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plumeria

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西門さんが珍しく夕方までお仕事のない日、午前中に私のアパートにやってきた。
そして、いきなりのお誘い。

「つくしちゃん、スノーボードしに行かね?」

突然の話に食べてたミカンを落としそうになった。

「何で?この寒いのに雪山に行くの?」

「スノーボードは今の時期だろ。行こーぜ!久しぶりだし」

いや、西門さんはいいよ、そりゃ・・・
でも、私はスキーすら出来ないのにボードなんてムリでしょ。そして、そんな初心者の私の相手なんてしないでしょ?
そんなとこに行ったら自分一人で満足するまで遊ぶでしょーが!!

「え~~・・あんまり行きたくないかも~~」

「じゃ、明後日の夜に出発な」

聞いてないよ、この男。

「でもさ、私何にも持ってないよ?それにどこに行くの?」

「じゃ、買いに行こーぜ。俺も新しいボード欲しかったし。場所は類んとこのスキー場に頼むよ。苗場にあるから。一般ユーザーもいるけど、オーナー専用コースがあるから心配ねーよ」

本当にこの人達は!!スキー場まで持ってなくていいってのよ!



その後、西門さんに引っ張られて買い物に・・・
ボードにウェアにサポーター・・・一回行くのにどんだけ使う気なの?

「レンタルでいいのに・・・」

「何言ってんの?俺が働いて儲けた金なんだからいいんだよ。ほら、せっかくだからお前が気に入ったもんにしろよ!」

そして自宅に戻って車をスタッドレスに変えたりして準備するのに夢中になってる・・・
そんなにウインタースポーツ好きだっけ?

「スノーボードってそんなに楽しいものなの?やけに浮かれてない?」

「そうかぁ?昔はよく行ったからな、4人で。まぁ、類はあんまやらなかったな。司とは張り合って滑ってたけど」

「花沢類と雪山なんて、似合わなさすぎだよ。行くだけでもびっくり!」

「だろー!でも、出来んだぜ!あいつ、基本なんでもやれっけどそれよか寝てるからな」

って、言いながら車をいじってる。こういうの見ると西門さんも男なんだなって思う。
いつも、他の人にさせてるイメージだけど。
今回は自分でやんなきゃ嫌なんだろうな・・・・珍しく生き生きと作業してる。

「よしっ!じゃ、あとは行くだけだな!つくし、風邪とか引くなよ。俺、休みは今度の二日しか取れねーんだから」

「はいはい、わかりましたよ」



やれやれ・・ってため息ついたら、後ろから西門さんの両手が回ってきて・・・抱きつかれてる?

「もう!びっくりした!どうしたの?」

「俺一人が浮かれてるみたいで嫌だから。一緒に楽しみたいじゃん?それって我儘?」

「我儘じゃないけど・・・ほら、私出来ないからさ・・・」

「教えてやるって!な?楽しもうぜ?」

あぁ!もう!!反則だから!
そんな言葉を耳元でささやくのやめてよね、ドキドキしちゃうじゃないの!!

「いつも、こんな家に縛られてんだから・・・たまには二人でどっか行くのもいいんだって。ほら・・・こっち向いて、つくし・・・」

私の顔を自分の方に向かせて・・・優しいキスをくれる・・・
それがすごく甘くて・・・私も体の向きを変えて西門さんの首に腕を回してしまう・・・

ホントにこの男・・・こんな風に持って行くのはすごく上手いんだから・・・
ってここ、西門本邸の駐車場なんだけど・・・?


夕方の会合と会食を終えて、西門さんはアパートの方に帰ってきた。
パソコンでルートの確認をしたり、最新のスノーボード情報を見たり・・・
コーヒーを入れて、一緒に見たけど・・・なにそれ?何の技?さっぱりわかんない。

「こんなのつくしちゃんに期待なんかしねーよ。いいんだよ、行けたらそれだけで・・」


その夜も、西門さんは全然手加減なくて・・・もうムリって言っても離してくれなくて・・・
やっと眠りについたのは次の日になってからだった。
狭いベッドに二人で寝るには、ピッタリくっつかなきゃいけないから・・・当然西門さんの腕は私の身体に巻き付いてる・・・
もう、こんなの毎日続いたら寝不足で死んじゃうよ・・・



次の日、朝早くから仕事の西門さんはご機嫌良くアパートを出て行く。

「つくし、昨日肩出したまま寝てたろ!朝、冷たかったからびっくりしたぞ。いいか!絶対風邪引くなよ!」

「・・・誰のせいよっ!!」

ははっ・・って笑ってるけど、私だってパジャマ着て寝たいのに出来ないのはそっちのせいなのにっ!!
こんな男に惚れてしまった私の負け・・・かも。

雪山


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