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plumeria

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早朝からの大ショック・・・別に大事にとっておいた訳でもないけど私のハジメテ・・・その記憶がなにも無いなんて。

あれからすぐにホテルを出てタクシーでアパートまで戻り、急いで着替えた。
もうこのブラもパンツも見たくない・・・本当は捨てたかったけど、下着に罪はないと洗濯機に放り込み、そこで自分の身体を確認した。

よく噂に聞く首のキスマーク・・・・・・ないよね?
何度見ても無さそうだったけど、気になるからスタンドカラーのブラウスに着替えた。
こういう時、今までなら黒いタイツにするのに営業課はヌードカラーのストッキングって言われたから、足にも痣がないか調べた。

そんなもの、ないよね?
これもなさそうだったから急いでストッキングを・・・いや、今日はパンツスタイルにしよう!
変なところに気を遣ってパンツスーツにして急いで部屋を飛び出し、待ってもらっていたタクシーに乗って会社に向かった。

シャワーすら浴びる時間も無くて・・・って事は自分は「その時のまま」会社に来たのかと思うと恥ずかしくて恥ずかしくて・・・。



「課長、おはようございます~」
「おはよう、牧野さん。今日はキリッとしたスーツだねぇ?」

「ははは!えぇ、この方が動きやすいかと・・・」
「そうなの?でも今日は外回りじゃなくて丁度中途採用の新人研修があるから一緒に受けてよ」

「はい、判りました~」


外に行かないと聞いてホッとしたのも束の間、私の隣は高橋君・・・つまり「その時の相手」が隣で笑ってる訳で。
そっちを見ることも出来なくて、私は課長に渡された「営業の手引き」みたいな資料を見るフリ・・・頭の中は昨日の記憶を必死に呼び戻していた。


でも思い出すのは峰山商事で再会した西門さんだけ・・・あの笑顔を思い出して急に顔が火照る。
それを高橋君は勘違いしてるのか、嬉しそうに「楽しかったですね♥」なんて!そっちは全然思い出せないのにっ!


でも・・・おかしいのよね。
真里ちゃんの話だと「次の日は歩くのも痛い」って聞いたのに。
いや、それは相手にもよるって理恵ちゃんが言ってたっけ?
・・・で、それは相手のテクニックに比例すると由美ちゃんが言ってたっけ?

私・・・今日、なんともないんだけど。
高橋君にはテクニックがなかったと言う事?それとも理恵ちゃん説で優しかったって事?


いやいや、やっぱり覚えてないんだから自己分析も出来ないって!そして高橋君にも聞けない・・・もしもテクニックに自信がない人なら傷付けちゃうよね?

これが「あの人」だったら確実に会社を休んでるかも・・・なんて思ったり。


「はぁ・・・」
「大丈夫ですか?牧野先輩、今日はここで新人研修でしたっけ?」

「だっ、大丈夫!ごめん・・・そんなに顔近づけないで・・・」
「クスッ、会社ですもんね。でも嬉しいなぁ、14日、楽しみですね!」

「は?14日・・・?」
「えぇ、今度はあんなところじゃなくてTホテルの部屋でって・・・先輩が誘ってくれたんですよ?」

「・・・・・・・・・・・・」


はぁ?!私が高橋君をホテルに誘ったぁ?!!
しかもValentineに?!



うそっ・・・!10年間、この日は誰とも約束せずに(彼氏いなかったけど)独りでひっそり過ごしてきたのに?!その私が年下の男性を誘ってホテルに?!

しかもTホテルってMホテルに匹敵する高級ホテルじゃないの!何処からそんなお金が出るのよ!
自分の部屋がある都内で、お金払ってまで別の場所に泊まる意味がわかんないっつーの!

声を大にして抗議したいけどここで叫ぶわけにもいかず、高橋君は1人で営業に向かった。





*********************





この前の再会が気になって、俺はガラにもなく牧野の働いてる会社を探してそこに出向いた。
行ったからって訪ねる理由がねぇし、今日も外回りかもしれねぇのに。

だけど足が止まらなかった。
2人でならもう1度話せないか・・・その気持ちが強かった。

あいつも俺と同じ気持ちを抱えてる・・・自分勝手だがそんな風に感じたから。


でもその時出てきたのは、峰山商事で牧野と居た高橋って男だった。
今日はその横に牧野の姿はない・・・此奴は1人で、俺を見たら足を止めて睨みやがった。



「あぁ、誰かと思ったら。どうしたんですか?うちに用なんてないでしょ?」
「確かにお前に用はねぇな」

「牧野先輩なら今日は外出しませんよ。それにもう諦めたら如何ですか?俺のものになっちゃいましたから」
「・・・・・・なんだと?」


此奴が俺の横を通り過ぎる時にそんな言葉を出して、俺は一瞬固まった。
此奴のものになった・・・牧野がこの男と?それは全然想像出来なくて、通り過ぎた高橋を呼び止めた。


「おい、お前・・・」
「は?あんたにお前なんて呼ばれる覚えはないけど?悪いけどあんたみたいに自由業じゃないんで急ぐんだけど」

「まさか、無理矢理牧野を?」
「そんな訳無いでしょ?無理矢理だったら一緒の会社で仕事なんてお互いに出来ないだろ?合意の上・・・って世間じゃそう言うのかなぁ?確かに誘ったのは俺だけど、先輩素直に応じてくれたよ」

「・・・・・・・・・へぇ、あいつが?」


確かに見た目も悪くはない男。
だが、あいつが簡単に誘われてついていくとは思えなかった。
その気がないのに身体を許すとも・・・それは想像もしたくなかった。キス1つで動揺するような女なのに・・・でも10年経てば誰でも変わるのか、そうも考えた。


あの頃の気持ちを抱えているのは俺だけだったのか・・・?


「それに14日は牧野先輩からTホテルに誘われたんだ。あんたの出番なんてもうないって事だよ」
「Tホテル?牧野から?」

「まぁね。その日に誘うんだから本命でしょ?あっはは、残念だったね!確かに西門さんはモテそうだけど、牧野先輩にはフラれたって事だよ」

「・・・・・・くくっ!あぁ、そうかもな。悪かった、仕事の邪魔したな」


「・・・は?」



馬鹿め!
今のひと言で俺には判った。

牧野は此奴に心なんて許してない。
高橋のものにもなってない・・・いや、そこは牧野に聞かなきゃ判んねぇけど。


そこに棒立ちしてる高橋を置いて、今度は俺の方がその場を立ち去った。





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2020/02/24 (Mon) 15:20 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

パール様、こんばんは。

コメントありがとうございます。

もうこの時点でヤバいですよね💦
記憶なし・・・覚えなくてもいいぐらいだったのか(笑)高橋、残念っ!!

それでもまだ騙そうとする辺り、やっぱり骨があるのかも(笑)

あはは!総ちゃんはカーテンに包まらないでしょ~~~~💦
確かに見たいけど(笑)
そのカーテンになりたいけど(笑)


そして爆笑っ!!
そりゃ凄い子ですね~~~💦将来が怖いわ~~!
でもいいじゃん・・・うちは司君ですよ?(笑)

類つく総つくの私の子がつかつくってどうよ?
それ会話にもならないから。

うちの子は私が当然全話持ってるから原作を読んでますけど、それよりドラマの方が好きみたいよ?
今でもたまにDVD観てるらしいから。

まぁ、私がこんなの書いてるって知らないから一緒に笑って司君の話は聞くけど、言い返したり出来ないのが辛い。


でも娘には総ちゃんを好きになってとは言えない(笑)
そんな人を好きになったらヤバいもんーーーっ!!

2020/02/25 (Tue) 19:33 | EDIT | REPLY |   

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