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どうしよう・・・完全に2人にはバレた、と頭を抱え込んでいたけど、西門さん本人はケロッとしている。
「何処が悪い?」なんて言うけど、彼氏が出来ましたって言う報告すら誰かにした事がないのに、いきなり男の人の部屋でバスローブ姿見せたのよ?

悪いって言うより超恥ずかしいんですけど?!
そう言うの、男性って全然気にしないのかしら・・・いや、この人が慣れっこなのか?


それによく考えたらこの人は所謂お坊ちゃま・・・この世界に入って初めて知ったけど、とんでもない金持ちの御曹司で伝統文化継承者・・・。

目の前の彼を見ていたら想像出来ないぐらいチャラいけど事実だ・・・。
そんな人と恋したってはっきり言って超面倒臭いんじゃないの?って気になっていた。


初めて本気になった恋なのに・・・それが叶わぬ夢のような気がする。


少し離れたところで着替えをしている彼を見てだんだん悲しくなってきた。
だから目の前に置かれた荷物にも手が伸びない・・・早く服を着て帰国の準備、しなくちゃいけないのに。
「はぁ・・・」と、人生が終わったかのような溜め息を漏らしたら、流石に聞こえたのか西門さんが着替え終わってすぐ横にやってきた。

そして真横までその麗しい顔を近づけて、微笑みながら「どうした?つくし」・・・なんて、またゾクッとするような甘い声で「名前」を呼んだ。


「や、やめてよ、そんな顔して名前呼ぶの・・・」
「そんな顔ってなんだよ。それが彼氏に向かって言う台詞か?」

彼氏っ!!い、いや、その・・・彼氏かどうかは・・・」
「はっ?!あれだけヤッといて彼氏じゃねぇとか言うのかよ!」

ヤルって!!た、確かにそうだったけど・・・でも、家がさ・・・」
「・・・あぁ、そっちか」


まだバスローブ姿の私が膝を抱えてしょんぼりしてると、また後ろに回って私の身体をすっぽりと抱き締めた。
でも、今はエロい雰囲気じゃない・・・だから彼に身体を預けて肩をガックリ落とすと、そこに顔を乗っけて「大丈夫だ」って言った。

大丈夫・・・何処が大丈夫なの?
いずれはあの大きなお屋敷を継ぐ人・・・確かに好きにはなったけど、私は家柄で好きになった訳じゃない。だけど漏れなくくっついてくるもの。
それが「西門流次期家元」という西門さんの立場だ。

少しの間の彼女なら問題ないって事?それなら「大丈夫」なの?


「そんなに考え込まなくてもいいって。俺は親父達が持って来る話は一切受けねぇって前から話してる。自分の相手は自分の目で見て、自分の気に入った女を選ぶ、そう言う女に巡り会わなかったら結婚はしない、そう言ってるから」

「・・・・・・結婚?」

「あぁ、俺の嫁さんは俺が決める・・・だから婚約者なんて何処からも湧いてこないって」

「・・・・・・嫁さん?」

「そう、お前の事だ」


えっ?ちょっと待って・・・もしかして、これって・・・・・・プロポーズ?!


うそっ!!初めて本気の恋して、ハジメテあんなことして、
そして次の日には御曹司から直球でプロポーズ?!!
まだ婚約者が勘違いだったって知ってから18時間しか経ってないのに、今度は私が婚約者なの?!

・・・マ、マジで?!


吃驚して振り返ったらニヤリと笑って平然としてる・・・その表情に再びグラッと来たけど、それよりもその前の言葉よ!
本気で私を嫁さんにする気なの?って聞きたかったけど、口がアワアワするだけで何も言えなかった。


「って事で、着替えろ。流石に帰らなきゃ仕事が溜まる」
「・・・・・・は、はい!」

「ばーか!今は秘書じゃねぇんだからそんな返事はいいって」
「あっ!そうか・・・じゃあ、きっ、着替える!あっち行ってて!」

「なんで?お前の着替えるとこ見ちゃダメなのか?」
「見てどうするのよ!逆に脱がせそうだからヤだっ!向こう行ってて!」


今まで背中から抱き締められていたのに、その腕を振り払って自分のバスローブをギュッ!と握り締め彼を睨んだ。そうしたら「変なヤツ!」って笑いながら奥の部屋に向かい、そこからフロントにチェックアウトの連絡を入れていた。
その間にアタフタと服を着て、その時に痛むお腹と腰と足と腕と・・・それに自分で照れながら急いで化粧室に向かった。

そこの鏡に映る自分・・・なんだか昨日までと違う人間みたい。


少しだけオトナになったみたい。
赤くなってる首の痕・・・そこに手を当てたら胸がキュンとした。



**



もう帰るだけだから西門さんも私もジーンズなんて超カジュアルな格好だった。
でもその方が気が楽・・・色々と考えなきゃいけない事もあるけど、兎に角帰国して落ち着いてから・・・なんて、エレベーターに乗ったらそこの壁に縋った。

真横には腕をくっつけてる西門さん・・・チラッと見上げたら、彼も私の事を見下ろしてて、誰も居ないからってチュッ!とキスされた。
途端に開く扉!!慌てて彼を突き飛ばしたら、奥の壁に体当たりして「痛ぇ!」って叫ばれた。


「なにすんだよっ!お前、アメリカに来てから何回目だ?!」
「だって!こ、こんな所でっ・・・」

「お前か弾き飛ばさなきゃ誰にも気付かれねぇのに・・・痛ぇ、マジで肘打った・・・」
「ホント?ごめんっ!」

こんな子供みたいなやり取りを外人のおば様に聞かれて恥ずかしいったら!
クスクス笑われて、このエレベーターが1階に着くまで顔を上げることが出来なかった・・・。


まさかこんなに甘えて来る人だったとはっ・・・!


そしてフロントに行ったら(ぐちゃぐちゃになった)着物が入った荷物を別便で日本に送り返すんだとかで手続き中・・・その間私は少し離れた椅子に座って彼が戻ってくるのを待っていた。
英語が話せるからそう言う事もスムーズだなぁって、その横顔が格好いいなって見惚れていた。


「・・・・・・おい」

「・・・・・・・・・」

「おいっ!💢」
「・・・はっ?あっ、昨日の・・・!」


誰かに声を掛けられたと思ったら昨日のイケメン2号の道明寺さん。
眉毛を吊り上げたすごく怖い顔で、真上から私を見下ろしていた!

なんてド迫力・・・・・・確かにこの人、お坊ちゃまかもしれないけど西門邸には似合いそうにない。
目付きは鋭すぎるし綺麗な分だけ余計に怖いし、個性強すぎで主張が半端ない癖っ毛・・・その上気が荒くて乱暴って、この人が本当に美作さんや花沢さんと同じ幼馴染みなの?!

でも、いくらお坊ちゃまでもほぼ初対面の相手に向かってこの態度はないでしょうに・・・と、イラッとした。


いやいや、つくし・・・落ち着け。
こんな人でも彼氏のお友達・・・喧嘩しちゃダメだからね?って自分に言い聞かせたのに・・・


「俺が話し掛けてるのに無視するったぁ、いい度胸だな!」
「はぁ?無視なんてしてないじゃないですか!違うところ見てただけでしょ?」

「うるせぇ!どうでもいいが何で昨日は俺様を放ったらかして逃げやがった!マジ、ムカつく!」
「逃げた訳じゃないって!それに文句なら西門さんに言えばいいでしょうよ!」

「・・・んだと?」
「そうやって睨んでも怖くないからっ!」


スッと立ち上がって私まで仁王立ち!
馬鹿じゃないの?つくし!さっきあれだけ自分に言ったのに~!

この大男と向かい合って火花を散らしていたら、この人の後ろの方から真っ黒いスーツにサングラスのお兄さんが数人出てきて、私に向かって英語で何かを叫んだ!
そして私の顔面に向けられたのは銃口・・・まるで映画の撮影かと思うような光景が、この一流ホテルのロビーで起きた。


「・・・・・・えっ?!」
「Put the gun down!!」


道明寺さんのひと言でスーツのお兄さんは銃を下ろしたけど、私は驚きすぎて腰が・・・抜けた。





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Comments 8

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2019/11/28 (Thu) 14:10 | EDIT | REPLY |   
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2019/11/28 (Thu) 14:51 | EDIT | REPLY |   
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Re: タイトルなし

まりぽん様、こんばんは。

コメントありがとうございます。

あはは!帰国するだけですよ💦
そうそう、そう言う事です(笑)

ちょこっとしたお遊びですから~~♡
だってあんまり絡んでないでしょ?少しぐらいは・・・ねぇ?(笑)

事件は起きませんのでご安心を!

2019/11/28 (Thu) 22:22 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ビオラ様、こんばんは。

コメントありがとうございます。

おほほほほほ!!今まで徒歩並みだったのに、いきなりリニアに乗った具合の変化でございます。
総ちゃん、浮かれまくっておりますね♡

そうそう、デートらしいデートもしてないのに💦困った男ですよね~~💦

あっ、司君は・・・オマケです♡(笑)←怒られる💦

2019/11/28 (Thu) 22:25 | EDIT | REPLY |   
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2019/11/29 (Fri) 10:17 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

生粋娘様、こんばんは。

コメントありがとうございます。

あはは!どんな匂いがするんでしょ?
確かに薔薇では無さそうです・・・フローラル系ではない感じ?
ド直球で石鹸の香りじゃないでしょうか?

おお!若宗匠総二郎の・・・ありましたねぇ、そんなお話が(笑)
そろそろNISHIKALANDOの観覧車に乗れるのではないでしょうかね(笑)

いや、昔の話ほど恥ずかしいものはありませんね💦

2019/11/29 (Fri) 18:36 | EDIT | REPLY |   
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2019/11/30 (Sat) 12:09 | EDIT | REPLY |   
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Re: タイトルなし

パール様、こんばんは。

コメントありがとうございます。

おほほほほほ!総ちゃんの暴走が止まりませんねっ!
つくしは身体も気持ちも亀の歩み(気に入ってる♡)なのに、総ちゃんだけハーレーに乗っております❤

追い付かないだろうなぁ💦


そうそう、司君がイマイチ出なかったから出してみた(笑)
そして銃口向ける・・・どんな扱いやねんっ💦

2019/11/30 (Sat) 20:19 | EDIT | REPLY |   

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