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ほらね・・・だから言ってるのに。国宝級の鈍感だって。

俺の言葉で考え込んじゃって、珈琲に砂糖2つも入れちゃった。
だからひと口飲んで「うえっ!」って叫んだけど、無意識のうちに入れたの自分だから。よくそれでお腹の贅肉を心配するよねって可笑しかった。

で、聞かれたのならこっちも聞くしかない。
俺も牧野に同じ質問をした。「あんた、恋人は?」って。
そうしたら真顔で「勿論、いるわよ!」・・・そう言いながら小鼻がヒクヒクしてるから嘘だってバレバレなのに。


「へぇ、そいつが男とは思えない顔で背が高くて、ちょっと欧米人入ってるような髪で茶色の目なわけ?」
「そ、そう・・・そうなのよ~!195㎝でバスケットやってて、お母さんがアメリカ人だから名前が・・・る・・・ルイスって言うの!だから茶髪で茶色の目なの!花沢類に会わせたかったわ~!」

「じゃあ紹介してよ。なんなら俺とバスケットしようかって言ってみて?」
「はっ?!あぁ、いや・・・ルイスは今アフリカに帰ってて・・・」

「アメリカじゃなくて?」
「あっ?うんうんアメリカ!アメリカだった!」

「じゃあバレンタイン、淋しいんだね」
「はっ?そ・・・そ~~なの~~!でも、いいのよ。心が繋がってるから」

「・・・・・・羨ましいな」
「でしょ?花沢類も頑張らないと!鈍感には猛アタックしかないわよ!」

「だね♥」


ホント・・・何にも変わってない。
口の横に付いてるクリーム・・・舐め取ってやろうかな。それもある意味「猛アタック」だよね?




*******************




ルイスって誰よっ!アメリカの何処にいるのよっ!
バスケットで勝負って・・・そんなの花沢類が一人二役でバスケットすんの?って頭の中が大パニックだった。

食事が終わった時には何故かスマホの真っ暗な画面を私に見せて、そこに映った自分の顔・・・口の横に生クリームが付いてた!
口で言えばいいじゃないのっ!って睨んだら、涙こぼしながら笑ってた。


昔はもう少し感情控えめだったと思うのに、何故大人になってからこんなに意地悪なの?
そんなにゲラゲラ笑う?(私の顔見て)

ますますこの人が心の中に住んじゃうじゃないの・・・それ、本当に不味いんだけど。




「牧野、どうやって帰るの?」
「ん?そうだなぁ・・・まだバスがあるからそれで・・・」

「ふぅん。じゃあタクシー呼ぶね」
「人の話を聞きなさいよっ!!」

「あっ、丁度空車が来た。牧野、乗るよ!」
「えっ?あっ、ちょ、ちょっとっ!」


どうしてこうも自分勝手なんだか!
気が付いたらタクシーに乗ってて、隣は勿論花沢類で、運転手さんが「行き先は?」って聞いたら同じ質問を私にしてきた。

仕方なく住所を言うとタクシーは滑らかに走り出し、私は何処を見ていいのか判らないから窓の外に顔を向けていた。でも景色なんて目に入らず、窓に映ってる茶髪の男を見てる。
俯いてスマホで何か確認してるのかド真剣・・・お仕事かな?って思ったから話し掛けなかった。

今度は「はぁっ・・・」って溜息。
何か不味いことでも起きたのかしら・・・それともさっき話した鈍感な彼女が何か言ったのかしら?
目では窓硝子の中の彼を見て、耳は彼の声を拾おうと必死になってる・・・気が付いたら少しずつ中央に寄ってたみたい。車がカーブした時に体勢を崩して花沢類の所にコロンと倒れ込んだ!


「うわっ!!ご、ごめんっ!」
「・・・くすっ、そんなの子供ぐらいしかならないと思ってた」

「酷っ!ちょっと油断してたのよ、それだけよ!」
「別に怒ってないよ。ここから見下ろすのも面白いし」

「・・・はっ!そうだった、ホントにごめんっ!」


すぐに起き上がれば良かったのに寝転んで花沢類の膝枕で喋ってた・・・。
下から見上げた彼の顔、そんな角度で見た事ないから超焦るっ!って、その前にこの人の膝に頭を乗せた事に超ビビった。

心臓が痛い・・・ホント、寿命が縮むわ・・・。


「ご、ごめんね?お仕事だったんでしょ?」
「いや、そんなんじゃないよ。彼女がね・・・バレンタインの日にホテル予約してくれって言うから」

「・・・ホテルの・・・予約?」
「うん。でももう来週じゃん?今言っても取れるかどうかって思ったらMホテルのエグゼクティブスィートが予約出来たんだ」

「そ、そ・・・そ~なんだぁ!良かったねぇ!」
「んっ、良かった。14日の午後8時かぁ・・・残業入れないようにしなきゃね。やっと気が付いてくれたのかな・・・」

「きっと・・・きっとそうだよ!」


うそ・・・本当に居たんだ。
14日の夜・・・その彼女と過ごすの?花沢類・・・そんなに嬉しいの?

それを聞いてから私の目は何も見なくなった。
自分の膝の上の固く握った拳、そこを見ながら唇が震えた。


どのぐらい経ったんだろう・・・運転手さんが何かを言って車が停まったけど、私は意識が何処かに飛んでって全然判らなかった。


「牧野、着いたんじゃない?あんたのマンション、ここでいいの?」
「へっ?あぁ・・・ここだ。うん、ここで正解・・・」

「そぉ?ちゃんと帰れる?部屋まで行こうか?」
「ううん、大丈夫・・・花沢類、今日はご馳走様。えっと、彼女に宜しく。14日、楽しんでね・・・」

「ん、ありがとう。牧野もルイスと仲良くね」
「・・・ルイス?あぁ、うんうん。今から電話する~」




ダメだ・・・目の前が真っ暗になった。
超鈍感な彼女のくせに、そういう時は行動派なんだ・・・・・・


全然鈍感じゃないじゃんっ!!







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Posted by

Comments 4

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2020/02/17 (Mon) 11:09 | EDIT | REPLY |   
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2020/02/17 (Mon) 11:35 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

ビオラ様、こんばんは。

コメントありがとうございます。

そうそう♥類君は完全に遊んでおります。
確かに余裕ぶっこいてますけど(笑)

うふふ、このつくしちゃんに拗ねる暇があるかな?
つくしちゃんも気がつけよーっ!って感じですね♥

なんだかこれ書いてると「Colorful」思い出しました(笑)

2020/02/17 (Mon) 22:32 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

シナモン様、こんばんは。

コメントありがとうございます。


ぶはははははははははははははははは!!!!!!!

やめてよ💢!

私まで想像しちゃったじゃんっ!!

2020/02/17 (Mon) 22:33 | EDIT | REPLY |   

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