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plumeria

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今出せる力を振り絞って司の襟元を掴み上げていた。
少し苦しそうに俺を見てくる司に、俺は上から逆に睨み付けて押さえつけた!


「手を・・・離せ。もう、牧野とは話がついた」

「どこがだよ!今度は何をした!あんなふうに傷つけて・・・今度は何をしようとしたんだ!」
「やかましい!!何もしちゃいねーよっ!手を離せって言ってんだろーがっ!」

司は俺の手を振りほどいたと同時にその足で俺の脇腹を蹴り上げた!
その勢いで俺も床に転がった!牧野が座っているソファーの近くに飛ばされてしまった!

「きゃぁぁっ!類っ!・・・道明寺、類には何もしないでっ!」
「牧野、動かないでっ!」

慌てて俺と司の間に入ろうとする牧野を止めた
司は息を荒げながら俺を睨み付ける・・・俺もまた身体を起こして司と対峙した。

俺の後ろでは泣きながら震えている牧野が俺の服の裾を掴んでいる。
司から見えないように牧野を背中で隠した。


「まだ学生やってるお前になんか何がわかるんだ!道明寺みたいなデカいものを抱えた俺のことが
お前なんかにわかってたまるか!!」
「そんな事は牧野には何の関係もないだろう!俺は花沢に何が起きてもそのために牧野をほったらかし
にはしないし、犠牲にもしない!全部お前の我儘で勝手な判断だ!」


長い時間・・・睨んだままお互いに喋らなかった。

「司・・・二度と牧野には近づくな!こいつは俺が守っていく。次に手を出したら容赦しない」


「・・・好きにしろ・・・さっきも言っただろう。もう、牧野とは話しをした。さっさと連れて帰れ・・・」

そう言うと司は窓際の壁にもたれかかるようにして座り込んだ。
初めて見る司の落ち込んだような・・・敗北者のような顔。

2人で何を話したのか・・・何故牧野はこんな格好にされたのか・・・
これを牧野に聞くべきなのか迷ったけど、とにかくここから連れて帰りたくて牧野を抱き上げた。

泣きながら俺の上着を着て、胸元を握りしめている・・・その小さな身体が震えている。
司の方を見ることもなく部屋を出ようとした。



「牧野・・・俺はもう二度とお前には手を出さない。さっきは悪かった。・・・ただ、お前のことは真剣だったんだ。
それだけは信じとけ!わかったな!」

最後まで自分勝手な司の言葉をどう受け取ったのか・・・。

牧野はその言葉にも返事はしなかった。ただ、俺の肩にしがみつくその指に力が入っている。
牧野が何かを言おうとするその前に俺は部屋を出た。



道明寺家の廊下やエントランス・・・あちこちに転がっているSP達をみて牧野は驚いていた。

「どうしたの?・・・これ何があったの?」
「牧野救出大作戦があったんだよ?結構派手になったけどね」

冗談っぽく言うと少し赤い顔をして俺を見上げている。


******


車に乗ってから落ち着いたのか俺の肩に頭を乗せてきた。
俺が乗ってきた車はSPに運転させて、俺たちのマンションに向かう。
上着を握りしめているその手の傷からまた少し血が出ていたのをハンカチで止めてやった。

「痛む?・・・もう大丈夫だから。本当に全部終わったんだ・・・もう心配ないよ」

「類・・・最後の道明寺の言葉は私はどう受け止めたらいいの?私がもっと信じてあげてたらこんな事には
ならなかったの?私がいけなかったの?」

「そんな事ないよ。これで良かったんだ・・・前にも同じ事言ったよね。
確かに司は牧野の事は本気だったと思うけど・・・それでも、すれ違うこともあるし、上手くいかないこともあるよ。
それって・・・やっぱり一緒にいなかったからなんじゃない?牧野の言うとおり、人って話さないとわかり合えないよ」

ずっと目を閉じたまま、牧野は俺の話を涙を流しながら聞いていた。


「俺は牧野の側を離れる気はないから、これからは逆にうっとうしいかもね。何処に行くにも連れて行くし、
嫌だって言っても付いて回るかも・・・それでもいい?」

「ふふっ・・・類・・・ありがと・・・」

「お礼なんていいよ・・・牧野を探すのなんて慣れてるし。今回も役に立ったね!後であきらに連絡しとくよ。
もしかしたら、あきらの事だからピアスの電波がうちのマンションに戻るのを確認するかもね!」

「え?・・・ホントね。そうかもしれないね・・・類、こっち向いて?」

そう言うと急に身体を起こして牧野がキスしてくれた。
運転手がいなかったら良かったんだけど・・・俺からもお返しのキスをあげるね。


「とにかく早くマンションに帰らないと・・・そんな格好のあんたをこれ以上みてるとヤバいから!
それにさ、昼食は何を作ってくれようとしたの?俺、そのままにしてるけど・・・それもヤバいかな?」

「え?あぁっ・・・そうだったね・・・あれ?類もまた血が出てるんじゃない?」

「あぁ・・・司って俺よりもデカいからさ。あんな男を殴り倒そうと思ったら結構力がいるんだよね!」

牧野は俺の左腕を気にして出血を止めようと車の中を探すんだけど、さすがに何も見つからない。
あんまり動かない方がいいと思うんだけど・・・


動く度に上着の隙間からチラっと見えるささやかな谷間にドキドキするから。

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爆弾投下終了~!最後が近くなりました。
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Comments 4

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2017/05/17 (Wed) 05:41 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: おはようございます

えみりん様、おはようございます🎵

そうですよ~❗
激甘でいきたい!って、最初に書いたとおり、激甘でおわるんですよ。
だって、類ですもん。

その割りには結構暴れたけど。

昨日、会社で机にぶつかりどうやら病院に行かねばならないくらい腫れております。類に怪我させたから?
仕返しうけたかな。ひび、入ってたらどうしよう。

もう、病人だらけ!

痛いよ~❗

今日もありがとうございました🎵

2017/05/17 (Wed) 07:02 | EDIT | REPLY |   
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2017/05/17 (Wed) 08:00 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: 再登場

えみりん様~!

すごいですね!丈夫だなぁ。

私は随分前に北海道にスキーしに行って、凍った道路になれてなくて。
市内の横断歩道を歩いただけで転けて、右手で身体を止めたんですけど
それだけで右手小指を骨折。
バレーボールしてたんですけど、ブロックして左手骨折。
ボキボキ折ってます。

その頃は類の呪いは受けてなかったかと思うんですが・・・。

痛いよ~!腫れてるよ~!

会社に行ってから考えます・・・。

えみりん様、いってらっしゃーい!

2017/05/17 (Wed) 08:10 | EDIT | REPLY |   

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