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plumeria

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<回想>

・・・・・・・・・して?


今、「して」って言ったのか?!牧野が俺に強請った?!
それって・・・そう言う事だよな?

でも牧野は未経験のはず・・・あの、何とかって男ともしてなかったし、マトモな恋自体した事ねぇって言ってたし。それなのにいきなり俺にそんなの強請るか?
いや、確かにハジメテは上手い男の方がいいに決まってるけど・・・・・・だからって俺?!


「・・・・・・牧野、いいのか?」
「・・・・・・ん・・・」

「てか、お前・・・その状態で記憶に残るのかよ・・・忘れたとか許さねぇぞ?」
「・・・う・・・ん」


片手だけベッドについていたのを、今度は両手で牧野を挟むようにしてついて真上から見下ろした。
真っ赤な顔して目を閉じて、この状態で俺を待ってるのかと思ったら我慢なんて出来ない・・・先にベルトをカチャと外し、その準備態勢に入った。

でもやっぱりハジメテだから前戯は念入りに・・・そう思ってゆっくり自分の身体を落として牧野の顔を両手で優しく覆った。


「・・・・・・牧野、出来るだけ優しくするから」
「・・・・・・・・・ん・・・」

「本当にいいんだな?ま、後悔はさせねぇけど」
「・・・・・・いぃ・・・」

やっぱり抵抗しねぇ・・・って事は・・・このまま進めるぞ?
自分でもこんなにドキドキしながら女の顔に近づくのは初めてかも・・・そう思いながら牧野の唇を塞いだ。
「んっ」と小さく漏らした声が耳に擽ったい・・・そして舌でこいつの口をこじ開け、その中にスルッと潜り込んだ瞬間・・・

牧野の身体がビクッと反応して、俺の腕を軽く持っていた指先に凄い力が入った?!

「・・・ん?」

どうしたのかと思って1度唇を離して牧野を見た・・・その距離10㎝で焦点すら合わないぐらいだ。


「・・・まき・・・」
「きゃあああぁーっ!!」ドカッ!!!




**




「・・・・・・・・・思い出したか?これが昨日の夜に起きた事だ」
「うそっ!全然覚えてないっ!」

脱がされてる訳でもないのにシーツで身体を隠して耳まで真っ赤にして、俺はそんな牧野にバスローブをバサッと広げて自分の腹を見せてやった。
そうしたらまた「なんで脱ぐのよーっ!」って喚くけど、どうして俺の腹が赤くなってるのかって事だ!


「お前がそんなに甘えてくるからシタいのかと思って、手始めにキスしたら思いっきり足で俺を蹴り飛ばしたんだ!
だからここに痣が出来てんだよっ!で、腹が立って部屋から出ようとしたら『1人はイヤだ!』って泣く!仕方なく蹴られた俺が横で添い寝してやったら安心して寝たんだよっ!・・・このド阿呆!!

「マ、マジですか?」

「どうやって自分でここに痣作るんだ?いくら何でも強姦みたいな事はしねぇぞ!」
「ご、強姦っ?!」

「大体『して』ってのはなんだったんだ?!」
「さぁ?『許して』とか『勘弁して』とか『いい加減にして』とかの『して』・・・じゃないかと」

「・・・・・・💢💢それにしちゃ甘えた声だったけどな!おまけに総二郎のクソ馬鹿とか言うし・・・俺が何かしたってのか?!」


そう言うと、牧野はそれまで真っ赤になってオロオロしていたのに急に真顔になった。
もしかして「総二郎のクソ馬鹿」には覚えがあるとか?・・・・・・それもどうなんだ?




***********************




「・・・はぁ、ほんっ・・・とに何やってんの、私・・・」

頭からシャワーを浴びながら両手をバスルームの壁についてガックリしていた。


西門さんは散々私を怒鳴った後で、身体が乾いたら服を着て自分の部屋に戻った。流石に日本の旅館じゃあるまいし、バスローブで一流ホテルの廊下を歩くわけにも行かないから。
そして出て行く時には「打ち合わせに酒の匂いさせるなよ!」・・・・・・いや、もう抜けてるし。


でも、私が強請ったって?
一体何を言ったのか全然覚えてなくて自己嫌悪・・・でも「総二郎のクソ馬鹿」なら何となく記憶があった。


ずっと・・・考えてたからだ。
西門さんの婚約者のこと・・・どんな人だろうって。
私には関係無いのにこんなに気にして、外国にまで来て飲み過ぎて倒れるだなんて・・・秘書どころかオトナ失格じゃん!

そんな事を考えてて頭がゴチャゴチャになって、気が付いたら指がふやけるほどバスルームに入っていた。


さっきの西門さんみたいにバスローブで部屋に戻り、そこで鏡の中の自分を見た。

お見事・・・むくんで顔が別人。
一瞬自分でも誰だか判らないぐらい変な顔していた。これを彼に見せたのかと思うと・・・本日2度目の撃沈で、ドレッサーの前にゴン!と自分のおでこをくっつけた。

「いやいや、こんな事してる時間ないって!」

ムクッと起き上がって濡れてる髪を乾かし、むくんだ顔に化粧をしていった。
そして今日のスーツを着てパンプスに履き替え、髪はハーフアップ。
カバンにいつもの道具を詰めて、システム手帳に筆記用具、綺麗にたたんだハンカチにティッシュ・・・無心でそれらを詰めていった。

時計は8時30分。気が付いたら朝ご飯を食べてなかったけど、急いで西門さんの部屋に向かった。


コンコンコン・・・

ノックをしたらシャツ姿の西門さんがドアを開けてくれて、ブスッとした顔で「入れ」って・・・。


「お迎えに来ただけです。あの、先ほどは申し訳ありませんでした。これからは禁酒します・・・」
「いいから入れ。それに飲めねぇ人間の禁酒ってなんだ?飲み方を考えたらいいだけだろうが!」

「・・・はぁ」
「そこ!用意しといたから」


そこ?って言われて指をさされたテーブルを見たら・・・・・・朝ご飯だ。
珈琲にパン、それにスクランブルエッグにサラダ。それが綺麗に並べてあって、西門さんが「早く食え!」ってネクタイを締めながら怒っていた。
よく見たらもう1人分、珈琲カップがあって飲み終わってる。

もう1度西門さんを見たら今度は後ろ姿で上着を羽織ってる。その後でベッドの端に座って、私に背中を向けたまま今日の資料を読んでいた。


「・・・何で判ったんですか?食べてないって」
「どうせ落ちこんでそれどころじゃないと思ったから。それに最近不抜けてるしな。なーんで俺の方が秘書の機嫌を窺わなきゃならねぇんだ?マジ、迷惑だっ!」

「・・・ごめんなさい」
「いいから食え!お前は食わないと頭まで働かないんだから。打ち合わせ、俺はスルーしてるからお前がよく聞いとけよ」


「・・・はい、いただきます!」
「・・・ふんっ!」


香り高い珈琲を飲んで、ふわっふわのスクランブルエッグを頬張って、焼きたてのパンを口に入れた。
どれも全部美味しくて、ほんのちょっとしょっぱかった。


よし・・・お仕事、頑張ろう!
(何回も言った気がするけど・・・)





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Comments 4

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2019/11/03 (Sun) 13:09 | EDIT | REPLY |   
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2019/11/03 (Sun) 13:19 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

パール様、こんばんは!

コメントありがとうございます。

そうなのよ・・・こんなになるとは思わなかった!
もう少し早くそのシーンになると思っていたのに、ギャグ書く方が面白くて延ばしちゃった!(笑)

ヤバいよね~!また類君より長引いたらどうしよう~!

そうならないように頑張りますっ!


ねー!総ちゃんったらベルトまで外したのにね♡可哀想~♡(笑)

2019/11/04 (Mon) 01:00 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ビオラ様、こんばんは。

コメントありがとうございます。

そうなんです・・・実は寸止めだったんです(笑)
蛇の生殺しにしちゃあ、相手がつくしちゃんですけどね!

うんうん、こんなの初めてでしょうね~♡
その気にさせて止めた事はあるかもしれないけど、その気になって蹴られたなんて誰にも言えませんよね(笑)

これで糖分補給も遠のいた・・・って事でしょうか?

いやいや、むふふ・・・♡

2019/11/04 (Mon) 01:04 | EDIT | REPLY |   

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