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前回は、散々な目にあっちまった
折角作った抹茶ケーキは、つくしちゃんの口に入るどころか犬達の口へ
しかも、温泉の掃除までやる羽目に!

素直に従ったけど、元はといえば田村さんが悪いんじゃね?
「温泉にいます」と言わなければ、そこに持って行かなかったぜ?
あの場合は、「お呼び致しますので少々お待ち下さい」が正解じゃね?

それにさ、温泉と聞いたら俺の足が動くってもんだろ?
これは俺だけじゃなく、あきらでも司でも同じだ!
あいつらもルンルンと温泉に向かったはずだぜ?

その後、聞き耳を立てて…おっと、決して不埒な考えじゃなく、入浴中かどうかを確かめる為だし、その後、チラリと覗きたくなる
勿論これも、入浴中かどうかを確かめるためだ!

決して、二人のあ〜んな情事を期待し、ウキウキどきどきしていた訳じゃねぇ

それにしても…折角の抹茶ケーキは、つくしちゃんの口に入らないどころか、その姿すら見てもらえなかった

絶対に「わ〜、美味しそう。直ぐに食べよう。ありがとう❤」と言ってもらえただろうし、もしかしたら、チュッと頬にキスぐらいしてくれたかも知れねぇ
それが…

まあ、終わった事は仕方ねぇ
それを踏まえて、今回は抹茶プリンにしてみた
これなら動物達も食べねぇだろ?
それに、出来れば類に邪魔されたくねぇ

まずは二人で食べてぇよな!
その為にスプーンも持ってきたしさ!

「美味しいね♪」
と言う笑顔を、俺が独り占めしてもバチは当たらねぇだろ?
もしかしたら今度こそ、「美味しいね♪ ありがとう チュッ❤」と言うご褒美までもらえるかもしれねぇ

それにしても…つくしちゃんはどこだ?
野菜畑に居ると踏んだんだけどなぁ…

総二郎はキョロキョロと野菜畑を見る
そこには収穫時期を迎えた野菜が沢山あるのだが、肝心のつくしの姿が見えない

声を出しても良いのだが、それだと類が飛んでくる可能性がある
いや…確実に飛んでくる!
そして俺をギロリと睨み
「今日は何?」
と、冷たくあしらうのがオチだ!

しかも抹茶プリンを奪われ、「俺がつくしに渡しとく」と言うだろう
手でシッシと、俺を邪魔者のように扱ってさ!

くっそ!
絶対そうはさせねぇ
俺がつくしちゃんに手渡ししてやる!

んで、そのつくしちゃんは何処なんだ?
あいつ、小せえからなぁ…

おっ!
居たっ!

「つくしちゃん♪」

総二郎は、野菜畑にチョコンと座っているつくしの元へ近づくと、目の前に抹茶プリンを差し出す

「ほらっ、お前好きだろ?」

ラッキー♪ つくしちゃん一人じゃねぇか! 邪魔な類が居ねぇし、チャンスは今だな

総二郎はつくしの手に、抹茶プリンを置く
つくしはお礼を言うどころか、キョトンとした表情のままで、抹茶プリンを見ている

「もしかして…抹茶プリンを知らねぇのか? 普通のプリンも良いが、これも案外美味しいんだぜ」

と言いながら、総二郎はスプーンを取り出し、プリンの蓋も開けてやる

それでも、つくしはジッとプリンを見たままだ

初めて見る物に、興味津々ってか? あっ、畑仕事中で手が汚れているから、今は食べられねぇとか? でも今じゃねぇと、二人っきりで食べられねえんだよ!

「手が汚れているもんな。 じゃあ、俺が食べさせてやるよ。 ほれ、口を開けろよ。」

言われるがまま、つくしは口を開ける

おっ! やっぱり食べたかったんだな。 しかし役得だな。 これ、類が居たら、ぜってぇ類が食べさせてたぞ。 でも今は俺しか居ねぇし♪

その口の中へ、総二郎は抹茶プリンを一口入れる
それを、美味しそうに食べるつくし

可愛いなぁ❤ えっ? もう一口ってか?

食べ終わったつくしは、総二郎に向かって再び口を開ける
その口の中へ入れる

なんか…これって、かなり照れると言うか、ドキドキするっつうか、いい感じじゃね?

食べ終わったつくしは、再び口を開ける

これって、無茶振りしても許される雰囲気じゃね?

「じゃ、俺の頬にチュッ❤ってキスしてくれたらな!」

するとつくしは、総二郎の指差す場所へチュッ❤とキスをする

マジか! ほんとに? まあ、お礼のつもりだろうけど… キスに変わりはねぇ♪

総二郎は、つくしの口に再び抹茶プリンを入れる
すると、またキスをされる

あ〜…幸せだぁ



そんな総二郎の姿を、畑の隅で類が見ている
その隣には、つくしが立っている

「ねぇ…西門さん、何やってるの?」
「何かを食べさせてるみたい」

「ねぇ…なんかしあわせそうじゃない?」
「かなりね。 それに…鼻の下が伸びているような?」

「うん。 いつものキリッとした西門さんじゃないよね?」
「あぁ。 俺も初めて見た。 あんなデレっとした顔。」

「もしかして…西門さんって、キツネ好き?」
「プッ!」

類は思わず吹き出す
キツネが好きなのでは無く、つくしが好きなんだよ!
現に、つくしに化けてるだろ?
という言葉を飲み込む

ここは、キツネ好きと言うことにした方が総二郎の為だ
でないと、嬉しそうにキツネに抹茶プリンを食べさせ、キスしてもらっている総二郎が哀れに見えるから

「そっとしとこ?」
「うん。」

二人は、総二郎に声をかけることなくその場を後にする

「もっ、もう❤ そんなに美味しいのか? 仕方ないなぁ。 後一つだけだぞ?」
と言う総二郎の嬉しそうな声を聞きながら



***



数日後……

「よし!美作国で1番のパティシエが作ったケーキ♡
つくしちゃんにプレゼントしてやろ!黒曜星、なるべく静かに走ってくれよ?」


ヒヒィ~ン!(お任せください♪)


まぁ、俺は紳士だし。
類のも田村さんのもちゃんと用意してるから「みんなで食べましょう♪」って言われても大丈夫。
ただし、俺からのって事だけは頭にインプットしてもらわないと!

そんな事を思いながら黒曜星に跨がって花沢城に来てみれば……前方から現れたのはリムジンの司。

あいつも車から降りて凄い鋭い目で俺を睨みつけた。


「何してんだ?あきら……仕事はいいのかよ?」
「人の事が言えるのかよ!お前こそなんだ?」

「俺はその……あの……」
「なんだよ」

「お前はなんなんだよ!」
「俺はつくしちゃんにケーキの差し入れだよ!」

「はっ!俺もだ……ババァがどっかの島から限定品のチョコケーキってのを貰って来やがったから!」
「うそっ!!」



その頃の類の執務室……



「類様、門番がお客様だと申しておりますが……」
「だれ?」

「道明寺様と美作様でございます」
「……また?」

「でも、つくし様へのケーキがどうのこうのと……ご用件はつくし様へのプレゼントではないでしょうか?」
「………………ふぅん」


つくしにケーキねぇ……そう言えば、最近総二郎の面白い場面を見たっけ。プリンだったけど。
くすっ、もしかしたらあの2人もやっちゃうかも?

ある意味ではサービスってヤツだよね?


「田村、ごめん、すぐに戻るから」
「畏まりました」


あの2人が来てるんだから田村も嫌とは言えない。
だから仕事を中断してつくしの所に向かった。

丁度今は畑仕事も終えてハク達とのんびりしてるはず……そう思ってリビングに行ったら八子と潤の小屋掃除をしていた。
それ、田村の仕事だと思うけど………。


「ねぇ、つくし。凪ちゃん見なかった?」
「凪ちゃん?さっきユキちゃんの小屋の前で私になってウロウロしてたよ?
もしかしたら西門さんを探してるのかも?って笑っちゃったわ」


「そう!ユキちゃんのところだね?」
「……どうしたの?悪い顔してる……」

「え?そ、そお?後で教えてあげるよ」
「……変な類!」


そして急いで門前に行くと、あいつらがギャアギャア言いながら、手土産持ってこっちに向かって歩いて来る所だった。

どうしよう………想像しただけで笑いが!💦



「お!類」
「……ちぇ、お前か」

「なに?その言い方。つくしに会いに来たんでしょ?」

「ま、まぁ……な」
「お前に会いに来た訳じゃねぇのは確かだ」

「まぁいいよ。たまには俺抜きで会ってきたら?山羊小屋の辺りに居るから」

「いいのか?!」
「マジで?!」

「少しだけならいいよ。俺、仕事あるから執務室に戻るね」
「「おぅっ!!」」


くすくす……凪紗、頑張れよ!!


**


「ねぇねぇ、類。見てみて♪」
「うん?」

「凪ちゃんが、とっても幸せそうなの」
「どれどれ?…あ、本当だ」

「二人も、キツネさんが好きなのかしら?」
「……ぷっ、そうかもね」


中庭を見れば、小ぎつね 凪紗を囲むあきらと司。
凪紗は、二人が持参したらしいスイーツを嬉しそうに食べさせて貰っている。

俺は込み上げる笑いを必死に堪えて、心の中で盛大にガッツポーズをした。


「……でも……凪ちゃんばっかり良いなぁ~」
「ん?」

「美作さんが持ってるケーキって、美作さんちのパティシエさんが作ったケーキでしょ?
この前、お邪魔した時ご馳走になったやつよね?」

「…みたいだね…」

「それから、道明寺が持ってるやつ、あれは滅多に手に入らないって噂のチョコケーキじゃない?」
「……そ、そうだね……」

「あたしのもあるかしら?」
「……うーん、どうだろうね…大丈夫じゃない……かな?」


「美作さーーん、道明寺ぃーー、凪ちゃんにばっかりずるーーーい。あたしのもあるぅ~?」


小ぎつね 凪紗をつくしと信じ、正面のポジションを争う様に夢のような『あ~ん💓』をしていた二人。

つくしの声に気が付き、からくり人形の様に執務室の窓を見上げた。

執務室の窓に つくし。と、隣には腹を抱えて笑う 類。
視線のみ目の前のつくしに移動すると、体の後ろにふっさふさの尻尾っ!!


「つっ、つくしが二人っ?!」
「司っ、よく見ろっ!!」


今の今までつくしと信じ、あーん❤を楽しんでた二人は凪紗を凝視してる。
ぽろんとでた尻尾に、にょきにょきっと生えてきた耳。


「「……っ……?!!」」


それでも顔も姿もつくしのままの凪紗に相当驚いてるみたいだ。


「ねぇーってばぁ?私の分は~~?あ~る~?」


つくしの能天気な声に はっとしたように俺達を見上げて来た二人は俺の事を睨んでる。でもその顔はまだ半信半疑みたいだ。


「おっ、つくしちゃん♪こんな所に居たのか?
って、その耳と尻尾可愛いな♪♪
どっかで仮装パーティーでもあるのか?」


「………」


これまた脳天気な総二郎までもがやってきた。総二郎ってば二度目なのに……しかも耳も尻尾もついてるのに気付かないなんて…面白すぎ!


「よ…よぉ、総二郎」

「どうしたんだ?
つくしちゃんも一緒だってのにやけにテンション低くねぇか?」

「つくしちゃん、今日は抹茶のパウンドケーキを持ってきてやったぜ♪」


「…………」
「「…………」」


「西門さ~ん、いらっしゃーーい♪♪」


「へっ……?はっ………?」


「ぷっ…ぷぷっ……ダメだ……面白すぎる!」

こんなのおかしすぎて我慢なんて出来ないよね。


「「「類っ!!どういうことだっ?!
説明しろっ!!」」」


ぷっ……ぷぷっ……。
怒ってる怒ってる。
凪ちゃんとイチャついてる姿までばっちり見られちゃってるもんね。
でもさ、人の奥さんに邪な気持ちなんか持ってるからこうなったんじゃないの?


「その子さ、出水先生のお気に入りの子ギツネで凪紗っていうんだ。
今はそうだな……化ける練習中ってとこかな?中でもつくしはお気に入りみたいだよ。美味しい物が食べられるみたいだから♪♪」


「「「……………」」」


顔を見合わせた幼馴染み達はバツが悪そうに互いから目をそらしてる。

ここでトドメ…かな♪♪


「おまえ等 凪ちゃん気に入ったみたいだし、これからも仲良くしてあげてね♪♪
ほらっ、つくしからもお願いして?」


「道明寺~、美作さ~ん、西門さ~ん!
凪ちゃんってば すっごく可愛いでしょ~♪♪
これからもよろしくね~♪」



「「「……あ…あぁ……」」」


つくしからのトドメに幼馴染みはがっくり肩を落としてそのまま帰ってった。総二郎なんて何か持ってきてたはずなのに、それすらも忘れてるってほんと笑えるよね。

これで暫くこの城も静かになるかな♪♪

ふふっ♪
凪紗にご褒美あげなきゃだね♪



おしまい




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皆様、こんにちは~♥

はい!お読み下さった方の中には「ムフフ♥」と期待した方がいますね?(笑)
なんなんだっ!これは!とお怒りの方はいませんか?(笑)

いやいや、りお様が「総ちゃんを変態みたいに書いてごめんね・・・」ってG様にお話しを下さったそうなんです♥
盗撮魔とか覗き魔的に書いちゃったからこれを・・・って言われたそうですが、読んだ後で思った事(笑)


P「いやいや、この総ちゃんもかなり変態だよね?」
S「うん・・・思った」

G「まぁ、いいんじゃないかな?微笑ましいじゃん、相手は凪紗だけど・・・」


うふふ、なんやかんやで可愛いお話しに纏めてみました♡


りお様~!また一緒に遊びましょうねぇ~!
挑戦状(?)、待ってまーす!




それではまた来週の火曜日にお会いしましょう~♥
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Comments 4

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2019/06/12 (Wed) 15:33 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ビオラ様、こんばんは!

そうそう!10本ぐらい出てると思います。
しかも毒入り💦猛毒注意です💦刺されると幻覚をみるんですよ(笑)

そして作家の凪様は怒ってると思う・・・「どうして類君からのあ~ん♥はないの?!」


りお様がぶん投げて来たのにRじゃなかったので実は超驚いた私達(笑)
次はどんなのが来るのか楽しみです(怖いけど)

2019/06/12 (Wed) 20:11 | EDIT | REPLY |   
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2019/06/13 (Thu) 22:41 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

口が半開きの女様 おはようございます(笑)

ぶははははは!抹茶ばうむ、その半開きを全開にして放り込んであげましょうか?(笑)
ズッキーニよりは大きいと思います♡きっと満足しますよ?

ええっ!変態に見えませんでした?
あの総ちゃんが「あ~ん♡」してるんですよ?

半開きの女様の

「///ほら、あ~~ん❤」
/// パックン❤

のほうが総ちゃんっぽいじゃないですか?(笑)

あっそうそう!S様が「これ」って何ですか?って言ってました(笑)


ふふふ、今度是非参加してください。
待ってますよ♡



2019/06/14 (Fri) 08:39 | EDIT | REPLY |   

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