FC2ブログ

plumeria

plumeria

大学祭当日・・・太陽は今日も黄色かった。
殆ど寝てなくて頭が痛い・・・それでも今日は日給1万円のバイトの日、頑張って大学に行かなくちゃ。


ギシギシと痛む身体でベッドから降りたら、もう総二郎は仕事に向かったみたいで居なかった。
私の足元には真っ赤なベビードールがぐちゃぐちゃに・・・それを見ると震えが来るからさっさとネットに入れて洗濯機に放り込んだ。
こんなスケスケ素材、一回洗えばボロボロになればいいのに、流石総二郎が買って来るだけのことはある・・・何度洗っても私みたいにヨレヨレにはならないのが不思議だわ。

ご丁寧に私の分まで作ってくれてる珈琲を温め直して飲んでから、ほぼノーメイクな状態で大学に向かった。




「・・・おはよ、武田君。今日は宜しく・・・」
「おはようございます。どうしたんですか?牧野先輩」

「・・・何でもない。少し寝不足なだけ」
「緊張ですか?俺も緊張してます。あんなドレスの牧野先輩が見られるかと思うと」

「・・・あのさ、似合うと思わないでしょ?」
「俺がメイクしてあげますよ?あの赤いドレスに似合うような情熱的なメイク!得意なんですよ♥」

「・・・・・・(やっぱり変態か?)」


今日は先にカラードレスを着て2人でランウェイを歩き、中央まで言ったら制作者の紹介。そして全員のカラードレスが終わったら、第2ステージで純白のウエディングドレスに着替えて再び登場。
ここでも制作者の紹介があって、最後にステージに戻ってきた時に頬にキスをするシーンが盛り込まれている。


「それ、省いちゃいけないの?」
「ダメ!それでお客さんが盛り上がるんじゃないの!自分の時を想像してね、うっとりすんのよぉ!つくしには判んないでしょうけど」

「・・・・・・悪かったわね!」
「うふふ!年下でも良ければ武田君と付き合っちゃえば?彼、つくしに興味ありそうじゃん?」

「はぁっ?3歳年下でしょ?無理無理!」
「見た目はあんたの方が年下に見えるからいいんじゃない?年下の男は甘えん坊だからあんたぐらいしっかりしてる方が好きなのよ」

「んな、無茶な!」
「来てくれる彼氏は拒否っちゃダメ!そうじゃないと、誰も来てくれないよぉ?」


くるりと振り返ったら、武田君はちゃっかり自分の赤の衣装だけ着ていた。
そしてメイク道具を前にニコッと・・・「牧野先輩、ここに座って下さい♥」ってメイク筆を指でクルクル回してる彼に椅子を差し出された。

その笑顔・・・可愛いを通り越して不気味に思えてきたんだけど?!


でも、メイクに興味があるって言うだけあって武田君の腕前は大したもんだった。
いつも子供っぽい薄化粧しかしない私には出来ないような色使い・・・一気に女らしく色っぽい目元に変身した。肌もラメパウダーってのをパタパタしてくれたから何だか光り輝いてるし、元々デカい目なのにアイラインを少し上向きに引いたからオトナっぽい。

周りの女子も「すごーい!」って私の回りに集まってくるほどだった。


「牧野先輩・・・ルージュ引きますよ?少し口を開けて下さい」
「・・・あの、自分で出来るから・・・」

「いいから。ね?言う事聞いて下さい、先輩」
「・・・はい」

なんなの?この甘い会話は・・・思わず「はい」って言っちゃったじゃないの!
武田君は私の顎を片手で持ち上げて紅筆を持ち、凄く近い場所まで顔を寄せて真剣な目付きでルージュを引いてくれた。そして彼が色んな角度から仕上がりをチェック。
「グロスは寸前の方がいいでしょう」って、ここでもニッコリ笑ってた。

その時、何処からか声が・・・


『何処に行ってしまわれたのかしら!もうすぐ時間なのに~!』
『あの方が姿を消せるなんて有り得ないわ!探しましょうっ!!』



講堂のすぐ裏の通路で誰かが誰かを探してる?
あの方って誰だろう・・・そう思ったけど赤いドレスに着替える時間だったから更衣室に向かった。


「やっぱり無理があるんじゃ・・・」

赤いミニドレスを着て舞台袖に武田君と並んで立ってたけど、どう見ても私のドレスは奇抜すぎる!ミニなんて2人しか居ないけど、もう1人のミニドレスのモデルはめっちゃプロポーションが良かった。
その人と比べるとまるで罰ゲーム・・・歩いたらパンツが見えそうなドレスの裾を下に引っ張ってたら、彩花に見付かって凄く怒られた。

しかもハート型にくり抜かれた胸元からは谷間が見えるはずなのにその影すら出来てない。
彩花が「茶色のノーズカラーで即席谷間、作る?」って真顔で聞いて来たのは流石に悲しかった・・・。


そして開演10分前・・・舞台袖で出演順に並んで待機中。
会場から聞こえてくる観客のザワザワした声がすごい・・・「満席だからね!」って責任者の声が聞こえたら流石に緊張した。


「あっ、牧野先輩!グロスしなきゃ!」
「え?もういいよ、ルージュは落ちてないし」

「ダメですよ!ぷるんとした唇・・・僕が好きなんです。出来たら僕がしたいくらいです」
「・・・・・・(やっぱり変態じゃないの!)」

「純白のドレスの時・・・頬じゃないとダメですか?」
「・・・は?」

何言ってんの?どこにする気よ!って言いかけた時、もうすぐ開演なのに何処かでガシャーン!!と何かが倒れる音がして、全員がその音が聞こえた方に顔を向けた。


「なに?何が起きた・・・うわあっ!!」

私もみんなと同じように武田君を押し退けて見ようと思ったのに、急に後ろから手が伸びてきて口を塞がれ、舞台袖の暗がりに引き摺り込まれた!!

「モガモガ!フガッ!!」って声にもならない鼻息で、口元の手を解こうとしたけどめっちゃ力込めて押えてるから離れない!足で蹴ってやろかと思ったけど、慣れないハイヒールでヨロヨロするし、意外と身動き出来ないピッタリフィットで足も上がらない!
そのまま薄暗い通路みたいな所を後ろ向きに引き摺られ、そのうち階段を上がって行った。

こんな所に階段?!講堂の舞台裏なんて知らないから、この上に部屋があるなんて思わなかったけど?!!


そうしたら小さな部屋に入れられて、やっと手を解かれた。
でも急に引き摺られたから足は痛いし、腰は痛いし首も痛いし!!

誰よ、こんな所に連れ込んで!ってキッと後ろを振り向いたら・・・・・・総二郎ーーっ!!



「なっ、なん・・・なんでここにっ!ここに総二郎が?!しかも着物?!」
「俺?今日は仕事で来たんだけど面白いショーがあるって言うから覗いただけだが?」

「うそっ!後ろから襲ったじゃないの!・・・で、ここ何処?」
「ん?ここは講堂の隠れ家。この施設も俺達の家からの寄贈だからさ・・・サボるための部屋を作ってもらってたんだ。学生の時、たまに昼寝しに来たりして」

「そんな勝手な部屋を講堂に持ってたの?!」
「まぁな。色んな場所に隠し部屋作ってるから。それ・・・なんのためか判る?」


羽織袴の総二郎が薄暗い部屋で笑った・・・。
マジで怖いんだけど、まさか?ここ、一応講堂の中だよね?

総二郎が片手でチョイチョイと私を呼んだから恐る恐る近寄ったら、グイッと肩を抱かれてすぐ横の窓に押し当てられた。
そこから真下に見えたのは舞台袖・・・変態武田君が私を探してるみたいだった。
さっきの物音のせいでみんながドタバタしてる・・・「開演を10分遅らせます!みんな大丈夫ですか!」って責任者の声。急いで戻らなきゃ!って向きを変えたらやっぱり総二郎に捕まった!


「なにすんのよ!私が行かないと彩花と武田君が困るじゃないの!」
「・・・その前にひと言ねぇの?これの何処が赤ずきんの仮装大会だ?」

「うっ!それは・・・バイトなんだけど総二郎が怒ると思ったからよ!ごめんって・・・でも、行かないと本当に困るから!」
「困らねぇよ。ドレスさえありゃいいんだろ?」

「・・・はっ?」
「だからさ・・・ドレスだけ返せばいいんだろ?」

「な、何言って・・・きゃああぁーっ!」
「デカい声出すと下に聞こえるぞ?だから・・・塞ごうか」


言うが早いか総二郎に唇を塞がれて、慌てて押し退けようと思ったけど逆に腰を抱き寄せられて動けなくなった。しかもこの人の媚薬仕込んだみたいなキスで頭の中が痺れちゃう・・・!
抵抗出来なくなって腕の力が緩んだら、次の瞬間には身体全体が緩んだ・・・・・・あれ?どうしたの?

唇を離されたからハッと自分を見たら・・・赤いドレスが床に落ちてるっ?!
いつの間に!って身体を隠したら今度はヘッドドレスを外されて、その両方を手に持ったらさっきの窓を開けて下にポスッ・・・と落とした!!


『きゃああぁーっ!ドレスが降ってきたぁ!』
『どうでもいいわ!誰か着てぇ!!』・・・そんな声が聞こえてきて、総二郎は窓をパタンと締めた。


今の私はドレス用のブラに紐パン・・・それを目を細めて嬉しそうに見ながら近づいてくる総二郎。
ジリジリと後ろに下がったけど、この隠し部屋には簡易ベッド以外何もなくて狭いし暗い。さっきの窓から会場の照明が反射して入ってくるぐらいで電気のスイッチも判らない・・・いや、電気付けたらヤバいでしょ!ほぼ裸なのにーーっ!!

あっという間にそのベッドに躓いて倒れ込み、目の前1メートルに総二郎が・・・来た。


「待って、総二郎!ここは流石にヤバいって・・・大学の中だよ?!」
「大学の中でもコンビニの中でも駅の構内でも関係ねぇな。それにこの部屋は最新式のオートロックで一回閉めたら他の奴等じゃ開けられねぇし。ま、隠れて他の男と腕組もうとしたんだ、罰は覚悟してるよな?」

「だって!私が企画したんじゃないもん!あんなのくじだもん!」
「くくっ、でももう遅いだろ?お前、着るものもねぇだろ?」

「あんたが脱がしたんでしょうが!!」
「だよな、じゃ俺も脱ぐわ」

「そうじゃないってばっ!!あっ、やっ・・・いやああぁーっ!!」
「だから静かにな?つくし」


バサッと総二郎が着物を脱いだ瞬間、下でショーが始まった!
その賑やかなアナウンスと音楽で私達の声なんて聞こえないんじゃないかと思うぐらい・・・でも、あっという間に着てるものを剥ぎ取られて、簡易ベッドに押し倒された私は必死に声を出さないように口元を押えてた!

真っ赤なハイヒールだけ履いたまま・・・その足を高く持ち上げられたら彼の熱い舌がいきなり私の敏感な部分を攻めてきた。
ガンガンと激しい音楽に乗せて、総二郎の舌の動きまで速くなる・・・!その刺激に耐えられなくなって腰を浮かすと総二郎が逃がさないとばかりに引き寄せる!

舌を離すと自分の腕で口元を拭い去り、今度は両足を抱え込んでもう大きくなったモノをソコに宛がった。
でも、挿れずに擦り付けるだけで遊んでる。今度は私が我慢出来なくなって「意地悪・・・!」って言うとすごく嬉しそうに笑う・・・ホントに悪魔みたいな男だ!


「もう欲しい?やっぱ可愛いな、お前」
「ばかぁ・・・!だって、だって・・・この状態で遊ばないで・・・恥ずかしいよ・・・」

「怒ったつくしの顔もすげぇ好きだから?ほら・・・どうして欲しいか言ってみ?」
「やんっ!じゃあ離して!今からでも白いドレス着るんだから!」

「・・・バカ言うなよ?」


急に総二郎の声が真面目になった。
だから驚いて、この体勢なのに彼の目を見ると…少しだけ怖い顔してた。


「・・・総二郎?」

「俺が選んだウエディングドレスしか許さない・・・それ以外のものは絶対に着させない。覚えとけ!」

「・・・・・・・・・ごめん・・・」


この後総二郎の熱いモノが私の中に入ってきて、ショーの間中隠し部屋で愛され続けた。
さっきの言葉が嬉しかったから・・・こんな場所なのに、こんなシチュエーションなのに、私達はお互いに求め合って止められなくなった。

ベッドに横向きに寝かされて後ろから総二郎が凄い力で突いてくる!
片手は足を持ち上げられ、片手は胸を揉まれ、うなじを舐め上げられ・・・私は全身が小刻みに震えだしておかしくなりそう・・・!

「あぁっ・・・総っすごっ・・・やぁっ、んっ!」
「お前もすげぇ熱い・・・!ほら、顔向けろ」

「うん?・・・あっ、総・・・」

この状態で噛み付かれるようなキス!もう息が出来なくなって頭が真っ白・・・会場から「本日のラストですー!」ってアナウンスが流れたら総二郎も最奥を突き上げて、そこで甘い声を漏らした。
私も同時に意識を飛ばし、その後は全然覚えていない・・・。



私達が目を覚ました時は既に照明も落とされて講堂には誰も居なかった。


聞けば史学科のイベントは総二郎のお茶会だったとか・・・きっと企画を立てた人は非難囂々だっただろう。
そして私はいきなりトンズラしたって事で彩花に殴られるんだろう。


変態武田君・・・怒ってるかな。




04d179b6139748f0718a230d4fafd13f_t.jpg
関連記事
Posted by

Comments 2

There are no comments yet.
-  
管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2019/06/07 (Fri) 12:28 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

パール様、こんにちは。

あははははは!ドンドン変態になっていく総ちゃん💦

おかしいわ・・・全7話程度で終わろうと思っていたのに・・・どうして連載的になってるのかしら。
てか、総ちゃんの襲うシーンはいいんだけど、生け贄を考えるのにネタがないわ(笑)

また思い付いたらね💦
(ちょっと類君の臨時Story考えてるから💦)

2019/06/07 (Fri) 16:29 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply