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パーティー会場に戻ったらもう母さんもあきらも居なかった。
それならって事で俺達も会場を抜け出し、屋敷に帰ることにした。来た時とは違って俺達の手は握られ、牧野は頬を赤く染めて俺の真横を歩いてる。


何だろう・・・この感じ。
すごくホッとして、すごく温かくて、この手の中に大きな幸せ握ってるみたい。
それは牧野も同じなのかも・・・ドレスも髪もぴょんぴょん跳ねて、まるで音符みたいに弾んでた。

車に乗り込んだら今度は俺達に隙間なんてなくて、牧野が照れるから運転手に見えないように何度もキスしてた。




何故か屋敷に帰っても誰の出迎えも無い・・・でも、むしろその方がラッキーとばかりに牧野を抱きかかえるようにして自分の部屋に戻った。

2人で部屋に戻ったら、そこでもドアに凭れ掛かるようにしてキス。
唇を離したら少しだけ見つめ合う・・・その時の潤んだ瞳の牧野が可愛くて我慢出来なくて、フワッと抱き上げたらそのままベッドに運んだ。


「うわっ!はっ、花沢類・・・?!」
「くすっ、ダメ・・・今日はここから出さない」

「で、でも・・・」
「見付かったらって考えてる?それなら言っただろ?もう使用人から外れればいいんだって・・・」

「・・・うん・・・」


真っ白なシーツの上に牧野のドレスが広がる・・・そしては恥ずかしそうに両手で顔を隠すから、それを優しく退かして彼女の上に覆い被さった。

俺もホントはどうしていいのか判んない・・・でも身体の方が自然と牧野を抱き締めて焦っていた。
きっと器用にリードなんて出来ないし、もしかしたら我儘になってしまうかも・・・そう思ったけど気持ちに任せて牧野の首筋に顔を埋めた。


「・・・あ、ネックレスが邪魔・・・」
「・・・くすっ、ほんと・・・外してくれる?花沢類・・・イヤリングも髪飾りも・・・」

「って事はさ・・・お風呂に入ろうか?」
「えっ!い、今から?」

「うん、行こ!」
「ひゃあぁ・・・!」


1度はベッドに沈めた身体をもう1度抱きかかえてバスルームに急いだ。

ドレッシングルームで牧野のドレスを床に落とし、俺のタキシードもそこで脱ぎ捨て、お互いに相手の服を脱がしながら笑ってた。
流石に下着になったら恥ずかしがって「先に入ってて・・・」って言うから仕方なく1人で入り、バスタブの中で待ってたら足音を忍ばせてやってくる。
それが可愛くて振り向いたら、身体を手で隠した牧野が「エッチ!」って叫んだ。


「・・・どこがエッチなの。彼氏でしょ?」
「だって、そうなったばっかりだもん!ま、前向いてて!」

「・・・どうせ横に来るのに」
「いいから!じゃないとお風呂に入れないんだもん!」


仕方なく顔を背けたら軽く身体を流す水の音がして、そのうち牧野の細い脚がチラッと見えた。
また見てたら怒られるから視線を外したら、湯が揺れて入って来たことが伝わり俺の心臓がバクバク・・・そしてピタッとくっついてきた腕に驚いて横を見たら、照れ臭そうな牧野がニコッと笑ってそこに居た。

さっきまで結ってた髪を纏めてて、化粧だってそのまま・・・キラキラしたファンデーションを使ったのか、デコルテラインの肌が光ってた。

「可愛い・・・牧野、真っ赤」
「えっ!は、花沢類だってそうじゃん!・・・私だけじゃないもん」

「そお?でもそうかも・・・凄く嬉しいから」
「・・・・・・もうっ!」

「ね、キスしていい?」
「え?また?」

「ん、何度でも・・・」




*************************




彼氏なんて出来たこともないのに、急に現れた王子様が花沢類・・・そんな事があってもいいんだろうかって凄く悩む・・・。

でも好きだって自覚したらもう止められない。
バイトも大学も今は何も考えられない。

花沢類に抱きかかえられてベッドに降ろされた瞬間、凄く怖かったけど・・・でも凄く嬉しかった。


それなのに急に今度はお風呂?
その突然の行動に驚いたけど、バサッとタキシードを脱ぎ捨てた彼を見たら心臓が五月蠅くて他の音なんて消えてしまった。

初めて見る訳じゃないのにどうしてこんなにドキドキするの?
朝起こす時だって、大分でもハワイでも見たじゃない?それなのに・・・ってモジモジしてたら彼の手が私の背中に回った。


「・・・花沢類、何してるの?」
「くすっ、ちょっとね・・・これ、してみたかったんだよね・・・」

「は?あっ・・・やだ、もう!」

花沢類が私のドレスのファスナーを降ろして喜んでるから、私も慣れない手つきで彼のシャツのボタンを外した。
「上手くいかない・・・」って声が出ると「俺も・・・引っ掛かった?」なんて言うから慌ててドレスの後ろを確かめた!


そんなまるで子供みたいな私たち・・・それでも服を床に落としたら、その場の空気は一気に「オトナ」になった。


「花沢類、さ、先に入ってて!」
「え?どうして?」

「いいから!あの・・・ここから先は1人でいいから」
「・・・・・・ちぇ」


そこまで拗ねなくてもいいでしょうに・・・女友達の前でもそんなに外したこともないブラなのに、急にあなたの前で取れないわよ!

ドレス用のブラだから飾りも何もないシームレスの超薄め。
小さなホックを自分でプチンと外して鏡で見たら、もの凄く残念な胸が現れた。花沢類・・・多分判ってるだろけど、真実を確認したら驚くんじゃないのかしら。
絶対に今時の中学生や高校生の方が発育がいい・・・自分でもガッカリだったけど、流石に誤魔化しようがない。

こんな貧弱でごめんね、なんて心の中で謝りながらバスルームに入った。


その後、何とか入ったバスタブ・・・離れてる方が恥ずかしいから急いで彼の真横に行って腕をくっつけた。
「可愛い」なんて言われて調子に乗って笑顔なんて作って、そのまま花沢類に唇を塞がれた。


そんな事したら身体の何処かが熱くなって疼いてくる。
胸を隠していた手が緩んで、逆に彼の腕を掴んだりして・・・そのうち身体を包む込むように抱き締められて、彼の脚の上に乗っけられた!

「ひゃあぁっ・・・!」
「だめ、降ろさない」

「あっ、だって・・・やっ、あの・・・」
「・・・仕方ないじゃん、男だもん」

「・・・そんな、だって・・・!あんっ・・・」
「そうやって煽るのやめな?我慢出来なくなるから」


そうは言うけどこのハジメテの感触・・・それもだけど私も花沢類の身体に座ってるから彼の目の前に胸が・・・!隠したいけど隠せないし、どうしていいのか判らないから彼にしがみついて首を絞めた!
「苦しい、牧野!」って言ってるけど、緩めたら見られちゃう・・・!

だから必死に彼を抱き締めてたら、花沢類の腕も私の身体を思いっきり抱き締めてた。
今度苦しくなったのは私・・・「苦しいよ、花沢類!」って言ったらクスクス笑って力を緩めてくれた。


「はぁっ・・・苦しかった!」
「だってあんたが俺の首を絞めたからだよ。そこまで恥ずかしがらなくてもいいのに」

「・・・だって、こんなの初めてだし、わ、私・・・胸ないし」
「そんなの知ってるよ。バイト始めた時に制服のままだったけど全身ずぶ濡れになったじゃん」

「・・・あれ?見えたの?」
「見えないけど判るでしょ?でも、それで好きとかキライとかならないし・・・」


何度目かなんて忘れちゃうほど塞がれた唇・・・それは凄く甘かった。
唇から離れたら首筋に、鎖骨に・・・そして身体を引き上げられたら花沢類が私の胸を口に含んだ。その舌先の感触・・・勿論こんなのも初めてだからビクビクして無意識に身体が逃げようとする、それを彼は許してくれなかった。


判ってたはずの大きな手・・・こんなに力強いなんて思わなかった。
何度か抱きかかえられた事はあるけどその時と違う指先・・・それが触れてる所が火傷しそうなぐらい熱く感じた。


「あぁっ・・・ダメ・・・あっあ・・・やぁっ!」
「・・・逃げないで・・・あんたも俺を抱き締めて?」

「は・・・なざわ・・・類がそんな事してたら・・・出来ないっ!」
「くすっ、そんなに感じてるの?じゃ・・・洗ってから部屋に戻る?」

「・・・・・・うん」


洗いっこしようなんて恐ろしい事言うけど、そんな事が出来るわけもない。
だから先に彼にシャワーしてもらって、私はその間五月蠅すぎる胸を抱えてバスタブで死にそうだった。


「早く来てね」って背中にキスされて彼が出ていった後・・・既にバスタブの中で腰が抜けてた。


何とかシャワーを済ませてバスルームから出て、濡れた髪の毛をタオルで拭いて鏡を見る・・・凄く不安そうな私の顔。
これから何が起きるのか、判ってるようで判って無い。


でも、この時を待ってた自分も居る。
全部花沢類に任せよう・・・何度も鏡の中の自分に「頑張れ!」って声をかけて、震える指先を頬に押さえつけてた。



部屋に戻ったらバスローブ姿の花沢類がグラスを並べて待っててくれた。
「おいで・・・」って手招きされて側まで行ったら「甘いから飲めるよ」・・・そう言って手に持たせてくれたのはシャンパンが入ったグラス。それをひと口飲んだら、確かに甘くて美味しかった。

「美味しい・・・」
「でしょ?リラックス出来るよ」

「・・・あっ、そんな事言うと緊張しちゃう・・・」
「あはっ、そお?じゃもっと緊張させてあげる・・・」


何度も見慣れてる花沢類のバスローブ姿なのに今日は全然意味が違う。
それに薄茶の瞳が今日は凄く妖しい色・・・その瞳を細めて私を見るから、身体中がカァッと熱くなった。

そのまま引き寄せられて強く抱き締められ、彼のフワフワのバスローブの中に顔を埋めた。


いつの間にか彼の背中に回った手・・・私も花沢類をありったけの力で抱き締めた。





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Comments 4

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2019/09/25 (Wed) 01:23 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

シナモン様、おはようございます。

忙しいのですね~💦
私の方は気にしなくていいのでお身体に気を付けて下さいね。

ははっ!お話しの方は糖度も上げましたのでやっとです。
もうすぐラスト、「雪の結晶」同様、ここで?!みたいなぶっ込みですが(笑)
まぁ、これもお約束ですので頑張りました。

ふふふ、1回でごめんなさいね~。

2019/09/25 (Wed) 07:39 | EDIT | REPLY |   
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2019/09/25 (Wed) 07:46 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ビオラ様、おはようございます❤

うふふ~!スイッチ入っちゃいましたね~!暴走類君になってしまいました💦
でもまだ可愛い感じでしょ?(笑)

確かに今までずっと一緒だったのでそこまで違和感無かったのかも?(笑)
素肌に触れあう時も意外と多い二人だったのでね~。

コソコソ帰る類ママとあきら君を裏で想像していただけると嬉しいですね❤

さて、まずはグン!と雰囲気を持っていったので・・・ここらでイチャつきましょうかね(笑)
可愛い感じに仕上げてるつもり・・・?

ニヤニヤしていただけたら嬉しいです(ははは!)

2019/09/25 (Wed) 09:26 | EDIT | REPLY |   

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