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9時30分・・・花沢のSPは何台もの専用車両でこの家の前の道路を埋め尽くした。
これでこの家と戦えるかどうかはわからないが、どうしても今日中に連れて帰らないと・・・
明日になったら日本を出るかもしれない。いや、間違いなくそうするだろう。


「じゃあ、あきら。もう一回頼むね・・・今から入るよ」

『無茶はすんなよ!・・・お前の言うとおりそこにいそうだな。詳しい位置まで探るか?』

「お願いできる?なんと言ってもこの家は広すぎるからね・・・」


俺が立っているのは司の・・・道明寺の自宅前。
昔から知っているこの家のどこかに牧野は連れてこられたんだ。・・・司の指示で。

花沢を名乗って道明寺の敷地に入る。荘厳な扉はすぐに開けられた。
当然俺の後ろには何人もの花沢のSPが控えている。彼らをずらりと並べて正面玄関にから入った。

出てきたのはいつもの使用人ではなく、道明寺家のSP達・・・
一歩前に出てきたのは道明寺の警備責任者だろうか、強面の男が俺の正面で立ちふさがった。

「随分と遅い時間のご訪問ですね。花沢様・・・しかもこんなに大勢とは」
「あんたと話す気は全くないよ。それに出迎えてくれるにしてはそっちも大勢だね」

少しニヤリと笑う道明寺のSPに、花沢のSPが反応して俺の周りを囲もうとしたのを手で止めた。


「司、帰ってるよね?案内してもらえる?」


*******


「やめて・・・・・・道明寺・・・」

私はそこにあったソファーに倒されてそのまま道明寺に馬乗りになられて押さえつけられていた。
前に怪我をした毛首からはまた少し血がにじんだ。手を握りしめてるから爪が自分に食い込んでいる。
その痛みよりも、恐怖の方が大きかった。


「お願い・・・道明寺、もうやめてよ・・・」

道明寺が私の両手を掴んでいて、足にも腰にも身体を乗せてるから全く身動きが取れない。
そして近づいてくる道明寺の顔に、冷たいものしか感じなくて涙が止まらなかった。

キスされる・・・!!

そう思って顔を横に向けたら道明寺は私の耳にキスをしてきた。

「いやぁあっ!やめてぇっ・・・」

更に手に力が加わって、道明寺は私の身体に自分を押しつけててくる・・・!
もう必死で顔だけは背けたけれど道明寺のキスは止まらなかった。耳朶から首へと・・・


「やだっ!やだっ!助けてっ・・・助けて!類っ!」

類の名前を出した途端、道明寺の目つきがまた変わった!
そして瞬間、私の身体から離れて上から見下ろされた!

「なんであいつなんだ!!お前、初めっからあいつの事をっ!やっぱりそうなのか?!」

そう言うと同時に私の着ていた服を力任せに引き裂いた!生地が裂ける音が部屋に響いてボタンが床に
落ちて転がっていった。道明寺の荒々しい息がすぐ近くで聞こえて、次に何をされるのか恐怖で震えがくる!

「いやぁああああっ!!」

かろうじて下着は着けていたけど曝け出した肌を手で隠そうとした。だけど再び道明寺がその腕を掴んだ!
そしてまた多い被さってくる・・・すごく近いところで眼が合った・・・

「なんでだよ・・・」
「道明寺・・・お願いだからもう・・・やめてよ・・・」

涙が溢れるけどそれを拭くことも出来ない。
道明寺もまた、すごく悲しそうな顔をしている・・・そしてゆっくりと近づいてきた。
今度は顔を反らすことも出来なかった・・・。私の両腕は顔のすぐ横で押さえつけられていたから。


そして唇が重なった・・・


逃げることも出来なくて、されるがままだったけど・・・そのキスはとても優しかった。
不思議と悲しみが伝わった。

ゆっくりと道明寺が離れていく・・・そして一言、小さな声で呟いた。


「本当に戻れないのか?」

「もう・・・戻れないよ」

なんでそんな顔をするの?道明寺のくせに泣きそうな顔なんて見せないでよ!
そんな顔はあんたには似合わないよ・・・道明寺・・・昔のあんたはそんな顔しなかったよ?

「どんな言葉でもいい・・・アメリカに行ってすぐにあんたの言葉をききたかったよ。ちょっとでもいい・・・
会いたかったんだよ?・・・それだけは信じてよ・・・だけどもう、あの頃には戻れないの」


「・・・今からまた始めようと言ってもか?」

「ごめん・・・もう気持ちがなくなったの。だから、私のことを憎んでもいいよ」

手首を掴まれて、服を引きちぎられて、ソファーに押し倒された・・・その姿のまま時間が止まった。


その時、廊下で大きな声が響いた!


「牧野!!」

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Comments 6

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2017/05/15 (Mon) 01:04 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: おこんばんは~からの~おはようございます

えみりん様、おはようございます🎵

あら。
なんとなく坊っちゃんって最終的にはあんな感じなんだろうな~❗って、思って。
不器用なイメージなんですよね。

あんまり、極悪非道なまま終わらせちゃいかんだろう!
ってたら、優しいキスになりましたの。

爆弾投下、もう終わらせないと!
タイトル通りに終演を迎えられないから。

さて、月曜ですよ。仕事にいきましょうか。
えみりん様、頑張りましょうね‼
朝早くから、ありがとうございました❤

2017/05/15 (Mon) 07:33 | EDIT | REPLY |   
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2017/05/15 (Mon) 09:00 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

凪子様!

なんですって⁉
いまから、そんないい想いをされるんですか?

いいなぁっ‼
羨ましいっ‼私の友達は生小栗くんに会ったんですよ!
どうして私にはそんなチャンスが来ないの~❗

でも、楽しんでくださいねっ❤

ありがとうございました🎵

2017/05/15 (Mon) 10:21 | EDIT | REPLY |   
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2017/05/16 (Tue) 00:17 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、おはようございます🎵

今度は極道?
いや、ラブロマンスですよ?
愛の救出大作戦( *´艸`)ですよ!

極道…なんか、腹巻きに包丁が想像できる。
あんまり見たことないんです。ヤクザもの。
先端恐怖症なんですよ、こう見えて。
ハサミとか、包丁とか、キリとかを向けられると普通の状態でも怖い。時代劇、好きだけど日本刀がでると目を閉じます。

あ、何回も言いますが、これはラブストーリーですから。

では、また~❗
ありがとうございました🎵

2017/05/16 (Tue) 07:09 | EDIT | REPLY |   

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