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14944555380.jpeg←第3話はこちら!
大人のおとぎ話、
管理人、miumiu:姫様の
お部屋でどうぞ!



柳緑花紅 <第四話>


「さてと・・・花ちゃん。一緒においで。お部屋の中に入ろう・・・でも、まだ何も言わないでね。
お兄ちゃんがいいって言うまで黙ってるんだよ?」

そう言うと総ちゃん先生は一度廊下に出て、いかにも今帰ったみたいにそのお部屋に向かった。
今までのことは何にも知らないふりして、わたしの手を引いてそのお部屋に入っていく。


「ただいま戻りました。今日は皆さんご苦労様です。茶会の方はいかがでしたか?」

総ちゃん先生はにっこり笑ってみんなに挨拶をした。
一気に周りのお化粧お化け達が元の顔に戻って総ちゃん先生の方を、これでもか!っていう笑顔で見てくる。
つくしちゃんは少しだけ赤い顔して一瞬総ちゃん先生を見た。
でも、すぐに自分のお仕事に戻ってしまう。でも、総ちゃん先生に手を引かれたわたしを見つけて話しかけてきたんだ。


「あら?花ちゃんはどうして総二郎先生と一緒なの?タッちゃんも?」

「え?・・・えっと・・・ね」

だって、総ちゃん先生が何も話しちゃいけないよって言ったから、なんでここに来たか言えないんだもん!

つくしちゃんが首をかしげて不思議な顔をしてる。
そしたら総ちゃん先生がつくしちゃんに向かって声をかけた。

「牧野、その着物なかなかいいな。古いものだけどやっぱり着る人間次第でその良さってもんは出るから・・・
お前なら着こなせるだろうと思ったけど、さすが俺の眼に狂いはなかったな!」
「ちょっと・・・西門さん、皆さんの前だから・・・」

慌ててつくしちゃんは総ちゃん先生から顔を反らして、家元夫人の横で恥ずかしそうにしてる。
家元夫人もくすくす笑いながらつくしちゃんの肩をポンポンって優しく叩いた。

わたしは総ちゃん先生に手を繋がれたまま、みんなのお話を聞いてたけどなんだか変な感じ!
いま、笑っているのは総ちゃん先生と家元夫人とそのお客様と・・・つくしちゃん。
あとの化粧お化け達は総ちゃん先生の言葉を聞いてからは、また怖い顔になった。

そして後ろの方からさっき話してた由加理さんって人がゆっくりと歩いてきて総ちゃん先生の前に立った。

うわ・・・!お化粧お化けの代表だ!どこまであるかわかんないまつげにびっくりした!
わたしがその顔をじーっと見てたら上からジロッて・・・今度は目の上の紫色にびっくりだ!


「総二郎様・・・あまりそちらの方をご贔屓にされるのはどうかと思いますわ。まさかと思いますがこの先の
婦人会などの取り纏めをこの方が出来るとでも?それに・・・確かに家元夫人のお着物ですもの。
上質なものでしょうけど、ご覧になって?私のこのお着物は京都の老舗で特別に作らせたものですの。
今日のために・・・総二郎様のために着て参りましたのよ」

なんだかすごく得意げに総ちゃん先生の側でお着物を見せびらかしてる!お化粧お化けのくせに!
そしたら総ちゃん先生が由加理って人の方をちょっとだけ冷たい顔して見た。


「これは、由加理さんでしたか。確かに良いお着物ですね。季節が少しだけ違うようですが・・・」

「え?季節・・・そんな事は、あ・・・ありませんわ!」

「そうですか?今は5月ですよ?あなたの着ているものは鶸色のもの・・・そうですね、春のものですが
茶道では5月はもう夏ですからね。その季節に似合ったものをご存じないわけではないでしょう?
それに柄もお綺麗ですが桜が入ってます。少しだけ残念でしたね。見た目が豪華でも今日の席には
相応しくなかったかもしれません」

「じゃあ、牧野さんが着ているものは・・・!」

「牧野にはそのあたりも勉強させていますから・・・藤色の着物は5月によく合いますし、帯も夏物です。
いくつか譲った中からきちんと選んできたんでしょうね」

だんだん由加理さんは顔が赤くなってきて・・・とうとう怒り出しちゃった!
でも総ちゃん先生は涼しい顔して黙っていた。みんなはオロオロしながら2人を見てる。
どんどん言葉が酷くなってきて、最後の方はもうみんな知らん顔してるみたい。
ちょっとお部屋がシーンとしたら、由加理さんは大きな声でつくしちゃんを指さして叫んだ!

「おとなしいフリしても絶対に裏があるんだわ!こんな人、本当は何を考えてるんだかわかんないのよ!」

その時、総ちゃん先生がわたしを見てニコッと笑った。
わたしはすぐにピンっ!てきた!・・・やっと出番が来たんだっ!


「花ちゃん・・・さっき聞いたお話し、ここで出来るかな?もう喋ってもいいよ」

総ちゃん先生に言われて・・・よしっ!って思ったわたしはお庭で聞いたことをぜーんぶ話した!
みんなでつくしちゃんの事を邪魔者あつかいして悪口を言おうって!
そしてここから追い出しちゃえって計画立ててたの、ちゃんと聞いてたんだから!

ぜーんぶお話ししたらすっきりしちゃって・・・わたしまでお顔が真っ赤になっちゃったけど。


そしたら、家元夫人が怒ったお顔でお化粧お化け達に言ったんだ。

「ここはそのように人を蔑んだり辱めたりするような場所ではありませんよ?もしそのようなお気持ちで
いらっしゃるのなら、こちらからご遠慮いたします。今日はもうお引き取りくださいな・・・次回の席では
このような騒動を起こさないとお約束できるのならご参加いただいても結構ですけどね」

お化粧お化けの代表は今度は青い顔して、お供のお化けを連れてしょんぼり帰って行った。

ふんっ!本当はこのくらいじゃすまないんだから!
さっきの水鉄砲・・・あの人達に使っちゃえばよかったかも!



「まったく・・・困ったヤツらだな!・・・花ちゃん、今日は教えてくれてありがとう!よく頑張ってお話ししたね」

「花ちゃん・・・ホントにありがとう。お姉ちゃんを助けてくれようとしたのね?すごく嬉しかったよ!」

つくしちゃんはそう言ってわたしをぎゅっ・・・てしてくれた。

出来たらこのぎゅっ・・・ていうのは総ちゃん先生が良かったんだけど・・・。


・・・って、よく見たらこのお部屋にはもう誰もいない。
総ちゃん先生とつくしちゃんと・・・わたしだけ。


あれ?みんな、いつの間にいなくなっちゃったの?家元夫人まで?

でも、よく見たら総ちゃん先生とつくしちゃんは2人で眼を合わせてた。
この総ちゃん先生の顔はいつも遠くからつくしちゃんを見ていた顔だ!

そして総ちゃん先生は急にわたしの方を見て優しくこう言った。


「花ちゃん・・・ちょっと聞いていいかな?」



***続く!***

**********


河杜 花様~!!
ブログ公開1周年、おめでとうございます~!
☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

なんと、こんな大御所に囲まれてこの私も花様のお祝いをしたくて頑張りましたよ~!
びっくりしたでしょ?私がここにいることが(´∀`*;)ゞ
えへへ・・・自分が一番驚いてるんですけどね!

お付き合い期間はまだ短いですけどこれからも宜しくお願いします!

1年間・・・まだまだ先だなぁ・・・
でも、こんなに楽しい経験をさせていただいたのも花様のおかげです。
私も出来るとこまで頑張るぞー!って、これ書いてて思いました!

今日はこのお話を最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです!

plumeriaでした~!


**このお話・コメントはアップ後にすべて花さまにプレゼント致します。**
 
第5話はこちら→
gypsophila room管理人  Gipskräuter様
のお部屋でどうぞ!
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Comments 3

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2017/05/22 (Mon) 15:54 | EDIT | REPLY |   
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2017/05/22 (Mon) 18:56 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

花さま~!

泣いた?泣いちゃった?うわ~~~ん!!
実は公開直後会議中なのに泣いたのは私ですよ~!

いやもう!マジで!
口から胃が出そうでしたよ。14:58分に時計見たんです。

来た・・・!って思ったら、片手にスマホを・・・。

こちらこそこれからも宜しくお願いしますね!
今日はおめでたい日・・・

花さま、本当におめでとうございます!(*^▽^*)

2017/05/22 (Mon) 19:15 | EDIT | REPLY |   

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