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何処かで生きてるんじゃないの・・・それまでの3人とは急に変わったこの態度。
友達がキョトンとするのも判ったけど知らん顔してお肉にフォークを突き刺した。

道明寺のことも、花沢類の事も、美作さんの事も話してるのに肝心の同居人のことはそんな風にしか言えないなんて・・・なんて馬鹿なんだろうって言ったあとで思ったけど訂正するのも変だし。
ここに総二郎が居ないんだからいいや!ってことで友達の視線を無視した。


「ま、確かに何処かで生きてるだろうけど・・・」
「でもさ、西門先輩ってすっごくいい香りさせてたよねぇ・・・何度かすれ違ったけど、その時の空気を袋に詰めたかったなぁ~」
「うんうん!美作さんのフローラルな感じとか花沢さんの柑橘系とは違うちょっとセクシーな感じよね?」

「・・・お線香に似たヤツでしょ?」

「「「・・・・・・」」」

サンダルウッドに少しばかりレモン系の香りをプラスした特注品って言ってたけど、大雑把に言ってしまえば「お線香」。
確かに落ち着くから好きだけどね♥


「着てるものも格好良かったよね!遊び人風なのに下品じゃないしさ、たまに少年っぽいやんちゃな格好とかしてたし!」
「それなのにプロムの時ってタキシードでしょ?最高だったよね~!」
「お茶会の時は着物なんでしょ?千絵先輩が見たことあって憤死したって言ってた!」
「脱いだ服とかきちんとたたむんだろうなぁ、茶道家だしキッチリしてそうじゃない?」

「・・・脱いだら脱ぎっぱなしで裸でウロウロしてるみたいよ。上下着てたんなら良いんじゃない?」

「「「・・・・・・」」」

そうよ!毎日総二郎の服を拾って歩かなきゃいけないのよ!
すぐ脱ぐし、1回脱いだら汚れてなくても同じ服は着ないし、2人暮らしなのに洗濯物が多いのよ!まぁ・・・私の洗濯物も多いからいいんだけどね。


「あ、頭もいいんでしょ?すっごい難しい数式とか解きそう~!」
「判るっ!教授が困るような問題でもすらっと解いてさ!あったじゃん。そういうドラマ!物理の超難解な式を使ってトリックとか見破るヤツ!」
「そうだよね~!しかもボードに書かなくても頭の中で計算してそう~!」

「・・・漢字なら強いわよ。薔薇とか魑魅魍魎とか書けるし、お経も読めるし」

「「「・・・・・・」」」

お稽古で写経してるから変な漢字ばっかり覚えてるし、読めない字はないってぐらい自慢するし、字は綺麗だし。
あっ、でも確かにお買い物した時の暗算は速いから計算にも強いと思うけど♥


「こ・・・怖いものとか無さそうだよね?真っ暗闇でも平気そう!」
「うんうん、それに武道派なんでしょ?道明寺さんってハチャメチャな喧嘩っぽいし、美作さんにはそのイメージが無いし、花沢さんはひょいって避けそうだけど、西門さんって綺麗にやっつけそうじゃない?」
「だよねぇ~!で、やっつけた後でニヤってクールに笑ってんのよ!」

「・・・怖いものは結構あるわよ。熱い油が飛び散ったら騒ぐし、猫は抱けないし。確かに武道派だけど男相手に組み手なんて嫌みたいよ」

「「「・・・・・・」」」

人肌・・・つまり女性の肌より柔らかくてぐにゃっとした物が苦手なのよ。
油が飛び跳ねたのはキッチンまで来て私に抱きついた時・・・それ以来、料理中には手を出さなくなって助かってるけど。


「でもさ・・・やっぱり1番の噂って・・・彼、凄いんでしょ?」
「あぁ、聞くよねぇ?勿論知らないけどさ」
「だって朝まで続くんでしょ?体力底なしって聞いたわよ?」

「・・・・・・」

「テクニシャンだし色気はあるし、勿論あの顔だもん、そんな近くで見られないよねぇ!いやんっ、心臓が止まりそう!」
「だよねぇ!そういう雰囲気になる前に気絶するわ」
「4人の中じゃ1番キスが上手だって鈴菜さんが言ってたよ?」

「・・・・・・(鈴菜?)」

「やだぁ!その人4人とキスしたの?」
「そんな訳ないじゃん!本人はしたって言ってるけど嘘だよ~!だって道明寺さんだよ?花沢さんだよ?」
「あはは!出来ないよねぇ~。キスが上手いかどうかは唇見たら判るってホントかしらね?」

「・・・・・・」

唇で言えば4人とも綺麗だから問題ないと思うけど。
でも、道明寺って付き合ってる時に何度かキスしたけど、凄く身構えてて不自然だったわよ?「行くぜ!」的なオーラがあってビビったもん。
花沢類はキスなんてしたことないけど、私とキスした後で猫ともしそう・・・。美作さんはキスの前に歯磨きしそう。

総二郎は・・・確かに上手だわ。自然だし素早いし濃厚だし・・・で、長いし深いししつこいし。


「でもさ、もしそうなったらどうする?緊張してマグロになりそうじゃない?気持ちとは裏腹にさ」
「あはは!でも同じぐらいのテクニックが無いならお任せしちゃうわ。後は演技力でカバーよ」
「・・・でも、そんなに長時間だったらマジで次の日、寝不足でクマが出来そう・・・ねぇ、つくし」

「・・・・・・」

マグロになってる暇は無いと思うわよ?てか、そんな女性は本能的に避けるような気がする・・・。
演技も出来ないと思う・・・そんな余裕無いもん。
経験してみれば判るだろうけど体力は半端なく削られるわよ。次の日の講義なんて頭に全然入らないからマジで心配してるんだよね・・・成績、ガクッ!と落ちそうだわ。


「今度は喋らないの?つくし」

「だって全然知らないもん。西門さんの事なんて」

「「「・・・・・・」」」


鈴菜って誰かしら・・・。
お皿の上の海老をグサッとフォークで刺してパクンと食べた時、3人の視線が一斉に私に向いてた。

あれ?みんなどうしたの?



この後は大学の話とか就職の話とかになって、あと30分でランチタイム終了。
総二郎の話も終わっちゃって目の前にはラストのケーキ♥でも、その時に彩花が紅茶を溢して私の服に少しだけ掛かってしまった!

「うわっ!ごめん、つくし!」
「あぁ、大丈夫だよ。すぐに洗ってくるから気にしないで?」

「ホント?ごめんねぇ!」
「あはは!こんな安物の服なんだから心配ないって!」


急いで袖口を洗いにトイレまで駆け込んで、紅茶が掛かったところを洗い流した。
少しだけ黄色くなっちゃった・・・でも、そんなに目立たないから帰って洗えばいいだろうと、ついでにトイレも済ませてさっぱり!
フンフンと鼻歌交じりで店内に戻ろうとしたら・・・・・・


私の視界の中に黒髪のイケメンがいる。
いや、サングラス掛けてるからイケメンかどうか判らないけど・・・見覚えのある男がいる。

私と彩花が座っていた席の真後ろ、観葉植物の仕切りで見えなかったけど、背中合わせに座ってるこの男・・・!!

まさか、総二郎ーーっ?!


驚きすぎて固まっていたら、その男がサングラス掛けたままにヤリと笑った。
嘘でしょーっ!なんでこんな所に来てるのよっ!仕事はどうしたのよ、仕事はっ!!

でも、ここで反応する訳にもいかない・・・私は席に戻ると自分の鞄を抱きかかえて「ごめん!帰る!」って叫んだ!


「はぁ?!どうしたの?まだケーキ食べてないよ?」
「つくし、カフェオレ、どうすんの?」

「ご、ごめん!!鬼瓦教授に提出するレポート、忘れてたのっ!」

「鬼瓦?そんな教授居ないから!」
「ちょっとつくし、お会計・・・」

「あっ・・・こ、これでお願いっ!!」


お財布の中に唯一入っていた5千円を陽子に投げ渡して、逃げるようにこのお店を出て行った!




その日の夜・・・私は壁際まで追い詰められていた。
勿論目の前には総二郎・・・しかも黒豹そのものの鋭い瞳で見つめられ、身体を両手で塞がれ逃げることも出来ない・・・。


「・・・知らなかったなぁ。今でも司と話したり類達とメールしてるんだ?」
「そ、それは・・・いや、話しても良かったけどさ、特に報告する義務も無いと思ってたんだもん」

「で、司は忙しくて類は定時帰りであきらの秘書は美人なんだ?俺、何処で生きてるって?」
「と、東京。当たりでしょ?」

「悪かったなぁ、線香みたいな香りで。甘ったるいのが嫌いだからな・・・」
「いや、私も大好きな香りなのよ?これ、本当だから!」

「誰がすっぽんぽんで歩いてるって?それ、お前もだよな?」
「わっ、私はすっぽんぽんじゃ歩かないわよ!バスタオルぐらい巻いてますーーっ!」

「油が飛び散ったの、よくも人に喋ってくれたよな・・・でも、猫は大袈裟だろ?あの爪で傷付けられたら仕事で困るんだよ!」
「あぁ、そう言う事なの?知らなかったぁ!」


「お前・・・!!」
「そっちこそ鈴菜って誰よっ!」

「鈴菜?知らねぇな・・・春の七草じゃねぇの?同じ春の植物なら『つくし』のほうが旨そうだけど?」
「・・・・・・は?いや、美味しく・・・ないと思うけど?」



そんなこんなでこの日も朝まで壮絶なバトルが繰り返された。
次の日の朝、足腰立たなくて大学にも行けず、ベッドの中から仕事に行く総二郎を見送った・・・。






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2019/04/17 (Wed) 12:42 | EDIT | REPLY |   
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2019/04/17 (Wed) 13:22 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

まりぽん様、こんばんは!

あはは!笑っていただけて嬉しいです💦

もうねぇ、どうにかして面白い総ちゃんに会いたくて会いたくて(笑)
自分でハードシリアスにしておきながら、そんな事言うのもどうかと思うんですが💦

やっぱり楽しい総ちゃんは好きです~!


総ちゃん、自分の事を隠したがるから逆に遊んでるんですよ♥
そして本当はオープンにしてイチャイチャしたいんだと思います!

不定期なので更新がいつかは判りませんが、もう少し続くと思うので宜しくです♥


2019/04/17 (Wed) 20:26 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

パール様、こんばんは!

コメントありがとうございます!

そうそう!この日、私が唐揚げの油で火傷したので書いたんですよ(笑)
そして猫も私の過去の話から・・・(またかい?!)
親戚の家で猫に引っ掻かれて病院で3針縫ったの(笑)

だから猫はダメ・・・(笑)

総ちゃん、変な事書いてごめんね💦


は?このお話・・・1話目で書いたからもういいよね?・・・ね?

2019/04/17 (Wed) 20:31 | EDIT | REPLY |   
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2019/04/17 (Wed) 22:19 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

パール様 こんにちは。

なんでだろう?(笑)
鳥の匂いでもしたのかな・・・?

何十万もする高級な猫だったらしいけど・・・嫌われたんでしょうね💦

もう随分前の話ですよ。でも傷は残っていますけどね。


で・・・はぁ?!!

ねぇ・・・それだけ書いたら「二次小説」のジャンルじゃないよね?(笑)

出来るだけって言われたら・・・本・ホームラン・大盛り抜きで(笑)

2019/04/18 (Thu) 10:23 | EDIT | REPLY |   

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