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チュンチュン・・・・・・チュンチュン・・・
      チチチチチ・・・チチチチチ・・・


なんだろう・・・小鳥の声がする。これって・・・朝チュンってやつ?
友達が時々言ってるけど、確かに爽やかな感じ・・・鳥の声で目覚めるって素敵だなぁ・・・。

ピヨピヨピヨ~~♪

変わった鳴き声の子も居るのね・・・。


薄く目を開けたら見慣れないカーテン、それに見覚えのない壁紙・・・あれ?ここどこだっけ?


目を擦りながら顔をあげたらカントリー調の可愛らしい窓が見えた。
そう言えば北海道に奥様の頼み事で来たんだったっけ・・・何の気なしに身体の向きを変えて窓の反対側を見たら・・・


「・・・・・・はっ?!き、きゃあああぁぁーっ!!

「・・・・・・・・・ん?」


隣のベッドに寝てる花沢類!
お布団を蹴っ飛ばして足元にずらしてて、着てるはずのバスローブが今日も肌蹴て胸筋が丸見え!しかも乱れてるのが下の方まで・・・朝っぱらからほぼすっぽんぽんの彼を見てしまって心臓が飛び出た!

吃驚して大声出して布団被ったけど、よく見たら自分もバスローブの紐が解けてる?それにも驚いて急いで紐を結ぼうとしたけど、布団の中だし指が震えて上手く出来ない・・・!

頭の中には花沢類の胸筋と・・・お、お腹の一部が鮮明に焼き付いて、目を閉じても思い出しちゃう!


「・・・もう朝?」
「もう朝?じゃないわよ!そんな事より早く服着なさいよ!」

「・・・・・・あれ、おかしいな・・・こんなになってる」
「見てないから!私は何にも見てないからねっ?!」

「・・・・・・・・・布団が暑かったんだよね」
「布団のせいじゃないでしょ!花沢類のばかぁ!!」




***********************




あれだけドキドキしていたのに爆睡した自分に驚いた。
そしていつもの如く乱れたバスローブ・・・でも今日はいつもより激しく肌蹴ててちょっとヤバかったけどギリギリセーフ。牧野が布団を被ってる間にベッドから降りてジーンズを穿いた。

そして今日着る服・・・実は牧野がくれた「問題児」を着替えに持って来ていた。
勿論上着は羽織る。このまま外を歩く勇気は流石に・・・ない!

せっかく貰ったけど何処で着るかと言われれば東京以外・・・誰にも見られない場所じゃないと着る事が出来なかったから。だからそいつを着た後で牧野に「もう服に着替えたよ」って言うと、彼女も布団から出てきた。


「うわっ、そのTシャツ・・・あっははははは!着てくれたの?」
「・・・・・・あんたが買ったんでしょ?仕方ないからここで着る・・・で、これがあんたのね」

「えっ?私の?」
「そう。広げてみな」


もう1つ持って来ていたのは牧野が俺のTシャツを買った店で見付けた女性ものだった。
色は何が好きなのか判らなかったから無難なところでピンク。そして当然牧野のTシャツにも勘亭流文字がプリントされていた。

牧野は俺が渡したそいつを広げて、背中の文字を見てすごく嫌そうな顔をした。


「なによ、これ!」
「あっはは!あんたの事だよ」

「どう言う意味よ?!『粗忽者』って・・・酷い、花沢類っ!」
「よく言うよ、俺の文字はどうなるの?『問題児』だよ?いいじゃん、上着着たら判んないし」

「・・・・・・ぷっ!あはははは!」
「くすっ、俺だけなんて許せなかったんだよ。顔洗ってくる」


俺が居たら着替えられないだろうから先に洗面所に向かった。
そこで見た鏡の中の自分・・・青い服なんて着たのは何年ぶりだろう。すごく不思議な気分だった。


「花沢類~!!見てぇ!」

そう言って嬉しそうに『粗忽者』を着た牧野が部屋から出てきて俺に背中を向けている。あぁ、こういう風に見えるんだって納得したけど・・・やっぱり凄く恥ずかしかった。
でも牧野は気にもしてないみたいで、背中を鏡で確かめたら自分で大笑いしていた。


「じゃあレストハウスにご飯食べに行こう?で、せっかくだから何処かに行く?」
「え?この辺にどんな観光名所があるの?」

「ちょうどこの辺りは今が桜の見頃だから花見に行ってもいいし、富良野に行けばラベンダーはまだだけど花畑が少しは見られるかも。すごく綺麗な青い池もあるし、白クマ見たいんじゃなかった?それなら少し離れてるけど旭川に行けば動物園があるし、網走まで行くなら芝桜もあるよ」

「へぇ!全然判んないけど素敵~!!」
「・・・・・・・・・(判んないんだ)」


俺はTシャツの上にジャケットを羽織ってレストハウスに向かったけど牧野はそのままの格好で向かった。まぁ、見るのも牛と馬とレストハウスの人間だけだろうからいいけど、その度胸には感心した。
案の定搾乳を済ませた作業員とすれ違ったら、牧野の背中を見てクスクス笑いながら通り過ぎていった。


レストハウスの朝ご飯はビュッフェスタイル。
ここで働いている従業員と俺達みたいな旅行中の人が自由に利用できるようになっていた。

入り口横にズラッと並んだ自家製パンと自家製ウィンナー、それにヨーグルトとスクランブルエッグにグリーンサラダ。ここでは主従関係でもないからいいけど、俺の前をすごく嬉しそうに歩いていた。

そしていつもは牧野が横から見てるのに、今日は真正面で向かいあって食べてる。毎回楽しそうに俺のパンにジャムを塗ってたクセに、今日は自分の為にあれこれ選んで忙しそう・・・俺の事なんて放置だった。


「あっ、フルーツも食べたい!花沢類、取ってくるから待っててね!」

「うん、気を付けて。そこ段差があるか・・・」
「うわああぁーっ!」 ドターッ!!


・・・・・・レストハウスのド真ん中で『粗忽者』の文字が寝てる。



**



「・・・・・・くすん」
「だから言ったじゃん。段差があるって。言わせてもらえば席に行く前にもその段差、見てるはずでしょ?」

「そこまで言わなくても・・・」
「どーすんのさ。こんな事で足を挫いて・・・」

「でも良かったぁ、獣医さんが居てくれて」
「・・・・・・・・・」


段差に躓いて派手に転けた牧野は、獣医師の診察を受けて軽い捻挫と診断され、足首に湿布して包帯を巻かれた。
「念の為、人間用の整形外科にも行ってくださいね」って付け加えられたけど。
牧野の前の患者が風邪気味の馬で、次の患者がお腹を壊した1歳のメス牛だったけど。


そして診察後は俺がおんぶして医務室からコテージへと向かっていた。
背中がすごく熱い。それに支えなきゃいけないから牧野のお尻近くに回した手が・・・・・・


「あっ!花沢類、何か居るよ?」
「うわっ!なっ、なに?」

「・・・どうしてそんな大声なの?」
「・・・いや、何でもない。で、なんだって?」

「ほら、コテージのドアの前・・・なんだろ?」



牧野が俺の背中から声を出して、言われたドアの前を見たら・・・黄色いものが居た。




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Comments 4

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2019/08/21 (Wed) 01:48 | EDIT | REPLY |   
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2019/08/21 (Wed) 07:19 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ビオラ様、こんにちは。

あっはは!そうそう、穿いてますよ(笑)
どうなっていたかは・・・ご想像ですけどね!
きっとSexyだったんですよ・・・チラッと見える方がそうだって言うじゃないですか。

・・・随分見せてるようですけど(笑)

馬と牛に挟まれて、名前を呼ばれるつくしちゃん♡
まぁ、人間も動物ですからヨシとしましょう~!

2019/08/21 (Wed) 13:54 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

シナモン様、こんにちは!

えーーー?!もう登場してますよ(笑)
気が付かなかったかな?雀に混じってたでしょ?(笑)

うん、凪ちゃんでも可愛いですけどね💦ここは花沢城じゃ無いんで(笑)


類君、英世君2枚持って買い物に行ったんでしょうか?
ある意味凄い事ですよね!
色々考えたんですよ。「暴れん坊」「天下一品」「乱暴者」・・・。

どうしても類君の「問題児」より勝つものがなくて(笑)


そうそう、いい感じで触れてるんですけどね!
これで東京に帰っても加代さんとお母さんに呆れられる事が決定!

「やっぱり男じゃ無いわね、類・・・」
「こうなったら無人島でしょうか?奥様」

2019/08/21 (Wed) 14:09 | EDIT | REPLY |   

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