壁に耳あり障子に目あり・花沢類 編
皆様、こんにちは。plumeriaの「故事ことわざのお勉強」の時間です。
本日のお勉強の内容は「壁に耳あり障子に目あり」です。
下記のお話しを読んでこの意味を考えましょう。
********
日曜日の夜・・・類が食べたいっていったオムライスとオニオンスープをつくっていた。
今日は類が突然の日曜出勤だったから・・・実は内緒で買い物に行っていた。
だって・・・1人で行くと煩いんだもの。いつも一緒に行きたがるけど、たまには女同士で行きたいじゃない?
だから優紀を誘って・・・この夏の服を買いに行ったの。
類がいたら絶対に着れないミニスカートにオフショルダーのトップスで!
買ったのは類が好きな色、水色のワンピースと、類の誕生石のアクアマリンのピアス。
ボーナスが出たからちょっとフンパツして新しいお財布も・・・入れるお金はないんだけど。
類にもプレゼントを買ったわ!私が選んだベージュのサマーセーターとシルバーのピアス!
お揃いで買ったのはイニシャルが入ったバングル!
「随分買い込むのね!つくしにしては珍しくない?花沢さん効果?いいと思うわよ、女の子っぽくなったね!」
優紀にからかわれながら・・・楽しかったわ!
帰り道で絶対に類には言えない・・・ちょっと困ったこともあったけど。
これをいつ渡そうかしら・・・だって特に記念日じゃないしね。
そんな事を考えながら鼻歌交じりで最後の仕上げに取りかかっていた。
その時、急にリビングから類が声をかけてきた。類の視線は仕事の書類に向いているのに・・・。
「牧野・・・今度さ、買い物に行こうよ。この夏の服、選んであげるから」
「え?・・・いいよ、そんなの自分で選んで買うから。気にしないで?ありがとう、類!」
「俺が選びたいんだよ。牧野には俺好みの服、着て欲しいからさ!絶対に1人で行かないでよ?」
何かしら・・・今日のこと知ってるわけじゃないよね?
いや・・・欲しいものはもう買ったのよ。余分なものまで買ったのよ。
類が楽しそうに言うから・・・じゃあ、今日買ったワンピース着ることが出来ないじゃない?
「薄いブルーのワンピースとか・・・好きなんだよね。夏らしいでしょ?涼しげだし・・・何処に行こうかな。
表参道とかどう?今度の日曜日は休めるからさ!」
「う・・・うん!そうだね・・・類が言うなら・・・」
表参道?・・・今日行ったんだけど。しかもそんな感じのワンピースならクローゼットに追加したわよ?
まだ見られてないかしら・・・隠したほうがいいの?すぐに拗ねるからなぁ・・・。
そんな事を考えてたらオムライスのケチャップが出過ぎた・・・洪水みたいになってる・・・。
「夏のアクセサリーも欲しくない?いつも同じのしてるでしょ?プレゼントするよ!ピアスとか・・・どう?」
「えっ?・・・ううん!大丈夫だよっ。これ気に入ってるの・・・まだ新しいのはほっ・・・欲しくないわ!」
欲しくないなんていう言い方ってあるの?
確かに普段から沢山持ってるなら誤魔化せるけど・・・全部で3個ぐらいしか持ってないピアスに追加があれば
類なら確実に気がつくわ・・・自分で買ったって信じてくれるかしら。もし他の人からもらったとか誤解されたら
本当に面倒なのよ・・・この人。独占欲が強いから・・・嬉しいんだけど大変なのよね。
そんな事を考えてたらオニオンスープに乗せる刻みパセリを間違えて刻みネギを入れてしまった・・・。
「あっ・・・牧野、随分財布が古くなってない?大事に使うのもいいけどそろそろ新しくしようよ!
俺とお揃いで持たない?俺も買い換えようと思ってたから丁度いいでしょ?二つ折りと長財布、どっちがいい?」
「ふ・・・二つ折りっ!手が小さいから!」
そんな理由でお財布選ぶっけ?・・・でも、それも自分の好きなの買ったんだってば!
高くはないけど可愛いのを買ったのよ!今のおじさんみたいなのじゃなくて、ピンクの可愛いのーっ!
でも・・・これは良くない?類が選ぶならいいものが来そう・・・お財布はいつでも使えるし。隠しやすいし。
これは悩まなくていいわ・・・だから、料理で失敗はなかった。いや、もう十分失敗したけど。
「類は・・・欲しいものないの?夏物とか・・・類だって休みの日はアクセサリーもつけてるじゃない?
なにかプレゼントしようか?好きな物言ってみて?」
「何にもいらない。牧野がいたらそれでいいから」
「・・・え?」
そうじゃないのよ!もう買ってあるの!・・・いらないって答えが一番困るんじゃないの!
しかも私が買ったものが嫌いだったらもっと困るんだけど・・・こう見えて類の好きそうな物はわかってるつもり・・・
クローゼットの奥にラッピングしてしまってるのに?どうすんの、あれ!
「まぁ・・・類は自宅に戻れば何でも揃ってるけど・・・ほら!ここにはあんまり置いてないでしょ?
何かあるでしょ?欲しいものだよ?好きな物でいいの・・・一つくらいあるよね?」
「あるよ。一つなら」
「なにっ?!何が好きなの?」
「だから・・・牧野」
・・・だから、そうじゃないんだってば!自分で自分をプレゼントなんて桜子じゃあるまいし!
これ以上は無駄だと判断したからケチャップ大洪水のオムライスと変な薬味のオニオンスープを並べた。
「どうしたの・・・牧野にしちゃ珍しい失敗だね!でも美味しそう!」
「うん・・・食べられたらいいかなって思って・・・」
今日の楽しかった買い物が全否定された気分がしてテンションが下がってしまった・・・。
でも、このあともっと怖い類を見るとは・・・。
「欲しいものはあるよ。牧野以外で・・・」
「ほんと?何が欲しいの?」
「ベージュのサマーセーターって好きかも。それと、シルバーのピアスも新しいのが欲しいかな。
牧野とお揃いでバングルも持ってみたい。イニシャル入れてさ・・・まだ言って欲しい?」
「・・・・・・」
なんで?なんで全部知ってるの?・・・今日は仕事だったよね?
オムライスを口に入れたまま類を見た・・・類は私を見ずにひたすら食べてるけど?
「でも・・・変な男に囲まれて口説かれたりするのが嫌だからやっぱり女の子だけで買い物に行くのは反対だな。
路上でさ・・・ミニスカートの女の子がいると必ず寄ってくる男っているじゃん?
でさ、上手く交わせなくて口論になって、買い物袋で相手を殴りつけて友達の手を引っ張って走って逃げたりとか?
いかにも牧野やりそうだよね。そういうのが心配だから俺がいないときは買い物禁止にしたいんだよね」
はい?・・・何で知ってるの?今日の買い物帰りの事件・・・。
絶対に言えないって思ってたナンパ事件!その通りの結末だったんだけどっ!
「類・・・今日は仕事だったんだよね?」
「もちろん!取引先との打ち合わせだから会社から一歩も出てないけど?どうかした?」
怖すぎるわ・・・類。
絶対になにか裏でしてるよね?
「牧野・・・プレゼントなら受け取るよ?・・・ありがとう!」
*********
壁に耳あり障子に目あり
秘密の話はこっそりとしているつもりでも
誰かがどこかで聞いている可能性があるということ。
隠し事は漏れやすいということです。
花沢類の場合、牧野つくしに関してはどんな手段を使っても
情報収集していて側にいなくても拘束している状態・・・
と、いうことになります。・・・非常に恐ろしいですね。
どんな手段が考えられるか皆さんは自習時間に想像してください。
でもこれは相手もそれで喜べば素晴らしいラブラブ関係なのです。
この2人の場合は放っておいて大丈夫でしょう。
今月も「故事ことわざのお勉強の時間」でお会いしましょう!
それではごきげんよう。

本日のお勉強の内容は「壁に耳あり障子に目あり」です。
下記のお話しを読んでこの意味を考えましょう。
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日曜日の夜・・・類が食べたいっていったオムライスとオニオンスープをつくっていた。
今日は類が突然の日曜出勤だったから・・・実は内緒で買い物に行っていた。
だって・・・1人で行くと煩いんだもの。いつも一緒に行きたがるけど、たまには女同士で行きたいじゃない?
だから優紀を誘って・・・この夏の服を買いに行ったの。
類がいたら絶対に着れないミニスカートにオフショルダーのトップスで!
買ったのは類が好きな色、水色のワンピースと、類の誕生石のアクアマリンのピアス。
ボーナスが出たからちょっとフンパツして新しいお財布も・・・入れるお金はないんだけど。
類にもプレゼントを買ったわ!私が選んだベージュのサマーセーターとシルバーのピアス!
お揃いで買ったのはイニシャルが入ったバングル!
「随分買い込むのね!つくしにしては珍しくない?花沢さん効果?いいと思うわよ、女の子っぽくなったね!」
優紀にからかわれながら・・・楽しかったわ!
帰り道で絶対に類には言えない・・・ちょっと困ったこともあったけど。
これをいつ渡そうかしら・・・だって特に記念日じゃないしね。
そんな事を考えながら鼻歌交じりで最後の仕上げに取りかかっていた。
その時、急にリビングから類が声をかけてきた。類の視線は仕事の書類に向いているのに・・・。
「牧野・・・今度さ、買い物に行こうよ。この夏の服、選んであげるから」
「え?・・・いいよ、そんなの自分で選んで買うから。気にしないで?ありがとう、類!」
「俺が選びたいんだよ。牧野には俺好みの服、着て欲しいからさ!絶対に1人で行かないでよ?」
何かしら・・・今日のこと知ってるわけじゃないよね?
いや・・・欲しいものはもう買ったのよ。余分なものまで買ったのよ。
類が楽しそうに言うから・・・じゃあ、今日買ったワンピース着ることが出来ないじゃない?
「薄いブルーのワンピースとか・・・好きなんだよね。夏らしいでしょ?涼しげだし・・・何処に行こうかな。
表参道とかどう?今度の日曜日は休めるからさ!」
「う・・・うん!そうだね・・・類が言うなら・・・」
表参道?・・・今日行ったんだけど。しかもそんな感じのワンピースならクローゼットに追加したわよ?
まだ見られてないかしら・・・隠したほうがいいの?すぐに拗ねるからなぁ・・・。
そんな事を考えてたらオムライスのケチャップが出過ぎた・・・洪水みたいになってる・・・。
「夏のアクセサリーも欲しくない?いつも同じのしてるでしょ?プレゼントするよ!ピアスとか・・・どう?」
「えっ?・・・ううん!大丈夫だよっ。これ気に入ってるの・・・まだ新しいのはほっ・・・欲しくないわ!」
欲しくないなんていう言い方ってあるの?
確かに普段から沢山持ってるなら誤魔化せるけど・・・全部で3個ぐらいしか持ってないピアスに追加があれば
類なら確実に気がつくわ・・・自分で買ったって信じてくれるかしら。もし他の人からもらったとか誤解されたら
本当に面倒なのよ・・・この人。独占欲が強いから・・・嬉しいんだけど大変なのよね。
そんな事を考えてたらオニオンスープに乗せる刻みパセリを間違えて刻みネギを入れてしまった・・・。
「あっ・・・牧野、随分財布が古くなってない?大事に使うのもいいけどそろそろ新しくしようよ!
俺とお揃いで持たない?俺も買い換えようと思ってたから丁度いいでしょ?二つ折りと長財布、どっちがいい?」
「ふ・・・二つ折りっ!手が小さいから!」
そんな理由でお財布選ぶっけ?・・・でも、それも自分の好きなの買ったんだってば!
高くはないけど可愛いのを買ったのよ!今のおじさんみたいなのじゃなくて、ピンクの可愛いのーっ!
でも・・・これは良くない?類が選ぶならいいものが来そう・・・お財布はいつでも使えるし。隠しやすいし。
これは悩まなくていいわ・・・だから、料理で失敗はなかった。いや、もう十分失敗したけど。
「類は・・・欲しいものないの?夏物とか・・・類だって休みの日はアクセサリーもつけてるじゃない?
なにかプレゼントしようか?好きな物言ってみて?」
「何にもいらない。牧野がいたらそれでいいから」
「・・・え?」
そうじゃないのよ!もう買ってあるの!・・・いらないって答えが一番困るんじゃないの!
しかも私が買ったものが嫌いだったらもっと困るんだけど・・・こう見えて類の好きそうな物はわかってるつもり・・・
クローゼットの奥にラッピングしてしまってるのに?どうすんの、あれ!
「まぁ・・・類は自宅に戻れば何でも揃ってるけど・・・ほら!ここにはあんまり置いてないでしょ?
何かあるでしょ?欲しいものだよ?好きな物でいいの・・・一つくらいあるよね?」
「あるよ。一つなら」
「なにっ?!何が好きなの?」
「だから・・・牧野」
・・・だから、そうじゃないんだってば!自分で自分をプレゼントなんて桜子じゃあるまいし!
これ以上は無駄だと判断したからケチャップ大洪水のオムライスと変な薬味のオニオンスープを並べた。
「どうしたの・・・牧野にしちゃ珍しい失敗だね!でも美味しそう!」
「うん・・・食べられたらいいかなって思って・・・」
今日の楽しかった買い物が全否定された気分がしてテンションが下がってしまった・・・。
でも、このあともっと怖い類を見るとは・・・。
「欲しいものはあるよ。牧野以外で・・・」
「ほんと?何が欲しいの?」
「ベージュのサマーセーターって好きかも。それと、シルバーのピアスも新しいのが欲しいかな。
牧野とお揃いでバングルも持ってみたい。イニシャル入れてさ・・・まだ言って欲しい?」
「・・・・・・」
なんで?なんで全部知ってるの?・・・今日は仕事だったよね?
オムライスを口に入れたまま類を見た・・・類は私を見ずにひたすら食べてるけど?
「でも・・・変な男に囲まれて口説かれたりするのが嫌だからやっぱり女の子だけで買い物に行くのは反対だな。
路上でさ・・・ミニスカートの女の子がいると必ず寄ってくる男っているじゃん?
でさ、上手く交わせなくて口論になって、買い物袋で相手を殴りつけて友達の手を引っ張って走って逃げたりとか?
いかにも牧野やりそうだよね。そういうのが心配だから俺がいないときは買い物禁止にしたいんだよね」
はい?・・・何で知ってるの?今日の買い物帰りの事件・・・。
絶対に言えないって思ってたナンパ事件!その通りの結末だったんだけどっ!
「類・・・今日は仕事だったんだよね?」
「もちろん!取引先との打ち合わせだから会社から一歩も出てないけど?どうかした?」
怖すぎるわ・・・類。
絶対になにか裏でしてるよね?
「牧野・・・プレゼントなら受け取るよ?・・・ありがとう!」
*********
壁に耳あり障子に目あり
秘密の話はこっそりとしているつもりでも
誰かがどこかで聞いている可能性があるということ。
隠し事は漏れやすいということです。
花沢類の場合、牧野つくしに関してはどんな手段を使っても
情報収集していて側にいなくても拘束している状態・・・
と、いうことになります。・・・非常に恐ろしいですね。
どんな手段が考えられるか皆さんは自習時間に想像してください。
でもこれは相手もそれで喜べば素晴らしいラブラブ関係なのです。
この2人の場合は放っておいて大丈夫でしょう。
今月も「故事ことわざのお勉強の時間」でお会いしましょう!
それではごきげんよう。
