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うわ・・・なんだか凄くいい香りがする。
・・・何だろう、爽やかな風のような匂い・・・・・・って花沢さんの腕の中で暫しうっとりしていた。

そして数秒後薄ら目を開けたら、こっちに突進してくる西門さんを見つけて驚いた!


「うわあぁぁあっ!!」

「・・・ん?どうした?」
「牧野!!なんでいきなり類に抱きついてんだ!」

花沢さんも真後ろから来た西門さんをチラッと見て・・・でも、この人は動じることなく私を離そうとしない。
飛び退こうにも帯をがっしり持たれてるみたいで身動きが取れなかった。華奢な感じなのになんて力なの?花沢さんっ!


「あっ、あの花沢さん、もう大丈夫ですから!」
「もういいの?でも、総二郎から逃げたいんでしょ?俺と逃げようか?」

「はっ?」
「こんなパーティー、俺と抜け出してさ・・・2人で何処かに行かない?秘書の話もしたいしさ」

「おい!何だって?誰がお前の秘書だと?!」


この時に西門さんが真横まで来て、私達の話に飛び入り参加。
今は目を吊り上げて花沢さんを睨みつけていた。
それを見てもやっぱり「くすっ」と笑うだけで私の腰に回した手はそのまま・・・西門さんがそれを見つけてグイッと私を自分の方に引き寄せた。

そうしたらまた草履で蹌踉けて、今度はお線香の香り・・・じゃなかった西門さんの腕の中に移動してしまった。
なんて事・・・この私がイケメンの間を行ったり来たりしてる?


「牧野は俺の秘書だっつってるだろうが!勝手に自分のものにすんな!」
「だって嫌がってるでしょ?説明もろくに出来ないヤツの秘書なんて疲れるだけだって」

「悪いがお前の方が大概説明不足だと思うけどな!大体デモンストレーション会場に現れたのなら俺に会っていけよ!」
「総二郎には興味ないし」

「何だと?興味とかって問題じゃなくて友達だろう!」
「幼馴染みなだけだし」

「それが友達ってんだよっ!普通はなっ!」
「総二郎、普通なの?充分特殊だと思うけど」

「イチイチ反論するなっ!!💢」


「・・・・・・・・・」

何を言い争ってるんだか、よく判らない人達・・・。
そこにやっと道明寺さんもやってきて、会場中がザワつき始めた。

どうしたんだろうと思ったら会場中の人が私達を見てる・・・いや、私じゃなくてこの3人を見てる。
紋付き袴の凜々しい西門さんにゴージャスイケメンの道明寺さん、それに天使の微笑みの花沢さん・・・私、凄い人達に囲まれてるんだってこの時に実感した。

はっきり言って女の私が1番庶民的っ?!
花に群がる蝶々・・・じゃなくて、蝶々を惹き付けたくて必死な雑草って?!


「じゃあさ、牧野に決めてもらえばいいんじゃない?」
「はっ?」
「牧野に?何を?」

「どっちの秘書になるかってこと。総二郎の秘書が辛いなら俺が面倒みるし」
「本当にそんなの選べるんですか?」
「・・・おい、簡単に選ぼうとすんな!」




***********************




類のヤツ・・・急に湧いてきて何言ってるんだか!
そして牧野も牧野だっ!「選べるんですか?」って、くじで当たった景品じゃねぇんだから選べないだろうっ!

それにこいつを秘書にするには命懸けなんだからな!運転技術皆無の類に大通りを走れない牧野・・・2人で外出したらその日のうちに命落とすぞ?!
それに言葉足らずの類に慌てん坊の牧野・・・そんなの花沢物産存続の危機じゃねぇか!


「でもあきらから聞いたよ?ヴァンキッシュの高額修理代を請求されて、無理矢理働かされてるんだよね?」
「えっ?あぁ・・・まぁ、そうなんですけど」

「そんなの総二郎のポケットマネーで問題なく払えるんだって。それにどうしてもって言われるんなら俺が払ってあげるから」
「いえ!それはいいんです。私のせいで車に傷が付いたんですもの、請求されて当たり前ですから」

「でも大変な世界でしょ?堅苦しいし五月蠅い後援会の連中が居るし、着物なんて窮屈だよ?」
「着物なんて滅多に着ませんから。そ、それに堅苦しくもないですよ?結構皆さん面白いです」

「でも上司が1番厄介でしょ?」
「はい、それはもう!!」


こいつ・・・今は俺の横に居ることすらすっかり忘れてるな?

誰が厄介だ!お前の方がよっぽど世話がかかるんじゃねぇか?!
類の言葉にケラケラ笑ったけど、真横で睨みつける俺に気が付いて慌てて口を手で塞いでやがる・・・もう遅いっての!


「ホントに可愛いね、牧野って。ね・・・本気で考えてくれない?」

「・・・え?」
「類、だから何度も言ってるけど・・・」

「今まで俺の秘書だったヤツが辞めるんだよね。だから俺と相性の良さそうな人を探してたんだ。デモンストレーション会場で暫く牧野のこと見てたけど、一生懸命さが伝わって笑顔も素敵だって思った。それにうちの給料でも修理代金ぐらい貯められると思うんだけど」


類・・・マジで言ってんのか?
こいつがそんな事を言うなんて思いもしなかったから驚いたけど、真剣な顔で牧野に話し掛けてた。

類が女に「素敵だ」なんて言葉を出すなんて・・・・・・はっ!まさか、こいつ・・・?


「でも、ご存じのとおり私は英語も満足に話せないんですよ?それなのにフランスなんて無理ですよ」
「俺が教えてあげる。住めば必要って事で意外と覚えられるもんだよ」

「でも、やっと西門の事を覚えてきたし、仲のいい使用人さんも出来て、働く環境は整ってるというか・・・」
「完全に覚えてないんでしょ?だったら切り替えも出来ると思うよ。友達かぁ・・・それは判んないから俺がずっと一緒に居るから」

「で、でも・・・車に乗れるようになったばかりだから、やめるとまた乗れなくなっちゃう・・・」
「運転手付きの生活だから問題ない。牧野、俺を助けてくれない?総二郎は1人でも大丈夫だって」

「・・・・・・はぁ、そうかもしれないけど・・・」


ムカつく・・・この野郎、黙って聞いてりゃ好き勝手な事ばかり抜かしやがって!💢
俺の方をチラッと見てニヤリと笑い、今度は牧野を見て悪魔の微笑み・・・そして俺の横に居る牧野に手を差し出しやがった。牧野も何を勘違いしたのか類の出した手を取ろうとして、自分の片手を俺の前を通過するみたいに伸ばした。

もう、我慢出来ねぇ・・・!


「馬鹿野郎!!牧野はお前なんかにやらねぇよ!
こいつはもう俺のもんだからな!!」



類の手を取ろうとした牧野の手を掴んで、この会場から逃げるように飛び出した!
「えっ?!はぁ?」なんて声が聞こえるけど知るかっ!


もう認めてやる・・・自分の気持ちをな!!




***********************


<side類>

はぁ、疲れた・・・慣れないことはするもんじゃない。
牧野を引っ張って行く総二郎の後ろ姿を見て、ふぅ~っと溜め息を漏らした。それにキョトンとした司・・・こいつは何にも知らないから、その顔が面白いほど歪んでて可笑しかった。


「・・・なぁ、類。何が起きたんだ?俺には何が何だかさっぱりだが?」
「くすっ、司はいいんだよ、そのままで。色々とお疲れだったね」

「・・・・・・?でよ、総二郎の相手って誰だ?」
「知らない方がいいんじゃない?そのうち本物が現れるでしょ」

「すげぇムカつく💢何で俺がパーティーに来て無視されるんだ?」
「親友の為だって」


くすっ・・・。

総二郎、帰国して家元夫人に聞いたら驚くだろうな。
その顔が見たかったけど・・・まぁ、いいや。

なんか、牧野って面白かったし♡




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Comments 6

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2019/11/21 (Thu) 13:30 | EDIT | REPLY |   
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2019/11/21 (Thu) 13:57 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ビオラ様、こんにちは。

コメントありがとうございます。

ここにもくせ者のお母様がいらっしゃったようで(笑)
あっ!でもギックリ腰はそのつもりではなかったんですよ?

多分、それから家元夫人が企んだのかもしれませんね!

ははは・・・うん、今まで避けてきたんだけど(本気で)とうとうこの時がやってきましたよね・・・。

どうしよう💦苦手なんですよ、ホントに・・・。


はぁ~・・・・・・・・・。

2019/11/21 (Thu) 17:13 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

まりぽん様、こんにちは。

コメントありがとうございます。

あはは!この余裕のない総ちゃん💦
困ったもんですよね~!、いつもの総二郎は何処に行ったやら・・・。

類君の方が一枚上手でしたね♡

えっ?!司君・・・・・・だって司君、上手く書けないんですもの💦
初めはあれこれ考えたんですが、難しかった(笑)

だから今回は薄い役です(いつもだけど)申し訳ない・・・ごめんね、司君💦


では、アメリカ最後の夜に向けて・・・私がガンバラネバ・・・💦

2019/11/21 (Thu) 17:16 | EDIT | REPLY |   
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2019/11/24 (Sun) 11:22 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

パール様、こんばんは。

コメントありがとうございます(笑)

爆笑!!なんで40分?!って思ったら(笑)
そう言う事か!

でも、ごめんね💦

流されてねーーーーーーーーーーーーーー!!!!
また明日ーーーっ!!(笑)

2019/11/25 (Mon) 00:06 | EDIT | REPLY |   

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