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隣のイケメンさんにドキドキしながらもチラッと振り返ってみたら、西門さんは私が側を離れたのも気が付かずに何処かのおじ様と話し込んでいた。

そんなものなのよね、私って・・・。

そうやって余所見したりするから、また草履で躓いてイケメンさんが支えてくれた。
「危ないよ?」なんて少し細くなる薄茶の瞳・・・これは新しい恋を探せという神様のお告げなのかもしれない。彼に案内されるがままに、少し離れた談話スペースに連れて行かれて、そこで並んで座った。

ふぅ・・・とつく溜息が大き過ぎたみたい。
イケメンさんがクスッと笑うから慌てて振袖で顔を隠した。


「どうしたの?淋しそうな顔してたけど、恋でもしてる?」
「は?淋しそうなのに恋・・・ですか?」

「うん、俺もそういうの得意じゃないけど、あんたは分かり易いみたいだね。淋しそうで苦しそうなのに可愛い顔になってるから恋かなって」
「・・・苦しそうなのに可愛い顔?」


なんか・・・ちょっと変わった人みたい。
普通じゃない表現のような気がするんだけど、イケメンだから何でも許せる♡

そして苦しそうな顔してるねって言いながらこの人は凄く楽しそう・・・?


「あの、お名前は?私、何度も助けてもらったのにお名前聞いてなくて」
「俺?俺は・・・あ。ちょっと待って?睫がついてる・・・少し目を閉じて?取ってあげる」

「え?ほんと?」
「うん、目のすぐ下だけど、自分でやったらせっかくのメイクが崩れたらいけないし」

「は、はい・・・こうで良いですか?」
「ん、少し待ってね・・・」


イケメンさんの手が私の頬に触れた・・・それだけでバクンバクンの私の胸が帯で超苦しいんですけどっ!
もしかしたら腰紐が解けるんじゃないかと思うほど・・・てか、苦しくて自分で解きそうっ!!

それに目を閉じてるから、これって他の人が見たらキスシーンみたいじゃないかしら・・・って思った時だった。


「何してんだ、類!!
いつからNYに居るんだよっ!💢」



「・・・・・・・・・」
「あっ!総二郎、来たんだ?」

「・・・はっ?総二郎って・・・?」


なんで?今、この人『総二郎』って言った?
まさか、この人西門さんのお知り合い?でも、昨日はクラゲ呼ばわりしたクセに知らないって・・・。


あれ?どーなってんの?


振り向いたら袴の裾を捲り上げて突進してくる西門さんが見えて、驚いてイケメンさんの腕にしがみついた!それを彼も「大丈夫だから」なんて微笑んでくれるから、もう何度目かのうっとり・・・・・・なんて事をしてる場合じゃなかった!!

私達の目の前まで来た西門さんは、グイッと私の腕を引っ張ってイケメンさんから引き離した。


「こいつは花沢類って名前の俺の悪友だ!!お前の運転教習した蓼科のロードレース、あそこのオーナーだよ!」
「あぁ!そう言う目的で使ったの?そうなんだ、へぇ~」

「煩い!なんでお前がここに居るんだよ!フランスじゃなかったのかよ!」
「ん?こっちの企業に用があったから来ただけ」

「それならさっさと用を済ませてフランスに帰れ!昨日だって会場に来てただろう!」
「だって得意先の会長が歌舞伎見たいって言ったからさ。ちゃんと仕事で行ったんだけど?」

「じゃあ歌舞伎見てればいいだろうが!なんで茶道に立ち寄る?いいから帰れ!!」
「なんでそんなに怒るのさ、総二郎」

「何でって、お前が牧野に触るから・・・・・・はっ!」


・・・2人の弾丸トークを(一方的に西門さんが叫んでたけど)聞いていたら、最後に出た言葉に驚いてしまった。

この人が私に触ったから怒った?
どうして西門さんがそれで怒るの?だって、私達はそんなんじゃないよね?

とは言え急に赤くなる顔と熱くなる耳・・・うわっ!今の私、茹で蛸状態?
思わず両手でほっぺたを押さえたら、そこがすっごい熱を持ってる!慌てて横を向いて顔を反らせたけど、耳は完全にスピーカー状態だった。


「触っちゃだめなの?どうして?」
「どうしてって・・・そりゃお前、こいつは俺の秘書だから・・・」

「秘書だったら触っちゃダメなの?だって総二郎の彼女じゃないんだろ?じゃ、いいじゃん」
「いや、ダメだって!お前、いつからそんなキャラになったんだよ!牧野もなんで類にくっついて出ていくんだ!お前、俺の秘書だろうが!」

「あっ、はい・・・」
「うわ、横暴・・・」

「喧しいっ!!」


ムッ!・・・流石にちょっと怒りすぎじゃないかしら。
イケメンさん改め花沢さんは私を何度も助けてくれたのに。

西門さんの言い方にドキドキはしたけど少し腹が立った。
それによく考えたら私に触れちゃいけないなんてまるで所有物みたいに言うけど、この人には今から婚約者が来るのよ?それなのに何でそこまで私を自分のものみたいに言うかな・・・!


「そんな言い方、花沢さんに失礼ですよ!若宗匠は会場に戻ったら?私に用なんてないでしょ?」
「用があるとか無いとかじゃないだろう!このパーティーはメンバーの慰労会みたいなもんだし、今後の付き合いもあるんだから顔を覚えてもらえ!」

「出来損ないの秘書の顔なんて覚えられた方が困るんじゃないですか?いいから放っておいてください!」
「・・・なんだと?」

「もういいじゃないですか!もうすぐ来るんでしょ、あなたの婚約者が!その人と並んで皆さんに挨拶したら?」


「・・・・・・婚約者?」
「そうですよ、婚約者が居るのにどうして私を連れ回すのか、その方が不思議ですよっ!」


言っちゃった・・・とうとう言っちゃった!
だってもう我慢出来なかったんだもの・・・!

嫌なんだもん・・・っ!その人と西門さんが一緒に居る所なんて見たくないし・・・


全部吐きだしたあとで西門さんの腕を振り切り、花沢さんの影に隠れるように移動したら、彼がポンポンって優しく肩を撫でてくれた。でも、西門さんは何も言わない・・・。
言えるわけがないのよ!隠したって、もう全部バレてるんだからっ!


「・・・おい、婚約者って誰の・・・」
「お?なんで外に居るんだ?もしかしてここで待ってたのか?」


・・・ん?また誰か来た。
でも男の人だわ。待ってたって・・・誰が誰を?

花沢さんの身体で西門さんもその声の主も見えなかったけど、確かに怖そうな男の人の声がした。
だから少しだけ顔を出して見たら・・・西門さんよりも一回り大きな人が居た・・・。


「あっ、司、予定通り遅刻だね」
「・・・おぉ、遅れるぐらいなら来なくても良かったのに」


「・・・・・・・・・え?」

「こいつは道明寺司。今日ここに来るってお前も聞いてたんだろ?こいつの事だ」

「なんだ、その言い方は!誰のおかげでこのホテルに部屋持ってんだ?」
「司、声がデカいって。牧野が怖がってるじゃん」

「・・・・・・(何気に呼び捨て)いえ、そんな事は・・・ないんですけど」



ちょっと待って?!
西門さんの恋人って・・・・・・
男なの?!




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Comments 4

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2019/11/19 (Tue) 15:33 | EDIT | REPLY |   
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2019/11/19 (Tue) 22:27 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ビオラ様、こんばんは。

コメントありがとうございます。

やっと総ちゃんも気が付いたのはいいんですが(笑)
今度はつくしちゃんが???になってしまいました💦

怖いですよね~~!!
総ちゃんと司君の組み合わせ(笑)どっちがどうなのよ!みたいな(失礼しました)
体格からして司君が・・・(もういいって?)

ふふふ、この後つくしちゃん、ちゃんと理解するのでしょうか?
そして類君のおふざけは何処まで行くのか?

明るい話は書いてて楽しいです・・・ははは!

2019/11/20 (Wed) 00:09 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

まりぽん様、こんばんは!

コメントありがとうございます。

えへへ!そうなんです(笑)
そっちに思考が向いてしまったつくしちゃんです(笑)
これはもう類君が遊んでるんだと思いますけど、何の事やら?の司君登場♡

さて、つくしちゃんはどうなるのやら・・・このまま男に負けてしまうのか?!(笑)

いやいや、想像しただけで怖い組み合わせです・・・それはやめよう💦


そうですね~、この後は楽しんでくれればいいですけどね♡
その前にイライラしている彼をどうにかしないと(笑)

そろそろ・・・ですかね♡

2019/11/20 (Wed) 00:14 | EDIT | REPLY |   

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