FC2ブログ

plumeria

plumeria

何処かの豪邸がすっぽり入りそうなこの部屋に2人きり・・・チラッと横を見たらゴージャスなキングサイズのベッドがある。

不味い・・・すっごく不味い。


このホテルで叫んだところで誰も来ないことは判ってる・・・殺人以外なら絶対に誰も入ってこないわ。
そのぐらい不味い・・・逃げ場がないじゃないのっ!

そんな事を思いながら汗をかいていたら、道明寺が背中を押して私を窓際に連れて行った。

「ちょ、ちょっと!どうするの?」
「は?窓から下を見てみればと思っただけだ。こんな場所からの眺めなんて滅多にねぇだろう?」

「あぁ、眺めね・・・」
「何考えてんだ?」

そんな事言えないわよ!ベッドに押し倒されてあんたに上から眺められる所を想像してたなんて!
ベッドからは離れていくけどドキドキするのには変わりない。背中に当たってるこの人の大きな手の熱を感じながら窓まで行くと、言われるがままに景色を眺めた。


「うわぁっ・・・凄い!あぁ、レストランとは向きが反対なのね?」
「まぁな。夜になったらもっとすげぇぞ」

「・・・夜?」

まさか夜までここに居るの?いや、居たとして・・・夜まで何するの?ホテルの部屋で2人きり・・・夜までってあと5時間ぐらいあるよね?それまでお友達トークで盛り上がるの?
また景色どころじゃなくなって口がパクパクしちゃう!

その時、私の右耳の後ろからスッと手が出てきて窓硝子に・・・すぐに左耳の後ろからも手が伸びてきて窓硝子にトン!と。


うそっ!!今、まさか道明寺の両腕に挟まれてるの?
道明寺に囲まれてる?ってどうして・・・待って!これ、振り向いたら道明寺と顔がぶつかるんじゃ・・・?

そんな事を思ってたらアップにした私の後ろ頭付近が何故か温かくなった。
もしかして道明寺が顔を寄せてる?もしかして、私の左耳に息が掛かってないーーーっ?!


「・・・どうしてそんなに身体を固くしてんだ?肩が上がってんぞ?」
「はっ?!いや、だって・・・あんたこそどうして手がこんな所にあるのよ!引っ込めてよ!」

「ここは俺の部屋だ。俺がどうしようと俺の勝手だ」
「それは俺様1人で良いでしょうよ!私が挟まれてるっつーの!」

「挟んでるつもりはねぇけど?この手・・・これからどうなると思う?」
「はぁ?!この手は、この手は・・・だから、動かしなさいよっ!」

「動かして良いのか?」
「も、も、も、勿論よっ!」

そう言ったら今度は私を挟んで窓に突いていた手でフワッと・・・・・・フワッと身体を抱き締められた!
その時、道明寺の顔は私の左肩に乗せられ、耳朶の辺りですっごく甘い声が「牧野・・・」って!


「このまま夜までこうして・・・」
「はい、そこまで。終わりだよ、司」


「・・・・・・は?」
「・・・ちっ!もう時間か」


今までフワッと抱き締められてた腕をあっさり外されて、吃驚しすぎた私の足がガクンと折れて、その拍子にゴツン!と窓硝子に頭をぶつけた!
「あたたた・・・」っておでこを摩りながら振り向いたら・・・


そこに居たのは花沢類。

この人はまた吃驚するぐらいの軽装で、春っぽいセーターにジーンズ、足元はスニーカー。
まるで自然公園の中にいる爽やかな青年風に現れた。いや、良いんだけどさ、その方が。


「花沢類・・・どうしたの?今度は何なの?」
「ん?今度は俺とデートしよ?ほら、早くおいで?」

「えっ?!私、こんな格好してるんだけど?何処行くの?」
「格好なら心配しなくていいよ。遊べる服にしてあげるから。じゃね、司」

「・・・ふん!」


腕組みして凄く不機嫌な顔した道明寺に、片手をヒラヒラさせてニコニコ顔の花沢類が私の手を引っ張る。
まるで子供みたいに手を繋いでこの部屋を出て、Mホテルの外に待機してた花沢家の車に乗せられた。



「天気いいよね~」
「・・・うん、天気いいよね。で?これから何処に行くの?ご飯ならもう要らないけど」

「俺、1回行ってみたかったんだよね~」
「だから何処に?説明不足なのは花沢類の悪い癖だよ?」

「着替えようか?」
「だからっ!!話の流れがおかしいでしょ?!ハッ・・・ハックション!!」

「風邪引いてんの?」
「何度も言うけど、この季節にドレス1枚で外を歩いてみなさいよ!風邪引いて当たり前じゃないのっ!」

「楽しみだなぁ~」
「・・・・・・」


何なの?頭がいいくせにこの脈絡のない会話。日本語力が欠落してんじゃないのってぐらい会話が成り立たない。
それでも車はまた別のお店の前で停まり、超豪華なドアを開けて中に入った。

ここはさっきのドレスショップとは違って造りは豪華だけどシンプルで可愛らしい洋服が並んでいた。あぁ、花沢類がいつも着てる服のイメージ?なんて思ってそこに並んでる服を手に取ってみたけど・・・値札がない。

つまり、こう見えて超一流品なのね?
出てきたお姉さんは1人だったけど、これまた爽やかな美人・・・森の妖精みたいな(見たことないけど)人だった。


「いらっしゃいませ、花沢様。ご依頼の商品でしたら揃えてありますわ」
「・・・ん、ありがと」

「こちらのお嬢様ですね?それではお預かり致します」
「・・・は?!」
「うん、俺は暫く寝てるからゆっくりでいいよ」

「うふふ、相変わらずですのね。それではごゆっくり」


今度は急がなくてあんたは寝るんかいっ!!って怒鳴ろうかと思って振り向いたらもう寝ていた。
しかもお店の真ん中にあるフカフカのソファーベッドで・・・どんだけ自由人なんだ?って頭を捻りながらお姉さんに連れられて奥の部屋に向かった。


ここで真っ赤なドレスから一気にカジュアルスタイルに大変身。
アップにしていた髪は下ろされハーフアップの”くるりんぱ”にしただけ。服はニットのぶかぶかVネックセーターにジーンズのミニフレア。ハイカットのスニーカーにもこもこの靴下。

これはこれで可愛らしい♡自分には1番似合ってる気がしたけど、Vネックだからちょっと寒いんだけど。

「花沢様とご一緒ですからすぐに温かくなりますわよ」なんてお姉さんは言うけど、あの人と居てそんな風になるかしら?
私、花沢類から見ればそこら辺の小動物とあんまり変わらないと思うんだけど。


この格好でお店の中に戻ったら、もう彼は起きていて私を見てニッコリ笑った。

うわっ!!何なの、その笑顔・・・まるで天使みたいに微笑むの、やめてよね!いつも寝惚けた顔しか見せないくせにっ!
そしてゆっくり近づいてきて目の前に立つと「後ろ向いて?」ってひと言。

言われた通りに後ろを向くと、ヌッ!と出てきた花沢類の両手、それが私の胸元に来たから「うわあっ!!」って悲鳴あげたらクスクス笑いだした。
よく見たら持ってるのはネックレス・・・でも、その中央にはバカデカい光る石があった!

眩しいほどの透明感・・・まさか、本物のダイヤモンド?!
一粒ダイヤって・・・こんなに大きいの見たことないんだけどーっ?!


「ちょ、ちょっと!これ、つけるの?この服に?」
「ん?いいじゃん、Vネックだから目立つでしょ?」

「目立つとかの意味じゃなくて!だって、これ・・・ダイヤだよね?」
「ううん、ダイヤモンドじゃないよ」

「なーんだ!そうなの?良かったぁ・・・これでダイヤだったら怖くて歩けないよ」
「うん、気にしないで?ホワイトサファイヤって言う珍しい石だから」

「へぇ!そうなんだ!・・・ん?」

「行こうか♡」


あれ?もしかしてこのセーター、花沢類と色違い?って事は・・・ペアコーデ?!
しかもデニムのロゴが同じ?
あっ!!スニーカーのロゴも同じ?私のがハイカットなだけ?

しかもホワイトサファイヤ・・・ダイヤのイミテーションじゃなくて立派な希少宝石じゃないのっ!!


この店を出る時も繋がれた手・・・さっきまでの保護者的じゃなくて恋人繋ぎ。
絡み合う指先にドキドキしながらまた車へと向かったけど、今度は何処に行くのーっ?!


ねぇっ!!何処行くの?花沢類ーーーっ!!





15182269170.jpeg
関連記事
Posted by

Comments 4

There are no comments yet.
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2019/03/18 (Mon) 13:29 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

てるる様(笑) こんにちは🎵

コメントありがとうございます。
あはは‼️(爆)

えっと、どっちでもないですよ(笑)
四人ともでますから(笑)

今年のホワイトデーはF4です♥️

2019/03/18 (Mon) 13:33 | EDIT | REPLY |   
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2019/03/19 (Tue) 09:08 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

パール様、こんにちは。

あっはは!この私が?

いや~、書ける物なら書きたいけど、無理なんですよ💦
ホントに全然判らないんですもの(笑)

ここまで書いたのも久しぶりだけど、ホントに司くんってこんなんでいいのか?って悩みながらでした💦


着替えるのにも意味があるのよ(笑)
まぁまぁ。そう言わずにムズムズしながらお付き合いくださいませ❤

え?そりゃ・・・類君来たから最後はねぇ・・・彼しかいませんが(笑)


総ちゃんだけって訳にはいきませんでしょ?ふふふ!
過大な期待はしちゃダメですよ?❤

2019/03/19 (Tue) 15:43 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply