でしょうか?
お呼びいただければ参りましたのに」

「そんなのどうでもいいよ。それより、田村。

最近敷地内に胡桃の殻が大量に落ちてるんだって。
もしかしたら花沢に対しての挑戦かもしれないから早急に調べて!」


「胡桃の殻…ですか…。
確かに庭師がそんなような事をぼやいておりましたが……。
直ぐにお調べ致します」

「ん、よろしく」


とりあえずはこれでよし!
でも…何で胡桃なんだろう……?

解決までは時間の問題だろうし、つくしの所に戻ろうかな♪♪




「よし!気が立ってる時は、掃除掃除!
今日は屋根裏部屋でも掃除しよっ♪」


ふふっ♪
ここ昔っから好きなんだよね~。
お城の最上階で眺めも最高だし!


コツーン!
コロコロコロ………


「なっ、何、今の音?」

部屋の中を見回したけど、特に変わったことはなさそうだった。
それに…今の音って……上から?

ううん、そんな訳ないよね?
だってここ最上階だもん!
お城の内部からはここより上なんて行けないんだから…。

「つくし?」
「ひゃっ」

突然の声に振り向けばそこには類がいた。

あー、もう!びっくりするじゃない!
あっもしかしてさっきの音も類が関係してるのかも?

「ここにいたんだ!
またそんな事してるの?
使用人の仕事取っちゃダメだって言ったじゃん」

「だってー」

コツーン コツーン コツーン…
ゴロゴロ…………


「ねぇ…類、今の音聞いた?」
「うん、上からだったね」


最上階のバルコニーに出て見上げても、
これと言って変わったところは無いし、

……強いて言えば……

いつもより、少しだけ烏の数が多いかな?
くらいだ。
しかし、その間もコツーン コロコロ、コツーン コロコロ。
二人で顔を見合せてしまった。


「なんだろうね?」

「んーーーー、判んない」


「あっ!!!」

「なにっ、どうしたっ」

「あの烏、何か咥えてる」

「……………ぁ、ホントだ」


「あぁっーーーーー!」
「なんか、落としたっ」



烏が落とした何かが視界をかすめ、目を凝らしてその後を追った。


「ねぇ、あれって胡桃じゃないかな?」

「そうかも」

「ちょっと確認しに行こ」

「うん」


急いで階下へ、さっき烏が何かを落とした付近を探していると、
今では定期便になっているその音が、聞こえて来た。


…バリバリ……バリバリバリ……


「今日も来てた?」

「池の魚とにらめっこしてたよ」

「………そうなんだ…」


ため息まじりに、二人で静司郎マークのヘリを見上げた。


「ねぇ、あれなにかな?鳩?纏わり付かれてない?」

「………なんだろ?」
「よく巻き込まれずに飛んでるよな」


「凄い数だけど…大丈夫なのかしら?」

「てかさ、追いかけられてんの?連れて来たの?」

「………烏……?」


その時……ヒューン…と音がして2人で同時に空を見たげたら…


「痛ぁっ!」

今まで当たらなかったのにつくしのおでこに胡桃がっ!
しかもこれは中身が入ったままの固いヤツじゃない!💢

司……俺を怒らせたね?


「田村!大至急司のヘリに対してミサイル発射して!」
「はっ?!ど、道明寺様を攻撃?」

「つべこべ言わないで地対空ミサイル用意!つくしが攻撃されたんだ!絶対に許さない!」
「はっ?つくし様は後ろで胡桃を拾っていらっしゃいますが?」

「…………💢…じゃあ、城外アナウンス用意!」
「畏まりました!」


…バリバリ……バリバリバリ……

その時ヘリが少しだけ高度を下げて、また司が顔を出した。
あの赤い拡声器、手に持って!


「わんわんわん!」
「わんわん!」「わわわわんっ!!」

うちのSP3匹はつくしをガード、全員でヘリの中のあいつを睨んだ!


「近衛兵1番から10番まで南の庭に落とせ!
近衛兵11番から20番までは東の塔を狙え!
近衛兵21番から30番までは正面入り口!
近衛兵41番から50番は西の窓硝子に向かって落とせー!」



……近衛兵?何それ。
どうでもいいけど31番から40番はどうすんの?

でも、司のひと言で動き出したのはその黒い集団……同時にヘリの下部が開いてスルスルスルと籠のようなものが降りてきた。
そこに烏が寄っていって1羽ずつ嘴に何かを咥えて、
司の命令通りに10羽で編隊を組んで四方に飛んで行った!


「迷ってる10羽が31番から40番だね
「……だね」
「……そのようでございますね」

そしてあいつは近衛兵…もとい、烏に指示した後で俺達に向かって叫んだ。


「どうだ!思い知ったか!
お前が犬を退かさねぇから俺様が攻撃してんだよ!
早くそいつらを何処かにやって静司郎を返せーっ!!」



…………。

馬鹿じゃないの?一体いくつなの?
それでも道明寺の国王なの?

その前に烏を従えるって…おばさんが魔女だから?
ある意味すっごいレアなペットだよね。

つくしも赤くなったおでこを摩りながらポカンとして上空のヘリを見てた。


「つくし……あんたが叫びな。被害者だから。
2度とやるなって言っといて」


「うん!わかったわ」

マイクをつくしに渡したら、大きく息を吸って……そして超真面目な顔で叫び返した。


「道明寺ーっ!!中身の入ったものを落とさせなさいよ!
殻なんて要らないのよーっ!!

中身よ、中身ーっ!!
胡桃を落としてーっ!!お願いーっ!」



…バリバリ……バリバリバリ……

「おっ?!おおっ!
わかった、今度から中身食わねぇように言っとくわ!」




カァカァカァカァ!
カァカァカァカァ!

…バリバリ……バリバリバリ……


「頼んだわよーっ!」

…………。

「おう!じゃあな!」


…バリバリ……バリバリバリ……

カァカァカァカァ!


……司のヘリ、帰っちゃった。近衛兵引き連れて。
でもさ、今日も忘れてるよね?ホントに可愛がってんのかな……。


「……田村。職員の募集しといてくれる?」
「清掃係でございますね?畏まりました」


ダメだな、これは。
この辺りの胡桃がなくなるまでやるんだろう。

くるりと向きを変えたら……今日も足音をさせずに目の前には静司郎が居た。



おしまい


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皆様、こんにちは~!plumeriaでございます。
司君の2番手は烏です♡

鷹にハシビロコウに梟に烏……なんか鳥ばっかり?(笑)
いやいや別に鳥好きの私とS様が言ったわけじゃなく、これはG様のご提案。

「でもさ、烏ってペットになるの?」
「さぁ?」
「人に馴れるの?」
「胡桃落とさせたいけど言うこと聞くのかな」
「坊ちゃんだからね・・・」

「「「…………」」」

結論!なんでも有りだよね!!(めっちゃ適当💦)

てか、司君、いつになったら地上に降りられるんでしょう?本日も上空からの登場&退場でした(笑)



それでは本日のS様お遊びコーナー♡

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この子の表情が好き💦てか、司君に馴れてないのか?

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これはG様がめっちゃお気に入りでラインスタンプのように会話でも使っています(笑)

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私のお気に入り!ブラックコーナーはこちら!
あきら君の黒ちゃん♥めっちゃ格好いいっ!!


それではまた来週~♥
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