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目の前に国宝級の鈍感な彼女・・・それって、私の事?
花沢類が優しい目で私を見下ろして「気が付いた?」って・・・。

それに驚いてポカンとしてたら、彼は私をフワッと抱き締めて「気付くの、遅すぎ」って・・・それを聞いたら涙が出てきた。


「・・・嘘、だったの?彼女居るって・・・14日の約束って・・・これは嘘だったの?」
「彼女が居るって言ったのは嘘じゃない・・・学生の時から心の中に恋人としてのあんたが居たから。14日の約束はごめん、嘘ついた。だってそうでも言わないとあんたが自分の気持ちをぶつけてくれないと思ったから」

「心の中のって・・・それ、嘘だよ!花沢類・・・私の事、友達でそれ以上でも以下でもないって言ったじゃん!」
「え?いつの事?」


抱き締めてくれていた手を離して、彼が私をその部屋の椅子に座らせてくれた。
花沢類も私の横に座り、片手は背中に、もう一つは手を握ったまま・・・そんな格好で私は遠い昔のValentineの話をした。

彼はそれをちゃんと覚えてて、謝るどころか「クスッ」っと・・・・・・笑った?!


「どうして笑うの?!私、その日にちゃんとチョコを持ってたのに、渡せなくなって進にぶん投げたんだよ?!」
「そうなんだ?こっそり渡してくれたら良かったのに」

「だって・・・だってあんな言い方したら渡せないよ!それに受け取らないって言った!出されても断わるって・・・」
「それはあんたを守る為・・・みんなの前で受け取ったら酷い事言われるだろ?」


・・・・・・確かに。

確かにあの頃は道明寺と別れた後で、色んな人に散々嫌味を言われた。
次は誰だって・・・花沢類なのか西門さんなのか、美作さんなのか・・・虐めはなくなるどころか酷くなってた。だからいつも1人で、大学なんてつまらなくて嫌だった。


だから・・・だからあんな風に言ったの?
私、その言葉を信じて逃げちゃったの?


「でも牧野の方が先に俺を友達以外の何でもないって言ったんだけど?」
「えっ?私が?いつ?」

「・・・覚えてないの?」
「全然」


今度は花沢類が私が同級生に詰め寄られていたときの話をしてくれた。
でもそれは全然記憶にない・・・と言うか、そんな事が有り過ぎてイチイチ覚えていられなかった・・・。

友達じゃないと傍に居られないって思った。
好きって言っちゃいけないんだと・・・半分は怖かった。
花沢類の家も、同級生達も・・・私の恋を応援してくれるものが何1つ無いような気さえした・・・そう言ったら「馬鹿だね」って・・・。


「で、牧野の恋人はどうなったの?」
「・・・・・・は?」

「茶髪のアメリカ人のルイス・・・その人は?」
「あぁ・・・あっはは!ルイスね?えっとね・・・電話したら新しい彼女が出来たらしいわ!」

「クスッ、そうなんだ?じゃあ、あんたフリーになったわけ?」
「・・・そう言う事かな?」

「残念!バスケットして勝ちたかったな」
「あーっ!もう言わないでよ、謝るから!」


もう、この人に抱きついても良いんだよね?
この手を取っても良いんだよね?友達じゃなくなっても・・・・・・それ以上になれるんだよね?




**********************




牧野が俺の胸に飛び込んで来て、そこで何回も「ごめん!」って謝ってた。
それに俺も「あんたで遊んでごめん」って謝った・・・もうお互いに笑いが止まらなかった。


「馬鹿だよね~」「馬鹿だよ」
「鈍感だよね~」「鈍感すぎるよ」
「意地悪だよね?」「そぉ?普通だよ」


「ずっと好きだったよ・・・花沢類」
「多分俺の方が先に恋してたよ・・・あんたしか見なかったから」


「早く言ってよ!」「早く気がつけよ」
「分かり難いよね?」「あんたは分かり易いよ」
「演技上手いね」「そぉ?自信無かったけどね」


「・・・ごめん、今日チョコなんて持ってないや」
「ん、要らない。でもあんたの為のディナーは準備したよ・・・今日はずっと一緒にいよう?」


それでやっと身体を起こして俺の目を見てくれた。
真っ赤になって涙浮かべて、せっかく可愛くした髪が少し乱れて・・・それを手で直したら、「ありがとう」って・・・キスしてくれた。



その頃予定通り3507号室ではディナーの用意がされていて、牧野を連れてそっちに移動した。

綺麗にセッティングされたテーブルに真っ赤な薔薇。
並べられたのはイタリアンのコースで、途中邪魔をされたくないから全部が並べられていた。
これも勿論予定通り・・・だから食前酒で乾杯して2人だけのバレンタインディナーが始まり、それからはお喋りが止まらなかった。

最後に目の前に持って来たのはフルーツと一緒に綺麗に盛り付けられたケーキ。
それが入れてあるのはシャンパングラスで、1番上にはチョコ細工で作られた薔薇まであった。


「うわぁっ・・・可愛いね!本当は私からあげなきゃなのに」
「いいんじゃない?フランスは男からもプレゼントするんだよ?」

「あっ!それ営業課の人に言われた!花沢類、芸が細かいんだから~!プレゼント買いに行くだなんて嘘までついて!」
「嘘じゃないよ」

「え?本当に買いに行ったの?」
「ん、牧野・・・薔薇の花を見た?」

「へ?薔薇の花・・・あれ?」
「くすっ、やっぱり鈍感じゃん?」


真っ赤な薔薇の花の真ん中に埋もれてるもの・・・・・・今日の為に急がせたダイヤの指輪。
裏には「Je t’aimerai toute ma vie」(永遠の愛を貴方に)、そして「Tsukushi」の文字・・・それを見て牧野が目2倍ぐらい大きくなってた。


「受け取ってくれる?」
「・・・私で良いの?」

「あんたが受け取ってくれないと花沢が潰れるよ?」
「・・・くすっ、それ、花沢の為?」


「ううん、俺の為・・・・・・だから『はい』って言って?」



Joyeuse Saint Valentin♥
この後牧野は俺の耳元で最高に可愛い「YES」の返事をくれた。





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次回最終話ですが日にちが未定です💦
ちょっと待ってて下さいね。

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Comments 8

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2020/02/24 (Mon) 08:43 | EDIT | REPLY |   
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2020/02/24 (Mon) 09:04 | EDIT | REPLY |   
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2020/02/24 (Mon) 14:33 | EDIT | REPLY |   
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Re: タイトルなし

ビオラ様、こんばんは。

コメント、ありがとうございます。

やっぱり要ります?(笑)
ホントはこれで終わりだったんですが、ダメですか?

このコメディからの~はなかなか難しいのですよ(笑)


で、今は新幹線です………。
定時までに帰宅出来るか心配です………。

明日は一日中寝ます(笑)💦

2020/02/24 (Mon) 20:02 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

麦猫様、こんばんは。

コメント、ありがとうございます。

あら🎵癒しになれば嬉しいです(*^-^)
ちょっとアラサーっぽくない可愛らしさですが(笑)

片想いを楽しんでいる類君♥️
悪戯っ子でお茶目に仕上げてみました~🎵

ラストストーリー、お楽しみ♥️とは言えないのですが💦頑張って書きますね💦ちょっと待っててくださいませ。

2020/02/24 (Mon) 20:10 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

シナモン様、こんばんは

コメント、ありがとうございます。

あっはは‼️そんなんで突きません‼️(笑)
あっぶないんだからっ💦

そうそう、フランスはわりと男性から花とかプレゼントがあるらしいですよ?
チョコって感覚はあまりないって聞きました。


ラストストーリー(笑)
いや、この話にそんなのあるかしら😅

てか、今新幹線の中です。
ハプニングだらけでしたよ~💦
めっちゃ疲れました……………………………。

手に怪我までしちゃって、旦那はぎっくり腰よ(笑)
引っ越しって命懸けだわ……💦


2020/02/24 (Mon) 20:28 | EDIT | REPLY |   
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2020/02/24 (Mon) 20:55 | EDIT | REPLY |   
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Re: タイトルなし

シナモン様、こんばんは。

コメントありがとうございます。

ははははは・・・もうねぇ、本当にハプニングだらけで疲れました(笑)
引っ越し業者さんを尊敬します・・・私マジで今日は動けません・・・。

あちこちが筋肉痛で・・・怪我したところは疼くし💦
でも仕事は待ってくれないしね・・・トホホ!


お気遣いいただきましてありがとう~!!
何とか生きてますからご心配なく(笑)

2020/02/25 (Tue) 19:24 | EDIT | REPLY |   

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