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「東との国境線には徹底的に空軍を強化して。すっごい数で飛んでくるから」

「はっ!畏まりました」

「北との国境線は今の5倍ぐらい塀を高くして、引き続き地下にも防御壁埋め込んどいて。
で、温泉の改修工事が終わったのか偵察しといて」


「はっ!畏まりました」
「南は如何致しましょう、類様」

「……引き続き南は無視しよう。そろそろ橋の破壊時期じゃない?
暴風雨の時に叩き落としといて」


「……はっ!落としておきます!」
「以上!本日の防衛会議、終了致します!」


「……お疲れ様。宜しく頼むね、みんな」
「わんっ!」

何となく前にもこんな会話したような気がする。
……って事はこの会議、無意味なのかな……。


いや、考えるのやめよっ!さて、今からつくしとラブラブしようかなっ!

……そう思った時に田村がスッと横にやってきた。


「類様、少し宜しいでしょうか」
「どうしたの?田村」

「実は……いや、現場を見ていただきましょう。こちらでございます」
「ねぇ、この会話、前にもしなかった?」

「……はっ!そう言えばしたような気がしますね!」

って事は何?また闘司郎がうちの何かをぶっ壊したって事?
それなら司に請求書5割増しにして出すだけだけど?

でも、今度田村が連れて行ったのは前に破壊されたのとは別の場所だった。

そこは所謂庭師の宝箱。
農機具から園芸用肥料、薬剤や鋏類が沢山収納されてる場所で、家畜の餌もそこで保管してる。
その倉庫の壁にドッカン!と大きな穴が空いていた。


「……うそっ!」
「でも、猪木さんに確認したら何も盗られてはいないらしいのです」

「闘司郎の仕業じゃないの?やっぱり早く橋を撃破しないと!」
「でも、闘司郎はパンチですので、これまでの例でいきますともう少し穴の位置が高いのです」

「どういう事?」
「ご覧下さい。この穴の位置……類様のお尻の辺りですよね?」

「……確かに。闘司郎だと心臓目掛けてくるからもう少し高いよね」
「そうなのです。これだと闘司郎はしゃがんで、このようにパンチ!するしかないのですが……うぉっ…!

「……田村?」

わざわざ田村が闘司郎のモノマネしなくてもいいんだけど。
しゃがんでパンチするフリしたらグギッ!と音がして、そのまま田村はギックリ腰になって部屋に戻った。




「類ーっ!何してるの~?
田村さん、痛そうだったよ~?」

「ギックリ腰だからね。暫く使い物にならないな」

「腰を何に使うの?」
「…………いや、なんでもない。
あっ、つくし。ねぇ、最近何か変わったもの、見てないよね?」


田村の騒動を聞いたからなのか、つくしがSP達を引き連れて俺の所に駆け寄ってきた。

「変わったもの?ううん、何も見てないよ?」
「そう……でも、気をつけて?またこんな事するヤツが現れて……」


…………ぅうう~!わんわんわん!!!
わんわん!!わわわわんっ!!


「珀?どうしたの?」
「桃、菊……どうした?」

つくしに不思議と空いた穴のことを説明しようとしたら、ハル以外のSPが恐ろしい顔してつくしの前に立ち塞がって東側を睨んだ!


……何か来る?
この子達がこれだけ警戒するって事は……相手は闘争心のあるヤツか?!

「つくし、下がって!珀!つくしを連れて避難しろ!!」
「類!何が来るの?!」

「いいから!ハル、お前も下がれ!」

わん?!

桃、菊、珀がつくしに抱っこされたハル共々、城の壁際に避難させた時、遠くから砂煙が見えた。
同時に門番だろうか「うわーーっ!!」って叫び声!
これは俺には倒せないのか?とファイティングポーズで待っていたら……


ドッドッドッドッ……!!ドッドッドッ!!!ドッドッ!!!

「うわあああぁーーーっ!!!」
「きゃああぁーっ!類ーっ!!」


ドッドッ!!!ドッドッ!!ドッドッドッドッ!……


「………………」
「………………」

凄い砂煙はあっという間に俺を通り越して遙か彼方に消えて行った。

珀達も目がテン……。
ハルに至ってはつくしに抱かれたまま気絶していた。


今の茶色い物体、なに?!
見間違いじゃなかったら、あの大きさといい色といい、あの足といい……あれ、ダチョウだよね?

その時、電話が鳴った。
画面をみたら……総二郎?!

あまりにも何時ものパターン過ぎて、ため息が出た。

………………はぁ……………

今の……はっ!東だったし、総二郎ん家の?
………ダチョウも鳥ちゃあ 鳥…だもんな……そこにも手をだしたのかっ?


『あっ!類っ……』
「あのさっ!今し方 物凄い砂煙で目の前を通り過ぎていった羨ましい程健脚なヤツの事かな?💢」

『……ぁ~やっぱりそっちに行ったか?』
「やっぱりじゃないからっ!!」

『悪いっ、あっという間の出来事で…』
「悪いと思ったら放すなよっ!俺達全員轢かれそうになったんだけどっ!!!」

『大袈裟なヤツだな、轢かれるって…』
「大袈裟じゃないよっ!1人気絶してるんだからねっ!!」

…まぁ、一人…じゃなくて一匹だけどさ

『…………マジか……』
「兎に角っ!こっちに来て被害状況確認してよっ!猪木が大事にしてる宝物がたぁーーくさん入ってる小屋にもでっかい穴あいてるしっ!!」

『はぁ?!穴は無いだろっ』
「いいからっ!早く来てっ!!」


ぶちっ!!!


どうにもこうにも腹が立って、力一杯ブッチ切りしてやった。

つくし達に目をやれば、「類ってば、大袈裟じゃない?」と謂わんばかり苦笑されたが、

その時、再び警戒色を顕にした 珀、桃、菊。


…ぅぅぅううう~わんわんわんっ!!


何っ!!また来たの?!!
方角も同じ、珀達の反応も同じ、何なの一体っ!!!


「ぜっ、全員 避難っ!!!」
「えっ!きゃあーーーー!」


本日、二度目の壁際避難をして振り返ると、
門番の叫び声は「うおぉーーーっ!」になってる。
砂煙は、さっきの二倍…いや、三倍だろうか?

一羽だけじゃないのかっ!!


ドッドッドッドッ……!!ドッドッドッ!!!ドッドッ!!!
ドッドッドッ!!!ドッドッ!!!
ドッドッドッ!!!ドッドッ!!!

ドッドッ!!!ドッドッ!!ドッドッドッドッ!……



「……ケホッケホッ…な、な、何なの?」
「どうやら、総二郎のダチョウらしいんだけど……」

「あっ!ハルッ!ハルーーー!!」


覚醒しかけてたハルは、再びの気絶。
砂埃まみれになり、つくしの腕の中でぐったりしていた。

…………おのれ…総二郎……いや、総二郎ん家のダチョウめ!!



「いやぁ~何だ何だ?凄い砂埃だな」



プチンッ

何だ………?
何だも何も総二郎のせいでしょ?!



「………総二郎、早く捕まえて!」
「はっ?何を?」


プッチーン


「何を?じゃないよ!!
この砂埃は総二郎んちのダチョウのせいなんだからね!」

「あっ この砂埃は、走壱達なんか?」
「だからそう言ってるじゃん!」

「おっかしいな~。普段はおとなしいんだけどなぁ……?」

「あっ、西門さん!
ダチョウって元気いっぱいなのね!
仲良くなりたいんだけど…これじゃあなかなか…ね…?
それに…見て、この子……」



つくしが視線を自分の腕の中に落とすと、総二郎もそれを追う。


「……もしかして、一人気絶したって言ってたのハルなのか?」
「そうなのよー。一度気付いたんだけど、2回目が来た時にまた気を失っちゃったの。
やっぱりまだまだ子供だから、きっと驚いたのよね」



気絶したままのハルの頭をつくしが優しく撫でてる。そこに総二郎の手が伸びそうになったから、慌ててその手を払いのけて睨んでやった。


「悪かったな。
ハル、ごめんな」


「走壱!壱子~、弐子~、参子~!!」


えっ?それ、ダチョウの名前?!
もしかして…名前考えるのに飽きた?
やめてよね、司のカラスみたいじゃん!

面倒なら増やさなきゃいいのに………なーんて思ってたら、また珀達が警戒態勢に入り始めてる。


「つくし、来るよ!逃げるよ!!」
「えっ、でも、西門さんがいるし大丈夫なんじゃないかな?」

「何そんな悠長な事言ってるの?さっきの見てたでしょ!」
「そうだけど……仲良くなりたいし……」

「くくっ、類。そう警戒するなよ。
俺がいるから平気だって!」



ドッドッドッドッ!
ドッドッドッドッ!

ブフォ、ブフォ、ブフォー
ブフォ、ブフォッ


「よーしよし、いい子だ♪♪」


ダチョウの首元をポンポンって軽く叩くようにそう言うけどさ。

いい子?いい子なの?
まぁ…確かにさっきよりは控えめ?な登場だけど、さっきのを棚に上げていい子なの?


「うわぁー、西門さんがいるとおとなしいのね!すごい、すごい♪
私も触っても大丈夫かな?」

「ああ、喜ぶと思うぞ♪」
「………危なくない?」

「くくっ。だったら類が先に触ってみりゃいいんじゃね?」


別に俺は触りたくないんだけど………。でもキラキラのつくしの瞳を見ればそんな事は言える筈もなく、仕方なしに手を伸ばした。
総二郎の言うように首元をポンポンと叩けば気持ち良さそうな顔をしてる。
確かにこれを見たらさっきの砂埃の犯人とは思えない……かもしれない。

安心したのかつくしも四頭いるダチョウを次々に楽しそうに撫でてるし、ダチョウ達は悦に入ったような表情を浮かべてる。


はぁ…また増えるのか……。

国境線の強化しなくちゃ。
予算も増やさないと……。

はっ!
道明寺、美作、西門から管理費を請求すればいいのか!!

よし、今度の会議はそれだな♪♪

はっ!!


「総二郎!!
こいつらが壊した小屋、当然直してくれるんだよね?!」


「小屋?どれ?」
「あれっ!!」

惚けた顔の総二郎に猪木の宝箱……いや、園芸用の小屋を見せたら「あ~」のひと言。
「あ~」で済ませる気じゃないよね?ってジロッと睨んだら……


「たまーに木製の小屋見ると闘争心が湧くんだよな~。
で、自分の進行方向にあるとムカつくみたいでさ」

「そんなの西門国内で終わらせてよ!!」

「1度何かにムカついたら気が済むまで走らなきゃ治まらない性格なんだよ。
今日は西門の農家が牛連れてるのを見掛けてムカついたらしいぜ」


「牛さん?動物にもムカつくの?」
「あぁ、自分と同じぐらいの大きさのものに反応すんだよな~。後は蹴られたりとか?
多分、西の果てまで行ったら気持ちが治まったんだろ。
良かった良かった!」

「全然良くないからっ!!」

少しも悪びれてない総二郎はひょいっと走壱って一番デカいダチョウの上に飛び乗った。


「うわっ!いいなぁ……私も……」
「だめっ!そんなものに乗らなくていいって!」

「あはは!今度落ち着いてる時に乗せてやるよ。
じゃあな、類、つくしちゃん!邪魔したな~!」


……って言った途端、総二郎の足が走壱の羽をコツンと蹴った。

そしたら……


ブフォ、ブフォッ!!ブフォッ!!

「……おっ?」
「……ちょ、総二郎?!」
「ど、どうしたの?えっ?まさか……」


ドッドッ!!!ドッドッドッ!!!

「うわあああぁーーーっ!!!」
「きゃああぁーっ!西門さーんっ!!」
「総二郎、小屋の修理ーーっ!!」


ドッドッ!!!ドッドッ!!ドッドッドッドッ!……


ドッカーン!!!


はっ?!城壁破壊?!



その後、西門国の経費で新たな猪木の宝箱が作られた。


やれやれ……



おしまい♪



15620358530.jpeg
↑走壱君♡


皆様、こんにちは~!

今日は総ちゃんでダチョウです❤
やっぱり鳥屋敷ならダチョウは絶対でしょう~!!って事で、勝手に書いてぶん投げました。
(ある意味飼えないシリーズに入りそうだけど)

で、飛べないから飛翔隊の中に、新しく「韋駄天班」を誕生させました!


すごいんですよ、ダチョウってハーレムを作るらしいです。
つまり走壱の彼女は壱子、弐子、参子・・・ライバルかと思いきや、仲良くやってるみたいですねぇ~。

ん?名前にテキトーさを感じる?

まぁまぁ・・・そこは大らかな気持ちで・・・ネタ切れなんです(笑)
(そのうち読者さんの名前がついたらごめんなさい💦)

★このお話しの中にも「管理費」とか「経費」とかって出てますが、保育料のお話しは特別編ですので本編のお話しとは切り離してます。混乱したらごめんなさいね💦


ではでは、本日のお遊びコーナー!

15620358620.jpeg

可愛く書いてるけど2m近いですから💦怖くて近寄れないですよね~!


さてさて、今日は久しぶりの地図公開~!
動物が増えましたねぇ・・・(えぇ、まだ増えますけどね)

西門国の長い道は「ダチョウロード」でした❤

あら・・・あんな所に島がある(笑)

15620220130.jpeg

地図はG様の体力があるときに更新されていきます(笑)
お楽しみに~!!


それでは、また来週の火曜日にお会いしましょう~!!
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Comments 4

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2019/07/02 (Tue) 15:22 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ビオラ様、こんにちは!

あっはは!そう言うとS様が色々調べちゃいますよ?(笑)
その前に美味しいんですかね・・?

玉子ってみんな同じ味なのかしら・・・カロリーは高そう💦
いつか総ちゃんが何かを企むかもしれませんね(笑)

また蒼穹達が運ぶのだろうか💦大変だわ~!!

2019/07/02 (Tue) 18:33 | EDIT | REPLY |   
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2019/07/06 (Sat) 10:57 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

股三郎様、こんにちは!

コメント、お疲れ様です(笑)
どんだけ引っ掛かってるですか💦

いつも思うんだけど、途中で警告してくれればいいのにね💦
全部打ってからダメよ!って言われてもねぇ(笑)

で、どれがダメだったのか・・・最後のヤツなのかしら?(笑)

で、アクロバティックってなに?!どんなの?!(爆)
フランス版ってなに?!あの国は特殊なの?!(爆)
面白すぎるんだけど!!

S様は・・・固まっていました。
入らないみたいよ?( ̄∇ ̄)やっぱりほら・・・純粋な類君だから(多分)

あっ!来週、必ず最後まで読んでね?(笑)
いいお知らせがあるからね!

2019/07/06 (Sat) 14:31 | EDIT | REPLY |   

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