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「俺の祝い膳って何だ?」

そう聞くとお袋はニヤリと笑った。
その顔を見て・・・やっぱりな、と睨み返した。
隣でつくしはオロオロするし、親父は「何の事だ?」ってな顔して俺達を見てる。

つまり、これはお袋の単独犯って訳だ。そこまで心配されなくてもそのうちどうにかしたのに!と腹が立った。


「・・・仕組んだな?お袋」
「ほほほほ、だって焦れったかったんですもの。見ていて腹が立ってね」

「だからって類まで巻き込まなくてもいいだろうがっ!散々遊ばれたんだぞ!」
「ちょうど類君からお電話があったのよ。ほら、もうすぐ後援会総会があるでしょう?それに参加出来なくて申し訳ありませんって」

「嘘つけ!どっかから仕入れたネタを確認しただけだろうがっ!」
「あらぁ、そんな言い方したらあきらくんが可哀想じゃないの。みんなあなたを心配してくれてるのよ?」

「俺の心配より自分の心配しとけって言えばいいだろうっ!!」


つくしはこの会話の最中も目がテン。
何が起きたのかさっぱりわかっていなかった。だから「俺の祝い膳ネタはガセだ!」って言うと、デッカい目をお袋に向けていた。
上品に片袖で口元覆って笑ってるけど、その笑顔の裏で何やってんだか!

料理長はグルだな?
態と料理長とそんな話をして調理人達に噂させて、それを使用人が耳にしたんだ。
そんなの一日あったら屋敷中の使用人に広まる・・・そのうちつくしの耳に入って本人が焦り出すって計算だったんだろう。つくしは焦る前に落ち込んで、飯も食えなくなったって言うのに!

そして丁度タイミング良くあきらからつくしの事を・・・って言うか、俺の事を聞いて面白くなった類がお袋に電話してデモンストレーションの事まで聞きだしたって訳だ。そして用も無いのにアメリカまで来てつくしを見ようと・・・って言うか、俺をおちょくりたくて演技が出来ない司を利用しやがったな?

自分ったぁ散々俺を揶揄って、つくしにはいい顔しやがって・・・あのクラゲ野郎っ!!
今度会ったらぶっ飛ばしてやる・・・っ!


「あ、あの?結局お祝い膳って、何でもなかったって事?」
「あぁ、そうだ。怒るならお袋を怒れ!お前が激痩せしたのはお袋のせいだからな」

「あらやだ、痩せちゃったの?牧野さん・・・って言うか、何処を痩せたの?」

「い、いえ!そんなに痩せていませんから大丈夫です!」
「ついでにお前が居もしない婚約者に動揺しまくって、アメリカでアルコール中毒になったのもお袋のせいだから」

「まぁ!ヤケ酒しちゃったの?牧野さん」

「と、とんでもないですっ!飲めないのに飲んじゃって・・・もう!西門さんやめてくださいよっ!」
「マジむかつく・・・」

「でも、そのおかげでいい報告があるんでしょ?井上さんと上田さんがそんな事言ってたわ♡」


「「・・・・・・・・・・・・」」




*******************




まさかこの上品な家元夫人が・・・って唖然とした。
西門さんの気持ちも私の気持ちも気が付いてて、それでもなーんにも起きないからイライラして『類君、あの2人をどうにかして!』って頼んだってこと?

それをあの洋風イケメンが『お任せ♡家元夫人』、なんて言って引き受けて、私の回りをウロチョロしたの?
まさか、あの廊下での急接近も態と?可愛いねって言葉も表向き?それはそれでショックだけど・・・って口を尖らせたら隣の和風イケメンに睨まれた。

なーんだ!あのイケメンの間を行ったり来たりしたのは、片一方が「演技」だったのね・・・。

そんな会話をしていたら家元夫人から飛び出した「いい報告があるんでしょ」・・・それに私達は目を見合わせた。


西門さん、どんな言葉で言うんだろう?
私にとっては初めての「恋人紹介」・・・恥ずかしくて一気に体温が上がった。

やっぱりこんな家の息子だし、若宗匠だし・・・つまりはこの家の跡取りだし?お作法に則って礼儀正しく紹介・・・とか?
それなら私はどんな顔していればいいのかしら。家元夫人が仕組んだって事は反対じゃないって事?

ここでいきなり怒鳴られたりはない・・・のよね?


「まぁ、隠すつもりもねぇけど、そう言う事になったから俺の嫁はこいつだから。責任ってもんがあるからな」
「・・・・・・・・・・・・(はっ?)」

「あら、順番は守って欲しいわ。大丈夫なの?」

「どうだろ?そん時はそん時だ」
「・・・・・・・・・・・・(順番って・・・まさかの?それ、完全にバラしてない?!)」

「はい、判りましたわ。でもその前に後援会の皆様にご紹介と納得をいただかないと。ねぇ、家元」
「そうだな。そこで揉めると後々厄介だからな」

「・・・・・・・・・・・・(ちょ、ちょっと待って?)」

「後援会とか親父が何とかしてくれ。俺は面倒なのは嫌いだ」
「・・・・・・・・・・・・(面倒って、いや!剛速球で決めなくてもっ!)」

「それよりも牧野さんのご自宅に行かなくてはねぇ。大事なお嬢様をお嫁にいただくのですもの」
「そうだな。いつにしようか、母さん」

「・・・・・・・・・・・・(はぁ?!このお2人があの荒ら屋に来るの?!ダメでしょーーーっ!!)」


「早めにするか?もしかしたら出来てるかもしれねぇし」
「西門さんっ!!何言ってんのよ!💢」


何も言えなくて黙っていたけど、流石にこれには反応してしまった!
そして家元夫人は「総二郎さん、声が大きいわ・・・」って、声の問題じゃなくて言葉の選び方だっつーの!!

アメリカで「そっちを頑張ってきました!」って言ってるようなもんじゃないのっ!

「そんなに怒んなよ~」って呟く西門さんを思いっきり睨んだけど、家元も家元夫人も「若いとはいいなぁ」「仲がいいわねぇ」で終わった・・・。



これが初めて出来た本当の恋人が、自分の両親に彼女を紹介する言葉なの?
いきなり「嫁」が出てくるとも思わなかった・・・普通は「俺達、付き合うことにしたから」じゃないの?!最後に「子供」まで匂わせてどーすんのよっ!!


「って事で明日からつくしは秘書じゃなくて婚約者でここに住むから宜しく」
「・・・・・・・・・・・・(はっ?)」

「はい、判りましたわ。お部屋はどうするの?志乃さんの向かい側?それともあなたのお部屋?」
「俺の部屋でいいや。離れても無駄だろ」

「・・・・・・・・・・・・(ちょ、ちょっと待って?)」

「いや、母さん、そりゃ不味いだろう。せめて初めは隣の部屋にしなさい。使用人の手前もあるし」
「あら、そう?じゃあ正式に記者会見してからにしなさいな、総二郎さん」

「・・・・・・・・・・・・(記者会見?)」

「んじゃ、つくしのアパート解約してくるわ」
「じゃ、急いで家具を揃えないとねぇ。うふふ、忙しいわ~」

「・・・・・・・・・・・・・・・」


少しぐらい私の意見も聞きなさいよーーっ!!💢





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2019/12/03 (Tue) 23:12 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

千花様、こんばんは。

コメントありがとうございます。

うふふ、イベントにも来ていただいてるのですね?ありがとうございます~♡
楽しんでいただけたでしょうか。

今年はエロ回避に成功した私はとにかく楽しかったです(笑)
え?ダメですかね?(笑)

そうですね~、これから3月末までイベントラッシュですよね~。
確かに忙しいです(笑)

休みがない感じになるんですよね・・・。
総ちゃんが終わったらクリスマス&つくし誕、その後すぐにお正月からValentineにホワイトDay・・・
(なにかすっ飛ばした感じもしますが・・・まぁ、いいか💦)
私の場合はラストに類誕・・・

ゾッとしますね(笑)

まぁ、ボチボチ頑張ります!
これからも宜しくです♡

2019/12/04 (Wed) 00:03 | EDIT | REPLY |   

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