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とある日の花沢城……今日の会議は東の西門城との国境警備についてだった。


「だからさ、どうしてそこまで空軍を飛ばす?」
「空軍だから飛ばすに決まってるじゃん。総二郎の所と海では繋がってないんだから海軍は出ないでしょ」

「いや、そういう意味じゃなくてさ。仲良くしようぜ?って言ってるんだけど」
「仲良くしてるでしょ。でもそっちの飛行隊は油断出来ない。
すぐに飛んで来て、とんでもない時に許せない行動に出るから」


「1回だろ~~~!夜中に覗き見したのって。まだ根に持ってんの?」
「………………」


1回でも許せないんだよっ!って睨んでるのに本人はさっさと資料を片付けて会議終了…。
一体何しに来たんだ?ってぐらいの短い会議を済ませて、すぐにリビングに向かって行った。

しかもずーーっと肩に朝陽が止まってる……実に緊張感のない会議だったよ💢


「あっ、西門さん、お仕事終わったの?朝陽ちゃんもいるんだ?」
「おっ!つくしちゃん。あぁ、頑張ったぜ~!」
「アサヒ、バンガル!!」

「何処が頑張ったんだよっ!文句言っただけじゃん!」

「まぁまぁ、類もお疲れ様♡じゃあお茶にしましょうか。今日も西門さんちの玉子使ってケーキ焼いたんだよ?」
「そうなんだ?甘いの苦手だけどつくしちゃんのは特別だ。ご馳走になろうかな~!」
「アサヒ、ツクシチャン、ソウチャン、ダイスキ~♪」

「……苦手なら食べなきゃいいのに(そして朝陽、また俺だけ言わない……)」


テーブルの上にはつくしの焼いたケーキに紅茶が出され、朝陽用に向日葵のタネまで出された。
ブスくれてる俺を余所に楽しそうに話すつくしと総二郎……早く帰ればいいのに、と腕組みしてその光景を見ていたら、朝陽が俺のほうに目を向けてた。


「なに、朝陽……」
「…………ピィ」

どうして俺が見た瞬間に反対側を向く?そっちにはハムスターの親子しかいないけど?

その時、窓の外を青いものが横切った……しかも何か聞こえた。


「…………マセ~~~~!」


「「「………………」」」

「なんだ、今の……」
「なにか喋った?もしかして類の独り言?」
「いや、俺は何も言ってないけど」


今度は珀達の声も聞こえた。


ワンワン!!
ワォ~~~~ン!!


「珀達も警戒してる?」
「何だろ……青かったよね?まさか鳳友?」
「いや、鳳友は今、西門国の裏山で女探してるからここには来てないと思う」


流石、1番自分に似てる鳳友の事は良く知ってるんだ?
と感心したのも束の間、再び俺達の見てる前で青いものがヒュ~~~ンと通過した!


「…………シャイマセ~~~!」


「……ねぇ、鳥じゃない?」
「あぁ、あの動きは鳥だな」

「…………あっ!!忘れてたっ!!」

「えっ?類、何を忘れてたの?!」
「まさか、今の鳥の事か?」

「あの子、ソウジロウだ!!
間違えた、ソウイチロウだ!!」


「総二郎は西門さんだよ?」
「間違うなよ、類!幼馴染みだろう!」
「いや、だから今のは日本に住んでる親戚が飼ってた花沢ソウイチロウで……」
「俺は西門だ!いつ花沢になったんだよ!」
「えっ?西門さんって本当はソウイチロウなの?」
「違うって!総二郎が空飛んでここまで来たんだよ」
「俺はここまで陸を走って来たぞ?」
「待って!本当はなんて名前なの?!」
「だから西門ソウイチロウと花沢総二郎で……あれ?」

「「「落ち着こうっ!!」」」


「イラッシャイマセ~~~~~!」



やがて空から降りてきたのはルリコンゴウインコのソウイチロウ。
真っ青な羽を広げてバルコニーに止まった。


「もう1回説明する。
この子は日本にいるうちの親戚が飼ってるインコでソウイチロウ。実はそこが引っ越しするから今度の家では飼えないって連絡があったんだ」


「あぁ!それでうちで飼うことになったの?」
「飼うって言うか……飼い主を見つけて欲しいって言われてさ」
「飼ってやりゃいいじゃん。ここにはまだ鳥はいなかっただろ?」

「うん!飼ってみたーい!」
「だけどうちには友達がいないだろ?」
「珀達なら誰でもOKじゃね?」

「うん、でも鳥同士の友情ってもんが……」


3人があれこれ話している時、ソウイチロウに近付く白い物体……それは朝陽だ。


「アサヒ、バンガル……ア、ア、アサヒ……バンガル…」
「イラッシャイマセ~~~!」

「………アサヒ…」
「イラッシャイマセ~~マッテタ~~」

「アサヒ……イラ…イラ…イラッシャイマ~セ~~」

「「イラッシャイマセ~~~!!」」


………ぷっ……


「「「あっはは!!」」」

「凄いわぁ~♪もう仲良しさん」
「朝陽、お前すげぇな♪友達増えたな」

「アサヒ、イラッシャイマセ~♪」
「イラッシャイマセ~~~」

「……って事で、総二郎 宜しくね♪」
「はっ!?」

「だってさ、ほら見てよ、仲良しじゃん♪」
「うんうん、そうね♪」

「いや、待て」
「何で?こんなに仲良しなのに引き裂くの?……ありえないよね?」

「……いや、今日の今日だぞ?今だぞ?」
「鳥は、鳥同士。仲良き事は素晴らしいね。ね?つくし♪」


つくしを見れば、「うんうん」と笑顔。


「ソウジロウくん「いや、つくし、ソウイチロウね」…ぁ…ソウイチロウくん、良かったわね♪」


俺は半分固まってる総二郎を横目に、ソウイチロウの飼い主に連絡する事にした。


『あ、マスオさん?俺』

『うん、うん、ソウイチロウ来てるけど?』

『船?あ、そうなんだ…海を渡って来たのかと思ったよ。それでさ、引き取り先が決まったから…』

『うん、うん。そうそう、後 何れくらいでこっちに着く?そうなんだ、じゃ会えるよ、待ってる。うん、じゃあね♪』



「待て、類っ!」


「何?」
「決まったって…なにが……」

「だって、決まったよね?仲良しだし♪」
「……いや……」

「空軍 飛ばすの減らそうか?…」
「…そ、そうか……」

「決まりね♪」
「………………」


すっかり仲良しになった ソウイチロウと朝陽に何やら話し掛けてる つくしに向かって、


「あっ、つくし。マスオさんがもう直ぐ来るって♪」
「えっ、ソウイチロウくんの飼い主さん?」

「そうそう、コイツ船から飛んで来たみたい」
「そうなのっ!よく迷子にならなかったわね、お利口さんなのねぇ」


「「イラッシャイマセ~♪♪」」


「今日から、西門 ソウイチロウくんね」

「…マッテタ」
「アサヒ…ソウイチロウ…スキ…」

「もうすっかり仲良しさんね♪」
「ん♪」


暫くしたら花沢城に1台の馬車が着き、そこから出て来たのは人の良さそうなおじさん。
前花沢国国王の従兄弟にあたる人物だが、普通の生活…細かく言えば喫茶店を始めたいという理由から王族を離脱した人だった。その夢は日本で「陽だまり」という店をオープンすることで叶えた。今度は新しい場所で「木漏れ日」という店を持つことになり、そこではインコは飼えなかったのだ。


名前は花沢マスオ……彼が額に汗しながら城に入ると、大空から舞い降りたのは真っ白な鳥。
あれ?と見上げた彼の頭の上に乗っかった。


「おや?ここにも鳥が居たんだっけ?えーと、君は?」
「アサヒ、イラッシャイマセ~~」

「あはは!ソウイチロウの口癖じゃないか!と、言う事はもう友達になってくれたのかな?」
「ア、アサヒ、ソウイチロウ、ダイスキ!」

「そうかそうか!ありがとう~♪
で、そのソウイチロウは何処だい?」


「マスオさん、いらっしゃい!」
「お久しぶりです~!マスオさん♥」

「やぁ、類君につくしちゃん!今回は悪かったねぇ~」

「いいえ、大丈夫ですよ。いい飼い主が見つかったし」
「うん!ソウイチロウはその人の頭に止まってますから~」


2人の後ろには、頭にソウイチロウを乗せた総二郎……微妙な顔で客人の前に立った。


「……こんにちは。西門総二郎です」
「おっ!同じ名前なのですね?ソウイチロウを宜しくお願い致します、ソウイチロウさん!」
「いや、マスオさん、こいつは総二郎だから」
「頭に乗ってるのがソウジロウくんよ?」
「違うって!頭に乗ってるのはアサヒだよ」
「やだぁ!西門さんの上に居るのがソウジロウくんよ」
「それは俺の名前だ、つくしちゃん」
「アサヒ、ソウチャン、ダイスキ~!」
「ソウジロウ、イラッシャイマセ~~」
「え?じゃあソウイチロウは今度からソウジロウなのかい?」
「ううん、ソウジロウはそのままだけど名字が西門になるんだよ」
「俺は元々西門だっ!」
「似たようなもんだからいいんじゃないの?」

「「「「落ち着こうっ!!」」」」



「アサヒ、イラッシャイマセ~~~」
「ソウイチロウ、バンガル…」


「元気でな」と抱き締めるマスオさんに頭を撫でてもらうソウイチロウ。
「仲良くしてやってくれよ」と朝陽の頭も撫でてやり、その目には光るものがあった。


それを見ては総二郎も諦めるしかない…。
西門国に帰る時には白と青の鳥を両肩に乗せ、マスオさんに「ご心配なく」のひと言。

きっとこれから西門国はもっと賑やかになるだろう。



「田村」
「はい、類様。いかがさないました?」

「西門国との国境線の空軍、強化しといて」
「畏まりました」





おしまい



皆様、こんにちは~♥

今日はルリコンゴウインコのソウイチロウでした~(笑)
そう、「カフェラテに浮かべたメッセージ」の彼です♥

以前画像で使ったら「懐かしい~」って言われたので出してみました♥
喫茶店「陽だまり」と「木漏れ日」まで使っちゃった💦

で、とある日

S 「ねぇ、マスターって名前なんだったっけ」
P 「・・・無かったと思う。ずっとマスターで通してたから」
S 「やっぱり?探したけど判んなかった!」
P 「ごめんよ~💦マスオさんでよくない?」

マスターだからマスオ・・・何も考えてないことがよく判る(笑)

S 「了解!マスオさんね!」
P 「ホントに?ホントにそれでいいの?」


こうして生まれた新キャラ花沢マスオさん(笑)
まぁ、もう出てこないとは思いますが、花沢国の王族だという事が判明。現在は長崎の五島列島でレトリバーのアキラと共に「木漏れ日」を経営しております(笑)
どんだけ無茶苦茶な設定なんだっ!!

っていうか、このお話でハシビロコウも出て来たのよね・・・。


と、言う事で今日のお遊び画像~♥

15855524520.jpeg

花沢総二郎・・・ちょっとニヤけるのは私だけ?(笑)

15855524410.jpeg

ほんと、綺麗なインコですよね~♥飼ってみた~~~~~い!


では、また4月にお会いしましょう~~~~♥
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2020/03/31 (Tue) 23:44 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

号泣&感激する女様、おはようございます。

コメントありがとうございます。

あはは!そんなに嬉しかった?!♡
何となくこの子は書かなくていいかなって思ってたのよ(笑)

でね、マスターは名前を忘れたんじゃなくて、元々つけてなかったんです。
橋本さんってのは別のお話のマスターじゃないかしら。

名前がなかったからこの度「マスオさん」にしただけ(笑)もうね、いい加減なんですよ💦
話が多くなるとつけた名前が判らなくなるよね💦


ヨモギ(笑)
ヨモギを出したら朝陽が可哀想じゃないですか?だから出さなかったのよ(笑)

またいつかお話しの中で2羽が出てくるかもよ?
待ってて下さいね~~~(そう言って約束はしないけど)

2020/04/01 (Wed) 09:13 | EDIT | REPLY |   
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2020/04/01 (Wed) 14:05 | EDIT | REPLY |   
plumeria  
Re: タイトルなし

まりぽん様、こんばんは。

コメントありがとうございます。

ははは!とうとう出しちゃいました、ソウイチロウ~💦
皆さん、覚えていて下さってるのね♡
嬉しいです~~~~♡

これからは西門城で朝陽を相手にお話ししてると思います♡
こうしてみると総ちゃんのところは結構五月蠅そうですね・・・やっぱり鳥屋敷だから鳴き声がね💦

これからものんびり続くと思うので、お話し待ってて下さいね♡

お話しの読み返し・・・💦誤字があったら教えて下さい(こっそりと)

2020/04/01 (Wed) 23:19 | EDIT | REPLY |   

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