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冬真っ只中の美作城。
今日は花沢城で類との打ち合わせがあるため念入りに髪の毛の手入れをしていた。

今日も艶髪だな……と鏡を見てご満悦♡
冬だというのに黒曜星に跨がり、颯爽と出掛けていった。


「寒いなぁ、黒曜星。雪降るんじゃないか?」
『左様でございますね、あきら様。お車にされれば宜しかったのに』

「俺にはお前が1番だからさ。寒いのに悪いな」
『とんでもございません。少し急ぎましょう、本当に雪が降りそうです』


なんて会話が成立しているのかどうかは別として、あきらが城を出て10分。
すっかり淋しくなった森の横を走っていたら背中に何かがドン!ドンドン!!と当たった……気がした。


「止まれ!黒曜星!」
『如何されました?あきら様』

「……気のせいかな、また理雄達が脱走したとかは……」
『彼等は現在ステンレス製の特大ゲージの中で生活していますので大丈夫でしょう。私にはなんの気配も感じませんが?』

「そうか……じゃあ行こうか」
『はは…ウサギには神経質でいらっしゃる』

「もう何度も脱走してるからな……」
『心中お察しいたします』


なんて会話が成立しているのかどうかは置いといて、黒曜星は再び花沢城を目指した。




***花沢城***



「いらっしゃーーい!美作さん♡黒ちゃん!」
「…………時間通りだね。そして今日も艶髪だね、あきら。(ちょっと乱れてるけど)」

「よっ!久しぶり、つくしちゃん。類、悪いが黒曜星を温かいところで休ませられるか?」
「……ん、用意させるね」
「人参さんも食べてね~!黒ちゃん♡」


あきらが来ると言えばお菓子よりも先に人参を用意するつくし……。
彼奴ら(ウサギのことである)も来るからってうちの畑、人参だけヤケに広いんだよね。
だから秋に収穫した人参、1つの倉庫がオレンジ一色になる程あるんだから!

嬉しそうに黒曜星の手綱をつくしが握って厩に連れて行こうとして、あきらがその横を嬉しそうに歩いて…………あれ?


あきらの背中になんかくっついてない?
自慢のコートの真ん中……なんだろう、凄く嫌な予感がする。

無意識のうちに花沢城に侵入した?
なんだ、あの四角いの……。


「あきら、待って」
「ん?どうした、類」
「……?類、何かあったの?」

「何をおんぶしてるの?」
「は?おんぶって?」
「……?美作さんの背中……?
きゃあああーーーっ!!可愛いっ!!」



まただ……また新しいのが来たんだ。
溜息ついてあきらの背中まで行くと……

「あっ、可愛い……」
「でしょ?!こんな可愛い顔の子、初めて~♡」

「なんだ?何がくっついてるって?」

「これ…………モモンガじゃない?」

「……モモンガ?」

「あ!美作さん、ここにも!」
「あきら、フードの中にも……」

「三匹もかっ!」

「何かあったの?」
「あぁ、森の中を通った時、背中に衝撃があったんだ、こいつ等だったんだな?」

「ねぇねぇ、モモンガって木から木にピューって飛ぶんでしょ?それがどうして、美作さんの背中に?」
「丁度、木と木の間をタイミング良く通った……とか?」

「それで、ここまで来ちゃったのね。可愛いわぁ~♪ね?類」
「ん♪」


類とつくしは、あきらの背中を見て『可愛い♪』を連発。
あきらは自慢のコートをモゾモゾと脱ぎ、
その三匹を確認。


「なんだっこれっ!!可愛いなっ♪」
「でしょ?」

「少し幼い感じだよね?子供かな?」
「兄弟かしら?お友達かしら?」

「三匹一緒にあきらの背中にダイブなんて、勇気あるよね?」
「親が探してたら、可哀想よね…」

「あら!モモンガ。珍しいわね」

「出水先生、美作さんの背中に着地しちゃったみたいで…」

「モモンガって、基本 夜行性なのよ。赤ちゃんではないみたいだわ。親離れしたてってとこかしら、引っ越しの途中かな?ノミの発生とか糞尿で巣穴が汚れたりすると引っ越しする事があるの」

「お引っ越し?」
「そうよ、子育ての知恵ね。この時期は、寒いから数家族が纏まって一つの巣穴で生活したりもするのよ、無益な争いはしないのよ、皆 仲良く冬を越しましょうって感じかしら」

「へぇ~」
「成る程ね」

「お前達、引っ越ししてたのか?タイミング良すぎたな、ごめんな。テリトリーの森から出してしまったな……家に来るか?ん?」


あきら自慢のコートにくるまれたエゾモモンガが三匹。
そのコートの持ち主は、六つのつぶらな瞳に見詰められ、頬を染めている。

……あぁ、これは…飼っちゃう感じ?


「じゃあ…健康診断してあげるわね、帰りに診療室に寄ってね」
「…ぁ…よ、宜しくお願いします」


…あ~ぁ、今生の別れみたいな顔しちゃってさ、メロメロじゃん あきら…


「ねっ、ねっ、美作さん!
あの子達どうするの?本当に連れて帰るの?」



あっ…つくし………
そんなにキラキラした瞳で見詰めたらさぁ………もう決定じゃん!


「あぁ、そのつもりだよ。
あの子等が快適に過ごせるようにこれから勉強しないとな♪」



そうなるよね…
ま、確かに可愛かったもんね…
可愛かったんだけどさ……出来れば城への侵入は遠慮してほしいじゃん?
ただでさえ邪魔者ばっかりなのに………


ちょっと憂鬱な俺をそっぽに つくしもあきらも楽しそうに笑ってる。


「あっ、名前!名前はどうするの?」
「ああ、そうか!美作城の一員になるんだから ちゃんと決めてやらないとな♪」

「…………名前……」


黙ってられなくて思わず出てしまった言葉は、つくしに届いてしまったらしくニコリと微笑まれた。


あのね…つくし…
その笑顔が怖いんだよ…


気持ちとは裏腹に笑顔を返して様子を窺ったけど つくしの口から出てくる名前はどれも……変。あきらもその異変に気付き始めてるみたいでちょっと困惑気味?に見える。


「名前も大事だけどさ、ご飯の用意とかゲージの用意とか、やらなきゃいけないことたくさんあるんじゃない?
それに今日の打ち合わせ どうするの?」

「あ……あぁ、そうだったな。始めるか!モモンガの事は出水先生に相談してみるよ」
「えぇーっ、名前は?おあずけ?」

「つくし、次の楽しみに取っておいたら?」
「……うん 分かった。お仕事頑張ってね♪」

「ああ」


助かったけど つくしとの別れは名残惜しい。そんな表情を浮かべながらも、やっぱりエゾモモンガを迎える事は楽しみらしく、笑みが止まらないあきらと会議室に向かった。


この日のあきらは何もかもが早かった。

打ち合わせは非の打ち所がないほど完璧。
帰り際に至っては、リビングに立ち寄る事もなく、真っ直ぐに出水先生の所に寄ってアドバイスをもらい、モモンガを受け取りそそくさと帰ったっぽい。

挨拶もなしに帰られたつくしはちょっとだけご機嫌斜めだったけど、それもモモンガの為なら……と納得したみたい。


どんな名前になるんだろうね?
また、楽しみが増えたね♪


なーんてつくしは言ってた。


あきらのセンスなら大丈夫なんじゃない?なんて事は言えるはずもなく……

うーん……城襲撃は俺としては楽しみじゃないんだけど……?とも言えるはずもなく……


何はともあれ!

にこにこしながらSP達と遊ぶつくしを愛でる昼下がり。
こんな平穏な日が毎日続けばいいのにな♪





そんな事を言ってる間に数日が過ぎ、つくしとまったりしていた午後……

つくしはこの正月に産まれたハムスターの雅紀と翔で遊んでいた。
もうすっかり八子と潤と変わらない大きさ……まさか、またすぐに増えないよね?と心配になるほどだ。


「類様、つくし様、お客様ですよ?」

「今度は何?」
「類ったら……なに、じゃなくて誰、でしょう?」

「ごめん、つい……」


いや、それほど人間よりも動物の襲撃が多いって事だよ。
田村もつくしも動物全部がお客様だと思い込んでるから……。


「ははは、確かに動物はくっついておりましたけどね。
いらっしゃったのは美作様ですよ」

「うわぁっ!くっついてるって事はエゾモモンガ連れて来てくれたんだっ!
急がなきゃーーーっ♪」

「あっ、つくし!」


そこまで言わなくてもいいだろうと田村を睨んだけど苦笑いで交わされた。
でも、まぁ……いいか!あの子達はホントに可愛かったから。

もう1回あの顔が見られるなら……と、俺も客間に行ったら……


「可愛いだろ?この子がモモで、この子がモン助、この子がガン太だ♥」
「うわぁっ!女の子1人に男の子2人なの?」

「あぁ、出水先生にそう言われたからさ♪
モン二郞にしようかと思ったけど、司の猿がもん司郎だろ?で、総二郎とゴチャゴチャになるからさ~」

「うんうん!良いと思う♥」


「………………」



あきらもネーミングセンスがない事が判明した日だった。




おしまい♪



皆様、こんにちは~!
今日はあきら君でエゾモモンガです♥

めっちゃ可愛くないですか?マジで可愛い顔ですよね!!
初めは1匹だけあきら君に激突させたんですが、ここで思い出したこと……

あきら君と言えば「3匹」

カピバラもコツメカワウソもウサギも3匹……それならこの子も3匹で!!

『背中に何かがドン!と当たった……気がした』って書いて出したんですが、その後
『背中に何かがドン!ドンドン!!と当たった……気がした』に変えちゃいました(笑)

そうしたらS様に「増やしてないか?」って言われて💦

やぁ~~~んっ!だって可愛いんですもの~~♥


でもモモンガって室内で飼うには大変らしいです。
あちこちでオシッコするらしいけど、それが結構な匂いらしくて(笑)
だからあきら君はお庭で飼ってるみたいです。


では本日のお遊び画像~~~♥

15818605350.jpeg

可愛い~~~~っ!!


では、また再来週お会いしましょう♥
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2020/02/21 (Fri) 15:19 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

蕩けた女様、こんばんは。

コメント&○○○、ありがとうございます(笑)

爆笑っ!!
空様からのひと言です。

「そろそろ止まり木から離れませんか?」
「角度が変わる止まり木とかありませんから」

だって!!(爆)


しかもなんで私がっ!!すんごい変態やないですか!
そりゃね、空様もGip様も先輩だから譲るけどさ(笑)
でも、あの人の背中はないやろーーーーーーーーーーーーっ!!
それなら地面にしてくれーーーーーーーーっ!!

田村でもいい、でもあそこは嫌じゃーーーーーーーっ!!(怖いじゃん!)


マジお腹壊すからやめてくれる?(笑)
でもありがとうございました。
記念に下書きとして「あそこ」に保管しておきます(笑)

2020/02/21 (Fri) 18:29 | EDIT | REPLY |   

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