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plumeria

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ほんの少し肌寒くて目が覚めた・・・類の腕の中で。

ちゃんとお布団に入ってるけど何も着てなくて肩だけが冷たくなってた・・・そのすぐ横には類の腕があるから温かかったし、それに身体の上には類の足がある。
その足が私を押さえ込んでるから動くことが出来なくて1人でモゾモゾしていたら、類が薄く茶色の瞳を開けた。

何度か見たことはあるけど今日は特別に感じる殺人的な美しさ!
それに心臓が過剰反応して目もバチッと覚めてしまった。一気に全身の血が熱くなったような気がして汗が出る・・・それを悟られないように早くこの腕の中から出たかった!


「・・・おはよ、もう朝?」
「おはよ・・・少し早いけど朝みたい。類・・・あの、腕と足、退けてくれない?う、動けない・・・」

「ん?嫌だ・・・まだここに居る」
「へ?いや、だって・・・昨日お風呂に入ってないから・・・あ、あのシャワー浴びたいし」

「後で一緒に行こう?まだ大丈夫・・・」
「え?!シャワーも一緒なの?」

「うん、勿論・・・くすっ、だからまだダメ・・・」


だって今日は会社だし・・・お部屋は散らかってるしお風呂も入らなきゃだし、その・・・何となく気分も変えなきゃ仕事にも行けないし。
色んなことを考えて、結局類を押し退ける感じでベッドから出ようとした。この眠り姫・・・もとい王子様はまた夢の中に行っちゃったみたいだから今のうちに・・・!

「痛っ!何これ・・・か、身体がっ・・・?」

類から離れることに成功したけど、今度は身体が痛くて動けない!腰がお腹が・・・足が・・・腕まで?
ベッドから降りるのがこんなに辛いなんてっ・・・!

思わず声が出たからそっと振り向いたけど類は起きそうになかった・・・だから全身の骨がどうにかなったんじゃないかって思う身体を引き摺るようにしてバスルームに向かった。



昨日髪を巻いてもらったままで寝てしまったからぐちゃぐちゃ・・・シャンプーしたらラメを拭き付けていたからお湯がキラキラ光って流れていった。
メイクだってそのままだったから汗で崩れまくり・・・よくこの顔に向かって「可愛い」って連発したよね?薄暗くて良かった、なんて思いながらシャワーでバシャバシャ洗い流してから湯船に・・・。


「はぁ、気持ちいい・・・気持ちいい?」

少し熱めのお湯に肩まで浸かって昨日の事を思い出してた。
何回か「気持ちいい?」って聞かれた気がする。類も・・・言ったような気がする。そんな事聞かれて頷いてなかった?私・・・。

はっ!それにさっき流れた髪のラメ・・・まさかベッドに落ちてるんじゃないの?
それってお手伝いさんがベッドメイキングしてくれる時にバレるんじゃないの?うわっ・・・恥ずかしいっ!

意味も無くお湯をバシャバシャ言わせて頭の中の妄想を消そうとして大暴れ!その時に自分の指が目に入った。その指を自分の目の前に持ってきて眺めた。

そうよ・・・類の意外と逞しい身体が私の目の前にあって、あの綺麗な長い指が・・・指が私の・・・・・・そこまで考えたら急に身体が熱くなって逆上せてきた!

ヤバい・・・これ以上お風呂に入ってたら違う意味で立てなくなる!
そう思ってザバッ!と勢いよく湯船から飛び出たらバスルームの扉も同時にバンッ!と開いた。

勿論入って来たのは素っ裸の・・・!!


「きゃああぁーっ!どうしてそんな勢いで入ってくんのよーっ!!」


「えっ!だって起きたら牧野が居なかったからここかなって思って・・・」

「だっ、だからっ!その、その前に隠してっ!お願いだから!」

「・・・そこまで驚く?昨日あれだけ・・・」
「うわああああぁっ!それ以上言わないでっ!今思いだして熱くなって・・・・・・はっ!」

「・・・くすっ、思い出してたの?じゃ、再現してあげる」
「えええぇーっ!!」


その直後、抱きかかえられて湯船の中に逆戻り。

朝なのに、そこでも類に抱き締められてキスされて・・・お湯の中で昨日の続きのように愛された。



**



「あら?どうしたの、つくしちゃん。歩き方が変だけど?」

ダイニングに行ったらいつものようにお父様とお母様の方が早く席についていて食事を始めていた。

私達は結局逆上せて倒れるまでバスルームに籠もってて、いつもより少し支度が遅くなってしまった。
しかもすぐに来た筋肉痛と、何故か身体中が軋むように痛くてマトモに歩けない・・・それをお母様に言われたけど、類の支え無しでは真っ直ぐ歩けないほどだった。


「はぁ・・・どうも昨日の高過ぎるヒールで足を痛めたみたいで・・・普段あんなに高い靴は履かないから・・・」

「まぁ、そうなの?でも凄く早くに帰ったんでしょ?」

「・・・牧野が少し酒に酔ったから。強くないんだよね、この子」
「ははは!そうなんです。この年でお酒が殆ど飲めないのに調子に乗っちゃって」

「・・・そうなの?お仕事大丈夫?」
「はい!そこは何とか頑張ります!昨日お休みいただいてるので」

ヨロヨロしながら椅子に座って、今日は類が甲斐甲斐しく私の世話を焼く・・・それがお母様達には不思議だったみたいで、小さな声でボソボソ囁き合っていたけどそれを気にする余裕もなかった。

「牧野、これバターつけてあげる」
「牧野、このフルーツヨーグルト食べな?美味しいよ」
「牧野、珈琲よりカフェオレの方が良くない?作ってあげようか?」

「・・・自分で出来るから」
「そお?腕まで痛いって言ってたから」

ほら・・・またお母様がこっち見て変な顔してるからっ!急に変わってしまった彼の態度に驚いて私の方が戸惑っちゃう。


そ、そんなに嬉しかったのかしら。
いや、勿論私も嬉しかったけど。


「あっ、キウイが落ちたよ?くすっ・・・可愛いよね、そんなドジなとこ」
「もうっ!止めてってば、類!ホントに怒るよ?」

「怒ってもいいよ、その顔も好きだから」
「・・・・・・!!」


あれだけ嫌がってたお父様に似てるわよ?って言いたかったけど、ご本人が目の前でポカンと見てるから何も言えなかった。
流石親子・・・本当はそっくりなんじゃないのっ?!
「いやぁねぇ、こんなにデレデレした息子って気持ち悪いわ」って言ってるけど、それ・・・毎朝のお父様とお母様ですから!



朝食が終わってまた部屋に戻り、類はスーツに着替えた。
私はいつもと同じ・・・って思ったけど、今日はジャケットを変えた。あの人の言葉じゃないけど、そういう風に見る人も居るなら類に恥ずかしい思いをさせられない。

いつもより少しお洒落して、いつもより少しお化粧して・・・少しずつ類に似合う女の子になりたいから。


「牧野、もう行くよ?ホントに遅れちゃうよ?」
「えっ!やだっ、もう・・・全部類のせいだからね!」

「えっ?俺のせいなの?じゃあお詫びに抱っこして車まで行こうか?」
「きゃああぁーっ!やだやだ!ホントにするからやだぁ!」

「あはは!牧野、走ってるじゃん」


加代さんに桃太郎達のご飯を頼んで類の車に飛び乗った。
いつもよりドキドキした朝・・・自分の中で何かが大きく変わった素敵な朝だった。




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Comments 4

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2019/01/07 (Mon) 01:11 | EDIT | REPLY |   
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2019/01/07 (Mon) 07:23 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: こんばんは

yuka様、こんにちは🎵

あはは‼️すみません💦
ちょっとふざけてみました(笑)

確かに違和感がありますよね~♥️ははは!
たまにはこんな類君を書いてみたいのですよ。

私、割りとクールな類君が多いから……。

多分、もう大丈夫‼️(爆)
いつもの類君に戻しますからね~!

いつもありがとうございます♥️

2019/01/07 (Mon) 11:56 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ビオラ様 こんにちは。

えへへ!類君、めっちゃ嬉しかったようですね♥
足腰立たないほど・・・そんなイメージはないんだけど(笑)
張り切ってもらいましたっ!!

つくしちゃん・・・立ち仕事だから辛いかもしれませんねぇ・・・💦
類君はデスクワークだしルンルンでしょうけど。

浩司君登場までは暫く浮かれた類君でお楽しみください(笑)

2019/01/07 (Mon) 16:38 | EDIT | REPLY |   

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