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こちらは3月27日、るいか様に贈りました「西門城物語」です♥


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ここは Flower island の東に位置する西門国。その中心には西門城がある。

わたくしは、国王 西門 総二郎 様の第一秘書を務めております、山西と申します。


暖かくなって来ましたねぇ~♪
春ですね、春♪♪


えっ?忙しく無いのか?ですって?
勿論、忙しいですよ。
城内に異常が無いか確認して回るのも、わたしくの仕事で御座います。


本当に……良い季節になっ……

みゃ~

おや?猫でしょうか?

みゃ~♪みゃ~♪

おやっ!


「総二郎様っ!そちらの猫は?如何されたのですか?」
「おぉ、山西。見回りか?」

「ぇ、えぇ。……その仔猫は……」
「可愛いだろ?ほら、見てみろよ♪♪」

「可愛いですね……って、足元に纏わり付いてるのは、母猫さんでしょうか?」
「山羊小屋のすみっこに藁敷いてあるだろ?あそこで産んだみたいだ」

「良く、抱かせてくれましたね」
「ん?…そう言われてみれば、そうだな。割りとすんなり抱かせてくれたぞ?」

「……ふわふわ……」
「なっ、親子して真っ白だぜ♪♪」

「野良猫でしょうか?迷子猫でしょうか?」
「……んー、どうなんだろうな…」

「野良猫にしては、綺麗ですね」
「だよな?しかも父猫の気配が無いんだよ」

「どうされるのですか?」
「迷子なら、飼い主が探してるかもしれねぇしな……あっ、貼り紙貼っといてくれ」

「はい、承知致しました」

「さぁ、お前達。綺麗に洗ってやるからな、
暴れるなよ」
「じゃあ、宜しくな。山西」


あんな優しそうなお顔をされるんですね、
この西山 存じ上げませんでした。

仔猫を大切そうに抱える 総二郎様、その後を付いて行く母猫。

春ですねぇ~♪

もしかしたら、賑やかになるかもしれませんし?猫ハウスの準備もしておいた方が良いでしょうか?
さて、その前に貼り紙しましょうか♪



「あぁっ!総二郎様、そのような事でしたら私達がっ!」
「いいって♪俺が洗ってやるからタオルだけそこに出しといてくれよ」

「は、はい……畏まりました」

使用人がオロオロする中、シャワーで二匹を綺麗にしてやり、さっぱりしたところでフワフワのタオルで包んで抱き上げた。

毛足がそんなに長くないから自然乾燥の方がいいだろう。
日当たりのいいバルコニーで優しく拭いてやると仔猫は大欠伸をした。


「気持ち良かったか?ははっ!そうか!
何だよ、その顔は……くくっ、眠たいのか?」

みゃ~…………

「そっか!じゃ一緒に寝るか?」


リビングに行き、早速ソファーに寝転ぶと自分の胸の上に仔猫を抱える総二郎。
そしてよじ登ろうと必死の母猫にも優しく手を伸ばすとひょいっと仔猫の横に……そして総二郎の頬にスリスリと甘えてる。

「あははっ!よせって、くすぐってぇよ……!
ってか、馴れてんなぁ、お前達。飼い主、見付かるといいな……」

みゃ~♪みゃ~♪

「くくっ、もしかしてここの方がいいとか?
どうだろうな、お前達みたいに綺麗な顔してる子だったら探してるかもよ?」

みゃ~みゃ~……

今度は起き上がって胡座をかいた総二郎の足の上。
そこで丸くなってる母猫にじゃれついてる仔猫の毛を優しく撫でてやった。




はぁ……大変困った事になりました。

総二郎様に頼まれ貼り紙を貼ったのはもう一週間も前の事……
猫達の飼い主が現れません………

二匹を可愛がる総二郎様になんとお伝えすればいいのでしょうか…
総二郎様の可愛がりっぷりはそれはそれはもうっ!

それなのにこの事実をお伝えしなければならないとは……さぞやがっかりされることでしょう……

ですがこれも わたくしの仕事…真実を総二郎様にお伝えして参ります!!


目の前のリビングルームの扉を開ければ今日も二匹の猫と戯れる総二郎様のお姿が…。


「総二郎様!実は…………」

「………そうか」

みゃ~……


はぁ…事実とはいえ、辛いです。
目の前には落胆された総二郎様のお顔……が………?!
はっ?
なぜ微笑まれているのでしょう?


「聞いたか、お前達。
元々野良なのか飼われてたのかは分かんねぇけど、今日からお前達の家はここだからな♪♪
そうと決まれば名前も決めような♪」

にゃお~ん♪♪


ははっ……はははっ!
流石は総二郎様、お見逸れしました。
決してみくびっていた訳ではございませんが…なんとお心の広い方なのでしょう!


「山西?どうかしたか?」
「い、いえ!何も!!
早速お名前を考えないといけませんね♪
もう候補がおありなのですか?」

「まぁ…なんとなくだけどな」
「ほほう。して…それは……?」


わたくしが尋ねると総二郎様は母猫さんを抱き上げました。

「ほら、見てみろよ、こいつの目。
この茶色の瞳、類に似てねぇか?
だからこいつは……類花だな♪」
「可愛らしいお名前ですね♪」

「だろ?
で、こいつ!」

今度は仔猫をひょいっと抱き上げると、喉元を撫でていらっしゃいます。

みゃ~
にゃ~ん♪♪

「なっ?鈴を転がすような声だろ?
こいつは鈴って書いてりんだ♪」

にゃ~ん♪

「二匹共お気に召したようでございますね。よろしゅうございました♪♪」


子供のように無邪気に微笑む総二郎様。
元々端正なお顔立ちの方ですから……この山西…不覚にも見惚れてしまいました。


さてさて、わたくしはこのお二方のために色々ご用意をしなくては♪
我が西門城の春は楽しい季節になりそうですね♪♪


まずは・・・家、でございますね。
何処に作ろうかと悩みましたが、やはり総二郎様がよく寛がれるテラス横の日当たりの良い場所に致しましょうか♪

いつでも出入り出来るように母猫さんの力で開く扉に致しましょ。
それから窓は大きめにして中にはキャットタワーも置きましょうね♡
ハンモックと爪研ぎも必要ですし、狭い場所が好きですから小さな小屋も要りますね♡

あぁっ💦わたくしが夢中になってしまいました💦


「おっ!山西、いい部屋が出来たじゃん!
類花、鈴、ここがお前達の部屋だってさ、ほら、来い!」

みゃ~♪みゃ~♪にゃ~ん♪♪


おぉっ!喜んでくれたようです!頑張った甲斐がありました!
母猫の類花さんが鈴ちゃんを小屋に入れてますねぇ~♪

そして顔だけ出してこっちを見ています。
何とも可愛らしい親子です……♡


「良かったな、類花。今日から鈴とここで仲良くすんだぞ?
で、俺に会いたくなったらいつでも来い。抱いてやっからな♡」


…………総二郎様がそう仰ると違う事を想像してしまいました。
いかんいかん、相手は猫ちゃんでした。




それからというもの、お時間がある時にはテラスで二匹とお戯れの総二郎様。

今日も二匹からと言うより総二郎様が呼んでいる声が聞こえてきます。


「類花~!鈴~!出てこないか?
抱いてやるぞ~!」

みゃ~♪みゃ~♪
にやぁ~❤


「くくっ、そんなに擦り寄ってくんなって!
なんだよ……キスのお強請りか?類花。仕方ねぇなぁ~♡

わかった、わかった!鈴もだな!ほら、来い!」



暖かくなって来ましたねぇ~♪
今年の西門城の春は特別暖かいようです♡





おしまい♪



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