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どうしてひとつしかお布団が敷かれてないのやら・・・って、並べられた枕を見て何故か真っ赤になった。
いや、赤くもなるわよ!如何にも「さぁ、どうぞ!」的に並べられても、こっちはそんな・・・そんな関係じゃないんだから!
彼はご主人様、私は使用人・・・そう見えないかもしれないけど本当はそうなんだもん。

私の後ろにいる彼の顔も見ることが出来ずに、呆然とそのお布団を見ていたら花沢類の方が押し入れに向かってそこを開けた。


「・・・もうひと組敷けばいいんで・・・・・・あれ?」
「どうしたの?」

「・・・布団がない」
「はっ?!」

「やたら枕があるけど布団がない・・・どうしてだろ?」
「枕はあるの?」


花沢類が開けた押し入れを見ると・・・確かに枕が10個ぐらいある。でもお布団はない・・・そして座布団ならある。
何でこんな事になってるのかと、彼が本館に電話しようとしたら・・・またこの部屋には内線がない!

そんな馬鹿な・・・!


どうしようかと悩んでたけど、その枕を見ていたら・・・つい、遊んでみたくなった。
花沢類は絶対にやった事がないはず。これなら私が勝つかもしれない(今まで対決なんてした事ないけど)。
私が枕をひとつ持ってニヤリと笑うと花沢類はキョトンとしていた。


「枕投げ、しない?」
「枕投げ?何それ」

「枕を投げてね、当たったら負けなの」
「どこが面白いの?あんた、何歳?」

「ふふふふ・・・以外と燃えるのよ?実はね、本格的なルールだってあるんだから!」
「・・・スポーツなの?」

「そうよ!枕投げはスポーツなのよ!」


そう!実は枕投げには競技ルールが定められているの。
ホントの人数は選手5人とサポート3人の8人体制。大将1人、リベロ1人、攻撃3人、外部サポート3人。大将が敵にヒットされるとセットが終了。
リベロは掛け布団を持って自陣の1番前で盾となる役割、残りの3人は自由に攻撃、サポートは競技エリアの周りに配置されてエリアから出た枕を自陣に戻す!当然ユニフォームは浴衣で裸足、今の私達の格好なのよ!


「・・・馬鹿じゃないの?俺達2人なのに?」
「だから全部自分でやるのよ!同時攻撃は無しね?合図と同時に私が枕を投げたら花沢類は掛け布団を盾にしてガードするの。それまでに手に持っちゃダメよ?それで避けられなくて当たったら負けね」

「無理があるでしょ?だって掛け布団もひとつなのに」
「そっか・・・よし!じゃあ座布団で防御よ!その代わり足に当たったのはOKね!」

「そこまでしてやりたいの?俺は大人しくしたいんだけど・・・」
「何言ってるのよ!温泉に来たら卓球か枕投げでしょ!サポート選手がいないから枕は1人5個!いいわね?」




********************




どうしてこうなったんだ?
気が付いたら部屋の真ん中の布団が丸められて境界線が作られている。
そしてお互いの陣地(?)には枕が5個ほど転がっていて、目の前には座布団が置かれている。どうやらこれが「牧野式枕投げ大会の特別ルール」・・・らしい。


「ホントのルールはお布団に寝てる状態から起き上がって枕を投げるんだけど、お布団がないから枕を真ん中に置いて、それを取りに行く所からスタートね!」

「・・・ねぇ、ホントにやるの?」

「当たり前よ!ビビってんのね?花沢類!」


ビビってるんじゃなくてさ・・・これ、大学生の男女がやることなの?いや、他に何やるのって言われたら答えられないんだけど。
それでも星を見ながら語り合う方がまだロマンティックじゃないの?

枕投げ・・・夢にも思わなかったんだけど。

顔をあげたら既に勝ち誇ったような牧野・・・浴衣の袖をまくってヤル気満々。


はぁ・・・・・・。


「じゃあ、行くわよ!じゃんけん・・・」って言う掛け声で始まった枕投げ。
勝ったのは俺だったから枕を取って投げようとする間に牧野が座布団を手に持って防御!俺は仕方なくその座布団目掛けて枕を投げた。ホントは座布団構える前に投げるんだろうけど、そこは何となく手加減?

そうしたら今度は牧野が座布団を放り投げて枕を拾い、俺はその間に座布団を持って防御・・・って、これの何処が面白いの?
よく判らないうちに試合(?)は進み、だんだんエスカレートしてきた。


「それー!!・・・避けたな、花沢類!」
「当たり前でしょ、こんなの簡単だよ!それっ!」

「手加減無用!本気で投げなさいよ!ほいっ!」
「本気出したら不味いだろ、いくら枕でも痛いって!そりゃ!」


「まだまだぁ!!」
「・・・うわっ、あんた、意外と腕の力あるじゃん!」


「これでどうだーーっ!!」
「そんなんで当たるもんか!とぅっ!!」



「当たれぇーーーっ!!」
「馬鹿言ってんじゃ・・・」ボスッ!!



・・・座布団を取り損ねて牧野の投げた枕が俺の顔面直撃で試合終了・・・。




「大丈夫?花沢類・・・鼻が高いって不便だねぇ・・・」
「いや、普通なら当たらないから・・・(枕投げしないし)」

「ごめんね、至近距離で全力投球しちゃって」
「・・・・・・うん(凄く怖かったけど)」


顔面直撃したついでに後ろの柱に体当たりして頭も打ち、軽く目眩を起こしてダウン・・・牧野が座布団を並べて即席の布団を作ってくれて、そこに寝かされていた。
頭にはおしぼり・・・今日一日の疲れがドッと出た感じがする。


まさか九州まで来て地獄に行き、枕に負けて座布団の布団で寝るとは思わなかった。
「お布団半分こ」なんて可愛いこと言うなぁ、って思ったら・・・敷き布団が牧野で掛け布団が俺。牧野は敷き布団の上に寝て、お腹に未使用のバスタオル掛けてスゥスゥ寝ていた。


何かが違う気がする・・・・・・。




**********************




朝・・・夏なのに少しひんやりした空気の中で目を覚ました。
少しだけ顔を動かして隣を見たら、花沢類が蓑虫になって寝ていた。しかもぐしゃぐしゃに乱れた座布団の中で・・・。

身体を起こして部屋を見たら、枕があちこちにあって座布団も数枚転がってる。

あぁ、そう言えば枕投げしたんだっけ?
あんまりにも恥ずかしかったから、少し空気を変えたくて遊んだらマジになって・・・そして彼の顔面に枕が命中したんだった。


「・・・・・・・・・」


花沢類・・・今日もよく寝てる。
スゥスゥ寝息が聞こえるから、四つん這いになって彼の側まで行ってみた。
そして真横まで行ったらいつもの朝みたいに顔を覗き込んだ・・・・・・くすっ、天使みたいな寝顔しちゃって。

こんなに鼻が高いから、本当に痛かったかもね。ごめんね・・・花沢類。


1度起き上がって部屋の方を見たけど当然誰も居ない。
窓だって障子が閉まってるから何処からも見えない・・・ここには今、私と彼氏か居ない。

それならって・・・息を止めて花沢類に近づいて、柔らかい髪の毛に・・・チュ♡ってした!


「・・・・・・・・・ぅん・・・」
「・・・・・・!!!!!!」


ヤバいっ・・・目を覚ますかも?!
急いで四つん這いのまま後ろに下がり、息を止めて足音を忍ばせ、大急ぎで洗面所に駆け込んだ!





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2019/09/05 (Thu) 07:02 | EDIT | REPLY |   
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2019/09/05 (Thu) 10:53 | EDIT | REPLY |   
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2019/09/05 (Thu) 11:59 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ビオラ様、こんばんは。

あっはは!ね?予想外だったでしょう?(笑)
いやいや、類君に枕投げをさせたのは私ぐらい?って思うんですがどうかしら?(笑)

枕投げって、実際はした事ないんですよね。
そんな事よりも男子とどうやって同じ部屋で遊ぶか(そっち関係じゃないですよ?本当に遊ぶんです)を考えて、先生の目を盗んで男子がやってくるのが面白かったなぁって覚えてます。
それで廊下に全員座らされたとかね💦

高校は進学校の女子校だったので就寝時間は守ります、的でしたね(笑)←私は脱走組み。


いつになったらこの先に行けるのでしょう?その前に終わったりして💦

2019/09/05 (Thu) 18:23 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

アズキ様、こんばんは。

初めまして。ご訪問&コメントありがとうございます。

そうですねぇ💦色んな色が出てきましたからね~。
もうそろそろラストですのでね♡最後はやっぱり○○色でしょう♡


えーと、ブログ村の件ですが・・・。

実は始めた頃、あまりにも知識のないままブログを起ち上げたので「応援ポチ」と言うものを考えていなかったのです。
ブログ村にもランキング参加してはいますが、良く判らないままだったんですね。
その頃は今みたいに先輩方と知り合いじゃなかったから本当に無知で、後で色々知ったんです。

それに「応援ポチ」お願いしますって言うのが凄く恥ずかしくて💦ホントに駄文ですからね~💦
そういう事情から、今更応援ポチのリンクを付けるのも・・・と思って現在に至る、と言う訳です。


ですから初めてこのご質問をいただき、逆に驚いております。

因みにですがお友達のリンクの下にブログ村のバナーがあります。
そこをポチッとすると、実はインポイントに繋がるんです・・・これを他の作家様は記事の下に付けていらっしゃるのですよね。

そのような作業をしていただくのは心苦しいのですが、応援したいと言って下さったお気持ちは本当に嬉しいです。
有り難う御座います。

応援ポチ・・・う~ん、どうしようかな(笑)

私はアウトポイントで皆様のご訪問を確認出来るので、本当にそれだけで幸せです。
これからもどうぞ宜しくお願い致します♡



2019/09/05 (Thu) 18:43 | EDIT | REPLY |   
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2019/09/05 (Thu) 20:09 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

アズキ様、こんばんは。

おおっ!それは💦お手数お掛け致しました。

恥ずかしながら・・・付けてみますね(笑)
ははは、2年半も経ってからですが・・・。

どうぞこれからも宜しくお願い致します♡

2019/09/05 (Thu) 22:11 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

シナモン様、こんばんは!

あっはは!怒った怒った!!怒られると思った(笑)

でもどうしても枕投げ書きたかったんだもん。
この話で1番書きたかったんだもん!

どう?また歴史に名を残した感じ?
類君に枕投げをさせたのは私ぐらいじゃないかしら♡


朝のパターン?いきなり?

朝から○○でくくる・・・吊す・・・怖い怖い💦オカルトやないですか!!

明日も爽やかにお話しは進みます♡
もう少し待ってね!

2019/09/05 (Thu) 22:32 | EDIT | REPLY |   

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