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初めて触れる類の素肌・・・それに自分と同じぐらい速い鼓動。
つくしはそれを聞いているうちに少し落ち着いてきた。

怖がらなくてもいい・・・・・・大丈夫、そう思えた。


でもやっぱりここでいきなり脱ぐというのは抵抗がある。自分の服を握り締める手の強張りは緩まなかった。
それを見て類は小さく溜息をつき、同時に「クスッ」と笑った。


「判った・・・無茶だったかもね。俺、先にさっさと浴びてくるからあんたは待ってな?今日は交代で許してあげる」
「・・・・・・今日はって!もうっ、花沢類!」

「行かないなら無理矢理・・・」
「行きますっ!あ、後で交代ね!!」


ここでもまた類を突き飛ばすようにドレッシングルームを飛び出して行く・・・その背中を切なそうに見ながら類は先にバスルームに入った。



つくしはリビングに戻ってまだドキドキしている胸を押さえ、さっきの類の体温を思い出していた。
それに思ったより逞しかった身体・・・直接触れた頬が火照り、やっぱり自分の心臓の方が速い!なんて変な事を比べて両手で顔を覆った。

チラッとテーブルを見るとさっき類が外してくれたブレスレットがある。
「その時」に邪魔だって意味だったんだろうか・・・つくしはそっと自分の耳からピアスを外し、ネックレスも外した。そしてテーブルに並べて、これで邪魔なものはないよね、と。

その時に早くもバスルームから音がして類が戻って来た。


いつも見てるサラサラの髪が濡れている。
それに初めて見るバスローブ姿・・・シャワーを済ませたばかりで雫が落ちそうな髪に、それまでとは違う艶っぽさを感じてつくしは類から目が離せなかった。

男のものとは思えない美しさ・・・それを何に喩えていいのかも思い付かない。
少し俯き加減の瞳が昼間の爽やかさとは違い、セクシャルな雰囲気を醸し出している。サイドの髪を掻き上げる仕草は初めてで、左耳のピアスがキラリと光った。

これは現実なのか・・・もしかしたら夢なのかと、ギュッと目を閉じ自分の頬をパンパンと叩いた。そしてもう1度目を見開いて正面をガン見・・・そこで「何やってんの?」と呆れた声の天使が囁いた。



「お待たせ。牧野、ゆっくりしておいで」
「・・・・・・・・・」

「どうした?入りたかったんでしょ?」
「・・・あっ、うん!」


つくしは急いで自分の荷物を抱えてバスルームに向かった。

実はアパートに戻った時、大学の荷物よりも先に自分の中では1番気に入ってる下着を用意していた。
こんな場面を想像して買ったものではないし、仙道の為でもない。普段はこんなものに貯金を使ったりしないのに、まるで「お守り」のように持っていた可愛らしいピンク色の下着・・・それを思い切って持って来た。

「み、見せるためじゃないのよ・・・いつもの飾りもない下着はやっぱり・・・ねぇ?」


誰に言う訳でもないがそんな独り言を呟きながらバスルームに入る・・・そこに漂うシャンプーの香りで、類が使ったんだと感じると、それだけでまた胸が高鳴った。




類はさっきの残りのシャンパンを口に運び、つくしを待った。

彼にも逸る気持ちとは裏腹に不安がある・・・と言うのも、恋愛感情抜きで誰かを抱くなんて考えられない類の方が初めてだった。
キスぐらいは強請られてした事はあるが、それも挨拶程度の軽いキス。それ以上の関係になる相手など居なかったし、考えたこともない。
総二郎やあきらに「経験しとけ」なんて言われた時には無視してさっさと逃げた。

それを後悔はしていないが、つくしを満足させられるのか・・・知識としては悪友から聞いていて知ってるが、自分にそんな事が出来るのか。

それとも身体が自然に反応することに任せるのか・・・考え過ぎて、いくら飲んでもさっぱり酔えない。


「頭で考えても無駄だって事だ・・・」

類もまた独り言を呟いて、最後のシャンパンをグイッと飲み干した時、今度はつくしがバスルームから戻ってきた。



初めて見る風呂上がりのつくし・・・濡れた髪をタオルで拭きながら、全身をピンク色に染めて色っぽい。恥ずかしそうに目を逸らせて唇を噛み締める姿に類の熱も一気に上がった。

バスローブから出ている素足に少しだけ開きの広い胸元。
アクセサリーを総て外した真っ新なつくしがゆっくりと自分に向かって歩いて来る。


それを見た瞬間、それまであれこれと考えていたことは全部忘れた。

目の前まで来たつくしの腕を引き寄せ、まだ湿っぽい身体を合わせる。つくしが驚いてタオルを落としても、それを拾おうとする腕も押さえ込んだ。
濡れた髪が類の顔に・・・慌てて離れようとするつくしの後ろ頭を抱えて、丁度いい角度に持って行く。

そして甘く唇を重ねた。


火照った身体にはその舌がヌルリと冷たく感じる。でも、すぐに混ざり合う唾液と容赦なく舐められる歯列・・・それに背中のバスローブ越しに類の指先を感じて腰に痺れすら感じた。
ソファーに座ってる類の膝に乗るような体勢のつくしは何処を掴んでいいのか判らず、怖々と類の肩に手を置いていた。

でもキスが深くなるとその指先に力が入ってきて類のローブを握り締める・・・それを感じた類が唇を離したけど、その距離は変わらない。

お互いの熱い息が掛かる程の至近距離。
そしてもうつくしの太股辺りでは類の男の部分がはっきりと伝わってくる。類もつくしのバスローブの隙間から覗く可愛らしいピンク色を見て、そこに隠されている女の部分に早く触れたくて溜まらない。


「る、類・・・髪、乾かしてから・・・」
「ダメ、そんなの気にしない」

「でも、あの・・・ここで?」
「・・・くすっ、向こうに行こうか」

「・・・うん・・・連れてってくれる?」
「可愛いこと言うね」


自分の首に両腕を回して、少しだけ照れて顔を背けてる。
何でも自分でやろうとするつくしの口から出た甘えん坊な台詞・・・初めて強請られた類はそれだけで嬉しかった。

そのままフワッと抱き上げて、今度はベッドの端ではなくその真ん中に優しくつくしを寝かせ、類は真っ赤になってるつくしを真上から見下ろしていた。


気にしていた髪が顔に掛かってる・・・それを指先で横に退かしてやっただけでギュッと目を瞑る。
まるでつくしも初めてのよう・・・類はそうじゃないことも知っていたけど、心まで許してくれたのは初めてなんだろうと思うことにした。

お互いに初めて・・・きっとこの情炎は初めてだろう。


ベッドに沈んでいるつくしの上に、類も静かに落ちていく。





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Comments 4

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2020/01/17 (Fri) 00:20 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

シナモンさま、こんばんは🎵

コメントありがとうございます(笑)

反応はやっ!!(笑)
1日待っててくれてありがとう❤️

でもなかなかセクシーだったでしょ?(*^-^)
さて、頑張ろうか(笑)💦

2020/01/17 (Fri) 00:30 | EDIT | REPLY |   
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2020/01/17 (Fri) 05:46 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ビオラ様、こんばんは。

コメントありがとうございます。

あはは!焦らしたわけじゃないんですが、ここまで書いた時にいきなりお風呂で・・・は無いよね?
と思い直したんですよ💦
だから1度落ち着かせて、ちゃんとベッドでって思ったので1日延びちゃった💦

ごめんなさいね♡

2020/01/17 (Fri) 22:37 | EDIT | REPLY |   

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