FC2ブログ

plumeria

plumeria

大騒ぎの夕食が終わった・・・それはいいんだけど、気が付いたら後片付けしてる女子が私だけってどういう事?!
さっき早苗に「洗い物頼む!」って言ったら返って来た答えが「ネイルが剥がれる」・・・こんなスケジュールなのにネイルしてきてどうすんのよっ!!

準備だってろくにしなかったクセに振り向いたら男しか居ない。
もういいや!って思って1人で片付けていた。


「牧野、重たい物は持たなくていいぞ?俺達で片付けるから」
「うん!ゴミ集めとお鍋洗うぐらいだから大丈夫だよ。野村君達こそご苦労様!コンロ、沢山用意したから大変だね」

「いや、このぐらい何でもないよ。暗いから足元気をつけて」
「はーい!」


あら・・・思ったより優しいのね。
野菊からチューリップ、アヒルからカルガモ、仔猫から山猫ぐらいには昇格させてあげようかしら・・・なんて思ったりして。



そして後片付けも終わりホテルに戻ったら、女子達はロビーの隅っこに集まって何かやってる・・・しかもみんな笑顔でワイワイと!それにムカついて近づいていったら「ご苦労様~!」って超軽いひと言が飛んで来た。

「あのねぇ!あんた達っ、どう言う・・・」
「まぁまぁまぁ!つくし、ホントに家庭的だから助かっちゃう!それでねっ♡」


家庭的・・・さっきの野村君のひと言で嫌味言ってんのね?
でも、その次に出て言葉がこの季節に全然合わない「肝試ししよう!」だったから驚いた!


「肝試しって夏にやるもんでしょ?この季節の夜はまだ肌寒いからそれだけで震えが来るんじゃないの?ねぇ、これの何処がゼミ合宿なの?」
「まぁまぁ!初日からそんな事言わないの!」

「初日って2日間じゃないの!明日には帰るんでしょうが!」
「だから明日はちゃんとやるわよぉ!」

早苗のその言葉の何処を信じろって?ジロッと睨んだけどその視線は男子の群れの方に向かっていた。


しかも幹事が考えたのは男女ペアになって少し離れたテニスコートの更衣室に行き、昼間そこに置いた封筒を取ってくること。その封筒はカップルの数だけ用意されてて、中には景品が書かれた紙が入ってるらしい。
大学生にもなってこんな子供みたいな事を・・・って思うけど、みんな結構ノリノリだった。

「じゃあくじ引きしまーす!」って声がすると男女に分かれて「アミダクジ」に名前を書いていった。
私も仕方なく1番最後に残った場所にサインして結果待ち・・・これはこれで結構ドキドキする。どうせなら格好良い人が良いけど、すぐ近くに居るお相撲さんみたいな太田君だったらどうしよう、とか。

「じゃあ発表しまーす!」

太田君じゃありませんように・・・。


「池田さんと堀本君!」「相川さんと遠藤君」・・・どんどん名前が呼ばれていって、早苗は・・・太田君だった。
ドキドキ・・・もう随分呼ばれたけど、あと呼ばれてない男子は?って思っていたら・・・

「牧野さんと野村君!」


・・・げっ!!マジでっ?!!


ハッと女子達の方を見たら凄く冷たい視線・・・いや!これはアミダクジだからっ!
私は何も操作してないし!!

そんな視線を気にもせずに野村君が近づいてきて「宜しく、牧野」なんて、真っ赤になって言ってるし!


とは言え肝試しは始まって、事もあろうか私達は1番最後。1組出ていったら10分後に次が行くって事だったから私達の出発は随分先だった。
「つくし、変わって~!」って泣きながら叫ぶ早苗だったけど聞こえないフリ・・・太田君ならしっかり守ってくれるから頑張って!と全然違う方を向いて呟いてた。

「牧野って怖がりなの?」
「・・・どうかなぁ?大丈夫だと思うけど、肝試しなんてやったことないし」

「そうなんだ。実は俺も初めて何だよね・・・緊張するなぁ」
「え?野村君は怖がりなの?」

「違うよ、隣の人に緊張するんだよ」
「・・・へっ?」


隣の人?・・・って、私の事?横を見たらやっぱり照れたような野村君がニッコリしてる。
やだっ!私までドキンとした?!

不味いわ・・・ここに居ないけど総二郎にこんな事がバレたら、どんな罰を受けるかと思うと・・・。


ここは絶対に「鈍感牧野」にならなくちゃ!間違っても期待持たせちゃダメ!出来るだけ無視させてもらおうと、野村君には申し訳ないけど何にも答えなかった。

そしてとうとう来た私達の番。
幹事に「行ってらっしゃーい!」と言われ、暗くて細い道に2人で入って行った。


その道は両側を木で覆われて余計に暗い・・・ただ、道は舗装されてて歩きやすい。
木の葉が風に揺れてザワザワする度にドキッとしていたのは野村君で、私が懐中電灯を持って歩いていた。
・・・さっきまでニッコリ余裕の表情だったのに頼りないじゃないの!

これで一気にチューリップからペンペン草、カルガモから雀、山猫からネズミ・・・随分小さくなっちゃったわ。


「牧野ってさ、どんなタイプが好きなの?」
「え?どんなって?」

こういう時でも会話はするのね?でもまぁ、喋ってたら気分は変わるもんね。
しかも好きなタイプって・・・そりゃねぇ、一応あるけど。

「昔、色々と苛められてただろ?だから強いヤツより優しい方が好きとか?」
「あはは!そうだなぁ・・・うん、優しい方が好きだよ?強さも欲しいけど出来たら優しくして欲しいかも・・・その方が落ち着くし」

「だよね。強引なヤツより君に合わせてくれる方が助かるでしょ?英徳ってプライド高いからさ」
「うん、判る~!私に合わせてくれたらもう少し長い時間頑張れるんだけど、強引だったらすぐに倒れちゃうのよね」

「・・・・・・?倒れちゃうって牧野、何処か悪い所があるの?」
「ううん、すっごく元気よ?」


あれ?また私、なにか変な答え方してる?どうして野村君、眉毛がハの字なの?


「体育会系の方が好きとか?それとも文化系・・・知的な人がいい?」
「そうねぇ、激しい文化系かなぁ?激しすぎて追いつけない感じ?うん、頭は良いけど悪知恵の方が働いてるかも」

「激しい文化系・・・科学部とか?ほら、たまに爆発するじゃない?」
「そうそう!毎日爆発だよね!たまには線香花火でもいいと思うんだけどなぁ・・・」

「線香花火?牧野、花火好きなの?ロケット花火とか?」
「いや・・・ロケットって言うより仕掛け花火であるじゃない?あの速射連発花火よね・・・止まらないんだもん!」

「仕掛け花火?ナイアガラとか?」
「あんな風に落ちないのよね!ガンガン上向き!って感じ?」


「・・・牧野、何の話してるの?」
「花火でしょ?」


あれ?だからなんで野村君がそんな顔になるの?



ガサッ・・・・・・


急に後ろから変な音がしたから2人同時に振り向いた。
でも小さな街灯が1つ遠くにあるだけで誰も居ない。


「・・・変な音がしたね」
「うん、でも誰も居ないよね?」

「俺達で最後だもんね」
「・・・・・・そう・・・だよね」


日本の森にジャガーは住んでないもんね。気のせいだわ・・・きっと。





cafe569b33e18c626865a8b0663254e5_t.jpg
あれ?総ちゃんが出なかった💦(笑)
関連記事
Posted by

Comments 4

There are no comments yet.
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2019/05/10 (Fri) 11:55 | EDIT | REPLY |   
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2019/05/10 (Fri) 12:11 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

パール様、こんばんは!

そうなんです~(笑)早苗ちゃんに天罰です~💦
やっぱりこう言う時には動かなきゃねっ!
(そう言って昔、キャンプでは全部人にしてもらっていた私)

そして高橋君より危ない野村君(笑)
次回、命があるかどうかは判りません。

何と言ってもヤガーに(笑)ロックオンされてますからね!


・・・・・・・・・実はね、本日私の執務室(笑)にカメムシが侵入してるんです。
そして凄く臭い・・・のに、何処に居るか判らない。

よってお話書く気にもなりません💦どうしたらいいんだろう?!!

2019/05/10 (Fri) 21:41 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ビオラ様、こんばんは!

そうそう、ヤバいですよね・・。
参加してる場合じゃないんだけど、そこはつくしちゃんなので(笑)
その前に野村君に食べられないようにしないとねっ!


あっはは!そんな連発💦怖いわぁ!わたくし、そんなの書けませんから💦

今回のお仕置きは・・・○○○で行われます(笑)
うふふ、つくしちゃん、覚悟しててね~♡

2019/05/10 (Fri) 22:01 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply