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私の名前は美作麗子。
英徳学園の高等部3年生。容姿端麗、才色兼備、仙姿玉質、羞月閉花・・・よくそのように言われます。
抜群のプロポーションと類い希な美貌で、今年のミス英徳に選ばれました。えぇ、勿論去年も一昨年も選ばれておりますけど。

当然ですけれど、毎日のように校内でも校外でも男性から声を掛けられて大変です。


「麗子様、今日も一段とお美しい・・・良かったら今日のディナーをご一緒に。Tホテルで如何ですか?」
「ごきげんよう、西園寺君。申し訳ないけれどホテルという場所には私が選んだ殿方としか行かないことに決めていますの。ごめんなさいね」

「麗子様、次の日曜日、船上パーティーがあるんですが僕のパートナーになっていただけませんか?」
「ごきげんよう、東條君。私のパートナーは1人しか居ませんの。その方よりも貴方が素敵だと思えたらパートナーになりますけれど、今はまだ無理のようですわね」

「麗子様、明日新しい車が来るんです。僕の隣・・・助手席に乗っていただけませんか?」
「ごきげんよう、松平君。残念ですけど私が乗る車の運転手はもう決まってますの。それに、私の命を貴方にお預けする勇気はございませんわ」

はぁ・・・皆様、ご苦労様ですわ。
私がホテルで食事をするのも、パーティーのパートナーも、車の助手席に乗るのもお父様以外には考えられません。



私のお父様は美作あきら。
眉目秀麗、頭脳明晰、文武両道、品行方正・・・美作商事の若き社長でありながら容姿も抜群、紳士で立ち居振る舞いも品が良くて、そこら辺の男性が敵うはずなどないのです。
お父様は私の理想であり、恋人でもあるのです。

まぁ、お母様が居ますけど、それでも私の恋人は現時点ではお父様。
今後、私が別の恋をするならお父様を超えた方でないと無理なのです。そんな人、現われるのかしら?なんて思いますけれどね。


今日はそのお父様のお誕生日・・・ご一緒にディナーを、と申し込みましたのに「ランチなら」だなんてお返事。
ちょっと残念ですけれど、今日は学校もお休みしてお父様とデートですの♡

うふふ、とびっきりのお洒落をしていかなくちゃ!



**


Mホテルのレストラン・・・1番眺めのいい特別席でお父様を待っている間、そこの窓硝子に映る自分を最終チェックです。

自分で巻いた髪の毛、崩れてないかしら。
ルージュの色、お父様のお好きな色にしたんだけど薄かったかしら。
クリスマスにいただいたこのワンピース、似合ってるかしら
お誕生日プレゼント・・・気に入ってくださるといいんだけど。

お父様・・・まだかしら。あと3分で約束の時間に遅刻ですわ。もうっ、私をこんなに待たせるなんて・・・!
はしたないとは思いますけれど、何度も入り口を振り向いて確認・・・まだ、お姿が見えません。

なんだか涙が出てきそう・・・そう思った時に優しい声が!


「やぁ、麗子。早かったんだね」
「あっ、お父様!いえ、待ってませんわ。ついさっき来たばかりです!」

ガタンと席を立ってお父様を迎えたら、そこで少し眉を寄せられてしまったわ!これって・・・怒られる?
後ろを付いてきていた秘書の方々にはここで離れてもらって、お父様はお一人でテーブルまで近寄ってきたけれど、ちょっとお顔が怖いみたい・・・。


「麗子、レディがそんな席の立ち方をするんじゃない。せっかく綺麗にしてるのに台無しだぞ?」
「・・・ごめんなさい、お父様」

「ん、いいから座りなさい」

綺麗だって言われた♡うふっ、やっぱりお父様の娘ですもの、誰よりも美しくあらねば!って日々磨きを掛けていますもの。
それもこれも全部お父様に褒めていただくため・・・麗子、これからも努力致しますわ!

朝もお顔を見ましたけれど、こうやって外で会うとドキドキです。
今日のスーツもネクタイも、身に付けていらっしゃる物総てがなんて素敵なんでしょう・・・あぁ、出来たら麗子もそんな柔らかい髪に生まれたかった・・・!
それ以外はお父様に似てるのに、どうして髪だけお母様に似たのでしょうっ!

しかもお父様は・・・

「麗子、今日も綺麗な髪だね」
「・・・・・・そ、そうですか?」

「つくしにそっくりだな」
「・・・・・・」


そうなのです・・・お父様はお母様にベタ惚れなのです!!
私の最大のライバル・・・天真爛漫、自由奔放、手舞足踏、破顔一笑、まるで子供のような美作つくし・・・お母様です!!

私の中の最大の謎・・・何故お父様はお母様を選ばれたのでしょう?!
どう見ても私の方が女らしいプロポーションでお母様は今でも幼児体型です!胸より肩甲骨のほうが出ている気がしますもの!それに毎日ほぼノーメイクの童顔で、鼻だってどこにあるんだかっ!
淑やかさなんて何処に?毎日大きなお口で笑ってません?

それなのにどうしてお父様はお母様をこんなに愛してらっしゃるの?


「・・・私はお父様のような髪が好きです。ですから染めてしまいたいのにお父様が反対するから・・・」
「染めるなんて勿体ないと思うだけだよ。そんなに艶々して綺麗なのに」

「・・・お父様、私の何処が好きですか?」
「えっ?全部が好きに決まってるだろ?つくしが産んでくれた最愛の娘なんだから」

「そこでもお母様ですか?」
「くすっ・・・悪いな」

「・・・酷いお父様!」
「いいから食べなさい。俺には夕方までお前に付き合う時間はないんだから」

ホントに・・・私のお気持ちなど気が付いてももらえないのです。
まぁ、娘ですから仕方ないのですけれど、このままでは私・・・新しい恋など出来そうにありませんわ!

1度でいいから「麗子が1番」って言ってもらいたいのですけれど・・・。


「お父様は誰が1番お好きですの?」
「そりゃつくしだろ?鼻の差で麗子だな」

「鼻の差・・・?」

だから、お母様の鼻なんてあんなに低いんだから同じだって言えばいいのに!
しかも普通は「娘が1番!」じゃございません?!

はぁ・・・溜息しか出ませんけど今日はお誕生日・・・喧嘩は出来ません。


「お父様、これ、私が選んだお誕生日プレゼントです・・・ね、今見てくださる?」
「麗子が選んでくれたの?ありがとう!何だろうな・・・」

包みを差し出したらニコッと笑って受け取ってくださって、リボンを解く指先でさえ優雅ですわ・・・もう、麗子うっとりです♡

「あ・・・これ、欲しかったんだよな!こっちは?」
「うふふ!お父様には似合うと思って選びましたの。Culter and Grossのサングラス!そっちはカードフレグランスですのよ。名刺と一緒に名刺入れに入れて香り付けするんです。その香り、お父様に合うと思って・・・」

「へぇ、ありがとう!早速使ってみるよ」

「嬉しい?お父様、嬉しい?」
「あぁ!勿論嬉しいさ。やっぱり娘っていいよなって思うよ。麗子はセンスもいいしね」


お父様の極上の笑顔!!麗子も幸せです・・・そのお顔を見ることが出来て♡
やっぱり私の恋人はお父様だけです!


「お誕生日、おめでとうございます、お父様♥」




********************




「あっ!お帰り~、あきら!」
「ただいま、つくし。うわっ、いい匂い・・・もしかしておでん?」

「そうそう!今日はあきらのお誕生日だから極上ネタの特製おでん♡なの!早く食べよう?待ってたんだよ!」
「美味そう~!日本酒だよな?!」

「もっちろんよ~!」


仕事も終わって屋敷に戻り、俺が向かうのはつくしと2人で暮らしてる離れの部屋。
やっぱり堅苦しいディナーじゃなくて寛げる晩飯がいいよな~って事で、いつもここでつくしが手料理を作って待っててくれる。

そしてここには両親も妹たちも麗子も立ち入り禁止・・・俺とつくしの城って訳だ。
毎日が離れじゃないけど、特別な日にはここ・・・2人だけの時間を持つって決めている。

「うわぁ~!あっつ・・・!!あきら、テーブルの真ん中に置くよぉ!」
「大丈夫か?凄い量だな、食べきれるのか?」

「あっはは!あっという間だよ!」
「くすっ、そうか!」

麗子は「お母様の何処が好きなの?」って聞くけどさ・・・この笑顔に勝てるものなんてないって事。

大根、こんにゃく、玉子、はんぺん、ちくわぶ、餅入り巾着、ちょっと意外な所で海老にタコ?蟹に鴨肉に牛すじ、水餃子につみれにって・・・一体どれだけ入ってるのか判らないほど煮込んで、湯気が凄い!
おでんが熱いから酒は冷やで・・・冷酒グラスに注いで2人で乾杯!!


「お誕生日、おめでとう!あきら・・・また1つ素敵なおじさんになったね!」
「あっはは!ありがとう、つくし。そういや今日、麗子にこれ貰ったよ」

「どれどれ?あら、いいの貰ったねぇ!じゃ、私はいいか!」
「あぁ、つくしからはおでんだけでいいさ。それに・・・今日はここで寝るだろ?」


「・・・・・・うん!」
「じゃ、風呂も一緒にな♡」

「・・・うん!」
「はい、いつもの♡」

「うん!」


俺の1番嬉しい物・・・そりゃつくしから貰うキス。
今日は特別に長くて甘いヤツ・・・ごめんな、麗子。やっぱり1番は・・・つくしだな。



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あきら君、お誕生日おめでとうっ!!
いつも苛めてごめんよ~💦

今日は感謝を込めてお祝いのお話しです。
美作麗子さん、たまに出てくる予定ですので宜しくです♥



★仙姿玉質 (せんしぎょくしつ)並はずれた美人の形容。「仙姿」は仙女の姿。高尚で優雅な姿をたとえる。「玉質」は宝玉のようになめらかで美しい肌のこと。
★閉月羞花(へいげつしゅうか) 月が隠れ、花が恥じらうほど美しい女性のこと。
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2019/02/28 (Thu) 16:13 | EDIT | REPLY |   
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2019/02/28 (Thu) 17:34 | EDIT | REPLY |   
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2019/02/28 (Thu) 18:02 | EDIT | REPLY |   
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2019/02/28 (Thu) 22:21 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ビオラ様、こんばんは。

あはは!可愛かったですか?ドタバタしたので1日で考えて急いでアップしたんです💦
自信なかったけど、可愛く感じていただけたのなら良かったです♡

私も西日本の人間なので竹輪麩、知らないんです(笑)
どんな食感なんだろう?って毎回思うんですけどね~。

多分、お店でも売ってないような気がする・・・。

因みに海老も蟹も入れません(笑)でも、入れる地域もあるみたいでした。


・・・あきら君、喜んでくれたかな♡
コメント、ありがとうございました♡

2019/02/28 (Thu) 23:16 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

まりぽん様、こんばんは~!

そうそう!お父様大好きっ子です♡

秋に総ちゃんと類君にチビシリーズ書いた時、本当はあきら君も書きたかったけど時間が取れなくて。
だから今回書いてみたんですが、小さい子じゃなくて年頃のお嬢様がいいかな?って(笑)

そしてつくしちゃんは超庶民のまま!
お母様と言うより、母ちゃんって感じにしてみました。


もうねぇ、あきら君にはお世話になりっぱなしなので💦
この日を見逃す訳にもいかなくて!

あきら君の幸せ100%をお届けしたかったのです♡
(間に合って良かった💦)

コメント、ありがとうございました♡

2019/02/28 (Thu) 23:23 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: 祝❤あきら

涙の女様 こんばんは!(だから長いって!!)

あっはは!笑っていただけた?
そうそう、いい感じに180度変わったでしょ?(爆)

書いてて1人で笑っていましたよ~!

類君におでん食べさせたことはあるけどね~!
まさかあきら君にまで・・・しかも完全にアパートのひと部屋風でしょ?
美作家の離れですけど、多分中身はアパート仕様なんだと思います(嘘よ)


麗子お嬢様は18歳の設定・・・私の中ではあきらが38歳、つくし37歳です♡(若いっ!)
どうしても40歳を超したくないって言うのがあります(笑)

何とか1人ぐらい産めそうですかね?

またいつか、麗子様を出したいと思っています♡
待っててね~!

2019/02/28 (Thu) 23:30 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

涙の女様 爆笑っ!!

ごめん、すぐにわかるって💦(笑)

あら・・・やっぱりそうかしら。
あきら君にはそういうイメージあるもんねぇ・・・まさか・・・だよね!

あれ?また伝説作った?
ヤバっ・・・あきら君ファンに怒られる?

でもまた書く!!(爆)
今度はどんなお話しにしようかなぁ~!ワクワクしながら考えます♥

うんうん、渚沙ちゃん・・・今でも元気に何処かで暮らしてるんでしょうか。
はっ?!あきら君の後ろに・・・きゃああぁーっ!!


・・・コメントありがとうございました(笑)

2019/02/28 (Thu) 23:35 | EDIT | REPLY |   

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