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plumeria

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「・・・・・・・・・・・・」「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・牧野」「・・・・・・花沢類」
「あっ、何?」「えっ?!いや、そっちからどうぞ!」


なんなの?私たち・・・さっきから2つ並んでるベットの反対側に背中向けて座ってる。
私は窓側、花沢類はドアを見ながら背中で話してる感じ。

さっき聞いたんだけど、このコテージにはベッドルームがここしか無いとか?
奥にもうひとつあるはずの部屋に鍵が掛かってるとか?それって・・・ひとつ屋根の下、どころか同じ壁の中で寝ろって事?


どうしたらいいんだろう・・・ここはどっちかがリビングに行くべき?
花沢類はお坊ちゃまだからフカフカのベッドじゃ無いと寝られないだろうし、私なら今までオンボロアパートの煎餅布団だったんだから全然問題無い。やっぱりその方がいいよね?

でも、その前にお風呂だわ・・・どっちから先に入ればいいのかしら。


「ねぇ、花沢類・・・」「・・・なに?」

「お風呂、どうする?」「牧野入れば?レディーファーストで」

「・・・それ、こういう時にも使うの?」「いや、知らないけど・・・」

「じゃ、じゃんけんする?」「何言ってんの、いいから入れって」


どうして正面向いて話せないんだか。
なんやかんや言ってお互い譲って時間だけが経つから、じゃんけんで勝った私から入ることになった。
部屋が違うと思っていたから雑に突っ込んだ着替え・・・彼に見えないように鞄を開けて、そこから着替えを出してタオルに包んでバスルームにダッシュ!
そこに入ったら・・・残念だけど鍵をかけた。


自分が使った後に彼が・・・って考えたら何だか使いにくい。気が付いたらもう1回掃除みたいな事をしていた。
いやいや、バスルームはさっきめっちゃ洗ったじゃん!って思い直し、急いで身体を洗った。

そしてお湯を張ったバスタブ・・・でも、私が入ったお湯に彼が入るの?
そう思ったらそれにも入ることが出来なかった。


「・・・ダメだわ、今日はシャワーだけにしよう・・・」

結局お湯に浸かってのんびりしたかったけど、さっさとシャワーで髪と身体を洗ってバスルームを出た。
でも、そこにあるのは真っ白なバスローブだけ・・・広げたら大きなのと小さいのがあるから小さいのが当然私のだろう。

それを着て部屋に戻ったけど、何だか妙に恥ずかしかった。




*************************




屋敷と違って狭いからバスルームの音が聞こえる・・・何故かまた掃除してるみたいにカランカラン聞こえるけど、何やってるんだろう?
牧野が何をしてるのか想像して・・・・・・いや、何も想像してない。

女性の入浴シーンを想像するなんて、俺は何やってるんだ?ってベッドに倒れ込んだけど、そうしたらすぐ横にあるもうひとつのベッドが目に入った。
俺のベッドとの距離、僅か50センチ・・・今度はそこに牧野が寝てるのを想像して・・・・・だから、想像してないっ!

目に入ったり耳で聞いたりするからいけないんだと、枕を顔の上に乗っけてひっくり返っていた。


「・・・・・・・・・・・・ゴホッ!」

押さえすぎて窒息するかと思った!!
1人で何やってるんだと馬鹿馬鹿しくなって起き上がった時、ちょうど牧野が風呂から出たみたい。乾いた足音が聞こえてきて、すぐにピンク色になった牧野がバスローブ姿で戻って来た。


「・・・・・・・・・・・・お帰り」
「た、ただいま!」


何言ってんだ?外出じゃ無いのに!
牧野も自分で答えておきながら「??」って顔してタオルで顔を拭いてる。
湯上がりの牧野にちょっと驚いただけ・・・すぐにベッドから立ち上がって、牧野と交代してバスルームに向かった。


そこは牧野が使ったばかりだから湿った空気でシャンプーの香りが漂ってる。それに牧野が使ったタオルがたたんで置いてある。それをチラッと見ながら服を脱ぎ捨て中に入った。

濡れてる床と壁。曇ってる室内・・・立ち籠める香り。
シャワーからはポタポタと雫が落ちて、如何にもたった今使いましたって感じ・・・そしてこの湯。

牧野が入った湯・・・そう思ったらドキドキした。理由なんて判らないけど・・・。


いつもならシャワーだけで済ませるのに、今日は髪と身体を洗ったらその湯に浸かった。うん・・・なんだか気持ち良い。


「・・・・・・・・・・・・」(妄想中)


随分長いこと浸かってて、逆上せそうになったから急いでバスルームから出た。

バスタオルで身体を拭いたらそこに置いてあるバスローブを羽織ったけど、これってさっきの牧野とお揃い?真っ白でいい香りのローブ・・・いつもこのスタイルで寝てるクセにやけに気恥ずかしかった。
今日はちゃんと穿いとかなきゃ・・・深い意味はないけど。


部屋に戻ったら牧野が鏡を見ながら濡れた髪を乾かしていて、まだ赤いままの顔で俺を見た。


「・・・・・・・・・お帰り」
「・・・・・・・・・ただいま」



*************************



「・・・・・・・・・・・・」「・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・牧野」「・・・・・・花沢類」
「あっ、何?」「えっ?!いや、そっちからどうぞ!」


さっきも同じ事を言った気がする・・・何やってるんだろ?そこまで悩む事じゃ無いじゃん!
いつまで経っても背中合わせで話が進まないから、私が自分の鞄を持ってスッと立ち上がった。それを見て花沢類は驚いたみたいだけど、朝までこうしてる訳にはいかない。

だからすっごく平静を装って自分から「リビングで寝るわ!」ってベッドルームを出て行こうとした。


「待って?いいよ、俺がリビングに行くから。牧野はベッドで寝な」
「いいよ、気にしなくて。私は床に寝るの慣れてるけど、花沢類はベッドじゃないと寝られないでしょ?大丈夫だよ~」

「そんな!女性を追い出したみたいに思われるの嫌なんだけど」
「だって誰も居ないじゃん。そんなの言わなかったら追い出したなんて思われないわよ」

「いや、やっぱり俺がソファーで寝る」
「何言ってんの?リビングのソファーはそんなに大きくないわよ?花沢類が身体を伸ばしたらはみ出ちゃうよ?」


「私が」「俺が」「いや、私は平気だって」「やっぱり俺が行く!」・・・この後も全然話が進まなくて、気が付いたら向かい合ってベッドに座り、お互いに譲ろうとせずに怒鳴っていた。

そんな調子で30分、終わりの方は疲れてきてお互いに大欠伸・・・花沢類の目は既に上下くっついていた。


「ダメだって・・・ふぁ、もし誰かが入って来たらどーすんのさ・・・」
「ふわぁっ・・・だーかーらー!鍵かけてるから誰も来ないよ・・・それに熊が来ても狼が来ても平気だよ・・・一緒に寝るから気にしない・・・あふっ・・・」

「熊とも寝られるの?だったらここでいいじゃん・・・俺、熊より安全だと思うし・・・・・・くぅ」

「・・・そだね・・・よく考えたら花沢類だもん。寝たら起きないよね・・・」


「・・・・・・・・・うん」

「・・・・・・寝よ」
「・・・・・・だね」


1回手に持った荷物は既に床に降ろされて、私はお布団の中に潜り込んだ。
その時には既に聞こえていた花沢類の寝息・・・・・・・・・実に無駄な時間を過ごした気がした。




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Comments 6

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2019/08/20 (Tue) 00:35 | EDIT | REPLY |   
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2019/08/20 (Tue) 06:59 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

シナモン様、爆笑!!!

あっはは!ごめんなさーーーーい!!
絶対に怒られるとは思ったけど、書き直せないでしょ?(笑)

だって、まだ恋人じゃないんだもん!仕方ないじゃないですか~💦
これでも随分近づいてきたでしょう?(笑)

まぁ、いつだろうねぇ?この2人がそうなるの・・・まだまだかな?


明日もそんな期待はしちゃダメ!(笑)
待て!って事で待ってて下さい♡

2019/08/20 (Tue) 11:04 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ビオラ様、こんにちは。

うんうん、この状態はそうですよね(笑)
私もそう思う・・・言葉には出せないけど💦

気に入ってるんですよ(笑)妄想しながらお風呂に入る類君・・・変態ですよね💦
お気を悪くされたらごめんなさいっ!って思いながら書きました(笑)

格好いい所がないやないか!・・・って、皆さん思ってるだろうなぁ(笑)

そのうち・・・そのうち少しは格好良くなりますから待ってて下さい💦

2019/08/20 (Tue) 11:07 | EDIT | REPLY |   
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2019/08/20 (Tue) 21:57 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

麦猫様、こんばんは。

あはは!代役で行きますか?
もしや素晴らしいボディラインをお持ちで?(笑)
ふふふ、妄想に走って下さい!!いやいや、楽しそうだわ♡

イチャイチャはもう少し待って下さいね。
もうあんまり焦らさないで、そろそろ動かせましょう(笑)
そうですね、濃厚なのは似合わないだろうから可愛くいきたいと思います♡

そこまで来たら、このお話も終わりかな~?

2019/08/21 (Wed) 00:16 | EDIT | REPLY |   

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