猿も木から落ちる・西門総二郎 編

皆様、こんにちは。plumeriaの「故事ことわざのお勉強」の時間です。
本日のお勉強内容は「猿も木から落ちる」です。
さっそく下記のお話しを読んでこの意味を考えてみましょう。


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今日も西門さんは忙しい。

夜になると静かな西門邸を抜け出して、騒がしい夜の街へと溶け込んでいく。
昼間の爽やかな笑顔が夜になると妖しい笑顔に変わる・・・
彼は自分からは誘わなくても歩いているだけでその後には女の人がついてくる・・・平成の光源氏だから。
でも、彼にもプライドがあるから自分に似合う彼女じゃないと声を掛けない。

私はそんな彼を毎日のように尾行している。
だって嫌なんだもの・・・西門さんが好きでもない人と一緒にいるなんて。
だから、西門の事務所にアルバイトで入ってることを利用して彼のスケジュールを掴んでるの。

私がこうやって見張っていることなんて彼は知らないはず・・・。もちろん私の気持ちも・・・


今日のターゲットは道ですれ違っただけの綺麗なお姉さん・・・西門さんがちょっと見つめたら一発で墜ちた!
そして近くのバーに入っていった・・・もちろん私もって思ったけど店員さんには子供は立ち入り禁止って言われた。
仕方がないから運転免許証を出した・・・年齢確認までされてしまったわ・・・!

店内ではボックス席で二人が飲んでる・・・何なの?その目つきは・・・絶対にこの後のお楽しみを狙ってるわね?!


「ね、西門くん・・・今日は時間あるの?この後はどうするの?」

その色っぽいお姉さんは身体を異常にくねらせて西門さんに近寄った!

「ん?・・・時間なら君のために作るよ。どうしようか・・・このまま行く?」
「うん・・・いいんだけど1つだけお願い聞いてもらえないかしら」

「いいぜ?好みの場所でもあんの?それとも・・・好みのスタイルでもあるわけ?俺は大抵叶えられると思うけど?」
「うふっ・・・ねぇ、悪いんだけど美作さん呼ばない?あたしね・・・彼のファンなの・・・連絡してくれない?」


「・・・・・・は?・・・あきら?なんで俺があきらの連絡係なんだよっ!」
「だってぇ、仲いいんでしょ?噂に上るくらいですもの・・・お願い聞いてくれないのぉ?」

「なんの噂だよっ!てめぇ、最初っからあきら狙いで俺に近づきやがったな!・・・・・・帰る!」


うそっ!!マジで?!本当にっ?!
西門さんが振られたっ?!



私は西門さん達が座っていた反対側の席で背もたれに隠れながらその一部始終を聞いた!
信じられない・・・あの西門さんが、あんな美人のお姉さんに振られるなんてっ!

一人でお店を出た西門さんは左右を確認しながら、また夜の街に消えていった・・・。
まさか・・・次の獲物を見つけに行ったのかしら・・・仕方ないから、また私は後をつけた。


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この通りは西門さんのテリトリー・・・10歩も歩けば知ったお姉さんと出会えるらしい。
今度はアジアンビューティーなお姉さんを捕まえた。自分と同じ黒い髪のお姉さんでスタイルは抜群!
黒髪なら負けてないけど、あのボディは私には不足しまくってるわ・・・悔しいけど様子を見ることにした。

西門さんはそのお姉さんの腰を抱きかかえるようにして通りを歩いて行く。
そんなに密着しないと歩けないの?おかしいでしょ!
しかもお姉さんは西門さんの背中を触りまくっている・・・見ている方がくすぐったくなるのは何故っ?!


「ねぇ、西門くん、この先のお店に行かない?」
「いいぜ?君がいいならどんなところでも付き合うよ。その代わり、今日は最後まで・・・いいよな?」

何よ・・・最後までってのは・・・歩きながらコースの予約みたいなこと話さないでよ!
私が後ろをついていってるのに西門さんはホントに気がつかずにこのアジアンビューティーを口説いた。

「ほら・・・このお店なの。悪いんだけど腕組んでもいいかしら?もっと近づいてくれる?」
「積極的だな・・・俺もそういうのは大歓迎だけど」

これ以上近づけるの?今でさえマイナス5㎝くらいは密着してるわよ?!
西門さんはお姉さんと店に入った。当然ここでも運転免許証提示の上侵入に成功したわ!


「なんだよ!その男は!・・・その男が浮気相手かっ!由美!」

いきなり店内のウエイターさんが西門さんといる女性に怒鳴りつけた!由美さんって言うのね?

「・・・そうよ、いい男でしょ?あんたなんかと比べものにならないんだから!」
「俺はお前以外の女と一緒になる気はないからなっ!そんなチャラけた男のどこがいいんだっ!」


え?・・・今、西門さんの事をチャラけた男って言ったの?当たってるけどそれは本人に言っちゃダメでしょ!
ああ見えてすごくホントは繊細なんだからっ!・・・ほら、今でも言葉がでないほど固まってるわっ!

「うそっ!だってこの前、真弓と一緒にいたじゃない・・・アタシ、見たんだから!」
「あれは真弓が男と別れようかどうしようかって言うから相談に乗ってたんだよっ!」

「えっ?・・・じゃあ、アタシの勘違いなの?・・・やだ、どうしようっ!」


キレるわ・・・これは西門さんはキレるわ!

「・・・ちょっといいか?この俺を誰だと思ってんだ?あんた・・・この俺を使って自分の男に当てつけようとした訳か?」
「あ!ごめんね、西門くん!今日はもういいわ!」

げっ!・・・「今日はもういいわ」・・・?西門さんが言われたこともないその言葉!

「ふざけんじゃねーよっ!相手を見てから選びやがれっ!女だから張っ倒さねぇで終わらせてやるが、
次に会ったらタダじゃすまねぇぞ!・・・二度とこの辺をうろつくなっ!」


うそっ!!マジで?!本当にっ?!
西門さんが騙されたの?女の人にっ!



西門さんはこの店のドアを蹴り飛ばして外に出て行った。
私も慌てて外に出たけど、すでに西門さんの姿はなかった・・・!
しまったわ・・・あまりの事で気が動転して彼を見失ってしまった・・・!


仕方がない。今日のところはアパートに帰ろう。
でも、あの西門さんが・・・2回も連続して獲物を逃がすなんて・・・そんな事もあるのねぇ。


*******


次の日に西門の事務所にいたら、やけにご機嫌な西門さんが来た。
昨日はあれだけフラれまくったのに今日は何で機嫌がいいのかしら・・・。

「牧野、今日仕事が終わったらメシ食いに行こうぜ?いい店がオープンしたんだってさ!」
「え・・・ホントに連れて行ってくれるの?嘘じゃないわよね?」


「あぁ・・・尾行されるぐらいなら初めから連れて行った方が余計な詮索されなくて済むしな・・・」
「・・・・・・え?」


ニヤリと笑う西門さんの眼が怖い・・・もしかして全部バレバレ?

この後にとんでもない夜が待っていたとは・・・!


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猿も木から落ちる

木登りが得意な猿でも時には木から落ちることもある、
と、いうことからその道に長じた名人でも時には失敗することもある
という例えです。

夜の街では百戦錬磨の総二郎でもダメなときはあるということですね。
しかしこのお話の中にはもう1つの故事ことわざがありますね。
おわかりですか?

最後の文章に注目しましょう。
総二郎は2連続失敗という屈辱を味わいましたが、この後につくしちゃんを
いただいていますね?

こういう時に使うのはこの故事ことわざです。

「転んでもただでは起きない」

今日は2つの言葉のお勉強でしたね。

それではまた次回の故事ことわざのお勉強の時間にお会いしましょう。


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↑落ちた、というより置いて行かれた小猿、可愛い!
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4 Comments

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2017/06/11 (Sun) 13:24 | EDIT | REPLY |   

plumeria  

Re: こんにちは

えみりん様、こんにちは✨

だめですよ?そんなにことわざ使ったら私の楽しみがなくなりますわ!
意外とね、お話にしたらポンポンでてくるんですよ。
思い付くまでが大変❗

専務と若宗匠もピン!とこないかなぁ。

ホントに若宗匠は難しい‼ネタがあったら教えてくださいませ!

では、また!
今日もありがとうございました❤


2017/06/11 (Sun) 13:55 | EDIT | REPLY |   

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2017/06/11 (Sun) 18:34 | EDIT | REPLY |   

plumeria  

Re: タイトルなし

さとぴょん様、今晩は!

えぇ、もうこれは私のストレス解消の為のお話しですからね!
書いて満足しております!

この毎回有り得ない設定を考えるのが好きです。
長いお話しは途中で変えられないから。

真面目にお勉強していただいてありがとうございます!

取り敢えず4人書いたので次は気が向いたら書きます!
今日もありがとうございました

2017/06/11 (Sun) 21:03 | EDIT | REPLY |   

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