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plumeria

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ものすごい沈黙・・・なんだ?この空気。いつもなら女の方からガンガンくる所なんだが、なんでこうも喋らないんだ?
やっぱここは男からか?面倒くせ-な。

「つくしさん、今のお仕事としてはやはり華道ですか?」
「当たり前ですわ。総二郎さんも茶道と会社員なんて出来ませんでしょう?」

(あら?ちょっとキツかったわね。無意識のうちに・・・・)
(なんだ?こいつ!喋らねーからちょっと聞いただけだってのに、その返しは!)

「・・・そりゃ失礼な質問でしたね。ご趣味は?」
「お菓子作りが好きですわ」
「通りでさっきはガン見してらしたのですね」

(なんですって?見ちゃいけないの?前見なかったらそこしか見るとこなかったのよ!)
(作るより食うほうが好きなんだろ-よ。見栄張りやがって)

「あの・・・総二郎さんってスポーツとかなさいますの?」
「特にはしませんがなんでも出来る気はしますね。球技でも武道でも」
「あら、夜中の運動もお得意だという噂でしたわよ?」

(なんだと!こいつ女のくせになんてこと言うんだ!実はとんでもないヤツじゃね?)
(女遊びのひどいことなんてバレてんのよ。言い返せないでしょ!)

「そうですか?では試してみますか?」
「やめておきますわ。命が惜しいですもの」

(どうせ男の経験なんてないんだろ-よ、こういう女。マジで腹立つわ)
(試すですって?この私をそこら辺の女と一緒にすんじゃないわよ!)

「命の心配なんて無用ですよ。こちらも心得ていますのでね」
「どこかの女性に刺されるかもしれないっていう心配ですわ」

(なんだ、そっちか。そりゃ、あるかもな)
(心得って何よ?初めての時はってこと?・・・なんで知ってるのよ!)

「お顔が赤いですけど、どうかされましたか?」
「・・・お部屋が少し暑くて。それだけですわ」
「では、庭に出ましょうか」

(まさか、こいつやっぱり)
(げっ!赤くなってるですって?早く会話を変えなくっちゃ)

「お見事なお庭ですわね。とても美しいし手入れも・・・さすが西門様の本邸ですわね」
「私もこの庭は好きですね。自分の部屋からも見えるようにしてますから」

(へー、意外だわ。こんな見かけのくせに日本庭園が好きなの?)
(外で見ると、やっぱりこいつ色白ですっげー綺麗じゃん。・・・ヤバいかも)

「総二郎さん、この度のことどう思っていらっしゃるの?」
「どうと言われましても。決められたこと・・・でしたからね。まぁ、お会いしないとわからないこともありますからね。あなたはどうですか?」

(家同士の決定事項ですもんね。いい人だったらいいけど、この人顔だけって気もするんだけど)
(できたらしたくねーつーの。まだまだ自由でいいんだって)

「私も決められてたので、仕方なかったのですけど」
「仕方なく西門に嫁にくると?」

(ふつうな恋愛ってなかなかできないのよねーこういう家って)
(仕方なくってなんだ?旦那がこんないい男で喜ばない女なんていんのか?)

「そうまで言いませんけど、あなたの行動は気になりますわ」
「今しか出来ませんからね。大目にみてもらってるんですよ。何にも世間を知らないよりはいいですよ」

(だって結婚してすぐに女遊びされちゃ立場ないじゃないの!)
(若いときヤりたいだけヤッとかないと)

「あぁ、女性は違いますよね。男性の中身よりバックグランドの方が気になるようですし」
「そうかしら?バックグランドは変化しますけど、中身って変化しませんでしょ?私、誠実でない方は嫌なんです」

(俺のことわかって西門に嫁に来るんなら、西門の家がありゃいいんだろうよ)
(家なんてつぶれるときゃつぶれんのよ!やっぱ男は生活能力よ!)

「あなた、いままで彼氏とかってできました?」
「仮にも許嫁に対して失礼な発言ですこと!・・・・い・・いましたわよ!」

(こんな席でこの俺に喧嘩売る女初めてだ!誰もついてけないだろ、こんな女!)
(どうせ彼氏いない歴24年よ!でも、なんでわかるのよ!)

「・・・・・・」
「・・・・・・」

「私たち、気が合うと思います?」
「いいえ。全く思いませんね」

(だんだん頭にきたわ。限界がきたとはこのことね)
(女相手にこんなムカつくの初めてだ!我慢できねーな、これ以上は!)

「総二郎さん、悪いんだけど・・・素でお話させていただくわ。今回のお話、こちらからお断りさせていただくわよ!いいわよね!!」
「冗談じゃねぇ!断るんなら俺からだ!お前みたいな女、タイプじゃねーよ!!」

「なんですって?噂じゃあなたにタイプなんてないんじゃないの?好きなもの=女であって、どんな女ってのはないらしいじゃないの!」
「何だと?男の1人や2人作ってから言うんだな!!」

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両家の親はというと・・

「会ったその日から本心が言えるとは・・・仲良くなりそうですな」
「えぇ、本当に。良いことですわ」


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