いろはにほへと恋せよ乙女・51
出てきたのはどう見てもフランス料理・・・。
だけど私はまだ西門さんに和食のマナーしか聞いてないし、リストランテに行った時はそこまでマナーなんて言われなかったし。
だから綺麗に出てきたお料理を見て固まってしまった。
「・・・・・・・・・」
「どうしたの?フレンチ、ダメだった?ここは気楽に食べても大丈夫だけど」
「で、でもコースですよね?私、基本的なことは知ってるんですけど、食べた事なくて・・・おかしな事したら西門さんに怒られますし・・・」
「は?総二郎に言わなきゃいいんだけど・・・じゃ、俺が教えようか?」
「えっ!いいんですか?!」
「いいよ。でもその前に言っておくけど楽しく食べよう?それにばっかり気を遣うと美味しくないから。今日は相手が俺なんだし、気にしなくていいからさ」
「・・・はい!」
なんっっっっって優しいのかしらっ!
西門さんなんて自分の家なのに、私の箸の持ち方1つにめっちゃ怒鳴ったのに!
あの日は美味しかったはずの味も何も思えてない・・・だから美作さんの言葉はホントに嬉しかった。
でも、始まってみればややこしすぎてさっぱり・・・しかも色んな事があったから凄く眠い・・・。
「食事中にカトラリーを置く時には英国式、米国式、フランス式ってあるから、その国に合わせるんだよ」
「は?」
「日本は基本フランス式ね。置く時に中央でクロスさせてナイフをフォークの下にするのが英国式。君を傷付けませんって意味だからね。で、フランス式がハの字、米国式はハの字で左側を少し下げる」
「・・・はぁ」
「食事が終わった時、英国式は縦に真っ直ぐ、フランス式は右の斜め4時の針位置。米国式は右の横向きで3時の針位置」
「・・・・・・はぁ」
「基本音は立てずにカトラリーは外から。持ち手のあるスープカップ以外皿は持ち上げちゃダメ。皿の上の料理は左端から食べる・・・こんな感じかな?」
「・・・・・・・・・はぁ」
その後も・・・
「スープは『飲む』ではなく『食べる』というのが正式で、食べ方はスープを手前から奥にすくうのが英国式で、奥から手前にすくうのがフランス式。この時左手はひざに置くのが英国式でテーブルの上に出すのがフランス式だから」
「パン屑が落ちても自分で寄せ集めてちゃダメだよ。店に任せて」
「魚介類のメインディッシュでフィンガーボウルを出された場合、指を入れるのは第一関節までね」
「サラダが一緒に出された場合は、大きめの葉物ナイフで切り分けて。ナイフとフォークを使って葉物を折りたたんでからフォークに刺して食べるとスマートだよ」
「珈琲を飲むときにカップに左手を添えるのはマナー違反。『このコーヒーは冷めている』って言うサインになるからね」
・・・再びのちんぷんかんぷん。
ディナーも終わって珈琲タイムになったらやっとホッとした。
西門さんのマナー講座ほどショックじゃなかったけど、それでも食べた気は半分・・・私には庶民食しか無理だとつくづく感じた。
しかも、何度も出そうになる欠伸を抑えるのにも必死で、その度にバレないように色んなところをつねったり叩いたり。美作さんに見られてないかと何度もチラチラ見たけど気付かれてはいなかった。
「・・・はぁ」
「くすっ、気にしなくていいよ。本当に必要になったら覚えるって」
「よく覚えますよね~!って言うか、食べた気がしないんじゃないですか?」
「あははっ!そうだね・・・でも、これが俺達の世界だって言われて叩き込まれたからね。そう言うの、総二郎の家が1番厳しかったから」
「西門さんが?」
「あぁ。あそこは独特な世界だからね。あんな家に居たくない、息が詰まるって子供の時からよく逃げ出してたよ。でも逃げ出しても連れ戻される・・・うちにも理由なく入り浸ってたよ、小学部の時とかね・・・」
だから子供の時に会った西門さんはあんなに刺々しかったの?
花を蹴り散らかしたり小石を蹴り飛ばしたり・・・。
話した言葉は忘れたけど荒々しいなって思った。
そうだったんだ・・・私とは違う苦労があったんだね。
「だからああやって遊んでる風に見えるけど、本当は誰のことも干渉したくないんだ。自分が縛られてたからね。それなのに君の事は構うんだなって思うと可笑しくて」
「えっ?!構ってって・・・そんな事ないですよ!」
「ねぇ、どうして総二郎の秘書になったの?あいつ、教えてくれないんだけど」
「えーと・・・それはですね」
「うんうん、今度は酒に入ろうか?」
**********************
本邸を出たのは堤に捕まってから2時間も経ってから。
まだ牧野はここに戻って来てないし、あきらからも連絡は無い・・・ってか、スマホが繋がらない!
「くそっ!またあきらのヤツ、あの店を使ったな・・・?」
急いで車を向けたのは新宿で、いつも停めてる駐車場に入ってあいつの行きつけの店に向かった。
そこは電波干渉によりスマホが圏外になる隠れ家・・・あきらは誰にも邪魔されたくない時にその店を使うってのは昔からだった。
案の定店に入って店長に聞けば「奥の席に・・・」、ムカついて足を速めれば、その場所からは楽しそうな笑い声が聞こえた。
・・・って、まさか飲んだのか?!
「・・・ホントに?よくそれで家元に何も言われなかったな!」
「あっはは!な・い・しょ・・・内緒なんです~」
「志乃さんが味方なの?」
「そうそう!志乃さんにはバレてます。私ね、総檜風呂って初めて入ったんです~!」
「おぉ、風呂まで!もう家族じゃん!」
・・・・・・・・・なんの話をしてるんだ?
その席に近づいた時に聞こえて来たのはやっぱり酒が入ってるような牧野の声・・・そして総檜風呂?家族?
「やだぁ!西門さんの家族になんてなりたくないですよ~!」
「なんで?総二郎といい感じじゃん?あいつがあれだけ素を出せる女の子は今まで居なかったぞ?」
「だってぇ~、人に断りもなくいきなり抱き締めてキスしたんですよぉ?しかも濃厚♥で長いヤツ♡」
「えっ!つくしちゃんにいきなり?!」
「そうなんです~、それで家族?あっはは!無理無理っ!!」
・・・あいつ、あきらに何話してんだーーっ!!💢
しかも家族は無理って何だ?・・・馬鹿野郎!💢こっちだって家族にしてやる気はねぇってのっ!
腹が立ってその席に踏み込んで、牧野の後ろから思いっきり怒鳴り付けてやった!
「おいっ!!そこで何の話をしてるんだ!」
「あれ?総二郎、やっぱり判ったのか?流石だなぁ~」
「・・・あれぇ?西門さん?」
西門さん?なんてキョトンとした顔の牧野は既に顔が真っ赤!
よく見たらテーブルにはカクテルが置かれてるし、しかも牧野のはカルーアミルク?
こいつは女が好むカクテルだけど悪酔いするやつだろう?!💢💢一体どのくらい飲ませたんだ?!
「こいつは酒に弱いんだから飲ませちゃダメなんだって!どのぐらい飲んだんだよ!」
「え?だって飲めるって言うからさ。そうだなぁ~、もう4杯目ぐらい?でもカルーアそのものは25度のヤツを使ったから・・・ちょっと高かったかな?」
「高いだろうが!また急性アルコール中毒になったらどーすんだよ!」
「はははっ!ヴァンキッシュに不幸があったんだって?面白いなぁ、総二郎~!」
「笑い事かっ!俺の愛車は今頃イギリスで塗装中だよっ!」
「い~いなぁ~・・・私もイギリス行ってみたぁ~い・・・・・・」
「お前は酔っ払うなっ!💢・・・って、おい、牧野?!」
牧野は俺の腕にコテンと頭をくっつけてすぅ~っと眠ってしまった。
真っ赤なほっぺたして口なんて半開きで、マジ色気なんて何処にもない・・・でも、美作で落ち込んでたのがここまで浮上したのなら良かったって事か?
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・すぅ・・・」
こりゃ暫く起きねぇなと思ったから、起こさないように俺も隣に座って牧野に片方の肩を貸してやった。
ついでに羽織ってた上着までこいつに掛けてやり、それをあきらがニヤニヤして見てるから何も言われてねぇのに「うるせぇよ!」、なんて悪態ついて。
「あきら、そう言えば何したんだ?こいつが美作の手伝いって」
「あぁ、あの手土産の残った羊羹を見て泣きそうだったからうちの営業部で茶会したんだ。亭主、俺ね!」
「は?お前が茶を点てたのか?何年ぶりだよ・・・くくっ、見たかったわ」
「それでつくしちゃんが準備して羊羹配ってさ。その休憩が良かったのか営業部の連中に良いアイディアが浮かんだらしくてみんなで盛り上がったんだ。それを見て役に立ったのなら良かったって言ってたけど、まだ落ち込んでたからここに連れて来たってわけ」
「・・・あんな失敗、気にしなくても良かったのに」
「・・・・・・可愛いよな、こう言うタイプ」
「・・・・・・・・・」
年上好きで、しかも人妻しか狙わねぇお前が言うのか?
そう言おうとした時に牧野に掛けてた上着が落ちそうになって、慌ててそいつを直してたらあきらが「プッ!」と噴き出した。
「何だよ・・・」
「いや、つくしちゃんの変わりように驚いただけだ」
「変わりよう?」
「多分、俺と居た時から眠かったんだろうけど必死で我慢してたと思う。何度も瞬きして顔もパンパン叩くから分かり易いんだよな。でも総二郎が来たらこれだろ?・・・・・・安心したんじゃないのか?」
「・・・馬鹿言え!」
「照れてるな?」
「・・・殴るぞ!」
「ははっ!ま、頑張れ!次は司と会うんだろ?」
・・・そう言えばそんな事言ってたっけ?

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だから綺麗に出てきたお料理を見て固まってしまった。
「・・・・・・・・・」
「どうしたの?フレンチ、ダメだった?ここは気楽に食べても大丈夫だけど」
「で、でもコースですよね?私、基本的なことは知ってるんですけど、食べた事なくて・・・おかしな事したら西門さんに怒られますし・・・」
「は?総二郎に言わなきゃいいんだけど・・・じゃ、俺が教えようか?」
「えっ!いいんですか?!」
「いいよ。でもその前に言っておくけど楽しく食べよう?それにばっかり気を遣うと美味しくないから。今日は相手が俺なんだし、気にしなくていいからさ」
「・・・はい!」
なんっっっっって優しいのかしらっ!
西門さんなんて自分の家なのに、私の箸の持ち方1つにめっちゃ怒鳴ったのに!
あの日は美味しかったはずの味も何も思えてない・・・だから美作さんの言葉はホントに嬉しかった。
でも、始まってみればややこしすぎてさっぱり・・・しかも色んな事があったから凄く眠い・・・。
「食事中にカトラリーを置く時には英国式、米国式、フランス式ってあるから、その国に合わせるんだよ」
「は?」
「日本は基本フランス式ね。置く時に中央でクロスさせてナイフをフォークの下にするのが英国式。君を傷付けませんって意味だからね。で、フランス式がハの字、米国式はハの字で左側を少し下げる」
「・・・はぁ」
「食事が終わった時、英国式は縦に真っ直ぐ、フランス式は右の斜め4時の針位置。米国式は右の横向きで3時の針位置」
「・・・・・・はぁ」
「基本音は立てずにカトラリーは外から。持ち手のあるスープカップ以外皿は持ち上げちゃダメ。皿の上の料理は左端から食べる・・・こんな感じかな?」
「・・・・・・・・・はぁ」
その後も・・・
「スープは『飲む』ではなく『食べる』というのが正式で、食べ方はスープを手前から奥にすくうのが英国式で、奥から手前にすくうのがフランス式。この時左手はひざに置くのが英国式でテーブルの上に出すのがフランス式だから」
「パン屑が落ちても自分で寄せ集めてちゃダメだよ。店に任せて」
「魚介類のメインディッシュでフィンガーボウルを出された場合、指を入れるのは第一関節までね」
「サラダが一緒に出された場合は、大きめの葉物ナイフで切り分けて。ナイフとフォークを使って葉物を折りたたんでからフォークに刺して食べるとスマートだよ」
「珈琲を飲むときにカップに左手を添えるのはマナー違反。『このコーヒーは冷めている』って言うサインになるからね」
・・・再びのちんぷんかんぷん。
ディナーも終わって珈琲タイムになったらやっとホッとした。
西門さんのマナー講座ほどショックじゃなかったけど、それでも食べた気は半分・・・私には庶民食しか無理だとつくづく感じた。
しかも、何度も出そうになる欠伸を抑えるのにも必死で、その度にバレないように色んなところをつねったり叩いたり。美作さんに見られてないかと何度もチラチラ見たけど気付かれてはいなかった。
「・・・はぁ」
「くすっ、気にしなくていいよ。本当に必要になったら覚えるって」
「よく覚えますよね~!って言うか、食べた気がしないんじゃないですか?」
「あははっ!そうだね・・・でも、これが俺達の世界だって言われて叩き込まれたからね。そう言うの、総二郎の家が1番厳しかったから」
「西門さんが?」
「あぁ。あそこは独特な世界だからね。あんな家に居たくない、息が詰まるって子供の時からよく逃げ出してたよ。でも逃げ出しても連れ戻される・・・うちにも理由なく入り浸ってたよ、小学部の時とかね・・・」
だから子供の時に会った西門さんはあんなに刺々しかったの?
花を蹴り散らかしたり小石を蹴り飛ばしたり・・・。
話した言葉は忘れたけど荒々しいなって思った。
そうだったんだ・・・私とは違う苦労があったんだね。
「だからああやって遊んでる風に見えるけど、本当は誰のことも干渉したくないんだ。自分が縛られてたからね。それなのに君の事は構うんだなって思うと可笑しくて」
「えっ?!構ってって・・・そんな事ないですよ!」
「ねぇ、どうして総二郎の秘書になったの?あいつ、教えてくれないんだけど」
「えーと・・・それはですね」
「うんうん、今度は酒に入ろうか?」
**********************
本邸を出たのは堤に捕まってから2時間も経ってから。
まだ牧野はここに戻って来てないし、あきらからも連絡は無い・・・ってか、スマホが繋がらない!
「くそっ!またあきらのヤツ、あの店を使ったな・・・?」
急いで車を向けたのは新宿で、いつも停めてる駐車場に入ってあいつの行きつけの店に向かった。
そこは電波干渉によりスマホが圏外になる隠れ家・・・あきらは誰にも邪魔されたくない時にその店を使うってのは昔からだった。
案の定店に入って店長に聞けば「奥の席に・・・」、ムカついて足を速めれば、その場所からは楽しそうな笑い声が聞こえた。
・・・って、まさか飲んだのか?!
「・・・ホントに?よくそれで家元に何も言われなかったな!」
「あっはは!な・い・しょ・・・内緒なんです~」
「志乃さんが味方なの?」
「そうそう!志乃さんにはバレてます。私ね、総檜風呂って初めて入ったんです~!」
「おぉ、風呂まで!もう家族じゃん!」
・・・・・・・・・なんの話をしてるんだ?
その席に近づいた時に聞こえて来たのはやっぱり酒が入ってるような牧野の声・・・そして総檜風呂?家族?
「やだぁ!西門さんの家族になんてなりたくないですよ~!」
「なんで?総二郎といい感じじゃん?あいつがあれだけ素を出せる女の子は今まで居なかったぞ?」
「だってぇ~、人に断りもなくいきなり抱き締めてキスしたんですよぉ?しかも濃厚♥で長いヤツ♡」
「えっ!つくしちゃんにいきなり?!」
「そうなんです~、それで家族?あっはは!無理無理っ!!」
・・・あいつ、あきらに何話してんだーーっ!!💢
しかも家族は無理って何だ?・・・馬鹿野郎!💢こっちだって家族にしてやる気はねぇってのっ!
腹が立ってその席に踏み込んで、牧野の後ろから思いっきり怒鳴り付けてやった!
「おいっ!!そこで何の話をしてるんだ!」
「あれ?総二郎、やっぱり判ったのか?流石だなぁ~」
「・・・あれぇ?西門さん?」
西門さん?なんてキョトンとした顔の牧野は既に顔が真っ赤!
よく見たらテーブルにはカクテルが置かれてるし、しかも牧野のはカルーアミルク?
こいつは女が好むカクテルだけど悪酔いするやつだろう?!💢💢一体どのくらい飲ませたんだ?!
「こいつは酒に弱いんだから飲ませちゃダメなんだって!どのぐらい飲んだんだよ!」
「え?だって飲めるって言うからさ。そうだなぁ~、もう4杯目ぐらい?でもカルーアそのものは25度のヤツを使ったから・・・ちょっと高かったかな?」
「高いだろうが!また急性アルコール中毒になったらどーすんだよ!」
「はははっ!ヴァンキッシュに不幸があったんだって?面白いなぁ、総二郎~!」
「笑い事かっ!俺の愛車は今頃イギリスで塗装中だよっ!」
「い~いなぁ~・・・私もイギリス行ってみたぁ~い・・・・・・」
「お前は酔っ払うなっ!💢・・・って、おい、牧野?!」
牧野は俺の腕にコテンと頭をくっつけてすぅ~っと眠ってしまった。
真っ赤なほっぺたして口なんて半開きで、マジ色気なんて何処にもない・・・でも、美作で落ち込んでたのがここまで浮上したのなら良かったって事か?
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・すぅ・・・」
こりゃ暫く起きねぇなと思ったから、起こさないように俺も隣に座って牧野に片方の肩を貸してやった。
ついでに羽織ってた上着までこいつに掛けてやり、それをあきらがニヤニヤして見てるから何も言われてねぇのに「うるせぇよ!」、なんて悪態ついて。
「あきら、そう言えば何したんだ?こいつが美作の手伝いって」
「あぁ、あの手土産の残った羊羹を見て泣きそうだったからうちの営業部で茶会したんだ。亭主、俺ね!」
「は?お前が茶を点てたのか?何年ぶりだよ・・・くくっ、見たかったわ」
「それでつくしちゃんが準備して羊羹配ってさ。その休憩が良かったのか営業部の連中に良いアイディアが浮かんだらしくてみんなで盛り上がったんだ。それを見て役に立ったのなら良かったって言ってたけど、まだ落ち込んでたからここに連れて来たってわけ」
「・・・あんな失敗、気にしなくても良かったのに」
「・・・・・・可愛いよな、こう言うタイプ」
「・・・・・・・・・」
年上好きで、しかも人妻しか狙わねぇお前が言うのか?
そう言おうとした時に牧野に掛けてた上着が落ちそうになって、慌ててそいつを直してたらあきらが「プッ!」と噴き出した。
「何だよ・・・」
「いや、つくしちゃんの変わりように驚いただけだ」
「変わりよう?」
「多分、俺と居た時から眠かったんだろうけど必死で我慢してたと思う。何度も瞬きして顔もパンパン叩くから分かり易いんだよな。でも総二郎が来たらこれだろ?・・・・・・安心したんじゃないのか?」
「・・・馬鹿言え!」
「照れてるな?」
「・・・殴るぞ!」
「ははっ!ま、頑張れ!次は司と会うんだろ?」
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