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plumeria

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「……類ったらこんな場所でダメだよ…」
「どうして?いいじゃん、誰も居ないよ?…最近やたら五月蠅いからゆっくり出来ないんだもん」

「……ん、でも、ここ外だし」
「刺激的でしょ?ほら……こっち向いて、つくし…」


城内の北側庭園の隅……
大きな樫の木の下でつくしを抱き締めてキスしようとしたのに、外だからって恥ずかしがってる可愛い奥さん♪


だってほら、珀も桃も菊も気を利かせて背中向けてるし、
今日は蒼穹も疾風も静司郎も来てないし、ラスカルも黒曜星も来てないし。

……ってどんだけ気にしなきゃいけないのさっ!
自分の城なのにっ!


気を取り直して、つくしの顎に手を掛けてそっと近づけたら……


「……八子~、潤~、何処に行ったんだね~」


「……類、誰の声?」
「…田村の声じゃない?」

「八子と潤ってだれ?田村さん、ここに誰かと住んでたっけ?」
「ううん、田村、婚期逃して独身だから」


樫の木を2人で抱きかかえるようにして顔だけ出したら、やっぱり何かを探してるのは田村。
手には小さな籠を持ってるけど……まさか、田村まで何か飼ってるとかないよね?

俺がこんなに他国の動物襲撃で悩んでるのに自分がペット飼うとかないよね?


「あああっ、どうしよう……琥珀に見つかったら大変だ。急いで探さないと……
いや、それより西門様の蒼穹さんに見つかったら一発で……いかんいかん!

ああっ、心配だ……静司郎さんは見つけても動かないだろうし…」



「…………」
「……なにブツブツ言ってるんだろう?」

「類、あんなに困ってる田村さんの前で私達がイチャイチャしてちゃ申し訳ないわ。
ここは帰りましょう……」



…………田村のバカっ!!💢



その日の夜。

昼間出来なかったからって訳でもないけどつくしをベッドで抱き締めてた。
ここは寝室だし、照れなくてもいいよね?
思いっきりラブラブしてもいいんだよね、つくし……。


「んっ……類、あっ、やだっ…」
「イヤじゃないでしょ?ほら、ここは俺達の寝室なんだから……」


カラカラカラカラ……
カラカラカラカラ……


「……………………」


…何の音?今、めっちゃいいところなんだけど。
まさか和泉守達が来た?……いや、あれは「ホーホー」だし。


「……類、どうしたの?」
「ううん、何でもないよ……つくし、続きしよ?」

「あっ…ん、類、くすぐったいっ……」
「可愛い、つくし……」


カラカラカラカラ……
カラカラカラカラ……



「…………………」

「……類、何か聞こえない?」
「聞こえない!聞いちゃダメ!」

「聞こえてるんでしょ?あれ、何の音だろう?上の屋根裏部屋?」
「何も居ないってば!続きやろう?ね、続きっ!」

「ちょっと見てくる~」


……くっそ~っ💢💢💢!!今度はなんなのっ?!


つくしはベッドから降りてガウンを羽織り、懐中電灯片手に屋根裏部屋へ。
俺がそれを知らん顔できる訳もなく、渋々ついて行ったらちょうどつくしが屋根裏部屋の扉を開けるところだった。

「ここから聞こえたよね?」
「……あんた、怖くないの?」

「いい?開けるよ?せーのっ!!」


バンッ!と勢いよく扉を開けると、目の前に不思議なもの発見。
もしかして、これ……回し車?

あのハムスターが乗っかって遊ぶヤツ!
しかも最近流行の静音タイプじゃなくて、木製のカラカラ言うヤツ!


はっ……!カラカラ?って事はもしかして?

……これは、ヤバい……
つくしが見付ける……いや、既に見付けてるけど、色々と想像を巡らす前に隠さないと。
てか、誰だよっ!こんなモノをこんな所に隠すみたいに……
子供の頃、両親、祖父母の頃の記憶を辿っても、この城にコレを使うヤツが居た事は無い。

はっ!!……もしかして?やっぱり?
もしかしなくても?やっぱり、なの?


「きゃあぁーーーーーー!!!」
「つくしっ!どうしたっ!!!」


愛しのつくしの声で思考を中断。
ガラクタを掻き分けて走り寄れば、パジャマ姿で左手に昼間の籠、右手に懐中電灯の田村が居た。


「田村っ!」
「た、た、田村さんっ!どうしたんですか?」

「………はぁ……見付かってしまいましたね」

「もしかして、昼から探してる?」
「…え、お昼から?」

「……あはは、バレてしまいましたか…」

「お昼もって…でも、籠?…」

「……ジャンガリアンハムスターの八子と潤を探しておりました…」

「えぇーー!ハムスターだったの?」

「……はい」

「田村…ハムスター飼ってたの?てか、逃げられた?」

「……申し訳ございません…」

「……いや、それよりさ、どんなヤツなの?」


隣のつくしを伺えば、瞳をキラキラさせて探す気満々。
見付けるまで寝かしては貰えないだろう。


「八子はスノーホワイトで真っ白です、潤はプディングと呼ばれる色でして…その名の通りプリン色をしております」
「二匹共、実に綺麗な色をしておりまして…わたくしにも馴れてまして…八子の黒い瞳と潤の美味しそうな色……」

ほらほら、つくしは田村が熱く語る八子と潤の様子にキラキラ瞳 継続中。


「……田村……お前のハムスター愛は後にして、まず探そう」


カラカラカラカラカラカラ…
カラカラカラカラカラカラ…



埃だらけの屋根裏部屋で、八子と潤を確保したのは、東の空が白み始めた頃だった。



場所をリビングに変えたはいいけど……。
目の前の光景って………何?


カラカラカラカラ…
カラカラカラカラ…


テーブルに置かれた籠には八子と潤。
前に潤、後ろに八子、二匹仲良くカラカラの上を走りまくってる。
……で、それを見てきゃーきゃーはしゃぐつくしと、頬を緩ませる田村……。
なんで俺っていつも蚊帳の外…?

「ふふっ。
八子と潤、仲良しなんですね~♪」

「ええ、小さい頃から一緒におりますのでそれはもう♪」

「あっ…なんだか類達と似てますね~?
西門さんと美作さんと道明寺」

「は……はぁ…そうでございますか?
ま、まぁ多少意味合いが違いますが、確かに彼らも仲がよろしゅうございますね……」

「別に……仲良くないし……」

「うふふ。類ったら照れなくてもいいじゃない♪」
「……照れてないし」


カラカラカラカラカラ…
カラカラカラカラカラ…


あぁ………。
あんなににこにこされたら何も言えないじゃん…。

いや…でも…!
ここでがつんと言っておかないとまた邪魔されちゃうし!!
うんうん、それは困るっ!!

いや…でも…?
つくしの前でそんな事言ったらちっちゃい男って思われちゃう……?


悶々としてる間も二人はハムスター談議に花を咲かせてる。

とりあえず………!!


「ねぇ……もう寝ない?」
「そうね、流石にもう眠いかも……」

「大変ご迷惑をおかけいたしました。
本日の予定は延期しておきますのでごゆっくりお休みになられてください」

「ん、よろしく」
「おやすみなさい」

はぁ…やっと寝れる……。


この日、ベッドに入ったつくしはまさに「おやすみ三秒」
仲良くする間なんてこれっぽっちもなかった。



結局俺達が起きたのはお昼過ぎ。
「お腹が空いた」って言うつくしと一緒にリビングに顔を出すと、そこには八子と潤が…いた。

「八子、潤、おはよ~♪♪」

ねぇ…ちょっと待って!!

「なんでここにこの二匹がいるの?」
「あのね、昨日…あっ今日か!田村さんと話をして、昼間はここにってことになったの~♪♪」

はぁ?いつの間に?
俺の許可もなく?


カラカラカラ…
カラカラカラ…


「今日も元気だね~!
あとで二人で遊べるもっと広い場所用意してあげるからね~♪♪」



キュキュッ♪
キュキュキュッ♪♪


俺の奥さんっていつからこんなに動物好きだったんだろ…。しかも相手からも好かれてるよね?

でも…動物相手に話してる奥さん…可愛いんだよな……。
これも惚れた弱みってことで仕方ないのかな。

でもでも!
今夜こそは、絶対仲良くするんだから!

そのためにも早く静かなカラカラ用意させよっ♪




おしまい


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皆様、こんにちは~♥ plumeriaでございます。

はい!本日はハムちゃんです。
田村さんのペットですね!

私はこれを書いた時、王様の部屋に他の部屋の音が聞こえていいんだろうか…?
って思ってお二人に聞いたんですよ。

「ねぇ~、花沢城って材質なに?」
「は?!」
「どういう事?」
「木造じゃないよね?」
「プルちゃん…もしかしてさ、今まで花沢城って🏯だと思ってた?」
「え?西洋の古城…」
「あ~!びっくりした!姫路城って言い出すかと思った!」

そんなわけないでしょ…G様、S様。いくら私でも王様とお殿様の区別は出来ます…。

ただ、ずーっと私は2人のお部屋は2階だと決めつけてて(笑)
二人が王様は最上階だよね!って言われたのでちょっと驚きました。

だから今度は屋根裏部屋の音が聞こえてもいいのか?って思ったけど
「いいのよ、なんでも!」のひと言でお話しは続行!

でもね💦流石G様とS様!私が色っぽく進めたくてもすぐに軌道修正されます(笑)
ま、そうだよね………ここでR入らないよね。うんうん……。


ところで、少し前のお話しで「柳緑花紅」の河杜花様が下さったコメントに……。

「今度さぁ!ハムスターのカラカラ言うヤツで二人の邪魔する話を書いてよ!」

「「「……」」」
(もう書いてるんだけど……それ)

「凄いよね、花さん」
「なんで判ったんだろうね」
「二次作家の考える事って一緒なのかね」
「花さんに言われて書いたことに……」
「驚くだろうね」

花さ~ん!ちゃんと書いたよ~(笑)!!



このお話のハムちゃんの名前、気が付きました?(笑)
えへへ!勝手にお友達のお名前をお借り致しました♥ごめんなさい~💦

この先のお話しでも作家様が突然動物になっているかも……?
どうぞ大きな心でお許しくださいませ♥
しかもオスになってる方もいるかも💦そこに深い意味はございませんので!!キリッ!


それでは本日のS様、お遊びコーナー!

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これ、すっごく好きな1枚!実は向きは横だったんです。ハムちゃん、ロープにぶら下がってる写真だったのに💦
縦になったらポールダンスになってしまった!S様、流石です!!

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どれが誰のペットでしょうか(笑)私はオカメちゃんです。ははは……(ハムスターは誰も飼ってないですけどね💦)

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逃げないんですかね?やってみたい、これ♥


それではまた来週~♥
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