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plumeria

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まだテニスコートに着かないのかなぁ・・・って真っ暗な道を見ながら歩いていた。
バサバサッと何かが飛んだ?コウモリかなって夜空を見上げたらそれらしきものが通り過ぎていった。それを懐中電灯で追って・・・ふと振り向いたら野村君が後ろで踞ってた。


「野村君、大丈夫?多分コウモリだよ」
「コ、コウモリ?あぁ、吃驚した・・・牧野、平気?」

「あはは!うん、このぐらいなら大丈夫。1人じゃないしね」

・・・って言うか、あなたが言う台詞なの?って首傾げちゃうわ。普通は女の子の私が悲鳴あげて男のあんたが助けてくれるんじゃないの?って思ったけど口に出さない。
怖いものは仕方ない・・・これには男女差って無いと思うから。

また私が懐中電灯持って前方を照らし、野村君は少しだけ後ろをついてきていた。
木の枝が少し身体に当たったら「ぎゃあーーっ!」、何処かで梟みたいなのが鳴いたら「ひえぇーっ!」・・・賑やかな肝試しだわ。

そうしてズンズン歩いていたら、またコウモリが私達の横から飛び出してきて、真っ黒な身体がすぐ傍をビュン!と飛んで行った!

「きゃっ!」
「うわああああぁーっ!!」

・・・えっ?!

私よりもすごい声で叫んだ野村君だったけど、気が付いたら後ろから両腕回されて抱きつかれてた!!
でも私は懐中電灯持ってて、それを胸の前で抱えていたからタッチはされてない・・・それは判ったけど私の肩の上に野村君の顔がある?!しかもめっちゃ震えてる?!

「あのっ!あの、ちょっと野村君!」
「・・・はっ?!あああーっ!ごめん、牧野!」

「いいから、は・・・離れてくれる?」
「ホント、ごめんっ!!」


バッと離されて慌てて後ろに下がった彼・・・・・・こんなのを総二郎に知られたら野村君の命が危ない・・・。
全然違う意味で心臓が止まりそうだった。

そんな野村君なのに、少し落ち着いたらコホン!と咳払いしてこれまでの事が無かったかのように真面目な声で話し掛けてきた。


「牧野ってさ・・・今はフリーなんだよね?」
「は?・・・うん、フリーと言えばフリーよ(この合宿の期間中だけだけど)」

「さっき恥ずかしいところ見せちゃったけど・・・話したいことがあるんだ」
「恥ずかしいところ?あぁ、気にしてないわ。あのぐらいどうって事ないわよ。(総二郎のバックハグに比べたら可愛いもんよ)」

「突然だと思うかもしれないけどさ・・・いや、ホントはもっと格好良く言いたいんだけどさ」
「・・・?どうしたの?(突然って状況には結構慣れてるから平気だけど)」

「俺・・・牧野の事、昔から好きなんだ。良かったら付き合ってくれないかな・・・」

「・・・はい?」


うそっ!もしかしてコクられた?
・・・って後ろを振り向いた時、足元の小石に躓いて膝がカクン!と折れてその場に倒れ込んでしまった!


「うわぁっ!!」
「牧野っ!大丈夫か?俺に捕まっ・・・(グエッ!!)」

「あいたたたた・・・!足がっ・・・捻ったのかな・・・」



「・・・手、貸そうか?」
「うん、ごめんね・・・なんか少しだけど捻ったみたい・・・」

「ホント、ドジだな・・・」
「あははっ!実はそうなのよ~・・・・・・・・・え?」


ぎゃあああぁーーーっ!!
出たぁーーっ!!総二郎ーーっ!!!



私が手を置いて見上げた所に会った顔は、世界一嫉妬深い私の彼氏様ーーっ!!


急いで手を振り払おうとしたけど遅かった!出した手はしっかりと握られて、グイッと引っ張り起こされた。
でも本当に足を捻って蹌踉めいたから、総二郎の胸に体当たりして、そのまま腰を引き寄せられた。私の顔は彼のシャツの上、ここでも見上げたらニヤリと妖しく笑った総二郎の目が細くなった!!

「あっ、どっ、いっ・・・」
「何言ってんだ?日本語になってねぇけど?」

「あっ、あのさ、どうしてここにいるのよ!いつ来たの?!」
「・・・そんな事は気にするな。もう結構長いこと車で寝てたわ」

「・・・車で来たの?えーと・・・仕事じゃないよね?」
「あぁ、親父に代わってもらったから怒鳴られた。今度穴埋めしなきゃな~」

「今から埋めてきたらいいじゃないっ!と、とにかく離して!」
「・・・やだね」


総二郎は私を抱きかかえたまま真っ直ぐテニスコートの・・・あれ?曲がった?
テニスコートは真っ直ぐなのに右に曲がって行く。その先にあったのは駐車場?

ホテルの駐車場に入ってからどんどん奥の方に向かって歩き、私はまるでお巡りさんに補導された中学生(言い過ぎ)のように引き摺られていった。
やがて私達の前には1台のランドクルーザー・・・これ、総二郎がたまに乗ってるヤツ?


「・・・あのさ、まさかだけど」
「なに?判ってんなら聞くな」

「はっ?!えっ・・・ちょ、だって!ここ・・・」
「気にすんな、誰も見てねぇから」

そう言うと後部座席にドーン!と投げ込まれて、バタンとドアを閉められた。
嘘でしょっ!!だって、だって・・・だって車の中だよーーっ?!!

って言葉に出来ずにアワアワしてたらガクン!とシートが倒されてフラットに・・・そして両腕を掴まれてその場に押し倒された!


「俺、食ったことねぇよな・・・お前のピザもチーズフォンデュも肉巻きおにぎりも」
「へっ?あぁ、つ・・・作ってあげるよ?言ってくれればいつだって!」

「今、ここで食いてぇ。トロトロしたヤツ・・・肉は無さそうだけどな」
「なっ、なんの話かなっ?!車の中で食べちゃうとシートが汚れるよ?だから考え直してっ!」

「そんなの気にしない。それより何だっけ・・・優しい方が好きだって?お前に合わせて欲しいって?それこそ言ってくれればいつだって合わせてやるのに」
「嘘ばっかり!!言ったって自分のペースでノンストップじゃないのっ!」

「そうか?じゃあ毎回お前が上からナイアガラになるか?でも言っとくが線香花火なんてシケたのは絶対に許さねぇからな?」
「・・・たまには不発弾でも構いませんが?」


いや、待って?今日も全部聞かれてるの?!

この暗闇の何処にいたのよーっ!!


はっ・・・それよりも野村君は?


「ねぇ、そう言えば野村君はどうしたの?さっき私が転けた時は目の前にいたのに・・・」
「野村?あぁ、お前にバックハグを2回もした男の事か?」

「・・・いや、それ意味が違うから。1回目は私が倒れて2回目は野村君がビビっただけだから」
「理由なんてどうでもいいけど、触れられたのには変わりねぇよな?」

「触れたって・・・だから彼はどうなった・・・あっ、きゃああぁーっ!」
「俺の前で他の男の話をするとはいい度胸だな。そうするとどうなるか・・・判ってんな?」

「やぁっ・・・!!ひゃあぁーんっ・・・あぁーっ!!」


このあとランクルの後部座席がグラングラン揺れるほど総二郎に料理されてしまった。
狭い中だとあっちこっちが何処かに当たって「痛いっ!」って叫んでも「車内ってのも新鮮だな」のひと言で打ち消され、持ってた懐中電灯が総二郎の身体を照らしてた。

「やぁっ!そんなに足上げたら・・・誰かに見られ・・・あぁーっ!総二郎っ!」
「別にいいじゃん?見た方が遠慮するって」

「そうじゃ・・・なくって・・・あぁっ、あっ・・・だめぇっ!」
「ダメとか聞こえない。誰がこんな薄着で男の前に出ろって?」

「いやぁ・・・んっ!そ、そんなの、誰も・・・気にしないっ・・・あぁっ!やっ・・・」
「俺が許せねぇの!」


この後世界最大の「正四尺玉」の花火が連続大爆発!!・・・私が砕けるまでたった数分しか掛からなかった。

その中で光ったのは彼の瞳・・・。
月さえも完敗しちゃう総二郎の妖しい眼差し・・・出来たら普通に柔らかいベッドの上で見たかった・・・。



真夜中、フラフラになってホテルに戻ったら「つくしーっ!何処行ってたの?!」ってみんなに心配された。
あまりに戻ってこない私達を心配して全員で探したら、野村君はどうやら道から外れた草むらで気を失っていたらしい。今でも魘されて寝てるとか・・・。


「あはは・・・何かが飛び出てきたと思ったから森の中に逃げたら迷子になっちゃった・・・ごめんね」

「もうっ!凄く探したんだけど判らなかったよーっ」
「そうそう!駐車場に行きたかったけど・・・ねぇ?ヤバい車があったしさ!」
「凄かったねぇ、あの揺れ方!まさかこんな場所で・・・お金なかったのかな」

「・・・・・・・・・」


友達に支えられて部屋に戻ろうとしたら、窓の外をランクルが走り去った・・・。





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ドタバタしてますので次回はまだ未定です💦
来週にはアップ出来そうなので待ってて下さいね~!ごめんなさい💦
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Comments 4

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2019/05/12 (Sun) 13:30 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ビオラ様、こんにちは♡

あっはは!そうそう!ギネス認定だそうですよ?
画像見ましたけど凄く大きかったです!!あんなの受けたらつくしちゃん・・・命危ないわ~💦

あはは!次の日は立てませんね(笑)
で、戻ったら続きですよ・・・どんどん痩せそうですよね、つくしちゃん。

隠し事してるの、そろそろバレそうですけどね(笑)
(って事で急いで書かなきゃ!!💦)

2019/05/12 (Sun) 16:48 | EDIT | REPLY |   
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2019/05/13 (Mon) 13:19 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

パール様、こんにちは。

ぶははははははははははははは!!!!!!

多分気が付いてないんだろうなって思っていました(笑)
それはそれで面白いなぁ、と♡

野村君、なかなか面白い人でしょ?その状況でコクられる・・・うん、度胸はあると思います!
そして何処に隠れていたんでしょう(笑)

怖いですねぇ・・気配も消せるんですよ。
でも全部見てる・・類君といい総ちゃんといい、ストーカー資質に富んでますね!


うん、このお話は直接描写なんて無いと思うんだけど(笑)
完全なコメディですからねぇ・・・こんなもんじゃ無いですか?あら、ダメだった?

じゃあ・・・少し考えます(笑)待っててね💦

2019/05/13 (Mon) 14:10 | EDIT | REPLY |   

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