FC2ブログ

plumeria

plumeria

今年のValentine・・・本命チョコなんてあげる人もいなかったからあの人達に作ってあげた。
一応手作りのトリュフだったんだけど、どうしてこれかって言われると、ズバリ!材料代が安かったから!

ガナッシュとコーティング用に板チョコ6枚と生クリーム、後はピュアココアだけでよかったし、手を冷たくして作るから霜焼けにはなったけど自然治癒したし。
お金が掛かったのはむしろラッピング用品じゃなかったの?って思うぐらい安上がりだったのよ。

それを4人揃ってる時に素っ気なく渡して、彼等も「おう!」「ありがと♡」「サンキュ!」「これだけかよ!」って笑って受け取ってくれた。



それなのに3月になって4人から言われた言葉。

「3月14日はアルバイト休め」
「どうして?」って聞けば「その日に判る」

いやいや、私は食べてくために春休みだって働かなきゃいけないのよ?
大学の特待死守のための勉強だってあるし、1日だって無駄にはしたくないんだって!そう言ったのにこの人達4人とも聞いてくれなかった。

「じゃあな!その日は朝飯も食うなよ~!」って言ったのは西門さん。
「朝ご飯食べなかったら死んじゃうーっ!」って叫んだのに、やっぱり4人で無視して帰って行ったのよ。


そして今日がその3月14日。
仕方なくバイトを休んで自宅待機・・・時計は7時だったけど、これから何が起きるのかしら?



**



ピンポーン♪っと景気よくインターホンが鳴ったのは7時30分。
いつもならもう朝ご飯も食べ終わってるのにお腹空きすぎて死にそう~!なんて思いながらドアを開けると、そこには美作さんが立っていた。
今日もいつもの王子様スマイル・・・いや、それ以上?なんでそんなに微笑んでるの?怖いんだけど。

「・・・あれ?1人・・・ってか、なんで笑ってんの?」
「迎えに来た」

「は?迎えにって、何処行くの?」
「俺の家。さ、行くぞ!」

「はぁ?!なんで美作さんちに行くの?ちょ、ちょっと待って?服が、化粧がっ・・・あっ、髪もまだぐしゃぐしゃ!」
「そのままでいい。これからレディにしてやるから」

「だから、何でっ!!」


美作さんは部屋に戻ろうとした私を抱えるようにしてオンボロアパートから連れ出し、大騒ぎする私の事は完全無視。
車は白亜の城・・・もとい、美作邸に入って行った。
出迎えてくれたのはお揃いの紺色ワンピースに白いフリフリエプロンのメイドさん達数名。全員お人形さんみたいに可愛くて、そのお姉さん達が私を取り巻いた。

「おはようございます。お嬢様、それではこちらに・・・」
「は?お嬢様?何処の誰が?」

「お時間があまり無いとのことですのでお急ぎくださいませ」
「・・・は?えっ?!時間が無いって?!」

「ささ、こちらでございます」
「あーーっ!美作さーーん!!」


メイドさんに拉致られた30分後・・・見事に私は大変身していた。

真っ白な3段フリルのドレス。何処の民族衣装よ?って思うような提灯袖に編み込みのリボンだらけで、靴だって白のリボン付き。髪の毛はマリーアントワネットか?みたいに巻かれてそこにも白いリボン!
メイクはピンク系にまとめられて、乾燥してるからって唇にはグロスまで・・・鏡で見たら一瞬誰だか判らなかった。

結婚式の花嫁じゃあるまいし、なんで私が朝からこんな格好しなきゃいけないのよ!!

おまけにパールのネックレスにピアスにブレスレット!


「・・・ぷっ!か、可愛いぞ、牧野」
「笑いながら言うんじゃ無いわよ!なんでこんな格好させんのよ!」

「いいからいいから。では、お姫さま、私と一緒に朝食を如何ですか?」
「はっ?!朝食・・・」


ここで自分が空きっ腹だったのを思い出した。
だからって訳じゃないけど、美作さんの腕をとってお屋敷内を歩いてサンルームへ・・・そこは色んな花が咲き乱れていて、真ん中のテーブルには豪華な朝食が!!

テーブルの真ん中にも薔薇の花、その横にフルーツの盛り合わせ。まだほかほかの焼きたてパンが並べられて、その横にはカラフルなジャムがある。
珈琲は勿論だけど、フレッシュオレンジのジュースにジャムが乗っかったヨーグルト。艶々のプレーンオムレツにグリーンサラダ、ドレッシングの容器もイチイチ可愛くて、一流ホテルのモーニングみたい♡

「す、すっごーい!!これ、食べちゃっていいの?」
「勿論。好きなだけどうぞ。フルーツ、どれがいい?取ってやるよ」

「えっ?!えっと、えっと・・・全部!」
「・・・ぷっ!流石だな」


夢みたい・・・なんて思いながら温かいパンを取って、まずはクンクン。いい匂い・・・♡
それに色んなジャム付けて食べて、オムレツなんてふわっふわのトロットロで口の中が幸せ過ぎる!!これまでのドタバタを全部忘れて味わっていたら、美作さんが綺麗にフルーツを盛り合わせてくれて、今度は新鮮な果物を頬張った。

毎朝がこうだったら・・・この私でも太れそう♡なーんて!


「ご馳走さまでした~、あれ?美作さんは食べたの?」
「ん?俺は珈琲飲んだよ。牧野見てたらそれだけで幸せだったから食えなかった」

「・・・は?」
「くすっ、男ってそう言うもんなの」


そうなの?進なんて私が幸せそうに食べてたら、負けずにガツガツ食べてたわよ?
いや、あれは弟か・・・って、今度は何だか恥かしくなってモジモジしてしまった。

「牧野・・・庭を歩かないか?」
「・・・お庭を?」

「あぁ、早咲きの薔薇もあるし、お前に見せたいからさ」
「・・・薔薇?私に、薔薇?」


いやいや、つくしって名前の私に薔薇は似合わないでしょうよ、って思ったけど、サッと出された綺麗な手・・・それに掴まって立ち上がったら腰に手を添えられてテラスから庭へ・・・凄く変な気分なんだけど。

見上げたらウエーブ掛かった綺麗な髪が風に靡く・・・耳に付けてるゴールドのピアスが朝日に光ってドキッとした。

やだっ・・・!私ったら何考えてんの?相手は美作さんだよ?
いつも西門さんと悪ノリして私をからかってる人だよ?なんでこんなにドキドキするの?

それに腰に当たってる手・・・微妙に動いてない?気のせい?

その前に・・・


「美作さんっ!3月ってまだ気温が低いんだからこんな格好で庭に出たら寒いんだけどっ!!」
「は?あぁ、そっか!じゃあ温室に急ごうか!」

「いや、出来たら帰りたい・・・もう、ご飯食べたし」
「そんな事言うなって!」


そうよっ!まだこの季節に薄いドレス1枚で散歩とか有り得ないしっ!
着慣れないからかもだけど、こんなにふわっふわのドレスの中がスースーするんだけどっ?!

「・・・え?うわあぁっ!!」

その時、急に私の身体が宙に浮いたかと思ったら、美作さんにお姫さま抱っこされてるーーっ?!


「暴れんなよ?落としはしないけど」
「ちょ、ちょっと!!やだぁ!降ろして!」

「降ろさない。温室の中に行こうぜ?二人っきりになれるしな・・・」
「はぁ?!待って!どういう事?」


ハッ!と前を見たら、そこにはお花が沢山咲いてるように見える温室が・・・。
えっ?ともう1回見上げたら妖しく笑う美作さん・・・私は彼に抱きついたままその中に入っていった。


いや、ちょっと待って!!だから、なんでーーっ?!





koi28.jpg

今年のホワイトデーはF4です♡
少し早いですが始めちゃいました。更新は偶数日。いつもの如く、誤字脱字、更新遅れちゃったらごめんなさい💦
関連記事
Posted by

Comments 4

There are no comments yet.
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2019/03/12 (Tue) 12:31 | EDIT | REPLY |   
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2019/03/12 (Tue) 14:39 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

まりぽん様、こんにちは!

あはは!どうぞどうぞ!変換しちゃってください(笑)

でも、もしかしたら濃厚かもしれませんよ?耐えられるかしら?
あきら君が、司君が、類君が、総ちゃんが・・・きゃーーっ!!って感じですけど♡
(説明になってない💦)

臨時のお話しは面白くしたいので、笑って頂けると嬉しいです!

2019/03/12 (Tue) 16:22 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

パール様、こんにちは。

は?そこ要求します?
臨時便にそんなもの、ございませんが・・・?

清らかなココロでお待ち頂けると嬉しいです(笑)

落ち着いて、兎に角落ち着いてお読みください。

2019/03/12 (Tue) 16:26 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply