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チュンチュン・・・チュン・・・

朝チュン・・・ってそう言えば同僚のみっちゃんが嬉しそうに言ってたっけ。
彼氏の部屋に初めて泊まったって日・・・ホントに部屋の近くで雀が鳴いたの~って・・・

雀が鳴いたら嬉しいの?って疑問だったけど・・・うん、私も今日は「朝チュン」・・・でも、人に話すほどのことでは・・・・・・


「・・・・・・ん?」
「起きたのか?」

「・・・・・・・・・ん・・・あれ?」
「おはよ、牧野。清々しい朝だな。どうだ?人のベッドに寝た気分は」

「・・・・・・・・・・・・」


その声は・・・って目を開けて天井を見たら・・・西門さんが怖い顔して真上から見下ろしていた!!

「はっ?!」
「は?じゃねぇよ!もう8時過ぎてるけど?食って仕事する気があるならここまで朝飯を持って来させるが?」


ガバッ!!と起きて自分を確認!

はっ、服着てる・・・・・・そう思ったら脱力・・・。
でも、すぐに身体を起こして西門さんを見たら、彼は頬をヒクヒクさせて怒ってた!


「なに自分確認してんだよ!俺が襲ったとでも思ったのか!悪いが酔っ払った女に手ぇ出すほど落ちぶれてねぇからな!」
「よっ、酔っ払った?!また私、酔っ払ったの?」

「無自覚か・・・昨日の夜にあきらと飯だったのについでにカクテルまで飲んで俺が行った途端にダウンしたんだよ!おまけにそのまま寝て起きないから駐車場まで背負っていくわ、あきらには笑われるわで大変だったんだ!
アパートの鍵を探っても良かったけど、何回もお前を引っ抱えて動くのも疲れるからここに連れて来たんだ!馬鹿野郎!」

「すっ、すみませんっ!でもここは前に使った私の部屋・・・・・・あれ?」

「急だったからベッドの準備が出来てなかったんだよ!また深夜に志乃さん動かすのか?それに昨日の夜は親父のギックリ腰でみんなクタクタなんだ!それなのに俺の秘書のせいで起こされるか!」

「・・・ですよね~」


そう言えば記憶がない・・・いや、ある。
美作さんと楽しく話して、美味しいよって言われたカクテル飲んで、本当に美味しかったからお代わりして、それで調子よくなってまた話して・・・。
そうしたら西門さんが来たから何となく緊張が解けて・・・・・・あれ?そこからの記憶がない。

って事はそこでダウンしたってこと?
で、また抱えられてお屋敷に戻って・・・そしてここは何処?って思ったら・・・西門さんの部屋?!


ここはまさしくあの濃厚キスの部屋!
じゃあ西門さんと一緒に寝たのーーーっ?!!


「あっ、あの、えと・・・つまり、これって・・・」
「だから、俺はお前を抱いたりしてねぇから」

「抱いたりって!!」
「してねぇよ!俺はこっちのローソファーで寝たっつーの!酒臭いヤツと一緒になんか寝られるか!」

「酒臭い・・・」
「いいからさっさと風呂に入って着替えて仕事しろ!着替えはあの部屋に少しはあるだろ!」

「はっ、はいっ!」


西門さんのベッドから飛び降りて、昨日と同じ服のまま本邸の廊下を檜風呂に向かってダッシュ!いつものように1度通り越して、向きを変えて曲がろうかと思ったら運悪く出会ってしまう堤さん・・・!

どうしてこんなに早くから出勤してるのーーっ!


「おや、牧野さん、おはようございます。今朝は早いですね」
「つつつつつ、堤さんこそっ!いつもこんなに早いんですか?!」

「今日は家元のご病気の件で忙しいので・・・あれ?そのスーツは確か・・・」
「ごめんなさいっ!お風呂が待ってるのでっ!」

「・・・・・・えっ?風呂?」


堤さんの表情なんて確認してられない!
急いで「私の部屋」に戻って、懐かしの派手な下着とミニ丈のスーツを引っ掴んでお風呂に向かった。



**



業務開始・・・何とか間に合ったけど椅子に座ったら太股丸出しのスーツが超恥ずかしい。
しかも髪の毛は時間がなかったから生乾きだし、自分でも香るボディソープ・・・なんだかこんな自分が男の人と2人っきりで部屋に居たら変に意識しちゃう。

いや、堤さんはいたって普通だけど。


「それで、どうしたんですか?今朝のドタバタは」
「・・・・・・そ、それは・・・」

「総二郎様はご存じなんですか?」
「えーと・・・西門さんの方が知ってて私が知らないと言うか・・・」

「詳しく聞きましょう。初めからどうぞ」
「・・・・・・(そんなに冷静に言われても)」


仕方なく堤さんに昨日の事を話した。
美作の茶道部の人数をちゃんと確認しなかったから数を大幅に間違えてしまったこと。
そのせいで余った手土産を美作の営業さん達に配ったこと。
それで美作さんに食事に誘われ、西門さんがいないのについて行き、お酒を飲んで酔っ払ったこと。
その上迎えに来てもらった西門さんの前で寝てしまい、お屋敷に連れて来られた・・・・・・以上。

半分ぐらいまで話したら堤さんの表情は険しくなって、終わりの頃は呆れられた。
自分の仕事の手を止めて、ド真面目な顔で私の目を射貫くように見てる・・・マジで怖いんですけどっ!


「私も確認したんですか、と聞きましたよね?何を確認したんですか?」
「・・・メールの中身を再度見ました。私の読み間違いがあってはいけないと思いまして。お返事のメールの中には部員の数は入って無くて・・・」

「数が多いという事に疑問を持ったのに相手に確かめなかった・・・そう言う事ですか?」
「・・・はい、そうです」

「そしてお家元が倒れたのに美作様と食事・・・しかも総二郎様抜きで?」
「は、はい。美作商事に残ったのは西門さんの指示で、部活に使ったお道具の後片付けでした。その後で帰ろうとしたら少し強引に連れて行かれたんです。西門さんにも連絡したんですが・・・」

「少し強引にと言われますが強く断わらずについて行った・・・そこで勧められるままにお酒に手を出し酔って本邸まで運ばれた、と言う事ですよね?」
「・・・・・・はい」


当たってるような、少し誤解もされてるような気もするけど言い返せない。
だからシュンとしてどんどん身体が曲がっていった・・・。


「・・・あなたは前職の総務課でも色々な業務で確認作業をしてきたでしょう?勤務場所は変わっても疑問に思ったらまず確認です。確かに美作商事の専務秘書ともあろう人がそんな間違いをするなど以ての外ですけどね。
それにどんなに誘われても総二郎様が居ない時に同行してはいけません。これが業務の延長でなくプライベートなら何も言いませんが、訪問した後でだと変な噂が立っても仕方ないのですよ?それが何処で総二郎様に悪影響を及ぼすか判らないでしょう?」

「申し訳ありません。気を付けます・・・」

「これが美作専務でなかったらあなたも無事だったかどうか・・・」

「は?どういう意味ですか?」

「・・・・・・それは総二郎様にお聞きなさい。私では言葉に出来ません」


・・・・・・美作さんじゃなかったら無事じゃない?って事は美作さんなら安全って事?
それは西門さんの親友だからかしら?確かに結構至近距離だったけど、まるでお兄ちゃんみたいで危険な香りはなかったような・・・?

この後はスケジュールの大幅変更の内容を聞いて自分の手帳の書き直しが始まった。
ギックリ腰そのものは早く治っても、完全復活には少し時間が掛かるお年頃だし。

暫く西門さんが中心で茶事、茶会の亭主を務め、茶道教室の特別講師はベテランのお弟子さんが行くらしい。本邸でのお稽古は家元夫人が代行して、対談やメディアの仕事は流石に代役は無理だから西門さん。
堤さんは家元が動けるようになるまで内部的な仕事をして、私は西門さんの行動に合わせての準備作業がびっしり!


「いいですね?こういう時こそミスが多いので確認ですよ」
「はいっ!」

「そんなに短いスカートは動きにくいでしょうからパンツスーツなどがお薦めです。急ぐ時には便利です」
「・・・こ、これは私が選んだんじゃなくてっ!」


なんで急にスーツのことを言われたのかと思ったら、堤さんの真横まで椅子で移動してて思いっきり太股丸出しだった!
その時にスマホが鳴って、西門さんから「茶室に来てくれ」のメール。急いで向かったら家元の代行でお茶を点てるから手伝ってくれと。


「あんまり時間がねぇんだ。俺は裏庭で茶花を切ってくるからお前は畳の清掃しといてくれ。そこの羽箒だからな!」
「はい!」

「それが終わったら待合に敷物を持って行け。少し冷えてきたから」
「はいっ!」

「よし、午後にもあるから気合い入れるぞ!」
「はいっ!あっ、そうだ、西門さん!」

「なんだ?」

「美作さんとお酒飲んでも私なら安全ってどうしてですか?」


あれ?西門さんが黙った。
どうしたんだろうと思ったけど、忙しいならまた今度って思った時にボソッと言われた。


「あいつ、自分より最低でも5歳は上じゃないと燃えないんだよ。しかも人妻・・・そう言う事だ」


・・・・・・成る程。だから小百合さんなのか。

可愛いね♡に有頂天だった自分が凄く馬鹿に思えた・・・。




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2019/10/24 (Thu) 14:01 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

パール様、こんばんは。

コメントありがとうございます。

書き忘れたけど、前話は確かに○○○○だったので(笑)そのご連絡コメントは削除させていただきました。
わざわざありがとうございました。

小百合の事はもう忘れましょう(笑)
あんな事やこんな事もあったんでしょうが・・・うん、忘れましょう!


そして・・・なんで判ったんだろう(笑)
鋭いなぁ💦もうパターンが読まれてるのかしら・・・ヤバいわっ!

次はもう少し過激になってると思います!!
その時まで待っててねっ❤

2019/10/24 (Thu) 23:31 | EDIT | REPLY |   

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