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「最近いいことでもあったの?つくし、随分綺麗になったんじゃない?」

今日は親友の優紀が遊びに来ていた。
優紀は昔、西門さんのことが好きだったけどあっさりと振られちゃって、今は大学から付き合っていた彼と結婚して
現在妊娠5ヶ月目だった。安定期に入ったからって気晴らしに来ていた。


「うん。まぁね・・・色々とあったんだけどね」

「話してよー!なんなの?彼氏が出来たの?」

目を輝かせて聞いてくるんだけど、その相手が優紀の好きだった人なんだけど・・・もう気にならないかな。
そう思って西門さんのことを話してみた。佐々木さんのことで助けてもらったことと、場所は言わなかったけど
この前の約束の話し・・・。

それはもう、びっくりして!暫くは口を開けて何も言わなかったぐらい・・・。

「そんなに驚く?やっぱりそうだよね?・・・私なんかで本当に西門さん、良かったのかなぁって思うんだけど」

「あ、ごめん!びっくりしすぎだよね。うん・・・まぁ、相手が西門さんじゃあ驚かれても仕方ないよ。
あんなすごい人が彼氏なんて・・・でもさ、いいんじゃない?」

「そう?なのかな・・・」

「西門さん、ああ見えて本当は寂しい人だと思うから、つくしくらいの子が似合うと思うの。安心できる場所を
探してるんだと思うよ?あれだけ派手な生活しててもどこにも本気はなかったって事でしょう?
ちょっと心配なところはあるけど、上手くいって欲しいと思う」

優紀は普段控えめで大人しいのに、本当によく人のことを見てるんだね。
西門さんを好きだったときも、真剣で一途だったもんね。私はその頃、西門さんの表の顔しか見えてなかったのに。

「うん。ありがとう・・・せっかく出会えたんだもんね。もう少し自信持とうかな!」

「そうだよ!昔のつくしはなんにでも体当たりだったでしょ?頑張って!」

しばらく昔話をしてから、体調を考えて優紀は早めに帰った。
その妊婦姿の親友が羨ましかったな・・・私にもいつかそんな日が来るんだろうか。


「え?そうだったら西門さんがパパ・・・?いや!ちょっと想像できないかも!で・・・私が?」

玄関前で1人、真っ赤な顔してそんな将来を想像している自分が無茶苦茶恥ずかしかった。
それでも・・・そこに夢を見てしまうのよね。いつかはって・・・。


******


西門さんはあれからよくアパートに来るようになった。

「やっぱ、お前のメシは美味いよな!いっつも外食が多いからこういうのはいいよな!」

って言いながら恐ろしく庶民のご飯を食べていく。
私の自慢は料理ぐらいだったから西門さんが来るっていうときは張り切って作った。
それも、高級レストランなんかじゃ絶対に出ないような献立だけど身体に良さそうなものを考えて出した。

「1人暮らしが長いからね。作らないと作ってくれる人はいなんだし」

「作ってやる人間が出来て良かっただろ?もっと腕が上がるかもな!」

え?って西門さんを見たらまた横目でいたずらっぽく笑ってくる・・・。
この人、こんな事を言う人だったんだね。さっき優紀が言ってた言葉を思い出した。


『西門さんは寂しい人だから、安心出来る場所を探してるんだよ』


本当にそうなのかな。すごく自信家で弱いところなんてなさそうなのに。

「俺の家は家族でメシを食うなんて事は滅多にないし、あったとしても会話はないからな。スゲー怖いぞ?
家元と家元夫人が黙ったままメシ食うのを見るの・・・マジでどんなもの食っても味がしなくなるからな!
そんなだから1人で外で済ませた方が楽だったんだよ」

「そうなんだ・・・喋っちゃいけないの?それもお作法なの?」

「そんなわけないだろ!茶懐石じゃないんだから。・・・話すことがないんだよ。無関心だから!」

そういう事か・・・それは寂しいね。確かに。
だから私といるときはこんなにお喋りしてるんだ。そう思うと少し嬉しかった。



ご飯を済ませてお茶を入れる・・・何故かここは西門さんの出番。
当然だけど、前回私の入れたお茶は彼に全面否定されて入れなおされた。
そもそも私の家で高級なお抹茶なんて期待する方がおかしいと思うんだけど?

「気持ちだよ、気持ち!美味しく飲んでもらおうと思えば、準備から手を抜かない!」

そう言ってお湯の温度やら時間やらと細かく説明が入る。
その時の西門さんはあれだけ嫌がっていた自分の仕事なのに・・・なんだか嬉しそう。
いや、至って普通の家庭のお茶なんだけど。



「なぁ、牧野。お前今度の土曜日空いてる?」

普通の女の子だったらここでスケジュールの確認をするところだけど、私にはそんなチェックする予定なんてない。
考える間もなく答えられる。ちょっと悲しいけど。

「うん。空いてるよ。なんの予定もないもん」

「じゃあ、その日一日俺に付き合え。西門の後援会のある会社が創立記念のパーティーやるんだけど、
それに俺のパートナーとしてお前を連れて行きたいんだけど、いいよな?」

はい?西門さんの関係あるところのパーティーに・・・それはちょっとまだ早すぎるんじゃないのかな・・・。
私なんかを連れて行ったら西門さんが困るんじゃない?だってそれって・・・

思わず下を向いてしまった私を見て西門さんはため息をつく。
そして私の気持ちはすぐに彼に気付かれてしまうんだ・・・


「牧野、家のこと心配したんだろ?」

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2017/05/06 (Sat) 13:43 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: こんにちは

えみりん様、こんにちは❗

ストーリー考えていただいてありがとうございます❗
でも、いまのところハズレかな?

まだ、爆弾投下しません。
私、パーティー好きなんです❗あ、お話のね。
毎回、つくしちゃんのドレスはイラスト描いてイメージ膨らませるんです。憧れるんですね!
自分は絶対パーティーなんて経験できないから!

楽しいパーティーになるんです。多分。

むふふ。
楽しみにして待っててくださいね!

今日もありがとうございました❗

2017/05/06 (Sat) 14:03 | EDIT | REPLY |   

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