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わんわん♪わんわんわん♪

今日もハルがみんなにじゃれて遊んでる、そんな天気のいい日だった。
つくしはバルコニーから庭を眺めて四匹に「喧嘩しちゃダメよ~♪」なんて声かけて。

さて……そろそろ執務室に戻って仕事しようかな。


「つくし、俺はそろそろ打ち合わせの時間だから行くね」
「あっ!類、行ってらっしゃーい!」

「どの子と遊んでもいいけど無茶しないでね?羽目を外して城の外とか山の中とか行っちゃダメだよ?」
「はーい!今日はこれからユキちゃんのお世話するの
その後はラスカルが来てたらユキちゃんの水入れ洗ってもらおうかなって♡」


「……はいはい」


それ、うちのペットじゃなくて総二郎の所の家畜だから。
うちで保護してる事になってるけど、本当は総二郎に騙されて、あいつが来る為の口実に使われてるだけだからね?

多分そんな事は疑ってもないんだろうけど。ホント、お人好しだよね。
それにラスカルにユキちゃんのもの洗わせたりして、あきらに見られたら大変な事になるよ?


ブツブツ言いながら椅子から立ち上がり、部屋を出ていこうとしたら逆に田村が入ってきた。
手に可愛らしいリボン付きの箱持って。

うわっ……凄く嫌な予感!
その中身、何が入ってんの?!
あれだけ捨て動物禁止令出したのに、リボン付けて可愛くしたら捨ててもいいとかナシだからね!


「類様、美作様からお届け物でございますよ」
「はっ?あきらから……中身なに?」

「美作国で採れた果物だそうですよ。つくし様の美容と健康に、と」
「つくしの美容と健康は俺が管理してるからってあきらに返事しといて!
でも、果物なんだよね?」


確かに『品名・果物』って書いてある。
へぇ、北国の果物・・・リンゴかな?この時期に?まぁ…いいか。


「つくし、あんたに食べ物届いたよ」
「えっ、私に?誰から~?」

「あきらから。ここに置いておくから開けてみな?
じゃ、仕事してくるね」

「はーい!頑張ってねぇ~♪」

食料品だと聞くとそれまで珀達を見ていた目は違う輝きを見せるんだよね。
ぷっ!これもつくしの可愛いところだけどさ。

そんな彼女をリビングに残して田村と一緒に執務室に向かっていたら……


「きゃああああああぁーっ!」

つくしの悲鳴が城中に響いて、俺は急いで踵を返しリビングに戻った!

「どうした、つくし!何があった?!……って、あれ?」
「つくし様、如何されました……おや?」

大声で叫んだ割にはあきらから届いた果物の箱の中をじーっと見てる。


「何?変な物でも入ってた?まさか果物じゃないとか言わないよね?」
「……なんか動いた。これ…これなんだけど!」

「動いた?果物が動いたの?」
「これ、果物なの?こんなにツンツンした果物ってあるの?」

「ツンツン?」
「ほら、ここ!これよ」

つくしが指さしたところを見たらリンゴ、ぶどう、サクランボと並んで灰色のツンツンした物が丸まってる。
なんだろう?俺が触ろうと手を伸ばしたら、モゾッ…と動いた!

「うわああああああっーっ!」

「類様までなんと言うお声をっ!」
「でしょでしょ?そうなるよね?!」


「おーい!どうした?悲鳴が聞こえたけど」

「あっ、あきら?!」
「美作さん!いつ来たの?」

「これはこれは美作様、この度はつくし様に果物を贈っていただきありがとうございました。
このお礼はまた後日改めて……」


いや、田村……。
その前にこんなにも簡単に城内に入れて、うちのリビングに来る事をおかしいと思わなきゃ!

……って今はそれどころじゃない!

「ねぇ、あきら。この果物の中に見慣れない物があるんだけど?」
「見慣れないもの?まさか……グレーのツンツン?」

「そうそう!グレーのツンツンなの。美作さん、これなんていう果物?」
「あぁ!やっぱり箱に潜ってたんだな?居なくなったからそうじゃないかと思ったんだけど」

ちょっと待って。
その「居なくなった」って言葉、今までも散々聞いて来たけど。
まさか……まさかこのグレーのツンツンって……。


「そいつ、ハリネズミなんだよ。昨日から居なくなってて捜してたんだ」
「「ハリネズミっ?!」」

「すごく臆病だけど綺麗好きで可愛いんだぜ?
最近やっと慣れてくれたから嬉しくてさ!
で、果物詰めてた時に見当たらなくなったから捜してたんだよな」


「へぇ!この果物、あきら自ら詰めてくれたんだ?」
「まぁな♪美容と健康には気を遣うから自分の目で見て選ばないとなっ!」


じゃあその時に気がつけよ!
最後の仕上げがイマイチなんだからっ!もうっ……。



「ねぇ、美作さん?
この子よく見てみたいんだけど……ツンツンしてるからどこを持てばいいのか分からないんだけど、どうしたらいい?」

「あぁ、それはさ……」

どこまでも呑気なつくしは箱に顔を近づけてじぃーっと覗きながら聞いてきた。

「つくし、近すぎ!!」

何してるかな……。
もしかしたらハリネズミが急に動き出すかもしれないじゃん!危ないでしょ!

ちょっときつめに言ったからか、珀がつくしの隣に並んで箱と俺を交互に見てる。それを見ていたハルまで逆側に陣取った。

つくしに近づこうとしたあきらは、その行く手を桃と菊に阻まれて一向に近づけないでいる。

「ねぇ、なんか…ふしゅふしゅ言ってるんだけど?
ハリネズミってこう鳴くのね~?」


「あっ…それ、やばいかも……」
「やばいって何?
つくしっ、すぐに離れて!!
あっ………」


果物の香りに我慢出来なくなったのか、ハルが身を乗り出して箱に顔を突っ込んだ…。


キャンッ


「あっ…‥」


SPって言ってもまだまだ見習いだし子供だし、まさかハリネズミがいるなんて知らないもんね…。


わんわん!
うーーーっ!


「珀、もういいから、静かにしてて。
お前もそこから離れようか」


ひょいっと持ち上げて下ろすと、納得いかなそうな顔をしながらも踵を返してハルに近づいてく。


「ハル~、大丈夫?出ておいで~」

びっくりして、文字通り飛んで逃げてソファーの下に隠れてるハルの手当てをしようとつくしが呼ぶけど、ハルは一向に出てきそうにない。
三匹揃ってソファーに隠れてるハルを囲んでる。

「わ…悪い……。ただこいつも悪気があった訳じゃないんだ……。
ハルも…ごめんな」


あきらはいつの間に取り出したのか、胸にハリネズミを抱えて俺たちの後ろに立ってた。

「うん、分かってる……。けど、とりあえずそのハリネズミをゲージに入れよう。
田村に持って来させるから」



スマホを操作して田村に説明をすれば、数分後にはゲージを持ってきてハリネズミはそれに入れられた。

びくびくしていたハルは、珀達に説得されたのか渋々といった感じで出て来て、
つくしに連れられて出水先生の手当てを受けて戻って来た。

幸い鼻っ柱に針が刺さった訳では無く、消毒のみで済んだらしい。
それでも、痛いよね…針山に顔突っ込んだんだもん……

『ハルったら、不用意に顔突っ込んじゃダメよ?』

なーんて言ってたけど、つくしが一番危なっかしい気がする。
ほら……言ったそばから…いや言って無いけど、思っただけだけど…
ゲージの中のハリネズミに興味津々だ。


「ねぇ、美作さん。このツンツンくん?ちゃん?のお名前は?」
「あ、銀太ってんだ、可愛いだろ?」

「男の子なのねっ♪銀ちゃん♪♪」
「臆病な奴だから……ごめんな、ハル痛かったよな?」

わん♪

「皆も、驚かせちゃダメよ、優しくね♪」

ゎん♪ゎん♪

いやいや、そこじゃないよね?
何だってこんな危険な動物を飼う気になったんだか……

はっ!あきらって……痛いのが好き…とか?
…………ないよね?


「ねぇ、あきら……なんでハリネズミ飼う気になったの?」
「あぁ、それな♪まず、銀太は『超!』が付く程 綺麗好きなんだよ、俺ソックリだろ?な、な?」
「…へ、へぇ…」

「糞なんか、自分の巣の中にはしないんだぜっ♪♪凄いだろ?感動だろっ!」
「ふ~ん」


ウチの桃達も自分の寝床にはしないけど……
……とは、言えるハズも無く


「それから、少し神経質でさぁ~♪♪そこがまた、俺にソックリだったりする訳よ…、何て言えば良いのかなぁ~♪♪性格の一致?兎に角、可愛いんだよっ♪♪♪♪」
「見てくれよ、このフォルム♪丸くなってる時なんか可愛いだろ?な?可愛いよな?」
「つぶらな瞳と、ちょっと上を向いてる鼻っ!これがまたっ!憎めないって言うか…見ていて飽きないって言うか……」
「う~ん、こう正面から見ると少しタレ目なんだよなぁ~♪」



延々と続きそうな 銀太『愛』に相槌を打ってるうちに、寝そうになった。

つくしは何時になく熱く語るあきらに驚いたらしく、頷くのすら忘れてるっぽい。

桃達は、ゲージの中の銀太とあきらの顔を交互に見ていて、彼等なりに理解しようとしてるのかもしれない。

流石に、俺の様子に気が付いたらしいつくしが、助け船を出してくれた。


「ねぇ、美作さん。銀ちゃん ゲージの中に居たらトイレ出来ないんじゃない?」
「あっ!そうだなっ!銀太に我慢させる処だった」

「じゃあ、これで失礼するよ。悪いなゲージ借りて行くな」
「…ぁ、うん。果物ありがとうな」
「皆で、頂くね。ありがとう」

「またな♪」


俺達は、銀太が入ったゲージを大事そうに抱えて帰って行くあきらを見送った。


「ねぇ、類。銀ちゃん大事にされてるのね」
「……そうだね……」


あの調子じゃ、間違いなく婚期逃すよね?


「……ぷっ、くくっ」
「?類?どうしたの?何が可笑しいの?」

「ん?何でもないよ」





おしまい♪




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皆様、こんにちは~!
本日はあきら君でハリネズミでしたぁ♡


S様に「なんであきら君、ハリネズミ飼ったの?」って聞かれたんですが(笑)
それを言ったら、なんで司がカンガルー?なんで総ちゃんが孔雀?なんであきらがアライグマ?
あはは!花沢城物語に謎は付きものです♡

何でハリネズミか・・・・・・そう!画像が可愛かったんです!!はいっ、それだけです♡
そう答えたら「画像からかっ!!」って(爆)

まぁ、そう言う選び方もあるよね~💦

書きたい動物を誰に振り分けるか・・・これも結構悩みますが、大雑把に言うと・・・

飛翔系→総ちゃん
綺麗系→あきら君
狂暴系→司君

みたいな?いや、そうじゃないのもいますけどね💦


では、本日のお遊びコーナー♡

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「痛くしないでくれ」(笑)・・・あきら君らしいひと言(笑)


そして、本日も特別編のお知らせです~♡


今回の特別編は、以前読者様から「こんなのはどうですか?」って言われた事から始まりました。
コメントからもお話しが膨らむ花沢城(笑)

それでは公開日時のお知らせです。


★公開日時  6月19日(水)
★公開時間  15:00



それではまた明日もお会いしましょう!!
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Comments 6

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2019/06/18 (Tue) 15:45 | EDIT | REPLY |   
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2019/06/18 (Tue) 17:11 | EDIT | REPLY |   
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2019/06/18 (Tue) 17:13 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ビオラ様、こんばんは。

そうなんです(笑)
あきら君、極太の筋金入りなんです💦

今回は花沢城に迷惑は掛けていない様子・・・類君、もしかしたら物足りなかったかもしれませんね♡

最近、ハリネズミ飼う人が多いってネットでは書いてあったけど、私の回りでは誰もいません・・・。
興味があるのは本当に痛いのかしらって事なんですけど・・・触ってみたいと思うのは私だけかしら?

2019/06/18 (Tue) 23:08 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

まりぽん様、こんばんは!

あら、そんなに大きなのがいたんですか?そりゃ怖いですねぇ💦
銀太は多分10㎝ないと思います(笑)

あの写真が可愛いでしょ?写真だけ一目惚れしたんですよ♡

ネズミの綺麗好きってのもなかなか素敵じゃないですか?(笑)
あきら君と一緒に寝てる姿を想像してやってください♡癒やされますねぇ~♡


明日は動物ではございませんが、まだまだ色々やってきます。
来週は類君!!さて・・・何かしら?お楽しみに♥

2019/06/18 (Tue) 23:13 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

プチ興奮気味の女様 こんばんは!

あっはは!あきらの銀太愛、なかなか凄かったでしょ?
私も読んだ時に爆笑しました!

婚期遅れる・・・そこまで言うか!みたいな(笑)

S様が「確かゴーヤだったよね?」「ゴーヤを貫通したら痛いよね?」とか言ってましたよ(笑)
(止めてよね、そんな発想💦)

その前に「寝る」の意味が違うんじゃないのかなぁ・・・。
それともS様もお遊び画像作りながらそっちの想像をしたのかなぁ・・・。

プチ興奮気味の女様とS様、気が合いそうですね♡


・・・ってか、総ちゃんのそんなダンスって見た事ないけど?
(総ちゃんは自ら踊らずに相手を踊らせるタイプだと思いますが?)

2019/06/18 (Tue) 23:21 | EDIT | REPLY |   

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