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plumeria

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今年初めて雪が積もった日・・・
花沢家の広い庭は真っ白な雪に覆われた。
めずらしく10㎝の積雪・・・どうりで昨日から寒いはず・・・

ほら、つくしもいつもは朝早く起きるのに、今日はいつまでもベッドの中。
くすくす・・・なにも着てないから丸くなって・・猫みたい。
俺の方が早く起きるなんて滅多にないから、しばらく寝顔を見てた。


「うん・・・あ、あれ?・・・朝?」

「うん。おはよ。・・・・外、すごい雪だよ?」

寝ぼけた眼で外を見ている・・・あんまり身体起こすと・・あんた、恥ずかしいんじゃないの?
俺は全然かまわないけど。

あ、やっぱり寒かったよね。毛布にくるまったまま窓まで行って外を眺めてる。

「うわ・・!すごいね、類。今年は初めてだよね?こんなの」

「そうだね。後で外に出てみる?早く服を着なよ。風邪ひくよ?」

そういう俺も、つくしに毛布とられちゃってるから素っ裸でベッドなんだけど。
そんな俺を見て真っ赤になってるけど、あんたが毛布を持って行ったんだよ?
まぁ・・・下は布団掛けてるから問題はないけど。

「朝食どうする?ダイニングまで行く?ここで食べる?」
「行くよ!行く!!」

くすっ・・・こんな時間だから部屋に持ってきてもらっても、食べに行ってもバレバレなのにね。

急いで服着て、軽くメイクして・・・女の子は大変だね。

シェフに頼んで遅い朝食を準備してもらった。
ダイニングからも外の雪が見えてる。外に出たくてウズウズしているつくし。
ホント子供だね。

食べ終わったら部屋に戻って、早速服を着込んでる。
俺にもカイロなる物をくれて・・・どうすんの?これ。

「背中とか貼っとくんだよ。暖かいからね」

そう言って自分の背中に一生懸命手を回して貼り付けている。

ダウンコートを着て手袋もつけて・・・さて、何をする気だろう。こんな雪のなかで。

「さぁ!類!この辺から始めようか。出来上がりは庭の真ん中になるようにね!!」

庭の芝生の上に積もった雪を小さく丸めて転がした。雪同士がくっついてドンドン大きくなっていく。
もうすごい笑顔のつくしはドンドン、ドンドン転がしていって50㎝くらいの雪玉を作った。

俺も同じようにコロコロ転がしていって、二人で並んで雪玉を大きくしていく。
二人の後には緑の芝生がチラホラ見えてきた。
ほら、新しい場所につくしが進んでいく。

「ねー、類。一年に一回はコレ作りたいんだよねー!」

そうなんだ。俺は小さいときから作った事なんてないから。
こんなの、あんたと知り会ってから初めて作ったよ。
そう言えば他にも初めてがあったね。
春はお花見、夏のスイカ割りに線香花火・・・秋の焼き芋だっけ?



はぁ・・結構雪の中でも汗かくもんだね。

「もう、そのくらいにしときな。今度は頭のほう作りなよ」

結構重くなるんだ・・・こうやって雪玉にすると。
ほら、もう押すのも力がいるからあんたじゃ動かないよ?

「わかった!じゃあ、類はもう少し大きくしてね!二つ並べるんだよ!」

「はいはい・・・」

お姫様の仰せのままに。俺は1m近くになった雪玉をまだ転がしていく。
背中のカイロが暑いのなんのって・・・こんなのいらなかったんじゃない?

二つの体を庭の真ん中に置いて、また二人で肩を並べて雪玉を作る。
二人で並んで大きくしていく。

「それでね・・・桜子ったらね・・・」

昨日あったことを楽しそうに喋っているけど、内容なんて聞いてなくて・・・
あんたの楽しそうな顔で胸がいっぱいになる。

また、雪が降ってきた・・・・

無題
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