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家元達に挨拶・・・だったのかどうか判らないけど、一応挨拶を済ませて長い廊下を歩いていた。
ズンズンと・・・彼の前をズンズンと!!


「つくし~、待てよ、どうしてそんなに早く行くんだ?怒ってんのかよ!」
「・・・怒っていませんっ!」

「怒ってねぇの?そんなに嬉しかったのか?」
「どうしてそうなるのよっ!西門さんの馬鹿っ!」

「名前で呼べって。ここの主は全員西門だぞ?」
「五月蠅いっ!!」


そりゃ出来たてホヤホヤの彼氏に、あそこまでストレートに「花嫁宣言」されて嬉しくない訳はないけど・・・でも、早過ぎるでしょうがっ!

もっと、こう・・・恋人時代の甘い時間ってのを過ごしたいのにどうして急に同棲?しかも実家?!
確かに実家って言ってもご両親の部屋とは何百メートルも離れてるけど、それでも寛げないし緊張するじゃない!常に廊下が気になって落ち着かないっつーの!

それに明日から私は恋人の家で働かなきゃいけないのに、その緊張感を取るためのアパートまで解約するってどういう事?
私は大の字で寝られる場所を確保したいのよ!

この心の声が知らず知らずのうちに漏れ出ていたらしい。
「だから秘書はもう辞めるって言っただろ?」って真後ろから憎たらしい声が聞こえてきた。


その時にやっと辿り着いた彼の部屋・・・私からその部屋に入る訳にはいかないから、ここまで来たら西門さんを待ってドアを開けてもらった。
それを見てニヤリと笑い、入る時にはさり気なく持たれる肩・・・怒ってはいるけどやっぱりドキドキも・・・する。


案の定、部屋に入るなりふわっと抱き締められて、私は彼の胸に顔をくっつけた。
その時に髪の中に彼の息が掛かってゾクッとしながら、やっぱり私の手も素直に西門さんを抱き締める・・・。


そう!この感じが欲しいのに、どうして同居っ?!


私の髪に顔を埋めていた彼を突き飛ばしたら、「はっ?!」ってすっとぼけた声出して私を見てた!


「だからね?どうして急に私がこのお屋敷に住む話になるのかって事なのよ!」
「嫌なのか?」

「嫌って言うか・・・その、恋人っぽいことがしたいんだもん。デ、デートとかさ・・・それなのに・・・」
「一緒に住んでてもデートすりゃいいじゃん。連れてってやるぞ?どこが良い?ハワイとかなら案内してやるしパリでもミラノでもいいけど」

「それ、デートじゃなくて旅行でしょ?」
「海外デートじゃね?」

「そうじゃなくて近くの公園とかでいいの!サイクリングとかピクニックとかお祭りとか。そんなの憧れるし・・・」
「・・・公園?ピクニック?」


ダメだ・・・彼氏にはなったけど価値観も経済観念も、所謂自分の中の常識が違いすぎる。
眉を顰めて全身で?????を表すこの人に、ついていけるかどうかが凄く心配・・・。




************************




つくしが俺にすげぇ不安な目を見せてる。

今までは逆だった。
近寄って来る女達は俺と一緒に歩けたら何かの勝負に勝ったかのような強気な目を見せたり、西門に入る自信があると言わんばかりの挑戦的な態度をとっていた。

海外に誰かを連れて行った事なんてねぇけど、そういった話になったら毎回飛び付いて来たし強請られた。
街で出会えば欲しいものの名前を並べてその店に連れて行こうとするヤツも居た・・・それなのに「公園・サイクリング・ピクニック」?

つくしはそれを恋人っぽいと言った事が新鮮だった。


「ん~、出来るかどうかは判んねぇけど、お前がしたいなら付き合ってやる」
「ホント?じゃあアパートもそのままで・・・」

「それはダメ。あんなセキュリティーの悪いアパートにお前を置いとく訳にはいかない」
「え~!だって今までだって住んでても何も起きてないもん」

「今まではな。これからは違う。俺の恋人だと判れば狙って来るヤツもいるかもしれないからダメだ」
「誰も私なんか狙わないって!大丈夫だよ」

「ダメだ!これだけは言う事聞いてくれ・・・俺が心配だから」

「・・・西門さん?」


秘書としてここにいただけでも攻撃を受けたんだ。
それが恋人となるとそれなりに守ってやらないと何が起きるか判らない。それがあるから親父達にも早く話してここに住まわせたかった。
ここなら何処よりも安全だし、宗家が認めた女だと知られれば誰も手出ししない。
確かに婚約者として公表する前に色んなハードルを越えなきゃならないけど・・・。


「何度か雪乃や真凜がやったみたいな攻撃を受けただろ?あれがもっとエスカレートする可能性もあるんだ。
俺達のような家が同じような家から相手を選ぶのにはそう言う理由もある・・・名家の出なら下手に攻撃できねぇからな。でもつくしはそうじゃない。だから1人にさせる訳にはいかねぇんだ」

「少しぐらい悪口言われても平気だよ?」

「悪口なんて可愛いもんじゃねぇ。上品そうに見えるかもしれねぇけど中身は意外と汚ぇからな。
脅すつもりはないけど暴漢を装って襲うかもしれないし、怖がらせるためにアパートを荒らされるかもしれない。とにかく住む場所だけは俺の側で・・・いいな?」

「・・・それ、西門さんには別の目的があるよね?」


「・・・・・・まぁな」


くそっ!人が真面目に話してるのにどうして確信ついてくるんだ?!
すげぇ都合のいい理由だと思ったのに・・・!


「・・・判った。じゃあそうする。でも秘書はもう少し続けたいんだけどな・・・」
「なんで?俺には絶対に秘書が要るって訳でもねぇし」

「そうじゃなくて、やっと面白くなってきたからさ・・・もう少しこの世界のことを勉強したいなって」
「それなら宗家の仕事を覚えたらどうだ?それはそれで大変だぞ?」

「でも、さっきの話だと私は恋人にはなれても婚約者じゃないってことでしょ?色んな人に認められないとダメだって家元も言ってたし。だからもっと西門さんの仕事を理解したいなって・・・思うんだけど」

「・・・・・・そっか・・・判った。でも秘書の仕事半分、宗家の仕事半分だ。そしてもう『今日はこれまで』はなし・・・それでいいな?」

「・・・うん!」


やっと機嫌の直ったつくしが自分から俺に抱きついてきた。
そして「これからも宜しく、総二郎・・・」と、小さな声で言った。


不味い・・・スイッチが入りそうだ・・・。



「つくし・・・言うの忘れてたけどお前にプレゼント買ってるんだ」
「え?なんの?」

「アメリカ旅行の記念ってヤツ?」
「あはは!だからそれは仕事だって!でも、ありがとう・・・いつ買ったの?気が付かなかった」

「ん?空港でお前が俺以外のヤツに渡す土産を選んでた時にな・・・」
「あっ・・・だって一緒に居たからお土産なんて・・・」

「それはいいんだ。それよりもこのプレゼント、今から着てくれ」
「・・・は?着るの?」


こいつの前に出したのは空港で買ったVictoria's Secretの下着・・・それを見たつくしは目をまん丸くして驚いてた。

ひとつは覆う布が無いストラップだけで出来たブラ&パンティ♡所謂丸見え状態の最強セット。
もうひとつはメッシュブラ&パンティ♡肝心な所が透けて見えるヤツ・・・サイズこそアメリカでは極小だけど。


「・・・・・・・・・・・・」
「どっちでも好きな方でいいぞ?着替え、手伝おうか?」

「・・・・・・・・・・・・」
「すげぇだろ?これ着けたとこ見せてくれよ・・・つくし」


「・・・・・・・・・!!💢💢」ドカッ!!

「・・・ってぇーな!!グーで殴るなよっ!」





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Comments 4

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2019/12/04 (Wed) 17:25 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

生粋娘様、こんばんは。

コメントありがとうございます。

うふふ、総誕イベントにもお付き合い下さいましてありがとうございます。
滋ちゃん考案のおパンツ(笑)

えっ?欲しいのはどっちですか?
つくしちゃん用ですか?まさかの・・・総ちゃん用?(笑)数㎝アップですからね!!
威力倍増で凄そうですよね💦怖いわぁ!

このお話の総ちゃんも・・・もしかしたら穿いてるのかもしれませんよ?抹茶色(笑)

2019/12/04 (Wed) 22:57 | EDIT | REPLY |   
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2019/12/05 (Thu) 07:52 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: おはようございます

シポンヌ様、こんばんは。

コメントありがとうございます。

あっはは!総ちゃん、嬉しくて仕方ないのでしょう💦
許したってください(笑)

いやいや、反撃しても敵いませんって!総ちゃんだもん♡

2019/12/05 (Thu) 20:54 | EDIT | REPLY |   

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