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「総二郎お兄様がヤキモチだなんてびっくりしましたわ。あきらお兄様もこれからはあまり牧野さんに
手を出されない方がよろしくてよ?」

ふざけて笑いながら綾乃が言った。

「総二郎がちゃんと牧野を守ってくれるんなら手なんか出さないけど、こいつ昔っから短気だろ?
牧野が泣いたら可哀想だからね。兄貴のような心境なだけさ」

「美作さんったら・・・西門さんはそんなに怒ったりしないよ?さっきのも私の不注意だから・・・」


確かにさっきのは牧野に大きな声を出したかった訳じゃない。
あきらの行動に腹が立っただけだ。
あきらは昔から誰に対しても優しくて気を遣うヤツだけど、今までと違う牧野への態度が気に入らない。

「誰が泣かしたってんだよ!もう、昔みたいな悪ふざけはしてねぇんだよ!しばらく他の国にいってたお前は
知らないだろうけどな!」

「知りたくもないさ。お前の行動なんて。・・・牧野は?総二郎で困ってないのか?何かあったら俺はしばらく
日本にいるからすぐに連絡して来いよ?」

「ふふっ・・・困った事なんてないよ!この前もね、私にしつこかった人から助けてもらったし、いつも美味しい
お店を探してきてくれるの。楽しくやってるから大丈夫!」

ちょっと照れたような顔をして俺の方を向く牧野・・・その言葉にあきらの方が苦笑いだ。

牧野は俺が自分から求めた初めての女だ・・・いい加減なことなんか出来るかってんだ。
そもそも俺の遊びはこいつへの気持ちに自分が気付いてからは一回もやっちゃいねぇんだよ!


もし、あきらが俺から牧野を奪おうとするならその時は・・・


「どうしたの?西門さん・・・怖い顔してるよ?」
「え?・・・あぁ、悪い。なんもねぇよ。ちょっと考え事してただけだ」


今・・・俺は何を考えてたんだ?あきらが牧野を?そんな事はあるはずがないのに・・・

「西門さん、あのね・・・今日は今から優紀と会う約束をしてるの。ここで失礼してもいいかな。
綾乃さん、美作さん、ごめんなさい。お先に帰りますね」

「送っていくよ。車出すから待ってろ」

車のキーを手にとってふとあきらの方を見てしまった。
やっぱり・・・帰ろうと支度をする牧野の事をずっと見ている。
俺はわざと牧野を抱くようにして自分の方に引き寄せた。それはまるであきらに対する牽制・・・
何でそんな事をしなくちゃなんねぇんだ?

「じゃあ、美作さん!今度は類が帰ってきたらまたみんなで会おうね!綾乃さんもまたね・・・」


あきらも綾乃も軽く手を挙げて牧野を見送っている。
その2人を部屋に残したまま牧野を連れて駐車場まで急いだ。


なぜか牧野をあきらから引き離したかった。


**********
<side綾乃>

「あきらお兄様ったら、昔っから変わっていらっしゃらないのね?わかりやすいわ」

「そうか?そうかもな・・・。総二郎のヤツ、いつの間にって感じだよ。大学の時から牧野が総二郎のことを
好きなのはわかってたけど、まさか総二郎までとは思ってなかったからな」

「牧野さんのことがお好きなのね?」


わかりますわ・・・あきらお兄様。
さっき牧野さんを抱き留められたのもわざとでしょう?総二郎お兄様に見せたかったんでしょう?
ご自分のお気持ちを・・・

じゃあ、もっとお見せになったらよろしいのよ?綾乃がお手伝いしますわ。


「好き・・・なんだろうな。牧野って女は俺たちの中じゃあ特別だからな。今でこそ大人っぽくはなったけど
とにかく元気で勇ましくて、いい笑顔ばっかり見せてくれたよ」

「あら、じゃあ、今でもその笑顔を見たいのでしょう?・・・実は私、気になってることがあるんです。
あきらお兄様にご相談しようかしら・・・」

「なに?・・・牧野の事?」


申し訳ございませんけど、そのあきらお兄様の優しいお気持ちを利用させていただきますわね。
今のあきらお兄様ならすぐに動いてくれそうですもの。

「ええ。誰にもお話しにならないでね?総二郎お兄様はあんなことをおっしゃってるけど牧野さんのことは
今だけのお付き合いだって・・・言っておられましたわ。あんなに仲良くしているのに不思議でしょう?
牧野さんがかわいそうだわ。総二郎お兄様はやっぱり牧野さんの家柄を気にしているみたいですの。
あの人では無理だって・・・でもまだ自由にしたいからって・・・それってお別れになるのでしょうね、いずれは」

「総二郎がそう言ったのか?・・・まさか、そんな事はしないヤツだと思うけどな」

「えぇ・・・私もそうは思うんですけど。今のお話しは総二郎お兄様には内緒ですよ?
お話ししたなんてバレたら綾乃が怒られますから!それに、本当の気持ちはまだわかりませんからね。
もしもの時は・・・牧野さんのお力になれるのはあきらお兄様しかいないかもしれないでしょう?」


まぁ・・・そんなに真剣なお顔をされて。これからはあきらお兄様がお守りしてね、牧野さんを・・・
綾乃がゆっくりと誘導して差し上げますから。


「あら!いけない。新幹線の時刻を調べないといけなかったわ・・・あきらお兄様、ごめんなさい。
ちょっとスマホをお借りしてもよろしいかしら?」

「え?あぁ、どうぞ・・・」


本当に人を疑ったりはなさらないのね。ごめんなさいね・・・あきらお兄様。
牧野さんの電話番号、いただきますわね?


「助かりましたわ。はい・・・ありがとうございました」

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綾乃劇場が始まりました。
今からは複雑になるので混乱するかも・・・
ごめんなさい。先に謝ります。
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Comments 4

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2017/05/16 (Tue) 12:45 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: お昼です

えみりん様、こんにちは🎵

え?あきら?

だって、私はあきらも好きなんですよね。
あんまり、悪くはしたくないなぁ、( *´艸`)
あれ?

いま、気が付きました。
今日って、類対司、総二郎対あきらだ‼
すごーい!F4揃って戦ってる‼

どうりで、私が混乱するはずだわ。


この話しもいまから、迷路に入ります。
よく読んでね!って言いたいけど、よく読まれたら疑問が生まれるかもしれないので、さらっと読んでくださいね?

今日もありがとうございました❤

2017/05/16 (Tue) 13:09 | EDIT | REPLY |   
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2017/05/16 (Tue) 13:14 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、今晩は!

毎度、楽しいですね!ここに書けないわ~!
いや、いいんですけどね。
文字にしづらいですよ・・・?

あきらがどう動くのかしら。
実は今の時点で迷っています。
ブラッキーなあきらも良さそうだなぁ・・・。

って考え始めたらまた悪い癖で方向転換してしまう!

ややこしいお話しにしちゃったんですよ・・・。
反省・・・。

今日もありがとうございました!

2017/05/16 (Tue) 20:31 | EDIT | REPLY |   

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