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plumeria

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ドアを閉めるなり俺は牧野にキスをした。
何度もその唇を重ねては離して、もう牧野の身体が折れるんじゃないかってくらい強く抱き締めた。


「んっ・・・ちょ・・・ちょっと西門さん!ここ玄関だからっ・・・」

「だから何だよ・・・どこだってかまわねぇよ。ずっと会えなかったんだからおとなしく抱かれてろ!」

ここが玄関だろうがキッチンだろうが・・・たとえ外だってかまわねぇよ!
今はただ、牧野が欲しかった。

牧野を抱きかかえてベッドに向かった。こいつは急に起きた出来事についていけないのか
びっくりした顔のまま俺の首に両腕を回してしがみついた。
ベッドサイドに座らせたと同時に牧野の顔を押さえ込んだ・・・赤くなる暇も与えない。

すぐに俺の方に引き寄せてまた深くキスをする・・・牧野がだんだん自分からも反応してくる。
少しずつこんな事が女らしくなってきたんだと思うと嬉しかった・・・こいつが自分から伸ばしてくるその手が
俺の背中にまわってシャツを握りしめる・・・お互いの間を邪魔するものはあっという間に取り去った。


「牧野・・・今日は帰らないからな。・・・朝までこうしてようぜ」

牧野の返事なんか聞いちゃいない。

牧野の耳元にキスしながら俺の手は牧野の身体の上を何度も滑っていく・・・柔らかな頂にこの手が触れる度に
ビクッとさせながらも俺の腕を強く掴んで離さない。
少し声が甘くなってまるで猫の鳴き声のように煽ってくる・・・俺は舌で牧野の身体を愛しながらも眼ではその
快感に歪んでいく牧野を見ていた。

何だろう・・・どこからこんな女の部分が出てくるのかわからないくらい昼間の牧野とは違う・・・。


突然、牧野の影にあきらの姿を思い出した・・・!
牧野を疑った訳じゃない・・・牧野の身体は俺以外知らない。
こいつがあきらに抱かれたなんて事はない・・・そんな牧野の反応だったから。

そうじゃなくて、もしもこんな牧野をあきらに奪われるようなことがあったら・・・そう思った瞬間
俺の中の嫉妬に似た感情がそのまま牧野に向かった・・・!
アパートだから気にするんだろう牧野は声を出来るだけ出さないように我慢しながら、それでも時々
悲鳴のような声になる。そしてすぐに側にある枕に顔を押しつけて声を殺しながら身体をくねらせた。

「はあっ・・・待って、西門さん・・・いやぁっ!・・・あぁっ!」
「何で?・・・お前は素直に感じてたらいいんだって!・・・悪ぃが止められないって・・・!」

あまりに急に俺が求めるから牧野はついてくるだけで必死だったんだろう・・・
息が荒くなっていて、もう俺の腕を掴む力もないようだったが、手加減なんて出来なかった。
牧野の中を激しく突き動いて、その身体が大きく揺れる度に逃げてしまわないように抱き締めた。


「・・・・・・!!はぁッ!もう・・・ダメだって!」

その言葉でハッとした俺はそれまでの動きを緩やかなものに変えた・・・。
少しだけ流している涙を舌で掬い取ってやると、また俺の首に腕を回した・・・。


「ごめん・・・余裕がなかった。無理させちまったな・・・」

「・・・ホントだよ・・・もうそんなにしたら私が壊れちゃうよ・・・」


それでもまだこいつの中から出て行けない・・・息が整うまで牧野の上に覆い被さったままで眼を閉じていた。
牧野はほんの少しだけ眼を開けて・・・俺の首にキスをした。
ふん・・・ちょっとこんな事に慣れたからってこの俺にそんな事してたらどうなるかわかんねぇのに・・・

牧野はそのまま俺の横で眠りについたようだった。すうっ・・・と寝息が聞こえる・・・。
やっと落ち着いた俺も牧野から離れてその隣で倒れ込んだ。


「やっぱ情けねぇな・・・どんだけ焦ってんだ?俺・・・」


そう思いながら牧野の寝顔を見ていた。首筋に少しだけつけてしまった赤い痕・・・
これも多分怒られるんだろうな・・・。

そして耳元に軽くキスをしたら、くすぐったそうに顔を反らした・・・俺に背中を向けるようにして寝返りをうつ。
髪を掬い上げても牧野は疲れ切って眼を開けなかった。

その耳にはまだピアスホールはない・・・いつになったら開ける気だ?
それとも、あのピアスはもう出番がないのか・・・。

テレビの方に眼を向けたら確かにそこに俺の写真が飾られていて、すぐ側に微かに光るピアスがある。

高校の時の写真だったな・・・もう10年近く前のものだ。
司の時・・・同時に俺もお前の中にはいたって事か?



パラパラと雨の音がし始めた・・・

「いつもここに来たら雨だな・・・。雨の日っていつもお前といるかもしれねぇな・・・」

寝てる牧野には聞こえないくらいの小さな声で呟いた。


この時、牧野の部屋にあの招待状があるって気付いていたらこいつを傷つけなくてすんだのに・・・
牧野が京都に呼ばれているなんて俺は思いもしなかった。

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Comments 4

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2017/05/29 (Mon) 00:00 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

さとぴょん様、今晩は!

いや、なんて例えなんでしょうね!怖いわっ!

家元夫人をすごく意地悪な設定にしたんでどんどん話しが
怖くなっていきました・・・!
もうすぐ罠も仕掛け終わり・・・。ラストはど根性のつくしを
持っていきたいですねっ!
あれ?総二郎は?総二郎のいいところはっ?ってならないように
これから総二郎も頑張りますから!(ホントかな)

暗いお話しを明るく読んでくださってありがとうございます!

2017/05/29 (Mon) 00:20 | EDIT | REPLY |   
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2017/05/29 (Mon) 08:58 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

花さん、おはようございます‼

ロコツな表現やめてくださいよ!
いや、書いたんだけどね🎵

ソフトに仕上げてみました。(;゚∇゚)

ドン底まで突き落としてから救い上げてあげる。
私の愛情表現ですよ。
つくしちゃんにも一度は落ちてもらって、総二郎が救い上げるんですよ!

ホントか?クレーム満載のお話になりました!
みんな、頑張れっ!

お前が頑張れって?ごめんなさいー!

今日もありがとうございました🎵


2017/05/29 (Mon) 09:29 | EDIT | REPLY |   

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