FC2ブログ

plumeria

plumeria

スキー場に着いた・・・
東京から車を走らせて・・・私はずっと寝てたから大丈夫なんだけど、西門さんは運転しっぱなしで疲れないのかな?

「ちょっと運転代わればよかったよね。ごめんね・・」

「心配すんなって。つくしちゃんの運転じゃ今頃ここに生きてこれてないと思うぜ?」

確かにそうだけどっ!!ホント憎たらしい男だっ!!

類んとこのスキー場・・・オーナー専用コースの横は確かに一般コースになっていてたくさんの人がいた。
そして、やっぱり・・・まさか、これが目的・・・って事はないよね?

ウェアに着替えた西門さんの周りには美人のお姉さんが集まっているような・・・
まだ滑ってもいないのに、これで滑ってたら何倍のお姉さんが寄ってくるんだか!
はぁ・・ってため息ついてボードを抱えたまま隅っこに移動した。
遊びに行くのに何が嫌かって・・・こういうことが必ず起きるって事なんだよね。

聞きたくもないのに聞こえてくる会話・・・

『あのっ!お一人ですか?一緒に滑りませんか?』
『あたし、あんまり上手くないんで教えていただきたいわ』
『滑ってるところ見たいです!今から上に行きましょうよ』

はいはい!好きにしていいよ!私は一人でも楽しめるからっ!

「ごめんね、俺、連れがいるし!そいつに教えてやりたいからさ」

無理しちゃって・・・
あの美人達の前で私の方に来たら、また何言われるか!!
って思ったら、側にもう来てて。
手を引っ張ってオーナー専用コースの方に向かった。

『なに?あの子!彼女なの?』
『え?妹じゃないの?子供でしょ?』

悪かったわね!!こう見えてもこの男と1才しか違わないのよ!
しかも、自分で言うのもなんだけど・・・この男一応彼氏なのよっ!!

「一応ってなんだ?」

あれ?声にでてた?

「何でもないわよ。もう!手、離してよ。自分で歩けるよ!」

変なヤツって笑ってるけど・・・こんな場所に来たらいつもこうなのよ。
私じゃ西門さんに似合わないって、知らない人たちの声で気付かされるの。
慣れたつもりでも、やっぱり傷つくんだよね。

でも、仕事で疲れてる西門さんがこうやって外に連れてってくれてるんだから、楽しまないと・・・
それは、それで損だよね。

気を取り直して、出来もしないボードを取り付けた。


「やっぱ、無理だよ~~!もっと緩やかなとこないの~~?」
「このくらい大丈夫だって!いきなりエアやれって言ってるんじゃないんだから!ゆっくりドリフトしながら降りようぜ」

って言っても・・・ヨロヨロと進んではコケて、進んではコケて・・・

「もう!!やっぱり出来ないっ!!身体が痛いよ~!!」

「怖がってばっかだからだよ。もうちょっと力、抜いてみ?肩に力入れすぎだよ。初めっから無理って決めつけてると上手くなんねーよ」

「う・・うん」

そうなんだけど・・・すぐ近くであの美人のお姉さん達がこっちを見て笑ってる・・・

『みっともなーい!滑れないのに足手まといよ』
『彼が可哀想よね!』

恥ずかしくて泣きそう・・・下を向いたまま顔を上げられない・・・
その時、西門さんがすっと横に来て・・・お姉さん達に見える位置でそっとキスをしてきた・・・

「え?ちょっと・・・?」

真っ赤になっちゃうよ!!人が見てるとこで!!

「いいんだよ、言わせといて。俺にはつくししか目に入んないんだから」

そう言ってものすごく綺麗な笑顔を見せてくれた・・・
頭をポンポンとたたかれて

「さっ!もう一回!せめてコケずに一回は降りないとなー!!」
「・・・頑張る・・・」

よしっ・・・!せっかくだからやるか!私専用のインストラクターのために!!



夕方まで頑張って、やっとコケずに滑れた・・・
西門さんの模範演技を最後に見せてもらって、スキー場を後にした・・・・。


OH98_koudainasetugen_TP_V1.jpg
関連記事
Posted by

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply