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ちゃぷん・・・


「牧野、大丈夫?」
「・・・大丈夫じゃない。何処からそんなに力が出るの?・・・5日間食べずに寝てたんじゃなかったの?」

あれからどれだけ頼んでも”攻撃”が止まらなくて、開始後30分で1回意識を失った。
その後も窒息するかと思うようなキスで起こされて続けて2回目、3回目・・・普通に暮らしてた私の方が先にダウンするってどういう事なの?

とうとう目を開けられなくなったら今度はお風呂に入れられた。
いや・・・声にならなかっただけなんだけど。

お風呂なんかに入ったら余計体力消耗するってば・・・って、言っても無駄だろうなって気にもなったし。


「やっぱり気持ちいいよね~!」って類はお湯の中で身体を伸ばしてゆったりしてるけど、私はバスタブの縁に掴まらないと溺死しちゃう・・・そのぐらい身体に力が入らなかった。
「今、攻めてこられたら死ぬ!」・・・そう言ったから何もせずに隣で鼻歌歌ってるけど。


チョンチョン・・・

「類、止めてって言ったよね?どうして足の先でお尻を突くの?怒るよ?」
「くすっ、だって可愛いんだもん」

「・・・・・・嬉しくないっ!」

巫山戯て悪戯してくる彼にお湯をバシャッ!とかけたけど、それさえ楽しいみたい。「何すんのさ!」って言いながら子供みたいな顔して笑ってる。


もう・・・それどころじゃないのに。
類が復活したならお爺様に連絡しないといけないのに・・・本当は類と離れてる時もそれが怖くて泣きそうだったのに。スマホが鳴る度に類じゃなくて宮崎からだったらどうしようって、1人だと心細いからずっと梅三郎の所に居たんだもの。

そんな私の気持ちなんて考えてないのかしら・・・類ったら!


「牧野・・・心配しなくていいからね」
「・・・え?」

「あんたのことは絶対に俺が守る。浩司になんて渡さないから。明日になったら九州の瀧野瀬に電話入れときな。そして自分の気持ちを正直に話していいよ。話合いのために時間が出来たらこっちから宮崎に行くって伝えておいて」

「類・・・それでいいの?」
「勿論。あんた、俺から離れたいの?」


ぐったりしていた身体を起こして類の顔を見た。
彼はすっごく優しい顔して笑ってて・・・そのまま腕を引き寄せて膝の上に乗せられた!

「きゃっ・・・類!」
「くすっ、油断してたから。5日間あんたを抱けなかったらこんなになる男だよ?離れられるわけないじゃん・・・」

「・・・うん、私も・・・」


そう言うと尚更”天使の微笑み”で私の目を見つめてる。
今までバスタブを抱いてた腕・・・今は類の肩に置かれてて、ゆっくりとその手は後ろに回っていった。そして重ねる唇・・・ちょっと息苦しいぐらいの湯気に包まれてるからすぐに離してしまったけど。

そしたら今度は鼻の頭にチュっと!その次は耳に、目元に・・・小鳥が啄むみたいに小さなキスが沢山・・・!


「やぁだ!類ったら・・・くすぐったいってば」
「そお?だって唇だと離れていくんだもん」

「そんな事ないよ?好きなんだもん・・・そんなんじゃなくて・・・」
「じゃあ始めていい?」


「はっ?!それはダメっ!!ここじゃダメ!死んじゃうからっ!」
「大丈夫だって、力半分でヤるから」


・・・どこが力半分なのよっ!
この後もお湯の中っていう地獄のような状態で4回目が始まった!

だからお湯の中はヤバいって!!新年会の時だってそれで体調壊したんだからーっ!


とても病気明けだとは思えない・・・恐ろしいほどこの日の夜は長かった。




********************




次の日の朝、久しぶりに腕の中に牧野が居た。

少し可哀想だったかな・・・疲れ切って中々目を開けなかった。
何度目かの瞼へのキスで眉に皺を寄せて目を擦る・・・ほんの少し目を開けたら「おはよ・・・」って力なく呟いてまた枕に沈み込んだ。

「くすっ、今日はまだ寝てな?俺は会社に行くから先に支度するね。朝食はここに運ばせるよ」
「・・・うん、ごめん・・・」

「いいよ、立てなくしたのは俺だから」
「・・・確かに」


あはっ!そういう事だけは言うんだ?って苦笑い。
すぐに内線して俺の部屋に朝食を運ぶように手配して、久しぶりにスーツに袖を通した。牧野はまだ肩を出したままベッドの中・・・また夢の中に行ってしまったのか小さな寝息が聞こえた。


朝食が運ばれてくるまでの間、見る元気も無かったから開かなかったメールをパソコンで確認。急ぎのものから返信して藤本にも今日から出勤できると報告した。
その藤本からのメールの中に「五十嵐物産からの連絡事項」というものがあり、もう1度牧野が寝ているのを確認してからそのメールを開いた。


『五十嵐物産の五十嵐営業部長よりお電話がありました。
先日の件ですがなるべく早めにお返しいただきたいとのことです。九州まで来るのが難しければこちらから出向きます、とのことでしたが何のことですか?私に出来ることでしたら代行致しますのでご指示下さい』



「・・・返してくれ、か。如何にも自分の所有物みたいに言うんだな」

これについては再度見ることもないと受診ボックスから削除。
まずは瀧野瀬という会社から調べるつもりだけど、それは藤本には言わずに自分で調査しようと思ってた。藤本が信用出来ないわけじゃなく・・・あいつは大騒ぎして面倒だから。


コンコン・・・

「どうぞ」
「失礼致します。類様、朝食をこちらで、とのことでしたのでお持ちしました」

「あれ?加代じゃ無かったんだ?」

ノックがしたから朝食だろうと思ってドアに顔も向けずに返事をした。
でも、持ってきたのは加代でも使用人でもなく執事・・・こんな事は滅多にしないのに執事がワゴンを押してきた。


「はい、加代さんは旦那様達のお世話をしておりまして、たまたま私が通ったものですからお運びするぐらいは大丈夫かと思いまして。こちらに置いても宜しゅうございますか?」

「うん、ありがと」
「それでは失礼致します」

執事がテーブルに朝食を並べ始めた時、その物音で牧野が目を覚ましたみたい。
モゾモゾと布団が動き出して寝返りを打った。細い腕がニョキッと出てきて髪の毛を掻き、そのうち気怠そうに身体を起こして、また目を擦りながら俺達の方に顔を向けた時・・・俺はハッとした!

ヤバいっ、今の牧野は確か・・・!


「ん・・・類、朝ご飯?いい匂い・・・」
「あっ!牧野、それ以上こっちを見ちゃダメ!!」

「へ?なんで?・・・・・・あれ?」
「・・・・・・はっ?!」

牧野の身体からスルリと落ちた布団・・・そして無防備に現れたのは可愛らしい胸・・・!
カシャーン!と金属音を立てて床に落ちたナイフに、執事の腕に掛けてたナフキンがハラリとその後を追うように落ちた。

そしてお互いに固まった・・・。


その数秒後、甲高い悲鳴と地鳴りのような悲鳴が屋敷の中に響き渡った。





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Comments 4

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2019/01/30 (Wed) 06:29 | EDIT | REPLY |   
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2019/01/30 (Wed) 06:58 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: ブログお誕生日おめでとう!

えみりん様、こんにちは🎵

表にようこそ(笑)お久しぶりでございます♥️

小さな……あはは‼️足そうかどうしようか迷いましたが、書かなくても知られてるしね💦と、思いまして。
いや~、忘れないですよね、これは‼️

いくら類君が脅しても(笑)

仲良し確認ということで宜しいのではないかしらね🎵


あ!ブログ♥️
ありがとうございます🎵

早いですよね~💦上野明日香から宝生紫まで!(笑)
(懐かしいわ………明日香ちゃん)

明日香ちゃんは私の中では歴代1位のワルです(笑)紫さんは………どうかな、上回るかな?


柿ね!(笑)
今頃落ちるんですか?根性あるのね~💦
取らなかったら今頃まで木にくっついてるの?

除草剤、撒いとく?(笑)ムダかしら………


うちは海の横だからカラスではない、鳶?の糞にやられます‼️
あれ、マジで腹立つんですよね‼️💢判るわ~‼️💢
車が黒だからめっちゃ目立つ‼️💢

で、野良猫も沢山いる‼️💢
車の上を走るなー‼️💢って怒鳴ってます(笑)


お互い間張りましょうかね💦

今日はどうもありがとうございました♥️
また表に来てくださいね🎵

2019/01/30 (Wed) 11:56 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ビオラ様、こんにちは🎵

いや、忘れないですよね(笑)
逆だったら(類君だったら…)脳に刻まれますが………。記憶喪失になっても、それだけは覚えてそうです(笑)

変態かっ!(爆)

そろそろ甘々な時間も終わりですね。
今からはちょっとだけややこしい話になります。

プチコメディを混ぜながら浩司君を倒したいと思います‼️
その前に倒されるのは………藤本かも(笑)

2019/01/30 (Wed) 12:04 | EDIT | REPLY |   

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