FC2ブログ

plumeria

plumeria





初秋の西門城
城主総二郎が本日の仕事を始めもせずに木陰でのんびりしていた時のこと。


「やっと最近ニワトリも卵産む気になったんだな。今日は朝からすげぇ疲れた。
やっぱり真夏は仕事したくなかったのかな……なぁ、朝陽」


「アサヒ、イイコ♪シゴトダイスキ!」

「……きちんと出来るようになってから言えよ」
「ピィ?!」

「まぁ、いいや、もう少しゆっくりしてから執務室に行こうな!」
「ピィ!!」


焦ったって仕事はどうにかなる。
どうにもならなかったら山西が慌てて言いに来るだけだ、とカウチに寝そべって目を閉じた。


「ア~キラ~!ア~キラ~!」


………………なんだ?あきらが来たのか?
いや、でも今の声って……

「ア~キラ~!ア~キラ~!
何処に行ったんだ、ア~キラ~!」


何度聞いてもこの声は山西だ。
すげぇ勇気があるな……隣国の王なのに呼び捨てかよ!

朝陽までキョトンとして山西の声のする方に首を向けた。
「ア…アキ……」って言いだしたから嘴を押さえたらフガフガ言ってるけど
流石にキバタンにまで呼び捨てされちゃ可哀想だからな。

「山西の声は覚えるな!」って言えば大人しく肩によじ登ってきた。


「ア~キラ~!ア~キラ~!」
「山西、あきら来てんの?」

「あっ!総二郎様、お騒がせして申し訳ありません💦」
「別にいいけどさ、あきらがどっかに居るのか?」

「は?いえ、美作様はお見えではありませんよ」
「……てかさ、お前があきらを呼び捨てにすんのは良くないんじゃねぇか?
流石のあきらも怒ると思うぞ?」


「……あぁっ!!いえ、美作様をお探ししているのではありません!
私が探してるのは……あの、その……」

「……なんだ?言えよ、山西」

急にしどろもどろになった山西が困った顔して俺と庭を交互に見てる。
何が庭に居るんだ?とそっちを見たら……白い鳥が飛んでった。


「あぁっ!!アキラ!!」
「は?あれがあきら?」

「はい!平仮名ではなく、カタカナのアキラでございます!!」
「……アキラ違いかよ。
で?今のはなんだ?朝陽よりはちっせぇよな?」


「あ、あのっ!オカメインコでございます!
実は総二郎様が朝陽を肩にお乗せになってるのが羨ましくて私もつい……飼ってしまいまして」

「オカメインコ?」
「ピィ?」

「はい!インコと申しましてもオカメインコはオウムなのです。
頭の部分がハゲてまして……」


………………だからアキラ?
それ、絶対に本人に言うなよ?と、思いながらさっきの白い鳥を目で追ってみると


「おい!あいつ、花沢に向かってないか?」
「えぇっ?!花沢様のお城に行くのでしょうか?」

「いや、判らずに飛んでるんだろうけどあのままじゃ不味いだろ。
類が空軍をバンバン飛ばしてるから驚くんじゃねぇの?」

「ど、どういたしましょう、総二郎様!」

「仕方ねぇな……朝陽、お前があのオカメインコを誘導して花沢城に連れて行け。
俺が迎えに行くから2人で待ってな」

「ピィ?!」

「仕事、好きなんだろ?行ってこい!」

「ピィーーーー!!」


よし……これでつくしちゃんに会いに行く口実が出来た!
オカメインコのアキラを迎えに行こ♪


俺は半泣き状態の山西を連れて花沢城に向かった。



***花沢城***



「美作さん、いらっしゃーい!」
「よっ、元気だったか?」

「………………」

元気だったかって……確か一昨日も来たよね?
ラスカル迎えにって言いながら、また置いて帰ったよね?

あの後ラスカルが静司郎がこないって大暴れして池の魚を追いかけ回したんだから。
それを遊んでるって思ったハルが喜んで池の中に入って泥だらけになって、つくしに叱られて泣いて……

兎に角大変だったんだから!!



「ピィーーー!ツクシチャーーーン!!」

「あっ!朝陽ちゃん、いらっしゃーい……あれ?お友達?」

あきらを睨んでいたら今度は空から朝陽……
でも、つくしが言ったように小さな白い鳥もやってきた。

まさか……また、新しいヤツじゃないよね?!


「朝陽ちゃーん、お友達?」
「ピィ♪オトモダチ、オトモダチ♪」

「お名前は?何て言うのかしら?」
「…ピィ…ア……アキ………ピィ!」

「…?…アキ?」
「………ア…アキ………ピィ!」

「あれ?西門さんの鳥さんじゃないのかしら?」
「一緒に来たんだから、総二郎んちのでしょ?……聞いて無いけど…」

「同じ格好だわ♪親子かしら?」
「つくしちゃん、それはオカメインコって種類だ」

「美作さん詳しい♪そっかぁ~オカメインコさんなのね♪」



西門の第一秘書 山西のオカメインコ『アキラ』は、同じ名前故か?身体的特徴故か?
あきらの肩に止まり、マッタリ♪
羽繕いを始めた。

この時は何処の誰のインコなのか不明で、朝陽が連れて来たお友達のインコちゃんとの認識。
つくしに至っては「良いなぁ~、あたしの肩にも止まってくれないかなぁ~」なんて言っている。


「お前、何処から来たんだ?朝陽の友達か?可愛いなぁ」
「……ピィ…」

朝陽は、相変わらず「…ア…アキ…」としか言わず、名前は判らず。

ただ、朝陽を見つめると スッ と視線を逸らす。……あれだ、日和の時と同じだ。

………コイツ、何か知ってるな?と思いを巡らせていると、
コンコン、軽いノックと共に開けられた扉から田村が顔を覗かせた。


「類様、西門様がいらっしゃいましたよ」
「総二郎?朝陽の迎えかな?」

「おっ、総二郎が来たのか?久しぶりじゃん」


『アキラ~アキラ~』と廊下のずうーーーっと向こう側から聞こえて来る総二郎のじゃない声。

………アキラ?……


「……?俺?……」
「あきらを呼んでるね?」
「西門さんの声じゃないわよね?」


「よぉ、邪魔するぜ♪」と現れた総二郎の後ろから、『アキラ~』の声が近づく。
額に汗して顔を出した 総二郎の第一秘書の山西は、あきらの肩の上で寛いでいるオカメインコに、『アキラ~!』と絶叫し、抱き着いた。


「えっ!俺?「ピィ♪」」

「「えっ!!!…アキラ!?」」


「ちょ、ちょっと!山西さん!!
何なんですか?!離してくださいっ!」

「アキラ~~!探したんだぞ~!
あれほどどこにも行っちゃ駄目だって言っただろー!」


「えっ…………美作…さん……?」
「……………」


知らなかった……
あきらってそうなの…?!
えっ、でも確かにつくしを狙ってたよね?
ということは…………


「ぶっ………あっはっはっ………」


俺とつくしの微妙な空気を余所に総二郎が吹き出した。
そんな俺たちには見向きもせずに山西さんはまだあきらに抱きついてる。
そして目の前の総二郎は腹を抱えてまだ笑ってる。


「総二郎、一体何なのさ?」

ムカつく……なんかすっごくムカつくんだけど!


「あぁ わ 悪いな、類……くっくっくっ」
「だから一体何なの?!」


「あーーーーっ!!
もしかしてもしかすると……あのオカメインコさん?」

「おっ、流石つくしちゃん♪ご名答!!」

「ほらっ、類。朝陽ちゃんがアキ、アキって言ってたじゃない!」
「あっ……確かにそれだけ繰り返してたね」

「なんだ、類も聞いてたんか?なのに気付かなかったんだな」
「……………」


ムカつく!ほんとムカつく!!
なんでそんな勝ち誇った顔してる訳?!
大体いつもいつも教えるんならちゃんと教えてよね!



ピィ!ピィーーーッ!!

「はっ!あぁ、ごめんごめん、アキラ!」
「いえ、別に離れてくれればいいですけど……」

「…あぁっ!これは美作様っ!申し訳ございませんっ!!」
「は?今謝ったんじゃ……」

「うちのアキラと遊んで下さっていたのですか?
ありがとうございます!アキラは本当に人懐っこくて、誰にでも近寄るんです」
「……確かに万人に優しくしてるつもりだけど……誰にでも近寄るわけじゃ…」

「こうしてここの頭のハゲたところを擽ってやると喜ぶんですよ?」
「………………」

「頭のハゲたところをですね、こうして……」
「そんなに繰り返さないでいただけますか?山西さん……」


ぷっ……!!あきらだけが気付いてない?
マジで怒ってるよね?くくくっ……我慢出来ないっ!

「ぷっははははは!」
「あっはははははは!!」

「もう~~~2人ともからかうの、やめなさいよ~!
美作さん、違うのよ、そのオカメインコちゃんの名前がアキラなんだって!」


「…………は?!」
「そうですよ?美作様のことではありません。
頭がハゲているのはうちのオカメのアキラです。
でも、可愛いでしょ?可愛いでしょ?!」

「うんうん!ハゲてるけど、そこが可愛いのよね~♪」


「…………………………」

「ピィ!ア、アキ……ハゲ!アキ……アキラ、ハゲ!ピィ♪」


あきらがさり気なく自分の後頭部を撫でて、そこを朝陽が確認してる。
そしてこの日、山西さんは美作国国王の名前が「あきら」だったことは最後まで思い出さなかった。

うん、自分のペットの方が可愛いもんね♪



後日、美作国国王の正式文書として、西門国国王秘書、山西さん宛に「改名嘆願書」が届いたとか……。




おしまい♪




にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村

皆様、こんにちは~!

今日は私の独断でオカメインコさんです~♡
うふふ!可愛いでしょう?タイトル画像は我が家のオカメちゃんです♡

オカメインコはインコと言いつつオウムです。
インコは冠羽(かんう)って言うものがないのですが、オウムは冠羽があり、その下に羽がありません。
ははは!だからアキラ(笑) マジ、あきら君可哀想💦ごめんよ~!!

15705094310.png

怒るとこうやって立てます(笑)

オーストラリアでは普通に群生してるんですって。行ってみたいわぁ♡
和名「阿亀鸚哥」はほっぺたの橙色のチークパッチ(斑点)をおかめのお面になぞらえて付けられたものです。

尾羽まで入れたら鳩ぐらいあるんですが、そんなに丸くはありませんね。
結構ビビりなオウムなので「オカメパニック」って言うのがあり、ちょっとしたことで突然暴れ出すことがあります。


今日はお遊び画像がないので我が家に居るオカメちゃんの種類をご紹介~♡
(画像はフリー素材です)

cockatiel-392424__340.jpg

これはパールと言いまして羽に波模様があります。
我が家のもこの画像と同じでシナモンパールがいます。

90e037cb32b857d1b29d56aecaffb3f0_t.jpg

こちらは一般的なノーマルです。全身グレーの品種ですね。翼の外縁に白い色が入りますが、この白色はオスは目立ち、メスは小さくあまり目立ちません。チークパッチもメスはオスより薄いオレンジです。

4b1a2ca73176214d948b5db89808c987_t.jpg

ホワイトフェイスです。チークパッチがない品種です。顔全身の黄色もなく、全身の色も白とグレーのみです。
うちの雪ちゃんはめっちゃイケメンです!可愛い顔してます♡馴れてないけど・・・。

cockatiel-4319612__340.jpg

こちらはパイドと言うまだら模様です。
うちのはグレーと黄色が強いですけど、1番身体が大きな子で、声もデカいです。


そして全員がオスです(笑)誰も彼女が居ません💦可哀想~!



それでは次回は10月22日です♡お楽しみに~!
関連記事
Posted by

Comments 4

There are no comments yet.
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2019/10/10 (Thu) 10:51 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: おまけ

りおりお様、こんにちは~!

コメントありがとうございます(笑)

もう~~~っ!!そんなにですか?(爆)
めっちゃ笑ったんですけどっ!

とうとうそんなご奉仕まで始めたのですね💦うさぎシリーズが出来そう(笑)

もうお話しは持って帰ったので、また暫くお待ち下さいね♡
でも、結果は・・・わかりませんよ?ふふふ・・・

2019/10/10 (Thu) 11:46 | EDIT | REPLY |   
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2019/10/12 (Sat) 18:40 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

すごく良かった女様、こんばんは(笑)
・・・てか、なんちゅう名前ですの!笑ってしまったわ💦


あら、可愛かった?うちのオカメちゃん♡
アキラを白オカメにしたのでいい画像がなかなかなかったんですよ。

で、うちのオカメちゃん♡
鳥は鏡が好きなんですよね。どうやら鏡の中に友達がいると思うらしいです。
(はっ・・・鏡の中の私・・・何処かで書いた覚えが・・・)

怒ったら・・・って言うか興奮したら冠羽を立てますね。
で、穏やかな時は下がってるのでハゲは見えません。

我が家にメスがいないのは、買ったときに総てオスだったってだけです(笑)
雛の時には判りませんからね~💦

繁殖できるようになったら行動でオスって判るんです。それで、全員オスじゃん!って知った時は驚きでしたよ。


あらら!もしかして○○さん?
でもそんな男性がいるんなら違うのか(笑)

初めのうちは半端なく疲れますよね~!!
それにしてはMarionetteのコメントが深夜だぞ?!ダメダメ!寝なきゃ!

私はボチボチ更新していくんで、お暇な時に遊びに来て下さい♡
お身体、壊さないでね♡

コメントありがとうございました。

2019/10/12 (Sat) 21:47 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply